◆2009年5月31日(sun) モリーの絵/ザボ展終了

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松本里美の『銅版画集&CD』制作日誌はコチラd0905


ザボハウス集合写真
たくさんの参加者、ありがとー

●終了
 ザボハウス展、きのう終了しました。
 まだ芳名帳をちゃんと見ることができないありさまなので、来ていただいた方の把握ができませんが、ちゃんと見てお礼状を出させていただきます。ありがとうございました!今年は幹事をしたということと、今までで一番参加者が多かったということと、オープニングの完璧プロデュース及びマジにタンゴ熱唱、によって、感慨深いザボ展となりました。一生懸命やると楽しいです。

 搬出日は、不運なことにすずらん通りのお祭りにぶつかってしまい、マツキヨの車が正面の道路まで入れず、みんなで荷物を運ぶのに苦労してしまいましたが、それも楽しい思いでとなるでせう。最近男の会員も増えているので、助かります。ザボの大きめ男子会員KキョウさんとN田くん、それと絵画のH川さんが車に同乗。セッセと荷物をザボに運び入れると、アッという間に終了。昨年もそうだったけど、搬出日は作業してる人は1人くらいで、堀内先生と搬出手伝いをやってくれた面々と電車で到着組のS講師とMさんで打ち上げとなりました。あまったワインの中においしいボルドーがあってラッキー!なんたって、今年は豪勢なパーティだったにもかかわらず、歌うことで頭がいっぱいで食べられず、飲めず、だったから本当にホッとしちゃいました。少人数で結構盛り上がり、その後近くのタイ料理屋でさらに盛り上がる。待ってましたとばかりにワインやビールを飲み、楽しかったです。そのあと帰りの方向が同じの巨人男2人とわたしは恵比寿で途中下車。さらに焼き鳥屋でワイン。肉食なオヤジは嫌いだけど、草食オヤジは好きなので、結構楽しくコンテンポラリーダンスやアートな話(ばかりでもなかったけど)などして過ごしました。終わった、終わった。搬出、最後まで手伝ってくれたKキョウさん、N田くん、H川さん本当にどうもありがとう〜〜〜
 絵画の人は普段あまり話す機会がないんだけど、この日はいろいろ話せて、しかもH川さんおもしろかった。また遊びましょう。
 来年の幹事さんは、絵画のSさんと版画のJさんがやるらしい。工房展をやると、メンバーの新たな発見というのがあっておもしろいんです。ヒトのを見て勉強したり、また、自分の絵を見つめ直すということもできるし、毎年励みになっていると思います。なにより、おもしろい人がたくさんいるので楽しいです。後日談がいろいろできてサ。
 わたしの作品は自分でも目からウロコの新鮮作品でした。いずれUPします。

●モリー

 グッタリしていた今朝でしたが、午後になってウチから30分ほどのAちゃんの家におよばれしてでかける。Aちゃんちの素敵な庭が、今ジャングルのようになっていて、それがなかなかいいのよ、というお誘い。気分を一新してゆっくり緑でも見たいものだと思ったので、行ってよかったのでした。ドラマーR太郎さんが来ていて、庭仕事なんぞをしていたので、縁側でトウモロコシを食べたりしながら眺めたり手伝ってみたりする。トケイ草というのは相当繁殖力があるようで、この雨と暖かさで一気にはびこったらしい。これをうまくネットに這わせてほかの木と分離させるのです。わたしは蚊に刺されやすいので、早々に家の中に入り、ケーキ食べたりお寿司食べたりしてダラダラしていた。みんなタラタラと過ごして学生時代の暇だったころを思い出した。お酒を飲まないのもいい感じで、明るいうちに帰宅。ほら、高校生みたいでしょ。Aちゃんごちそうさまでした。ゆっくりさせてもらっちゃいますた。

 手みやげにオープニングのタンゴショーのDVD-Rを持っていったのだけど、Aちゃんからも素敵なものを見せてもらった。それは、あの『モリー・ゴングの一生』というわたしの曲の主人公のオランウータンのモリーさんの記事が28日の東京新聞に載っていたというものでした。記事をとっておいてくれたので借りて帰ってきました。モリーが好きです。だから歌にした。
 彼女は今年57歳(人間だと100超えてるらしい)。オシャレなんで、ファッション雑誌を見てたりするんです。そして絵がうまい!新宿で展覧会も開かれたのだそうだ。彼女のほかにも6頭のオランウータンが絵を描きだしたそうで、そのどの絵も、ただの落書きではないのですヨ。これは上野動物園にまだモリーがいた時に、わたしもたくさん彼女の絵を見てそう思っていたのです。明らかに構成されている絵なんです。モリーは前向きに生活を楽しんでいる。でも、ある部分では仕方ない、と思っているかのようなそぶりも見せる。そこがわたしには魅力なのだよね。
 『モリー・ゴングは片目をつぶり、見たくないもの見ないで過ごす」・・・・・そんな風に見える時がある。






●5/25(月)〜30(土)第17回ザボハウス展
am11:00〜pm6:30/最終日pm5:00
文房堂ギャラリー 
千代田区神田神保町1-21-1 文房堂ビル 4F

工房展です。くわしくはこちらで。
http://www.satomin.jp/info/exhib/zabo17html
(DMの絵はわたしではありましぇん〜)

 


◆2009年5月28日(thu) 捧げたい、貸したい

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新作の一部です。

●捧げたい
 ザボハウス展、もう4日目です。わたしは初日に燃え尽きちゃったため、幹事のくせにすでにザボ展は終わったワイ、とグッタリです。
でも、あしたは行ってます。多分11時半ころから行って、4時ころまでいると思いますので、みなさんお待ちしております。あとは土曜日の3時くらいからかな・・・
今年はずっと忙しくてなかなかゆっくり見にいけない。

 わたしの作品は男らしく1点のみ。キヨシローに捧げてみました。なぜかというと、ちょうどその頃描いていた、というのと、ハードな1版目に柔らかく暖かく愛に満ちちょっとおかしい2版目が重なっていて、それがまさにキヨシローだな、と思ったからです。誰かに捧げるのはいいな、とわたしは思っている。本でも最初に誰かに捧げられているのを見るのが好きなのだ。それと、アカデミー賞とかグラミー賞とかね。誰かに感謝を捧げているのを見るのが好きなの。

 左にある作品はその一部です。これは実は仕事で描いたものです。これが布地になって洋服になるのです。どんなデザインになるのかはわからないけど、誰かが身につけてくれるなんて、想像しただけで楽しいよね。きのう、このほかに2作納めてきましたが、それらはまた全然違うタイプです。どれも、コートやワンピースになるといいなあ、と思う。左のキヨシローに捧げたものは、ハードな模様になってます。線と構図が絶妙にかっこよくできあがったので、自信の1枚。シルバーで刷ってますが、仕事では黒でビシッと刷ってます。全体像は終わったらUPします。



●手を貸したいと本気でわたしは思ってる

 きょうも銀座。ふる〜〜〜い友人の二人と洋服の展示を見にいく。この友人も洋服関係で、最近わたしはファッション関係に足が向いているのです。思えば小学校1年生の時の夢は「ファッションデザイナーになって、パリに住む」だったので、楽しいわー。ちなみにその後2年生になった時には「わたしは多分結婚しないので、ちゃんと大学の文学部にいって、新聞記者になって一生働きます」と公言していた。紆余曲折あって、大学になって「粋で枯れた老紳士」となった。どうでもいいけど、そんなでした。
 アパレルの専門家ときのうもきょうも話をしていて、とても勉強になってます。自分でものを作り出すのはとても楽しいけれど、流通させることは難しい。そしてそれ以前に、アイディアが豊富でもそれを形にできる人というのは一握りなのだな、とつくづく感じるのです。これは洋服に限らず、なんでも同じ。考えるのは誰でもするし、語るのはいくらでもできるけれど、音楽でも絵でもなんでも人に提示できる状態にまで持っていけるかどうかが問題なのだ。形にするのは大変なことだけれど、できた時には誰にも味わえない充実感がある。もしそれが多少変テコであっても、やらないで文句や批評ばかりしている人よりはずっと愛せる。常にそっちじゃなく、こっちの立場にわたしは立っていたい。そして、好きな人には力を貸したい。「こんなに才能があるのに」と思ったらいつでもわたしは手を貸したいのだ。やりたいけれど、いろんな事情でなかなかやれない、という人がたくさんいる。「この人いいのになあ・・、みんなに見てもらう機会があればいいのになあ・・・」と思った時には、わたしは陰ながら実はいつも手を貸すことにしているのだけど・・・・気づいてくれてたら嬉しいな。

 洋服が好きなわりには、最終的には何も着ないほうが面倒くさくない、と思ってたりする。オシャレな友人と銀座で楽しいランチしましたが、それなりに年相応なオシャレをしているんですよねえ。それに比べてわたしは若い頃からずっとそうなんだけど、何者か判断できない服装でして・・・・それがいつかは年相応になるのだろうと思っていたのに、全然ならないで今に至り、おそらく今後もそうなのだろう、とわかってしまって、結構ショック。でもちょっと夢はあるんですねー、洋服については。形にしなきゃね、やっぱし。直接手を貸してもらうことは少ないけれど、ヒントはたくさんの人から捧げられていて、それがわたしの一つの財産だな、と思っている。






