◆2007年4月30日(mon) 渋いねぇ


きれいでしょ。日本の手ぬぐいは用途いろいろ品質抜群。水色のはくらげ模様です。

京都の飲み物『ひやしあめ』が想像以上にあま〜いばっかしだったので、相当落ち込んだわたしでした。どうする、コレ・・・まだようけいあまってますのんエ。だ〜れも飲んでくれはらしまへんし。今朝もわたしは飲みましたエ。ええ、ええ、ベタッと。それから銀座の伊東屋さんへ行きました。
久しぶりやなぁ(すんまへんなぁ、ちょっと京都の本読んだんで、すぐに感化されてしもてんわぁ。全然ちごとるやん、ってあったまにくる方もいらっしゃるやろけど、我慢しておくれやす)、ココ。広島の個展の準備をようやく始めましたが、額がないものが多数あって、これは売れたから無いわけで、喜ばしいことではあるのですが、先行投資は辛いもんがありんす(花魁ちゃうねん)。でも、どうせ作らなくちゃならないからねえ・・・。担当のミーさんに見繕ってもらっていつもと違う感じのものも作ってみました。額を変えると雰囲気も変わる。わたしの好みは「ゴスロリポップ」あるいは「ゴスモダン」です(わかる?)。今その額売り場の上では
手ぬぐいのお店「かまわぬ」の展示販売をやってます。夏のハンカチ用に数枚買い物しようと思っていたので行ってきました。可愛い模様、鮮やかな色、迷てしもうてこまります。わたしは古典柄が好きなのですが、ミーさんの日記でも見たリボンの柄はモダンで可愛くてよかったので、これと赤い地に白のドットのの豆絞りタイプを買いました。

グレゴリ青山の『ナマの京都』でたっぷり「いけず」で「もっさい」京都を学んだわたくしですが、数日前続編が出てる事を知ってその
『しぶちん京都』もさっそく手に入れ、読んでしまった。またしてもタップリと嫌味な京都を味わってしもた。でも、京都の人が書いてるのでありまして、わたしが言ってるわけじゃないよ。今回の本はしぶい場所が載ってる地図がついていて、観光名所に特に興味がないわたしにはもってこいでした。寺はそこそこ見ればよし。それよりも喫茶店とか市場とか、川の見える料理屋とか変な看板とかを見る方が楽しおす。以前本物の京女(オバハン)と知合ってさんざん「いけず」「もっさい」「しぶちん」は体験してイヤ〜〜な気分は存分に味わっているので、もうどんないけずをされてもわたしは平気おすえ〜。どすどすどすえ〜

京都寄りの大阪在住友人が教えてくれた下鴨神社近辺のカフェというのがこの本に載っていて笑った。メニューの「シモガモジンジャー」が「ひやしあめ」に似てるもの、とみたが、この寒い駄洒落のメニューを頼む勇気がわたしにあるかって??ある。問題はこの店が不定休というところで、案外当ってしまうことが多いんだよね、休みに。
仕事の編集者に以前聞いた話、「京都のお風呂屋はいいよ。おばんざい屋に入ったら、『まずはお風呂入ってきよし』といわれ、手ぬぐい渡され行くことになり、戻ってきたら料理が出ていた」。ええなぁ。この本にも充実の京都の銭湯の話しは出ていて、正面湯というところの3階まで裸でエレベーター、というイラストで、電車の中でブッと噴いてしまったおすえ〜〜〜。チェック。京都はおもしろいなあ。

