◆1992年鷹の台「松明堂ホール」個展『雨の日には雨の音を聴こう』◆
鷹の台の駅前にある松明堂書店の地下にあるギャラリーです。建築する際に松本昭氏に相談を
受け、音楽ができる、ビデオや映写ができること、を提案させていただきました。
オープニングの際に、サボテンのサティ「スポーツと嬉遊曲」全曲」を、そのために描いた版画を写したスライドと共に演奏しました。ここでの記念すべき初代演奏者です。その後、ワインがついた古楽のコンサートなどがコンスタントに続き、今では所沢に音楽専門の「松明堂音楽ホール」が建てられました。
この時の個展は、わたし個人にとっても絵と音楽を同一の場所で同等にできたという意味で、記念すべき忘れられない個展となりました。
http://www.shomeido.jp/

駅のすぐそばです。個展が始まると、作家自身によって、大きな布にタイトルを描くことになっています。建物の上から吊り下げます。タイトルの絵は板絵に立体をつけた物で、水が落ちて音を出すものでした。ほかにも、回るもの、前に立つと音楽が聞こえるものなど制作しました。 一緒に写っている方が松本昭さんです。ちなみに松本清張さんの御長男。楽しい方です。本も絵も音楽も(お酒も)大好き。
この時まではアクリル絵の具を使った板絵が多かったのでした。1992年はサボテン「目覚める」リリースの年です。うしろの連作は「目覚める」のCDスリーブにも少し写っています。
オープニングでのサボテンのライヴです。入場料は1000円。事前にスライドを制作。「スポーツと嬉遊曲」全曲はこのスライドと共に演奏されました。サボテンの初代メンバーです。「箱庭」と「五月に雨の降る頃」も演奏しました。ライヴのあとはオープニングパーティでした。
今ではサティを知る人も多い(といっても「ジムノペディ」位だと思います)ですが、この頃はまだ相当知名度低かったです。サティのお話をしています。

(c)2004 satomi matsumoto