●5/25(月)〜30(土)第17回ザボハウス展
am11:00〜pm6:30/最終日pm5:00
文房堂ギャラリー 
千代田区神田神保町1-21-1 文房堂ビル 4F

工房展です。くわしくはこちらで。
http://www.satomin.jp/info/exhib/zabo17html
(DMの絵はわたしではありましぇん〜)

 


◆2009年5月27日(wed) アルゼンチン・タンゴなオープニング

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立ち姿が美しいお二人

その気で歌うわたし
楽しかった・・・

●工房展とは思えない・・・
 ザボハウス展が始まりました。土曜日までです。
 今年は、幹事ということもあったけれど、こんなに一生懸命に関わったのは初めてなのでありました。プロのタンゴのダンサーさんにものの弾みで声をかけてからというもの、頭の中でオープニングパーティのプロデュースをすっかり作り上げていたわたしです。

 元をたどれば、ある日工房に行ったら妙に佇まいの良いペアさんがいて、興味を持ってしまったので、伊勢丹の作品展のDMを渡したのが始まり。次の週にこの短期の体験コースに来ていた彼らが、伊勢丹に見に行ってくれたことを話してくれた。わたしの「大晦日の夜」はダンスパーティの絵で、その奥の方にいる、過激なダンスをしているのが「アルゼンチンタンゴですね」とおっしゃった。特に何というわけでもなく、パリの50年代頃の地下酒場の写真を見て描いた部分だったので、そう説明すると、「パリでものすごく流行ったのだが、淫美すぎるという理由で禁止になったことがあり、地下にもぐってしまった時期があるのですよ」と教えてくれたのでした。その時初めてこのお二人がプロのダンサーで、教えてもいることを知ったわけです。その場で工房展で踊っていただけないか、と話し、「いいですよ」と即答いただいてしまったわけです。あとになって偉い方だと知って、青くなっちゃたわたしですが、偉い人はせこくない。ギャラはないですよ、という話も全然OKで、本当に気持ちが良いのでした。ちょうどわたしはバンドネオン猫というのを刷っていて、それをギャラというかお礼としてうけとっていただいた。

 初日の様子や工房展の様子は工房の友人林陽子くんがブログにおもいっきり分かりやすく書いていたので、そちら見てね。
http://www.yoko-hayashi.com/archives/2009/05/26/

●タンゴ『カミニート』

 林ナネット陽子くんも書いているように、麻呂&UNOさんのアルゼンチンタンゴは、しっとりと優雅でした。なにより、二人が呼吸を共にし、頭の先からつま先まで神経が繊細にいきとどき、ピンヒールの先が緊張感でさらに細く見えるほどでした。お二人とも背中の線がきれいで、麻呂さんの衣装も本当におしゃれで素敵でした。麻呂さんは、版画をする時もおしゃれなんですよね・・・・・なので、「この方は何をされてる方なのかしらん?」と思ってしまった次第です。
 その麻呂さんが、わたしに「歌わなくっちゃ」と言うので、歌えそうな曲を紹介してもらい、1週間隠れて特訓しておりました。それが「カミニート」という曲です。

 今回はとにかくなにかと忙しかったので、音はもうCDでやることにしたため、まずはわたしが歌えるようなインストCDと、歌のお手本を探すということから始めなくてはなりませんでした。タンゴは詳しくはなくてもある程度の予備知識はあるので探すのに手間取ることはなく、5重奏団のいい感じのものを見つける。そして、お手本として選んだのはプラシド・ドミンゴだったのでした。調べてみるとこの「カミニート」という曲は、その昔グラシェラ・スサーナが日本語で歌っている。だったら、そんな風に女の歌としてのやり方でもいいな、と思ったのだけれど、その歌詞を見てみたら、どうも(悪いけど)良くないのだ。スペイン語で覚える時間もない。それに、直訳のを見つけてみてみたら、結構いい内容の詩なわけで、これは是非日本語で歌って、タンゴに馴染み薄い人たちにその世界を少しでも伝えたいもんだと思ったのでした。
 そこで、ドミンゴのわかりやすい歌唱をお手本に(ガルデルを代表とするタンゴの歌手のは1週間で学ぶのは難しいから)、自分で歌えるように、そして選んだ楽団の演奏の癖とマッチするように歌詞を作り直すという作業が始まったわけです。

 作っているうちに、この曲の歌詞の奥深さにため息がでました。あとで麻呂さんに聞いたら、アルゼンチンタンゴのほとんどの曲は、男の哀切のようなものなのだそうです。わたしがグラシャラ・スサーナ風は「違うな」と思ったのはやはり正しかったな、と嬉しい気分。やはりこれは男の気分でやらなきゃ駄目なのだ。

 「カミニート」(小径) Gabino Coria Peñaloza:詩1926
カミニート、時が流れて 消えて行った 小径
ぼくの惨めな恋を すべて見ていたよね
カミニート、あの日の不幸が 今もぼくを苦しめる
これが最後と決めて おまえに会いにきた

 甘い夢 花に埋もれ
 カミニート・アミーゴ 愛しい日々
 いまはもう ただ 影のよう
 ぼくと同じさ カミニート・アディオス

カミニート、あの頃は 愛に満ち 歌に満ち
二人手をとりあって 歩いた 小径
もしあの人が戻っても ぼくの涙がおまえの渇きを
潤していたこと どうか 言わないで

 匂い立つ アザミの花も
 カミニート・アミーゴ 戻らない

おまえと共に 消えていこう

ところどころ原文とは違うけど、うまくまとまったかな、と思ってます。
ウィキを見ても、「芸術的な詩」と書かれていて、奥深いんですねー。

特に、影のように枯れていった道を、涙で潤していたというところが良いですねえ。しかも、すばらしいのは、その事を自分が死んでも、彼女には言わないでいてほしい、という潔さと悲しさです。ここんところが一番歌うのがむずかしかったところです。でも、難しかっただけに一番練習したところだったので、本番ではここが非常に気持ちがこめられていて、我ながらよかったよかったと思ってしまいました。

 会場に入ってきたお二人を見て、実はヒゲを描いてやろうと思っていたのですが「そんなおちゃらけた事をしては駄目だ!」と即感じまして、マジにやらせていただきました。カミニートのほかに、2曲踊っていただけました。ピアソラの静かに官能的なすばらしい曲と、ガルデルの曲でした。どちらも猫足・・と表される擦るような静かな動きで、これが本当のアルゼンチンタンゴなのだそうです。緊張感にうっとりでした。

 このところそんなこんなですっかりタンゴに詳しくなってしまって、お勉強できて、しかも貴重な体験をさせていただいて本当に麻呂さんの出現に感謝してしまっているわたしです。じゃなかったら、タンゴを歌うことなんて一生なかったと思います。(曲は作ってるけど)

 二次会でもお話させてもらい、そこでお別れ。盛り上がったパーティと二次会をあとにして、締めは神保町のタンゴ喫茶「ミロンガ」へ数名で。最後までタンゴですよー
 わたしと同い歳だということが発覚してビックリのK氏とハイボールを2杯も飲む。K氏が「フラメンコの方が合うかも」とフラメンコ酒場に誘うのだが、わたしはフラメンコは合わないと思うんだけどねえ・・・。あの歌は無理でしょう、いくらなんでも。K氏が来年オープニングで踊るってんだったら、歌ってもエエワイ!


 タンゴに始まりハイボールで終わる、大人な工房展。


 ●iMovie
 きのうは疲れがどっとでて、二度寝。その後、デジカメで撮ってもらったオープニングのタンゴの動画をパソコンに取り込む。初めて見よう見まねでiMovieとiDVDを使用。Mac って、本がなくてもなんとなく触ってるうちに使えるものが多くてすばらすぃ〜〜です。なんとなく試しながらやっていたら、編集もDVD化もできてしまった。な〜〜るほど、これがあれば簡単にアニメも映画もできるし、youtubeでもなんでも使えるわけだね。しかも、カッコいい編集機能がたくさんあるではないですか!昨晩はこれで遊んで終わってしまいました・・・・・

 今朝は銀座へ。新富町のテキスタイルの会社へ版画を納めにいきました。新富町いいです。新しくできたというイタ飯屋さんで背グロイワシのペペロンチーノを食べる。新鮮なので、内蔵も全部使ってるのだそうですが、すご〜〜くおいしくて、また行きたいと思ってしまいました。布地になると思うと楽しみなんです。2種類制作したんですよ。わたし好みのデザインになるといいな。
 三越で「たねや」の涼しそうな和菓子を買ってギャラリーハウス・マヤでやっている唐津さんの個展に行き、帰宅。銀座通り、青山通りと、『大きい道』をきょうはよく歩いた。






●5/25(月)〜30(土)第17回ザボハウス展
am11:00〜pm6:30/最終日pm5:00
文房堂ギャラリー 
千代田区神田神保町1-21-1 文房堂ビル 4F

工房展です。くわしくはこちらで。
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◆2009年5月25日(mon) タンゴ歌いますーイイひげがなかったけど