「ゲゲゲの鬼太郎」の実写映画見ました。近所のシネコンですが、わりと人は入っていたけど、やっぱおもしろくないのよ・・・アニメでいいジャン・・・って感じ。実写にする必要ないもん、CGも普通だし。ウエンツは好きなんですよ。全然鬼太郎じゃないし、最後まで「アメリカ人」にしか見えないから絶対的にミスキャストなんだけど、好きなので、いいの。良かったのは砂かけババアの室井滋とねずみ男の大泉洋。この二人はピッタリのキャスティングだった。ウチの子どもが大泉洋ファンで見に行ったんだけど、子どもはその先週は「クレヨンしんちゃん」も見に行っている。毎回下ネタ爆裂で、今回もずっと「ケツケツ爆弾」とか「うんピィ〜」と叫び続けていたらしい。わたしも好きは好きなんだけどぉ、なんでこれがずっと続けることができていて、「ボボボ〜ボボ〜ボボ」がテレビから姿を消し去られたのかが疑問でショーガナイ。ウチでの会議では、これは『理解できないものは葬り去られる』という一番恐ろしい、文化の進歩を妨げる一般大衆による下等なお笑い意識による陰謀の餌食にほかならない、と、結論だてたのだった。「うんち」の笑いと「鼻毛」の笑いの違いなんだけどね・・・エヘ。こうやって地下にもぐっていく感覚が増えていくのだった。「うんち」はおおらかで、「鼻毛」は淫美か?

何事も笑いのセンスでコトは決まるのだ。ほとんどの判断はこれで決めているわたしですが、これが一番間違いないと信じてる。


今回のDM『Tide Pool Hat』(部分)
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『松本里美銅版画展/Satomi-Love! Creatures』
5月15日(tue)〜26日(sat) 
広島「ギャラリーバザレ」



◆2007年4月28日(sat) あま〜〜〜い、ひやしあめ

きのうは掃除に5時間かけた。
何故家庭訪問なんてあるのだろう。去年は無かったのだけど、それは、去年の担任の先生がそうゆうのが好きじゃなかったからかもしれない。でも、こうゆうことがなければ、なかなか綺麗にならないので、有り難い、と思っておこう。綺麗になると、また人を呼びたくなる。今ならOKだ。多分数日ね・・数日。
家事というのは、忙しくてやれない状況が続いている場合は、案外息抜きになるし、ストレスが解消されたりするものだと思う。相変わらずやること満載の日々だけど、そうゆうこと頭の外に置いておいて掃除すると、凄く楽しい。何故か床がジャリジャリするのだ、ウチは。小僧と犬のせいだけど、絶対に小僧が原因だ。ぞうきんがけが必須で、これをガガ〜っとやると本当にサッパリする。松居さんのようには綺麗にできないけど、気持ちはとてもよくわかる。サッパリした部屋で珈琲を飲みながら音楽を聞くと、汚い時に聞いたのよりも良く聞こえたりしない?片付けた時だけピアノも弾きたくなる。倍くらい遅い速度で(じゃないと弾けない)バッハインヴェンション1番を弾く。
お昼ご飯は近所の元フレンチシェフだった人がやってるお弁当屋さんに行って、好みのおかずをトッピングしてもらって済ませた。待っている間、棚を覗いていたら、オオ、『ひやしあめ』があるではないか!

イベント『夜と古本』に行った時に買ったグレゴリ青山の『ナマの京都』に載っていた、あの『ひやしあめ』だ。おばちゃんが柄杓ですくってくれるという夏の飲み物で、わたしの想像では『生姜湯』の冷やしたの。関西ではポピュラーな飲み物らしいけど、わたしは飲んだことがない。生姜湯は冬に、風邪をひきそうになった時に飲んだりすると、身体があたたまって良い。東京でも、粉末だったら売っているし、家でも生姜を擦って作れる。だけど、多分関西ではコレは夏の飲み物で、ひんやりさせていただくのだと思う。生姜はサッパリするから、京都の盆地特有のジワッと湿気を含んだ暑さには、さぞかし美味しいことだろう、と思うのですよ。このお弁当屋にあったのは大阪の商品で、4倍くらいに薄めて一度煮詰めて、そのあと冷蔵庫で冷やすのだそうだ。この元シェフはどうやら関西出身の方のようで、わたしが説明を求めたら、本当に嬉しそうに奥さんと一緒になって教えてくれた。