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●搬入完了
 ザボハウス展の搬入がきのう終わりました。
 七戸講師とわたしとKさん、とても段取りがイイ!我が家の車でザボから荷物を詰むのに、約15分。道も混んでなくて会場のある神保町まで15分。手伝いのSさんと4人で搬入作業ランチ用食料の買い出しもトットと終わり、車の中でのコーヒータイムも優雅に。前日の夜から雨で散歩ができなかったチィちゃんも閑散としてオフィス街でご機嫌なお散歩。
 12時に荷物を運び込んだら、いよいよ展示。今年は男手が多数あって、トンカチ作業がとても助かりました。声かけして、釘抜きやトンカチやメジャーを持ってきてもらったので、アッという間に広い壁が埋まりました。

 ことしはいままでで最高の人数が参加しました。54人分です。そのうち、45名ほどが銅版画です。あとはリトグラフ、絵画、木口木版。わたしの版画は二つ目の部屋に置きました。シルバーを使っているので、照明が近い方がいいと思って狭い部屋にしてもらいました。

●タンゴ

 音響のセッティングもしてしまい、マイクも立てて、歌のリハもしてしまう。この会場はステージみたいになった部分があるので、すっかりその気でできるんですよねー。きょうはこれから鏡見てポーズの練習でもして・・・パーティに参じます。

 わたしが歌う歌は、タンゴの歌としてはとっても有名なものです。わたしは知りませんでしたけどね。いろいろ聞いていてわかったのだけど、タンゴというのは、語るように切々とやるんですねー。わたしが歌う歌も失恋ののちに死ににやってきた男の歌だったんです。意味がわかってからは、かなり真剣な気分となり、男と女の濃ゆ〜〜〜い物語が絡み付くタンゴというものが理解できるようになってきた感じであります。日本人はおこちゃまに見られてしまいがちですね。タンゴは大人じゃなきゃ駄目なんだな、と思います。たくさんの苦い経験をしている方が良い。そういった意味では、わたしは、間違いなく大人です。そんな風に歌いたいと思います。
とにかく、語るように歌うのはむずかしい!!その気でやらなきゃ絶対カッコ悪いので、普段の10倍情熱的にやりますっ(いつも無表情と言われるので20倍くらい)

 タンゴダンサーペアさんはプロです。何故かザボハウスで銅版画を制作してます。ご一緒できて光栄ざんす。
皆川麻呂さんとUNOさんです。
http://tango19.sakura.ne.jp/newpage11.html

 ではでは、みなさま、お待ちしております。11時から(本当は10時から開いてます)もう絵は見られます。そして、5時からオープニングパーティです。乾杯しましょう。ダンスと歌は6時20分の予定です。






●5/25(月)〜30(土)第17回ザボハウス展
am11:00〜pm6:30/最終日pm5:00
文房堂ギャラリー 
千代田区神田神保町1-21-1 文房堂ビル 4F

工房展です。くわしくはこちらで。
http://www.satomin.jp/info/exhib/zabo17html
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◆2009年5月23日(sat) ミカエルからの脱出

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●ミカエルよりもあたたかく輝く
 そんな絵ができました。
 なんというか、今までにないモンができました。先週までとりくんでいたテキスタイル(布地のための絵柄です)のうち、とても気に入っているものがあり、それを制作しながら、アレンジして作りたいものが出てきた。ゴスっぽい柄を依頼されて作り上げたものなのですが、ゴスなものを描こう!と思っているうちに、だんだんわたしの中でゴスの意味が変わっていきました。途中経過をすっ飛ばして結論を言うと、ゴスが「愛」になっていったんですねえ。経過は毎日毎日の生活から右往左往しながら千小さな結論の積み重ねとなる。小さな結論が大きな結論だと思い込み、版を制作してしまうが、ある程度できた時点で、それは大きな結論に至る前の習作でしかなかった、と気づくことがよくある。そうゆう場合は即版は没にする。今回もほとんどできていたのに、朝になったらそれは単なる経過の一つでしかない、と気づき、一気に別の版を作ってしまった。ハードでありながら、そこにはあたたかい愛が、輝かしい未来が生まれていた。それが、いつものわたしの作品のように、ちょっとおかしな感じにでき、よかった、と思った。
 ゴスはおもしろいが、笑えるところがなくていけない。もっと世界は楽しいよ。

 小さな結果で没にしたものはたくさんあるのだけど、その内の二つは大天使ミカエルを描いたものだった。いつかちゃんと描きたいと思い、今がその時だ、と描くのだけど、ミカエルをあがきながら描いている内に、多分わたしの中の問題が解決されていくのだろうと思う。だから、描き上げるところまでに至らないのだ。
 ミカエルは鎧を着た天使だ。わたしはこの戦う天使が好きでたまらない。問題をかかえた時にはいつもこの天使のことを思う。果敢に戦うこの天使を仰ぎ見る日々が長いほど苦しい自分がいるのだが、必ず「問題はそこにはない」と思い直すことになる。そのあとにできたものというのはいつももっと作品は明るく輝かしくなっているので、そうやって前へ進むことができる内はきっとダイジョブなのだろう。ミカエルを描いてしまえる時が来るのかなあ。その時はもう駄目なんだろうと思う。

●好きな店

 工房のそばにいつのまにか好みのカフェができていて、嬉しや。コーヒーとパンを買ったり、工房展のための絵ができた時にはお祝いの気分で、工房のやさしいマダムのHさんと作業途中にお茶をしたり。こんなところがそばにできてよかった。 青いタイルのお店の中、英国アンティークのカップでお茶が飲める。石井さんが絶対好きな場所なんだよね〜〜、今度お連れしますよ!
 石井英国新刊本は8月には出る予定です。わたしはペン画を毎日ちょっとづつ進めています。帽子や道具などを描いてます。楽しいです、これ。版画の部分はまだまだ先になりそうで、これができたら今度はこれを元に9月の銀座/伊東屋さんの個展のための作品にとりかかるのです。

●準備
 近所でワイン、紙コップなどの買い出しをして、額も買いに行った。それから工房へ行き、K幹事とキャプションを作る。食品も少々買い出しをする。今回のオープニングは大人っぽくやる予定なので、とりあえず生ハム。幹事の役得で予算で好きなモンを買うのだ。わたしの好きなモンといったらそれはバゲットとチーズとトマトとオリーブオイルとワインよ。それだけで十分嬉しい。あとは差し入れを期待。ごはんもの、パテ、なんでも希望。

 家ではマイクの準備をする。結局歌うのだ。タンゴだ、タンゴ。そうゆうのは歌ったことがないので、1週間前からひそかにタンゴCDを聞きながらすごしている。こうやってイメージトレーニングをしているのだ。歌は難しいと思った。語るようなリズムなんで難しい。歌詞を日本語に直し、自分なりの言葉にし・・・でもリズムに合うようにして・・・なんてことをやってるので、大変なんだけど、とても楽しい。何もやらないよりもやった方が楽しいと思う性格のため、やります。でもメインはダンサ〜なんで。あした搬入が終わったら、衣装でもかんがえよ〜〜ッと。



◆2009年5月21日(thu) ダイジョブ

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AOSANのパン

●チャレンジするんだ
 来週の月曜日から工房展が始まるというのに、わたしはまだ作品を作ってます。
 きのうまで作っていた版を1版目の版と重ねての2版刷りをすれば、普通に終わったところなのだけど、人間の感情というのは計算では成り立つもんではなく、朝になって「違う!」「これは違う!」と思い立ち、新たに下絵を書き始めてしまった。昨年の作品でも良いのにねえ・・・・新作がやっぱやりたいんですねえ。

なわけで、チャレンジャーなわたしは、版を切るところからはじめ、きょうはモクモクと描画をして腐食。暑いので腐食液が進む進む。3時間と思っていたところが2時間15分くらいでいい感じになっていた。よーし!できる。
 しかし、まわりの人たちはどんどん完成してしまっていて、額装も済んだ人がほとんどなり、仲間は一人消え、二人消え。結局やっぱりわたしが一番最後までやってる人となってしまったみたいです。ギリギリはもうしょーがない。でも、ギリギリといってもやっつけ仕事をしてるわけじゃないかんね。ずっとずっと考えていた挙げ句に、ギリギリで決断した、ってだけよ。
 それにしても、誰も作業する人がいなくなると、やはり寂しいものがあります。でも、仕方ない。

 きょうは、オープニングの打ち合わせいろいろする。幹事というのは意外にやることがいっぱいあったのだ。これもギリギリでなんとかする。途中タンゴダンサーさんが訪ねてきたので、さらに打ち合わせをする。工房展は勿論絵を見るというのが第一目的だけど、パーティは楽しいし、わたしとしてはこれのことしかほとんど考えてない。わたしは、工房展に関してはほとんどお祭りだと思っているので、売ろうなんてことはまるで考えてないし、できるだけ新鮮味のあるおもしろいモノを出したい、ということばかり考えている。人数が多いから、いろんな画風の人のを見られます。それが楽しいわけで、個性重視です。ひとのを沢山見て、自分が楽しみたい。オープニングパーティも、自分が楽しみたいので、自分もなんかする。ということで、今年はやったことのないことをやることになってしまった。

 パーティのための買い物、搬入もウチの車でやることになったので、コリャ大変だ。搬入で疲れると初日疲れて力が発揮できないぞ。できるだけさぼりながらやろ〜〜っと。

 それにしても、作品ができてないのは危ないです。6時くらいからはヤク(ガソリン、灯油、リグロイン、アルコール、ニス)が回ってきてしまって、つい小島よしお「ダイジョブ、ダイジョブ〜〜」と言ってしまった。このギャグをまさかわたしが口に出して言ってしまうとは、思いもせず、ショックーー!でも、ヤクが回ってるとなんでも口に出てしまうから、どうしようもない。なんども言ってしまった。止まらない。お笑いに厳しいちゅん太に聴かれなくて良かったわ。わたしはロッチが好きです、最近は。あとはモンスターエンジンの鉄工所ラップよね〜。本当に最高にかっこいいラップで、惚れてしまいます。