というわけで、さっそくきょう作ってみました。4倍に薄めて煮て、冷蔵庫で冷やす。しかし・・・それはただ甘いばっかりのものでした。指についたらベトッとするし、全然サッパリしないなぁ。生姜もあまり効いてない。このペトペトペッタリはもっと薄めればいいのかもしれないけどそうするとまるっきり生姜の風味はなくなると思う。生姜を使った飲み物だったら、チャイが一番美味しいと思う。そうだ、このひやしあめは焼酎割りにしたら良いかもヨ。と、芋焼酎があったのでやってみましたが、やっぱり「あま〜〜〜〜いっ!」
本場のおばちゃんのものはどんなのかなぁ。飲んでみたい。


瓶詰めの『ひやしあめ』濃縮タイプ。一度熱してから、冷蔵庫で冷やす。
味ですか?う・・・ん・・・甘い

その『ナマの京都』をもう一度引っぱり出してみた。壬生寺のそばにあるいい感じの「ひやしあめ屋」の写真が載っていた。壬生寺がどこにあるのか知らないけど、時間があったら寄ってみよう。そのほかネットでカフェの位置とかライブハウスの位置とかあれこれと京都を探索して楽しかった。京都はカフェが多いなあ。勿論東京も多いけど、東京は広いから、分散してる。できたら、今回行った時には絵も飾れて音も出せるようなカフェ、あるいは音の出せるギャラリーなどを見てみたい。どなたかそうゆうところで良さそうなところをご存知の方がいましたら、教えてください!

NHKの情報番組で、京都を自転車で回るツアーというのを紹介していた。京都は自転車があると便利そうだ。この『ナマの京都』はなかなか役にたつゾ。伏見稲荷はわたしが怖い怖いと思っている鳥居炸裂でどうも行けない気がするけど(トラウマ克服のため行ってみてみも良い)、そのそばの石峰寺は伊藤若冲が晩年住んでいたところだそうで、若冲作おもしろ顔羅漢像がでたくさんあるらしい。お墓もここにあると書いてあった。お墓参りは、まぁいいか、だけど、わたしも行ったことのある本屋「恵文社」だとか映画館のこととか、絵を描く人のエッセイらしい京都紹介になっていてわたしには役にたつ。その昔、京都の旅に役立ったのは、倉橋由美子の『暗い旅』だった。一人旅にもってこいの暗い小説でよかったな。自転車があって、胃が「ギャル曽根」くらい大きかったら(テレビで彼女の胃のスキャンを見たけど、食べたあとは小さなからだ全体に胃が膨張していた!首の下まで胃がきていた。恐ろしい・・・)、たくさんいろんなところを見れて、たくさん美味しいものを食べれるだろう。わたしの胃はそんなに小さくはないとは思うけど、やはり限界があるからなぁ。そういえば、ライブで行った以外は京都はいつも一人だ。だから、余計食べ物はいろんなものが食べれないわけだ。
直島もネットで調べたら、自転車があると楽しそうだった。
最近あまり自転車に乗ってない。


今回のDM『Tide Pool Hat』(部分)
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5月15日(tue)〜26日(sat) 
広島「ギャラリーバザレ」

タイトルに『Satomi』と入っているのがちょっと気に入ってます。


◆2007年4月26日(thu) Love! Creatures 再び


今回のDM『Tide Pool Hat』(部分)
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『松本里美銅版画展/Satomi-Love! Creatures』
5月15日(tue)〜26日(sat) 
広島「ギャラリーバザレ」


今回も1日、ギャラリーへお邪魔いたします。いつになるかはまだ未定。

無事に朝は蛸ウィンナーを制作した。
初めて作ったので、なんだかちょっと思ったようなハッチャンにはならなかった。8本足は難しかった。足は6本じゃないと全体のバランスが悪い。一応口は切り出して作ってみた。遠足から帰ってきた子に感想を聞いてみたけど、特に口に関する感動の言葉はなく、ちょっとガッカリした。なんでもちゃんと感想は述べて欲しいものだ。小さいうちから訓練しないと、大人になって、画廊に行っても、つまらない無言人間になってしまうから、できるだけ、何か言ってもらいたいと思うのよね。「みんなやっぱり蛸入ってるの?」と聞いたら、「うん、入ってるよ。2/3は入ってる。でも、なんでうちのはウィンナーだったの?みんな蛸だよ。蛸でちゃんとできた蛸だよ」と言うので「エエ!?本当!すっご〜〜い」とマジで驚いたら、またしても騙されていた。毎日騙されているけど、な〜んか嫌じゃないの。疑えない自分にもぅ馴れた。

きょうは工房へ。本を買ってくれた人のためのプレゼントに、小さな版画をたくさん刷った。バザレや、6月の出版イベントで本を買ってくださった方にプレゼントします。かなり良いです。


見えにくいですが、口がついてんのよ。
『Love! たこ』


◆2007年4月25日(wed) 蛸ウィンナー

きょうは銀座のOギャラリーへ小川千明さんの銅版画個展を見にいきました。3月までは新橋寄りにあったのですが、4月から移転して有楽町側になった。ブラブラと一人ででかけたら、工房の友だち3人にバッタリ遭遇。大変うるさくして申し訳なかったかも・・・。小川さんの版は奥が深い。腐食も深い。どうやって作られているのか推理してみるのだけど、難しい。今回はきれいな発色のよい黄緑色が爽やかで印象に残った。二つあるギャラリーのうちの、もう一つの方はベルギーの版画家のもので、これまたすばらしかった。こちらはコラージュされているものがおもしろいと思った。きのうのドライポイントの作品といい、きょうの二つのものといい、とても刺激的で、はやく次の作品が作りたい!と思った。
そんなわけで、ランチタイムをみなさんと過ごしたあとはY〜ンと二人で工房へいそいそと行った。わたしはまだ刷り増しをしなくちゃいけないものがたくさんあるので、新作に手をつけるわけにいかないけど、頭の中には次の絵の下絵がもうできてしまったから、早く作りたくて仕方がない。時間がとれたらどんどん下絵を描いていこうと思った。やっぱりヒトの作品を見るのは大事だなぁ。

なんといっても、時間がないのの一番の原因は、わたしの場合二人の子どもの用事なのだった。小学校だけの時はまだ良かったのだ。行事が重なっているから。ところが4月からは中学と小学校になってしまい、行事の日程が違うし、給食のメニューが違う。これが、なんとなく和食で同じとか洋食同士とかならいいんだけど、バラッバラなのよね〜。そのため、夕食のメニューに困る。仕方なくなんとなく中華にしてみたりする。こうもなんとはなしにゴマ油を使うのだった。運動会も別々。しかも、石井理恵子さんとのイベントの日、6月3日が運動会の日であることが発覚!Oh〜〜〜No〜〜!まさかこんなことになるとはっ!お弁当作ったあとに、ケーキ作って、イベントでライブか〜〜〜〜い!?身体もつのか・・・ワシ。もう運動会のあとはライブに集中させていただきたいです・・・石井さん、よろしく・・・。さらに、わたくし、学校の役員とか二つもすることになってしまった。コレは、役員の人と思わず目が合ってしまって、逃れられなかった。なんてこった。さらに、サッカー少年のため、休日もいろいろと忙しいことになってしまった。子どもの人数が少ないせいか、やることがどんどん回ってきてしまう。
あしたは遠足で、子どもがどうしてもほかの友だちのように赤いウィンナーの蛸を入れてくれ、と言いだしたので、何をスットボケタことを!とは思ったが、そこはそれ親バカだから作るわけだ。工房の帰りにウィンナーを買った。赤いウィンナーなんて今あるのか!?と思ったら、着色はトマトらしい。安全になっている。思えば、蛸の生態は好きだが、ウィンナーで蛸を作ったことがないわたしでした。どうやって作るのでしょうか?切れ目をいれて焼けばいいんだろうけど、ちゃんと8本にできるんだろうか?6本で精一杯のような気がするぞ。鉢巻きはいらないのか?口はいらないのか?口を作るとして、それはどうやって作るのか?など、明日の朝の手順を考えて悶々とするのであった。