 それはいいんだけど、ダイジョブダイジョブ〜〜と、自分にいい聴かせながら、数名で表参道を歩いて駅に向かうと、途中のAmebaスタジオの窓からカンニング竹山となんと!!小島よしおが放送してるではないか!いや〜、これはすばらしい、小島よしおがきっとわたしにエールを送ってくれているのに違いない。ラッキーデイだわ!と思うことにして帰るのでした。

 しかし、子どもの京都修学旅行が延期になったり、人身事故で電車が動かなかったりと、アンラッキーとラッキーは交互にやってきて、複雑な一日だったのでした。

●好きな店

 きのう、仙川の洋服屋Teandに行ってきました。友人がやってる店です。隣のアトリエにしていたスペースがギャラリーとしてリニューアルされていて、その様子を見にきて欲しいということだったのでした。とっても素敵なスペースになっていたし、昔わたしが作った看板もちゃんと使ってくれていて、何かできるとイイナア、と思うのでした。近くのナチュラルテイストの店で玄米のランチをとる。とてもかわいい店でした。雑貨があり、庭があり、手作り感があります。かわいいことはかわいい。でも、今となってはどこにいってもこのテイストであふれているので、ヘソマガリなわたしは、「だからどうした」とつい思ってしまうのでした。やっぱり、このナチュラルな雰囲気は、わたしには合ってないのではないかと思う。かわいさは十分にわかるけどね。パンク感がまるで無いからなのではないか、と思う。「安らいでどうする」と思ってしまう自分が、嫌いじゃない。このゆるさに安住したいと思う気が、わたしにはまるで無い。

 疑問を餅ながら、友人に「おいしいから」と連れていってもらった近くのパン屋。ここがすんばらしく好みでした!「AOSAN』という店です。扉が鉄でできていて、入ると元肉屋か!?と思われるようなガランとした作りになっており、ケースにシンプルなパンが並んでいるだけ。椅子とテーブルも少しあった。水玉のイギリスの粉だけ使ったコッペパンもおいしかったし、くるみやマロンの入った固めのパンも安いしおいしいしで、ヒョエ〜、うちの近くにあったら最高に嬉しいのになあ・・・としみじみ思ってしまいました。滅多にここまで思ったことがないので、相当わたしは気に入ってるのでありますな。硬派な中にかわいらしさもあって、それでいて味がなんたっていいんだからサ。また行こうっと。

 きのうは仙川探訪&工房だったのでした。Teandに工房展のDMを少し置かせてもらった。きょうもザボハウスのそばのわたしが行っている美容室Yippeeに腐食時間に遊びにいき、DMを置かせてもらった。この美容室はアートな雰囲気がいっぱいで気に入ってます。サイトにも何故かアーティストの人たち(お客)のリンクが貼ってあって、わたしのもいつのまにかリンクされていたのでした。そのアイコンが全部CDジャケットになっていて、何故か「ゲット・ザ・パンク」のになっていて・・・・・エ、なんでこれなんじゃい?と思ったんだけど、店長がどうもそのお年頃のよう。ほかのジャケ写も好きなものが多いあって楽しい。店でかかってる音楽も結構わたし好み。あしたの予約もしてきた。あしたは制作の気分を盛り上げるようなパンクなミュ〜ジックでお願いしますね!ゆるくないのでよろしく。






●5/25(月)〜30(土)第17回ザボハウス展
am11:00〜pm6:30/最終日pm5:00
文房堂ギャラリー 
千代田区神田神保町1-21-1 文房堂ビル 4F

工房展です。くわしくはこちらで。
http://www.satomin.jp/info/exhib/zabo17html
(DMの絵はわたしではありましぇん〜)

きのうブログには書いたのですが、DM送れなくなってしまったので、メールでお出ししております。メール届かなかった方、勘弁してね。
きのうの日記はこんな
====
工房展のDMが間に合いましぇん

工房展がもう来週から始まってしまうのですが、数枚DMの宛名書きをしたあと、時間的にも金銭的にも出すのが無理になってしまいました!!
今までどうしてあんなにマメにやれてたのか、不思議です。
さきほど、メール知ってる人に一斉メールしましたが、こちらでも同じ文面を・・・・・すみましぇん。

*******************************

みなさま、こんばんは
手洗い、ちゃんとしてますか?わたしはテキトーにやってます。

さて、毎年恒例の銅版画工房展が、来週から始まります。今回は時間的(&金銭的)
に余裕がなく、DMが出せないままになってしまいました。メールでのお知らせと
なってしまってすみません。

第17回ザボハウス展
2009/5月25日(月)〜5月30日(土)
am11:00〜pm6:30/最終日pm5:00
25日オープニングパーティが5:00から7:00まであります。
文房堂ギャラリー 
千代田区神田神保町1-21-1 文房堂ビル 4F 03-3400-6381

今年は大勢の参加があるので、圧巻と思います。
詳しくはコチラをご覧くださいませ。

今回は幹事を務めておりますので何かと忙しいのですが、
オープニングはそれなりに力を入れております。
今年はダ〜ンス。ブエノスアイレス風・・・です。わたしもやります。踊らないけど。
ではでは、お待ち申し上げております。
************************

今年のテーマは大人なかんじぃ〜〜〜なんです。
差し入れ歓迎。

それにしても、ハガキ50円って、高いよね。
メール便DM仕様10円、くらいになんないかしら。

 


◆2009年5月18日(mon) 柳模様の深みにはまる&ライブ@国立

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Wilow Patternのようですが、実は違う『Mandarin Paterrn』
1900年ころのもの


プランターコテッジ@国立

●アンティークのウィローパターンまたはマンダリンパターン
 Willow Patternについて、事細かく調べられている本が昨年出ました。大修館書店「大英帝国と中国の幻影/柳模様の世界史」東田雅博著。これはわたしが調べたことをもっと重箱の隅をつつくようにして調べている本で、しつこくしつこくこの柳模様のできあがる過程、また、誰が作ったか、元は中国のものなのか、イギリスのものなのか、この模様につけられている悲恋物語はいつできあがったのか、どちらが先なのか、今なぜあまり見られなくなったのか、等々、たくさんの文献と、実地検分によって書かれています。
 
 わたしが調べたこととほぼ同じことが書かれていて、納得して、読み終えた。

 この柳模様は、中国の楼閣山水図に似せて(とまではハッキリこの本では書かれてはいませんが、わたしはこれが重要だと思ってます。中国人の知り合いが、これを英国人が真似てつくったのだ、と言ってたこともある)、19世紀ころから英国で作られた。英国では、ウエッジウッド、ミントン、スポードほか有名なところがみんなこの模様の食器を作っていたのですが、スポードが一番この模様に力を入れていたので、スポードが有名です。でも、どこでも作ってたし、わたしは作品にしているロイヤルドルトンのが上品で好きです。ウエッジウッドのは、繊細で、色も水色に近い淡いものが多いです。スポードのものは、普段使いの感じがあります。

 この絵につけられている悲恋物語は、あきらかにあとから考えられたもので、微妙に違う橋の上の3人の趣が、こじつけだと伺わせる。

 さて、土曜日わたしは国立のプランターコテージで、ママクリオと大竹サラさんのライブをちゅん太と見に行ったのでした。その途中にあるアンティークショップ「Rose Ring」に寄るのも重要な目的でありました。ここにWillow Patternの食器をたくさん見つけたからです。前回は、取り皿を4枚購入。今回はどんな物があるのか、と、楽しみに寄りました。

 元がそんなに高いものではないせいか、ウエッジウッドのお高い大皿でも12000円です。これはとてもきれいでした。鳥がスラッとしてて。ほかにもオーバル皿など良いのがあったのですが、わたしの予算はとっても低いのです。で、スポードのカップ&ソーサーを1客買い求めました。これはMANDARINと裏に書かれてます。スポードの1900年頃のもので、ちょっとモダンなかたちをしています。で、これは、ちゃんとした柳模様ではないんですねえ。なぜなら、橋が無いからです。
 この模様は、楼閣,、船、東屋、橋と3人、柳、島、二羽の鳥、が揃ってないと駄目なんです。でも、似たようなものがたくさん作られているんですねえ。上記の本にもしっかり書かれていたこれは『MANDARIN PATTERN』というんです。これはこれで、歴史を感じさせるなあ、とレアでコアな気分で購入しました。美容院でカットしてもらうくらいのお値段です。橋がないので、人が描かれてません。船に坊主が乗ってます。そして、絵がとっても下手なんで、笑ってしまいます。
 家に帰ってきて本をまたジックリ見てみたら、お皿ではあるけれど、まったく同じ絵柄の写真が載ってました。1900年頃とお店の貼ったシールには書かれてましたが、結構古いものみたいなんですよね。もうちょっと古いかもしれない。マンダリン文様はちょっと下手っぴなキッチュな絵になってますが、もうひとつ似たような柳模様の「カントン文様」というのがあって、これはもっと中国的な味わいがあり、やはり橋がありません。18世紀のものが本にのっていた。
 本によれば、1780年ころ作られたということだが、謎は多い。とりあえずは、ヴィクトリア&アルバート博物館よりの情報。

 わたしが作った『Weeping Willow』という曲は、元の詩はどうやら1800年前後には家庭で普通に歌われていたという事実が調査によって導きだされていた。東田さんのしつこさに感謝してしまいます。おもしろい。英国は18世紀末に清、そしてインドに進出していった。紅茶を飲むようになったのもそれから(東インド会社)だし、中国風なもの、インド風なもの、が流行したのだ。歌にされたのは、ずいぶん早かったのだなあ。それだけこのシノワズリ柄は、流行ったということだ。それが巡り巡って、日本人のわたしが歌ってるんだから、不思議なものだ。歴史はつながり、地球はつながり・・・なのだ。柳模様の物語はそのあと、19世紀前半、というところらしい。来年は新作で個展をします。この深みにはまったものを予定しています。

 またこのお店に行くのを楽しみにして(結構ウチからは遠いので)・・・・・この変化球柳模様スポードで紅茶を飲もうと思います。

●ライブと訳詞

 そこから数分。プランターコテージへ。人工的に草で覆った家です。20人くらいでいっぱいです。中の土壁なども全部手作りです。ナチュラルテイストっつーんでしょうか。ママクリオさんもナチュラルテイストなんで、聞いてるうちに、自分がドス黒く感じてきてしまいますねえ。でも、ドス黒いのもいいもんよ。とりあえずこの日は清い雰囲気で。
 大竹サラさんはママクリオのクリスチバンマスさんとロケット・マツさんと一緒にパスカルズのメンバーでヴァイオリン隊の一人、漫画家さんでもあります。歌あり、インストありでした。「ブラザーサン・シスタームーン」を久しぶりに聞いた。土壁を見ていたせいか、あの映画の麻袋みたいな格好を思い出してしまった。うえむらくんはいい声で、前にソロを聞いたことがあるのだけど、また弾き語りなんぞもするといいなあと思った。マツさんは真面目だった。以前、一緒に演奏した時は、すっかり飲んでご機嫌だったのに、この日はふざけた発言は「ユネスコ村みたい」とひと言だけだった。でも、わたしはこのひと言にはまってしまっておかしくて仕方なかったのよ・・・

 この日は前にママクリオさんに頼まれて歌詞を作った「チャイニーズチューン」も演奏されました。わたしが歌うよりもかわいらしかったです。わたしの場合は多分肉食獣なんだな。ママクリオさんは草食獣な感じなんで、肉食のわたしよりも合っていたかも。わたしがぶちこわしたシーベック・シーモアを思い出す・・・プッ(でも好き)
今度ライブをする時には、もうちょっと考えなくっちゃなあと考える。一人、または数名程度でアコースティック風なのにロック、というのが良いのだけど・・・.そうそうあのRCサクセションの初期のように、アコースティックなのに完全にロックだった、あんな風にできればいいのに、と思う。

 何もないところから考える歌詞と、一応歌詞ができていて、それを書き直すのとどっちが楽かというと、何もないところからの方が楽だ。このチャイニーズチューンという曲に関しては、曲を渡されてからサァ〜〜〜ッとイメージが湧いて、ものすごい早さでできてしまったのだった。悲しい旋律だったので、悲しくて悲しくて仕方がない歌詞にした。聞いてて、やっぱり悲しくなった。

 きょう、ワケあってとある訳詞を書き直していた。これは古い外国の曲なんです。なもんだから、あるCDではまるで古くさい、しかもお門違いな歌詞になっているし、サイトで調べてみると直訳がひとつ、そして歌につけるわけでもなく詩にしているものが一つ、それくらいしかなかった。自分で歌うためには自分のことばじゃなきゃ気分が憂鬱になる。そのくらい変な訳詞しかなかったのだ。仕方がないから、イラストの仕事をしながらずっと原曲をパソコンから流して過ごしていた。訳詞を気にせずに、曲を聞きながら自然に出てくる言葉を大事にした方が良いものができる。歌詞がメロディにピッタリくるようになればいい。

 プランターコテッジの帰りはちゅん太と、お客で来ていたBeBeさんと3人でタイ料理屋で食事。外食どころか夜外にでることも滅多にない昨今なので、久しぶりに楽しいガールズトークでしたわ〜。お二人は飲まないけど、わたしはグラス1杯のビールを。最近飲まないのでこれで十分で、とってもおいしかったです〜
 充実の国立でした。




◆2009年5月14日(thu) 猫足ポット

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『Spring Pot』
((10cmくらい)


『柳の猫足ポット』(10cmくらい)

 ボザールミューのグループ展終了しました。来てくださったみなさま、ありがとうございました。


 きのうは搬出をしてきました。エート、今回はわたくし、とってもシュールな作品を出しました。写真のがそれ。2つありまして、どちらも猫足のポットなんです。ボザールミューさんは、猫しかやらないギャラリーです。できるだけ新作にしたいと思っていたので、ギリギリまでかかってこれの制作をしていました。
 ギャラリーのオーナーにもお客さんにも工房のみんなにも「なんでポットなの??」と聞かれ、「シュールだねえ」と言われている問題作!!!

 猫足というのは、家具ではよく見かけますね。ロココ調のデコラティブな猫足に限らず、簡略化された湾曲のみで猫足を表現しているものなど。ウチにもピアノや、小さなテーブルやらが猫足タイプです。調べものをしていると、変なものを発見することがよくありますが、たまたまアンティークの食器を調べていて行き当たったのが、猫足のティーポットでした。猫足というのは、ただ足の部分だけが猫になってるのね・・・と、素朴な疑問がわき上がってまいりました。

 足だけじゃなくて、上の方もあった方がエエんじゃないのかい?違うかい?と北海道弁を使う大泉くんが笑える「水曜どうでしょう」の再放送を見ながらつぶやいたわけです。脱線しますが、この番組、北海道人4人がやってる(た)んで、語尾が「〜かい?」の連発で、わたしの母方の家族がみんな札幌なんで、おばあちゃんちの団らんが怒濤のようによみがえってきてしまうのですよ。「これでイイんでないかい?」「エ?駄目なんでないかい?」と延々繰り返す。

 かといって、ポットそのものが猫の形になっているものには魅力も新鮮味もまるで感じない。ラブリーなものに興味がほとんどないからなあ。しかし、猫足につづいて、猫の姿が描かれたものはおもしろいんではないかい?と7歳まで札幌にいたわたしはつぶやくわけですよ。そして、描きながら「猫はぬくぬくしたところが好きだから、ポットにうずくまってるのもイイんでないかい?」「注ぎ口の湾曲した具合というのは、ペロペロしてる時の手の湾曲具合みたいなんじゃないのかい?」「絵なんだから、どこになにがあろうと罪もないんでないかい?」と思うのでありました。

 そしてできたのが、ぬくぬくとポットに同化している猫の絵を、手をペロペロしてる猫がくっついてるシルバーのポットwith Willow Patternの絵なのでした。

 Willow Patternについては、ずっと描きつづけながら、さらに来年はこれにちなんだ個展を予定しているので、いろんな仕事をしながらも、いつも頭の隅に置いていて、資料を読んだり、見たりしている毎日です。シルバー(風ステンレス)のWillow柄ポットは、ウエールズのB&Bで見た。あれは良かった。きっと廉価なものだと思うのだけど、日本じゃ手にはいらないにきまってる。

 猫足ポットは自分じゃとても満足しておりまして。いくらでも描けるなあ、楽しいなあ、と思っとります。全体の形はクラシックなのが良いね。

 今回の展示で思ったことが一つ。8人の銅版画の中でわたしのはまったくもって異色でした!山岡さんのが一番近いかもしれない。ほかの作家の方のは、技術をつい見入ってしまうんですねえ。猫の表情とかも見てしまいますが、それよりも「へえ、うまいなあ」なんて見ちゃうんですねえ。でも、それらと比べて、わたしのは技術を見て「へえ〜」って思われないんじゃないかと思うんですねえ。実際に、わたしの版画の技術というのは、普通なんですよ。普通のことをやってるだけなんですねえ。で、わたしがわたしであるためのものっていうのが、だからして、そこんとこじゃないってことなんですよねえ。これはちょっとした発見でした。

 思えば、音楽やってる時もそうなんだなあ。うまいとか下手とか通り越してるジャン・・・・。関係ないけんね〜、やっぱし。絵も音楽も手段に過ぎないのだな、わたしには。でも、その中でも、ひとに見せる、聞かせるためには「下手でもいいジャン」という態度は絶対駄目なんで、そこがわかってるかわかってないかで、見てる(聞いてる)方の気分が悪くなったり気にならなかったりするものなのだ。
 
 おかしなことを思いつくと、それを形にすることに夢中になってしまう。それはどんなものでもいいのだ。あえていうなら、より現実感がない方法というのが良い。このポットたちは、立体にしたらまるでおもしろくないんでないかい?絵だから可能で、絵だから「??」のマークが頭に浮かんでイイんでないかい?