そんなことを考えながらも、5月の広島個展訪問の日程を考える。実は始めの計画が段々崩れてきてしまった。というのも、きょう伊藤若冲好きのナネットタンバラーから、わたしが広島に行くころ、京都 相国寺の承天閣美術館で例の「動植綵絵」(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)と「釈迦三尊像」(相国寺蔵)全33幅が一同に会すという情報を得たからなのでした。120年ぶり。昨年の夏、三の丸尚蔵館で数点は見たものの、全部見ないとなぁ・・・と思っていた。それなら、広島に行く前、またはあとで京都に行けば良いではないか、と思うにいたり、では、倉敷、直島はどうするよ〜、二日じゃ回れないじゃん、三日いるじゃん、エ?いつだったら三日という時間はとれるのだ??というわけで、日程調整をしていたら半日終ってしまった。この予定を組もうとすると、平日のみでは無理かも。それとも、直島を諦めるか、など考えて疲れてしまった。飛行機か新幹線か、どこに泊まるかなど、もう疲れるったらない。何も決めないで行ってしまおうかなあ。
肝心の個展の準備はどうかというと、そちらは着々と進んでいて、おそらく今回は80点はあります。(100点ある、って言っちゃったけど・・)さらに立体もあるし、本もあるし、楽しいと思う。DMはギリギリにならないとできあがらないらしいけど、現在バザレのサイトに案内が出ておりますのでご覧くださいませ。


『Tide Pool Hat』(部分)
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『松本里美銅版画展』
5月15日(tue)〜26日(sat) 広島「ギャラリーバザレ」

『英国フード記A to Z』『2度目からのロンドン・ガイド』の挿画の原画約50点ほか、最近の作品全80点以上が見られます。そのほか立体、本の販売もあります。本をお買い上げの方には小さなプレゼントがついていますよ〜。


◆2007年4月24日(tue) 高潔チャレンジャー伊勢丹&兼高かおる


伊勢屋さん。伊勢丹は『伊勢屋丹治呉服屋』というのが正式名称。『伊勢屋丹治商店』だったようにも思うけど・・・。屋上に登ると、こんなに大きく看板を見ることができます。

新宿の伊勢丹百貨店に行ってきました。
きょうまでアートギャラリーでやっていた『ビル・ワイマン写真展』をまず見る。あまりたくさんはなかったけど、ロックンロール・サーカスの時の写真、ブライアン・ジョーンズやジョージ・ハリスンなど今は亡き素敵なギタリストも写っていた。変わったところでは、シャガールと愛妻。クラプトンはやっぱり魅力がなかった。キースもワッツも胸毛がいっぱいで、段々見ているうちに自分の胸のあたりがモゾモゾしてきてしまって、思わずポリポリしちゃった。THE WHOのベースのエントウィッスルの派手な服の写真もおかしかった。この人こうゆうの好きだけど、似合わないと思う。ピート・タウンゼントの方が英国のお坊っちゃんみたいなのがおもしろい。意外とそんなもんだ。