◆2009年5月11日(mon) 狂い咲きギンザロード

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TANGO CAT(部分)
ボザールミューに出してます。

 ボザールミューでの猫銅版画8人展が始まってます。っつーか、13日までなんですけどね。

 毛細血管が切れそうな感じは「Bronze & Willow」制作時の頃を思い出させる。なんでこんなに仕事ってのは重なるものなのだろうか。締め切りがどんどん迫るので夜中にガバッと目が覚めてしまう。自分で狂人じゃないか・・・と思うことがあり、危ない危ないと思った時にはお風呂に長めにつかることにしている。お風呂は退屈なので普段は早い。それを我慢して長く入るのだ。この止まっていられないというのが、狂人だと思うのだけど、若いころはそうじゃなかったハズなのだ。若いころは、あまりにも動かないので、母に「寝てないで立ちなさい、歩きなさい、いや、走りなさい!」と叱咤激励されつづけていたのだ。もしかしたら、母もわたしのように若い頃は動かなかったのかもしれない。そして、因果応報、わたしが今度は子どもにそんな事を言いそうになっている。若いころは、そう言われるのがとっても辛かったので、気をつけている。だって、そんなに言わなくても、わたしは今、こんなジャン。どうせそうなっちゃうのよ、遺伝だから。
 自分から言うのもどうかと思うけど、狂ってるのだ。なんでこんなに走ってるんだろう・・・。いつかこうゆうのは収まるだろう、と思いつづけてここ数年、アレヨアレヨ〜と同じ状態で過ぎてしまった。

 仕事5つくらい同時進行。今朝またもう一つ増えた。これはこれでおもしろそうなので、勿論引き受けた。水曜日と木曜日は布地の仕事を工房でする。布地のために3作品制作している。締め切りに間に合わせるためには少しの失敗も許されなかったので、何人もの人に、技術的なことを尋ねまくった。10年以上版画をやっているけれど、わかってないことというのはいくつもあって、謙虚にわからないものはわからないとして、得意そうな人に聞く。ノートにちゃんと書きとめておく。勉強しちゃったなあ。
 おかげで、一つ目の作品が思った通りに仕上がって、これが布地となってコートやらワンピースになる日がくるかと思うと、嬉し。多少加工されても嬉し。あと2作は今晩からやる。うーん、今晩というか、もう12日になってるんだけどね。

 朝と夜はほとんど石井さんの英国本のために費やされ、くる日もくる日も洋服を描いている。石井さんの本だから、当然英国独自のモンなんで、調べるのに苦労している。資料はたくさんいただいてるし、自分でも好きだからネットで調べたり、自分の本棚から見つけたりしているのだけど、とにかく途中でいろんな疑問、好奇心がムクムクとしてくるもんだから、なかなかピッピッと進まないのだ。こんなことをしていては埒があかないではないか!と、途中からはできるだけ余計なことを考えないようにしてやることにした。これが難しい・・・・

 てなことを、そういえば、ロンドンに住む音楽ライター(だけじゃなく、カウンターカルチャーの研究者といってもいいのかもしれない)の清水晶子さんがジパングレーベルで出しているペーパーにコラムで書いていたのを思い出した。清水さんのこのコラムはいつもおもしろい。わたしがおもしろいと思ったことがいつも書かれていて、これだけ集めて社長さん本にでもしてくれないかしら?と思うことしばしばだけれど、旬のロンドン音楽事情だから、今読まなきゃ意味がない。本にして後生大事にするものでもないだろうな、と諦める。ジパングの社長は凧みたいな人に見えるけれど、清水さんと仲良しだから「持ってる」のだ。わたしも社長も清水さんのファンなんだろう。
 清水さんは昔から知ってるようで知らなくてやっぱり知ってるような人だった。清水さんもロンドンで会った時に、わたしにそんな感じを受けたのだと思う。お互いに会うのは初めてだったのに、何故かものすごく笑った。
 なんで清水さんのことを書いてるかというと、東京書籍から「イギリスの文化を知る辞典」というのの、イギリスのロック史という項を書いたということだったからで、1年前から書くことになっていた原稿用紙8枚分をまとめるために、楽しくあっちこっちと道草をくっていたという話があり、そりゃそうだよねえ、どうやってまとめるのサ、と途方も無いというか無茶な依頼を思って、一体どんな風にまとめたんだろうか、清水さんならおもしろく、しかもキッチリと書き上げただろうと想像して、読んでも見てもいないのに楽しんでいるのだ。分刻みで仕事と用事をしているなか、本屋があると探してるのだけど、いまだに見つかってない。きょうも銀座の本屋で聞いてみたらにいちゃんが「存在はみとめられますが、あいにくウチにはないんです」と言う。この「存在はみとめられる」という言い方がおかしかったので、嫌な気にならず。「存在はあるのね」と笑った。ネットで買えることはわかっているが、9000円以上する本なので、できたら立ち読みして判断したいわけだ。清水さんのとこだけ立ち読み、でもいいんだけどなあ・・・。

 素敵な女ライターさんが、年々わたしのまわりには増えて行く。その中の一人のコピーライターのKさんから今朝仕事の依頼があった。品良く、おもしろく、一ひねりされたコピーを作る。話がうまくて引き込まれる。わたしが「好きだ」と思っている人から「あなたしかいないでしょ、こんなの描ける人」と言われた日には〜〜〜どんなに忙しくたってわたしは「あなたのために」やりますから!とお答えする。

 石井さんの洋服関係の次回の本は、版画とペン画と両方ある。そして、その本が出るのが8月で、9月1日から銀座の伊東屋さんで、また個展をするわたしは、この本のために制作する銅版画から、さらに手を加えたものをズラッと並べる、という計画をたてているのでした。そのためには、元になる本のための絵がのちのちどんな風に銅版画作品にできるか、先を考えながら描かなければならない。だから、サラッと描けそうな人物の絵も、なかなか出来上がらないのだ。9月までの制作過程を相当計画的にやっていかないと、個展はできないなあ・・・・大変だなあ・・・・でも、計画通りできたらおもしろいだろうなあ・・・と思うわけ。
 9月の個展の手前には今月の工房展がある。これのための絵もまだ半分しかできてない。いつやってるのか???そんな隙間はどこにもないんで、旧作でも出せばいいのに、そうゆうことができない。そこで狂人のように無理矢理隙間を作って描く。
 狂人状態も、昔とはちょと違っていて、休む時にはガバッと休むということができることはできるようになったのだ。きのうもずいぶん早く寝たし。その分きょうはまだまだ平気だ。

 きょうは銀座でたくさんの人と会った。ボザールミューで、ここを紹介してくれた装釘家で版画の友人でもある中島さんとポストカードの通販をしてくれることになったオフィス風の工藤さんと待ち合わせ。版画が数点売れていたのでホッとしつつ、猫話。近くの「椿屋珈琲店」でカレーのランチをごちそうになる。レトロで立派な喫茶店で、ウエイトレスさんも上品でいいところだった。椅子に白いカバーがしてあったり、ロイヤルコペンハーゲンのシュガーポットとか、ステンドグラスとか、いい感じでした。ちょっと高いようだけど・・・ごちそうさまでした。

 最近はよく銀座に行く。アップルストアにもよく行くようになったし、金曜日もお勉強をしにいき、疲れてたのであまり頭は働かなかったけれど、コンピュータというのは、やっぱりおもしろいものだ、と思ってしまった。時間があったらちゃんとできるのになあ・・・・。アップルの人でも、最新ソフトに対応しきれてない人がいる。

 きょうの午後は本屋めぐりのあと、銀座松屋のルイ/ヴィトンのディスプレイを食い入るように見てから、新富町まで歩く。ルイ・ヴィトンの今のディスプレイがかわいいのだ。ミニチュアのヴィトンの旅行用大型トランク(本棚やレコードラックなどがある)が、それはすばらしい精度で作られていて、そこに時計が飾られている。時計が主役なんだけど、そのバックにあるミニチュアがすばらしいのだ。うっとりしてしまう。ヴィトンのバッグはいらないけど(なぜか一つ持ってるけど、全然使ってない)、このミニチュアは欲しい・・・・・特に、船旅用デスクに早変わりするトランク。デパートは時折買わなくてもくまなく見ている・・・。品質の良いもの。そうゆう物を見ることは、大事なことだ。貧乏ったれなものしか見ない者は、やはり発想も貧乏ったれになるからだ。
 そういえば、数日前には松屋でやっている(きょうが最終)ミヒャエル・ゾーヴァ展を見にいった。映画「アメリ」の中で壁に飾られていたエリザベスカラーの犬の絵、あれがそう。わたしは特に好きなわけでもないんだけど、ときどき、アッと思うものはあった。小さい王様が良かったな。それよりムーミン展に行きたい。それよりはやくクストリッツアの新作を見たい!チケットは買ってあるのに、行く暇がない〜〜!!!なんてことだっ

 新富町に行く前にカフェで休む。このあたりは変わった。電通がなくなったから変わったのかなあ。大きな会社が建ったり無くなったりすると、人の流れが変わるから、街が変わる。

 布地用の版画を持参。OKとなる。次の打ち合わせ。銅版画の技法の説明をしつつ、自分でも勉強をした。キチンと勉強すると、ちゃんと版は答えてくれる。常に初心忘るべからずだな〜。

 銀座にはいくつもの地方物産店がある。きょうは通りすがりの山形へ。黒豆、こんにゃく、たらの芽などを買った。だだちゃプリンは売り切れだった。おいしそうな写真がはってあった。
そういえば、母の日だったのだ。きのう。わたしは母に贈り物をした。ウチではどうかというと、下の子がイヤフォンをくれて、上の子が胸にハイビスカスを飾った大きなオウムの絵を描いてくれた。結構うれしかった。もっと嬉しかったのは、わたしが「どうしよう、きょう刷るの失敗しちゃったら・・・」と言ったら、オウムの方の子が、「大丈夫、アンタならできる。アンタには実力がある」と言ってくれたことだ。変な子・・・・




◆2009年5月5日(tue) 工房展&猫展のお知らせ

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工房展です。くわしくは画像をポチッ

(DMの絵はわたしではありましぇん〜)

 雨になってしまいましたが、そんなことは関係なくわたしはチィちゃんの散歩以外はずっと家の中で銅版作業。

 銅版に転写した鉛筆の線が、今やってるのが今までで一番細かいのだ!!35cm角くらいのもののニードルでの描画作業がきょうで3日目だ。普通わたしの作品の描画は一日あればできてしまうのだけど、コレは本当に細かい・・・・・・仕事でやってるものなので、適当なことはできないし、勿論途中で「やめた〜〜」と言うこともできない。でも、できあがったら、絶対イイと思うので、それを信じてやるのみなのであります。
 これは、仕事で使うから、来週あたまにはできてなくちゃならない。本当は不可能に近い。でも、強気のジュルスケ帳女なので、エ〜イ、やれるわい!とやってるわけです。余裕を持たせたら、気が抜けてしまうから、駄目なのだ。と、一概には言えないけど、ドSに自分を縛り付けてるわけだ。
 仕事で使っても、作品としても使えそうなので、できあがったら工房展に出したいなあ、と思ってる。

 さて、工房展は今年は5月の末に決定。3人いる講師が毎年順番に当番をしていて、会員(というか、使わせてもらっている人々)数名がそのサポートを全面的にする、というシステムになっています。今年はわたしとmotopi木村さんが幹事。わたしはDMの制作やら、オープニングのしきりとか、キャプション作りとか、そうゆうことをすることにして、パーティや二次会の手配とか宛名書きとかアドレス帳制作などはキムキムにお任せ・・・・・・う〜ん、ようするに、細かいことはお任せしちゃったのよね、わたし・・・。みんな得意分野で力を発揮しよう。それが一番。
 今年のDMはバウハウス風にしてみました。って、ザボハウスって似てるじゃん、と単純に思っただけですけどね・・・。カッコいいでしょ!
表を飾る作品はザボハウスの良心:粕谷女史のものです。この作品が好きなので選んでみました。ザボハウスはたくさんの人が来ています。具象、抽象様々だし、版画家専門の人もいれば、水彩画やイラストレーターの人もいます。主婦もサラリーマン氏も、体験コースというので来ている人もいます。銅版画、リトグラフ、木口木版のほかに、絵画も人たちもいます。全員が出すわけではありませんが、多分45名くらいの参加になると思います。いろいろあって、おもしろいと思います。是非、お越しくださいませ〜
 オープニングパーティは初日の5:00から7:00、まで。お料理お酒もありますので、絵を見ながら楽しんでください。どなたでも入れます。試食コーナーはありません(たまに知らない人が試食にくるパーティがあるんで、注意!)。今年のパーティはわたしはたぶん歌いましぇん〜。でも、司会しますので、ヨロシク。出し物は、秘密です。教えたいけど教えない!!

 『お任せ』で思ったことなんだけど、キヨシローが亡くなって(またこの話ですが)、フッと思ったのは、戦うことはこの人に任せとこう、と思ってたような気がするのだ。この人がやってるから、まだまだ大丈夫と思って安心している自分がいたような気がする。キヨシローに限ったことではないのだけど、人には役割があるとはいえ、任せて大丈夫なんてことはなかったのだ。でも、いいのかな、それでも。一緒に戦わなくても、一緒に楽しめてたらそれでよかったのかな。まじめなんで、わたし、一緒に戦わないと駄目だ、と思っちゃうんだなあ。
 たいていのことはわたしは自分でやるようにしている。ヒトに任せても、実は陰で下調べなんかをするセコい人間です。任せて本当に大丈夫だったことなんて、本当は滅多になく、自分がやればよかった、ということの方が多い。でも、それはそんなに威張れたことじゃない。セコい。チッチャイ!任せた以上は失敗があっても目をつぶる度胸がなくちゃねえ。社長然と「きみに任せたよ!」と言えるようでなければならないな。ミスがあった時には自分が責任をとる。こうでなきゃあ、駄目よねー。
 あ、でも、工房展のキムキムはどう考えてもわたしよりすばらしい幹事なのです。助かる!もう相当仕事してもらった。わたしは別んとこで力を発揮できるようにしますからね〜!ええと、まずは宣伝して、きれいな服着て、しゃべって、しゃべって、飲んで、食べて、っと。喜んでいただければ何でもします。

●工房展の詳しいお知らせは画像をポチッです。



●5/25(月)〜30(土)第17回ザボハウス展

am11:00〜pm6:30/最終日pm5:00
文房堂ギャラリー 
千代田区神田神保町1-21-1 文房堂ビル 4F

工房展です。くわしくはこちらで。

http://www.satomin.jp/info/exhib/zabo17html
(DMの絵はわたしではありましぇん〜)


●5/7(木)〜13(水) 『銅版画8人展』ボザールミュー
会期中無休 AM 11:00〜PM 7:00 最終日はPM 5:00 終了

◆銅版画展は今回が4回目。毎回銅販画専門の作家の方々と専門は別でも、
銅販画の魅力にハマった作家の方々との作品をあわせて展示しています。
 奥の深い銅版画の魅力に、作家それぞれの個性も重ねてお楽しみください。(サイトより)

出品予定作家: 太田悦子 久保田英津子 佐藤恵美 中島祥子 米田民穂 松本里美 山岡康子 山田ひろ子
  (アイウエオ順 敬称略)
東京都中央区銀座7-5-15 銀座蒲田ビル 4F
(TEL) 03-3571-0946/(FAX)03-3572-2388

●JR・地下鉄新橋駅、地下鉄銀座駅B6出口よりともに徒歩約5分。


猫しかやらないギャラリー




◆2009年5月3日(sun)-2 好きだった

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 小さなエリザベスは、5色あるんです。なんでかというと、どの色にしたら良いか迷ったからで、ほかに理由もなく増えてしまった。


 きのうは、国立新美術館の「国展」に行ってきました。「ルーブル展」も思ったより混雑してなかったけど、ポール・ボキューズのランチには長蛇の列でした。一生入れないような気がする。
 国展に二人知り合いが出していて、この機会に一度見てみよう、と思った次第。実は全然縁がない世界なんだよねえ。美大行ってないと(それが理由かどうか不明だけど)匂いが違うなあ、と感じるんですよねえ。わたしには先生とか師匠とかがいない。
 あまりにも膨大な量なんで、なかばはしょりながら3階まで見ました。絵画が半分以上で、あとは彫刻と写真と版画と工芸。版画の米倉泉さんのいつものガッチリした大地と夕日の作品と、織物の小島秀子さんの涼しげな虹模様の着物はシッカリ見てきました。チャリティに出ていたポンポンマフラーも素敵だった。米倉さんはたまに工房の講師も務めてくれてます。純でサッパリしてて好き。小島さんは娘さんも芸術家へ邁進中(多分)で、ライブや展覧会にも一緒に来てくれる。これは嬉しい。
 絵画は大きい絵ばっかで、ホ〜〜、と最初は思うんだけど、あまりにもみんながみんな大きくてゴテッとしているのでしばし外の彫刻のところでギロッポンの空気を吸って休む。音の出る石の作品があって、これは触れたので少し安心。で、賞がついてる中で、とても素敵なのがあったのだけど、名前は忘れてしまったわ〜。ゴテッとしたのが多いせいか、賞作品のひとつが、M上隆アニメフィギュア風だったので、ああ、まだこれがつづくのか、この中にあっては、こうゆうのが新鮮に見えてしまうのか、とグッタリしてしまった。でも、たくさん作品を見ることは良いことなのだ。

 工房へはそこから15分くらいなので、ササッといって、銅版転写のみして帰宅。暑いのでビールを買って帰り、一人でテレビでサッカー見ながら飲んで寝てしまいました。この休みは、子どもは毎日サッカーやってるし、わたしは仕事の山だし、マツキヨは徹夜で運転はキツイので、東京にずっといることに決まったのでした。海に行かない5月は20年ぶりくらいかもしれないなー。夏まで我慢。
 きょうもまじめに仕事をするのだよ。ほとんど机から離れないでやったおかげで、ずいぶん進んだ。夜もつづく。が、ちょっとキヨシローも聞いてみたりするのよね。なんだかだんだんショックになってきた。それにはいろいろな理由があるのだけどね。
 そういえば、わたしには先生も師匠もいないけど、好きな先生は数人います。一人は美術の先生で、美術部だったのでいりびたっていた。先生は歌のようにやっぱり職員室にはいなかった。中国史の先生も好きだった。美術部で描いた絵を欲しいと言われたのでプレゼントしたら、パスカルの「パンセ」の本をくれた。一番好きだったのは国語の先生だった。玉井先生、お元気ですか?この3人の先生はみんなダメダメ扱いされてたわたしに「おまえは大丈夫だよ。心配ない。楽しみにしてるよ。」と言ってくれた人だった。あとは大学の時の矢内原さんと、長沢節さんが好きな先生であり、師匠かもしれない。この5人の先生が好きだった。