伊勢丹はたまに行って、高級食器などを見て回ります。ここには本当にすばらしいものがいっぱいあって、じっくりと目に焼きつけます。 良い物を見ないと、作品がいじけるでしょ?わたしはうつくしくて高潔なものが好きなのだ。
伊勢丹の食器やファブリック類はすばらしいだけじゃなくて、斬新なものもいち早く仕入れるところが昔から好きだった。今は前ほどではないかもしれないけど、老舗の中ではチャレンジャーだと思う。
家具も見ていたら、立派なキャビネットの中にかわいらしい物語を綴ったような一揃の陶磁器があり、あまりにもうつくしく、かわいかったので、舐め回すように覗いてから、店員さんにどこの何というシリーズか尋ねた。伊勢丹の店員さんは若い人でも丁寧で、よく商品のことを知っていると思う。あっという間にわたしをマイセンのコーナーに連れていってくれて、カタログを見せてくれた。これはマイセンの『ほらふき男爵の冒険』のシリーズだったのでした。薄いブルーを基調にしたかわいらしい絵本のような染め付けで、惚れ惚れとしてしまった。
ティーカップ&ソーサーの6客セットで1,260,000円也。お皿のセットもそのくらい。大皿560.000円也。「やっぱりお高いですねえ。単品ってわけにはいかないんですよね」「単品でも大丈夫かどうか聞いてみましょうか?」と言われたが、「とんでもハップン」とお断りする。「100万円稼いだら来て、ドーンと買いますから。」と言って去る。でも、こうゆうのを近くで見るというのが楽しいのだ。心も潤いのだ。
わたしは変な格好はしているが、胸を張っているので(威張っているわけではない)、正体不明の女に見え、貧乏かもしれないけど、もしかしたらポーンと100万円くらい使いそうにも見えるのか、店員さんにはいつも丁寧にして貰えます。「ティファニーで朝食を」のように、老舗というのはどんなお客にも丁寧なものだ。
ついでに、エルメスも見る。最新作は『ダンス(なんとか)』だそうで、スカーフと同じ模様のインディアン柄の四角いお皿5客セット。もうひとつはアラブ風の馬のお皿で、これはいろんな色の馬が描かれていてきれいだった。エルメスの食器は変なのもあるけど、これは良かった。こちらでも店員さんが丁寧に解説してくれて、エルメスの話しで談笑した。何故かわたしはこうゆう話しが得意なのだ。持ってるのか?って?持ってますよ〜スカーフ。貰いものだけど。あとは子ども用の食器。これも頂きものでした。自分で買ったことはありませぬ。エルメスのスカーフは厚みがあって丈夫で大きくて、柄が気に入れば一生物で、高くないと思う。母には2度プレゼントしたことがある。

アート・ポスター売り場にも行きました。いつもDMが来るのでアッと思った時には行く。今回はリチャード・スピアという英国の銅版画家。ビビッドな色と黒い線がポップなわりには情緒もあって良かったので見にいった。やっぱり良かった。線はドライポイントだった。色は手彩色だったけど、ドライポイントの線が気に入ったので、今度わたしもやってみようと思った。
お弁当を家から持参していたので、そのまま屋上へ行き、お茶を買って、ベンチでランチタイムとした。デパートの屋上大好き。昔は小さな遊園地があったものだけど、今はほとんどそうゆうのはなくなってしまってつまらない。平日は空いている。5人。伊勢丹の屋上に登ると、丸い大きな看板が近くに見えて、これがいいんだな〜。たいていお稲荷さんがあるのもおもしろい。なんか怖い。
1階に戻って靴とか鞄とか見て・・・・・心に蓋をして新宿駅へ戻る。タワーレコードの下の階に好きな洋服屋がある。ここも見てしまったが、ここでも心に蓋をしてなんとか買わずにすんだ。

でも、工房へ行く途中結局原宿で服を買ってしまった。もうちょっとだったのに。

さて、版画友だちのちゅん太カチョーが旅番組のことにちょっと触れていて、急に『兼高かおる世界の旅』を思いだしてしまった。昔海外旅行なんて夢の夢だったころ、兼高さんのこの番組は憧れだった。日曜日の朝、おしゃべり相手の芥川隆行さんとの名コンビで、姫と爺のほんわりした会話という雰囲気がとても良かった。「八十日間世界一周」のテーマ曲とともに憧れが広がるわけですよ。兼高さんはエキゾチックな顔だちで、とっても冒険心があって、自分で全部制作していた番組というのがすばらしかった。しかも、言葉使いが『〜〜ですのよ』口調なのがまた良かった。かといって全然澄ましてなくって、パッと水着になったり、どんな事にもチャレンジしていた。それもキャーキャー言わずに楽しそうにやるところが貴族的でよかったのでした。芥川隆行さんのナレーションも飄々としていて好きだった。グッドタイミングで、この番組の再放送が来月からCSで始まるらしい。見れないけど。