 キヨシローが亡くなり、自分でもビックリなんだけど、結構わたしはこの人が好きだったんだなあ、と思った。当時はチャボかっこいいー、と思い、ライブも見たりしたものだけど、こうなってみると、やっぱりキヨシローは歯切れの良い声と歌、歌詞がよく聞こえていいな、いい詩だな、と思うのだ。歌詞を作り歌う人がやはりインパクト強く心に残るんだな。これは仕方ない。こんなお父さんはカッコいい。こんなに若くしていなくなっちゃって、家族持ちとしては、残された人たちのことを考えてしまったりする。悲しいだろうな、おくさんも、子どもたちも。悲しいだろうな。『パパの歌』は泣かずに歌えないだろうな・・・。でも、覚悟はできてただろう。覚悟というのは、ある日突然できるものなのだ。

ブッカーT&ザ・MG'sとの歌声。いい顔だナ,、コレ。
http://www.youtube.com/watch?v=ITNiuuSEDDY&feature=related
 



◆2009年5月3日(sun) キャンプファイヤーで歌えるロックをありがとうキヨシロ

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 『デイドリーム・ビリーバー』がラジオから流れて、訃報ニュースを聞いて以来やっとキヨシローの死が胸に沁みた。

フォーク全盛だった頃、RCサクセションは希望の★だった。だって、学校のお弁当タイム、クリームの「ホワイトルーム」ばっかり流れていた頃、林間学校のキャンプファイヤーでみんなで歌った歌は「旅の宿」『夏休み』「さなえちゃん」「ぼくの好きな先生」だったんだから。
 みんなが歌える歌はこのあたりだった。ちなみに、これらはわたしがギター伴奏した。だからよく覚えている。すごい昭和な風景よねー、フォークギター持ってく林海学校なんて・・・。恥ずかしい。でも、楽しかった。
 この頃はおもしろい音楽はラジオからだった。ただ、この時期は関西にいたので、深夜ラジオのパーソナリティの都合上・・・・はっぴいえんどなんか流れなかったなあ、と思う。あの時見たかったな。当時、周りのアリス人気への対処に貝のようになっていたので、RCが嬉しかった。ビートルズなチューリップとストーンズなRCと・・・変化球で現れたはっぴいえんどとはまた違った日本の噛み砕いたロックが出てきて、キャンプファイヤーでも歌えるロックが生まれたとわたしは思ってる。
 暖かく愛を持って果敢に戦い、ファッショナブルだった。きのうの日記でも描いたけど、ロックミュージシャンはファッション命だ。ファッションと、戦うことと、愛することと、そのロックの三種の神器をまさに体現した、日本のロック王だったとわたしは思います。
みんな、デイドリーム・ビリーバーだった。歌詞が沁みるなぁ


 



◆2009年5月1日(sat) ファッション用語に詳しくなるこのごろ

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5cm角くらい。小さい猫の女王エリザベスです。
5色あるのよ。

●ファッションの重箱をつつく

 洋服に関わる仕事が重なっている。
 パソコンを前にして、ネットで資料を調べまくる。机の上にも本、雑誌などの資料本が山となる。ここんところは毎日毎日そんな状態なのだ。調べものは尽きることがなくて、おもしろくて仕方がない。(時間的に余裕があればもっと楽しいんだけどなあ)特に、男物となると目がランランとなってしまうのだ。とはいっても、MENS CLUBを後生大事にするような性癖はないのでありまして、ただただ楽しくディテールやら歴史やら映画のファッションなど探しては喜んでるのであります。男物ファッションは30年代から50年代が洗練されているように思うけれど、まあ、年代ごとにわたしはおもしろいと思ってまんべんなく見てしまう。わたしの仕事は、単に「ポロシャツ」を描く、というだけのものであっても、そう簡単にはいかないのだ。簡単に描けるだろうし、描いてしまうイラストレーターは多いと思うけど、わたしみたいなしつこい人間はそのままにしてはおけないのだ。そこがわたしのわたしたる所以なので、しつこいイラストレーターが好きな方には喜ばれるのであります。
 先日銀座の大通りを歩いていたら、ブルックス・ブラザーズ本店の隣にユニクロを発見。ついでにユザワヤもニューメルサにできて、看板の雰囲気が銀座っぽくないので、しばし初老の粋なオジサンとしては(わたしの理想の姿)かぶりをふるしかなかったのでありました。これも時代だからのぉ、受け入れるとしよう。ブルックス・ブラザースのボタンダウンというのは、ポロ競技で、襟が風になびかないようにするためにとめるボタンがついているポロシャツ(とその時代に呼んでいたかは知らないけれど)にヒントを得て作られたそうで、そうか、やっぱり必要は発明の母なのね、と半端に納得したりするのでした。
 ベン・シャーマンというと、モッズ時代からのミュージシャン御用達デザイナーですね。この方がブライトンの小さな工場で作りだしたボタンダウンは、アメリカのアイビーのとは違ったモダンなもので(で、モッズになるんだけど)、当時から最先端のオシャレさんが着ていた・・・つまりはロックミュージシャンが着ていたのだ。あ、そうそう、ロックミュージシャンがファッションの最先端をいくのだ。ところで、日本のミュージシャンは衣装がダサい。ロックミュージシャンじゃない男が特に。ロックミュージシャンのダサさは気にならないのだ、わたしは。主張があるから「変なの〜」でも「気概」を信じるのだ。女ミュージシャンは趣味が合わない合う、はあるにしても、ファッション気にしない人は滅多にいないけど、男ミュージシャンは気にしてない奴が多すぎるのがガッカリする。Tシャツ着ればなんとかなると思ってやしないか?こんなハッキリ言って、アンタいいの?いっぱい敵に回すわよ。と多くの方に言われそうだけど、いいの、そんなこと。ええ、ええ、いいんです。

 ベン・シャーマンのファッションがたくさん見られるらしいのが今上映中の「This is ENGLAND」。
というわけで、またネットで公式サイトを見てしまうわけです。80年代のスキンズの話なのね。音楽でいえば、スカとかレゲエのころで、スペシャルズが一番有名なのでしょう。わたしはこのへんはほとんど聞いてないので、音楽にはあまりシンパシー感じられないとは思うけど、パンクなノリとはうらはらな中途半端な80年代ファッションは見てみたいなあ、と思った。
 80年代終わりころに初めてロンドンへ行った。その時一緒に行ったわたしよりずっと若い友達は、ロンドンのタワーレコードでスペシャルズのレコードを買っていたっけ。スペシャルズ風の帽子も購入してすごく嬉しそうだった。帰りのヒースローでは洋服に安全ピンをたくさんつけてた男の子が身体検査されてて、失笑されてた。そんな時代。

 ちょっと休憩してました。またネットで調べものしてて横道にそれたものを見てました。それは、靴を見ていて辿り着いた、スコットランドのおばちゃんボイルさんの歌声のネットでのヒットが「靴投げ」を超えた、という記事です。わたしもテレビでこの方の歌聞きました。英国のテレビ番組はなんだかコアでおもしろいなあ。それはともかく、宣伝もかねてバラシてしまうけど、今描いてるのは、単にポロシャツを描くとかボタンダウンを描くというような図鑑ではありません。もっとコアなトコつついた本なんですよねー。こうゆうのはちょっと見たことないと思うので、おもしろいと思います。はまる人にはチョー受けると思います。またしてもアメリカもんじゃなくて英国もんなので、ちょっとファッションもひねた感じというか、変な部分がしつこく頑固なんで、おもしろいけれどその牙城は堅牢で、絵に至るために重要な「こなし」になかなか至らないものがいくつも出てくるのですねえ。どうしてこんな風に作られているのか、なぜこんなもんを着るのか、といったようなことを理解しなくちゃ、絵というものは魅力的には見えないのです。それがねえ、上の方にも書いたけど、わたし、自慢じゃないけど半端なく調査しないと気が済まないのよね・・・・
 この調子じゃ、なかなか終わらない・・・

●休まない
 
というわけで、一休みして、今度は違う服飾関係のお仕事にとりかかる。締め切りがあるというのもあるけど、気分転換にもなる。これがまた、ロックなテイスト。おもしろいんだけど、版画は手間がかかる、段取りが大事、ということで、銅版への描画、腐食の時間、直しの時間、刷りの時間、乾かす時間など考えて呆然となる。直しなしで一気にできる場合もあるので、それを信じて強気の予定表を作る。だいたい予定表作りというものが仕事では大事なのだ。ねえ、そうでしょ?「ジュルスケ帳」はタイムジュルスケで真っ黒になってしまった。

 ゴールデンウィークは無し。

 きのう打ち合わせしたカフェは原宿の明治通り沿いで、H&MとFOEVER21が並んだすぐそばだった。また行列。全然入る気が湧かない。その隣のビルの方がいいゾイ。上がサッカー専門店で、地下がパブ「HUB」なのですよ。暑くなってきたら、クイ〜〜〜〜ッと昼間エール飲んで、工房行けるゾイ。

下に7日からのグループ展のお知らせ載せました。猫だらけです。新作のみです。銀座、月光荘もそばですよ。









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