◆2007年4月23日(mon) 1982、インストゥルメンタルバンドのサボテン


春ですねえ。
トイレ黒板画家K太郎シリーズ。『ハルジオン』

サボテンのライブは夏になりそうです。もしかしたら、その前にもやるかもしれません。お楽しみに〜。今年は新生サボテンになる予定で、ドラマーが代わると思います。わたしとイヅミちゃんはずっといます。
数日前からUPしているサボテン1982年5月のライブですが、きょうでお終い。最後に、その日演奏したインスト曲6曲をUPしています。今聞いても新鮮で、自分たちのことながら「イイワ〜」と思うのでした。ああ、また虚しく自画自賛してしまった。でも、これは本当にいいんだよん!絶対聞いて!
http://www.saboten.biz/sound/saboten_muon820516.mp3
(エテンラク/タンゴ/日の丸/ヨット/大拍地/ヨロコビ)
25年前なのよねー。結成して半年目くらいの音です・・・・・一体わたしはいくつでしょう・・・・・・

(http://www.saboten.biz/others/nuon82.htmlこのサボテンのサイトでは、ほかも少し聞けます)

広島ギャラリーバザレの個展のための絵を数点送る。今回は3年分の中から選ぶので、とても難しい。立体や本もあるし、梱包がコレマタ大変そうなので、ぼちぼちと細切れで発送する予定だ。DMはバザレの伊藤さんにいつもお任せしている。今回はどんな風になるかしら?梱包したら疲れてしまったので、久しぶりに昼寝をして、それからギターの練習をした。
またおもわぬ発見があった!コードを知らないといはいえ、コード弾きをしているとは、一体これいかに?うまくできているのだコレが。やりやすい指使いを探って発見することが多い。普通のことなんだろうけど、わたしにとっては新発見で、自己流だけどちょっとづつ進化しているのだった。子どもがランチパックを食べていてビックリ。ブームらしい。いつのまにか『キナコモチ』を食べていた。


◆2007年4月22日(sun) very very very hard day

土曜日はvery very hard な一日だった。でも、前半は遠くから来てくれた友人に会ったので、楽しくて勢いがあったのだ。しかし半日過ぎたらガックリと萎えてしまって、搬出して、夜ライブを見たあとは兎に角ひとりでコーヒーでも飲んで勝手にうちひしがれたい思いに駆られ、ネオンの青山で1時間ほどカフェに入り少し立ち直ってから遅くなっての帰宅となった。きょうは自然の中で一日休んだので、ちょっと回復した。ガ〜〜ッ

きのうの朝は大阪からわざわざ友人のきじまさんが工房展へやってきてくれるというので、大急ぎで支度をして神保町のギャラリーへ行ったのです。いつも11時からのつもりだったけど、実は10時から店もギャラリーも開いていた。ずっと知らなかったのが驚きだった。数人のお客がきたものの1時間ほどはきじまんとゆっくり絵を見ながら楽しくお話。きじまんは音楽だけじゃなくて、絵もひとつひとつ丁寧に見てくれるし、感想を言ってくれるので、説明のしがいがあるなぁ。
一息ついたところで、ディスク・ユニオンの上の方にある「けやき書房」へ移動。ここにいるまさなりさんを紹介した。どう繋がっているのかを説明するのは容易じゃない。ただ、本と音楽と美術でクルクルと繋がっている。まさなりさんは『リブロのメルマガ』でちょいとコアなおもしろい書評を書いているし、きじまんも『書評のメルマガ』でやはりちょいとコアな音楽がらみの書評を書いている。わたしはどちらもとてもおもしろいと思っているのだ。きじまんのは音楽がいつのまにか引き寄せる世界が語られていて、やはりわたしにとっては音楽がらみのものは文学を掘り下げるものよりも楽しいのだなぁ。関西の情報誌Lマガジンでも何か書いてるので(読んでないので何かわからんのよ)、たまに大きな本屋で見ようと思うのだけど、紀ノ国屋でも5册しか仕入れてない、と言われて、いつも売り切れていて読んだことがない。東京でコレを買うという人はどうゆう関係の人なのかな?「けやき書房」の本はきれいにすべてにブーブー紙(パラフィン紙というのかな)が折り目正しくかぶせられており、こだわりが見られ、いかにも古本屋の老舗です。根津、千駄木界隈でやるひと箱フリーマーケット(正式名称忘れた)にまさなりさん出店するそうで、楽しそうだった。

そのあとお茶する。お互い日記書きなので、書かれていたことを断片的に思い出しては、『その実態』を聞いたりする。ネットだけではわからなくて、顔と口調で、やっとわかることというのがある。話しは尽きなかったけど、あとになって聞くのを忘れたことがたくさんあって、失敗した。そのほとんどはわたしが買いたくても買えないでいて、きじまんがスルリと買っているたくさんのCDについてだったんだけど・・・、ま、いっか。一緒に東海道線に乗って、わたしは品川で降り、きじまんは横浜のジャグバンドフェスに出かけていった。あしたは目黒美術館の『原マスミ大全集』に行くのだそうで、そばの目黒川の桜がきれいだから(終っているかもしれないけど)見てみてね、と教える。どうだったかなぁ、桜はまだあったかなあ。
原さんのは、わたしもライブのある日に行こうと思っている。どうしても、絵より音楽優先かも・・・・。わたしの場合はどうなのかなぁ。絵が好きで音楽も聞きに来てくれる人もいるし、音楽を聞いてから絵も見にきてくれるひともいるけど、どっちが多いかわからない。ライブハウスというのは、一生行かない人というのはざらにいる。絵が好きでもなかなかライブは来ないと思うけど・・・原さんは違うんだよな〜。ばななファンが大挙するのでしょうねえ。兎に角、久しぶりの友人にあって、本、音楽、美術に囲まれた数時間を過ごし、とても楽しかったのでした。またどこかでね!


東海道線の中できじまんに話した本は『友よ映画よ』だった。ヌーヴェルバーグまっただ中の燃えてる顛末本だ。30年くらい前に読んだ。ゴダールが吠えてる写真が表紙。ルイ・マル、ポランスキー、トリュフォーらが壇上に並んでいる。久しぶりに本棚から出してみた。扉にはキュートなアンナ・カリーナが微笑んでいた。『さらば映画の友よ』とは関係ないのかな?


一度帰宅してから3時半にまたギャラリーへ。そして5時搬出。わたしと幹事のヤマ〜〜ンと二人でそのまま工房へ戻って荷物運びの手伝いをした。ホッと一息ついて、堀内先生ほか5人と、今回は会場のセッティングも大幅に変えたことで良くなったし、オープニングもたくさんの人が来てくれて良かったねー、と感想を述べあい、お互いに労をねぎらいあった。新人の女の子がオープニングの演奏を聞いてくれていて、三人の演奏がよかったと感想を言ってくれて嬉しかった。最後の最後の打ち上げってことで、軽くビールをあけることになった。とても美味しかった。お疲れさまでした!
今回はヤマ〜ンに本当にお世話になったと思う。彼女の良いところは、やるからには楽しく、そして盛り上げていきたい!といつも精一杯の努力を惜しまないところだ。頭が下がる。わたしのオープニングライブの企画をして、最後はアンコールをしてくれたり、自分が一番疲れているのに、終ってすぐに携帯に何度も、「とても良かったよー。アリガトー」とメールをくれた。本当にやさしい人だなあ、と嬉しくてちょっと電車の中で重いギターを持ってウルッとなった。こうゆうやさしい労いの一言がどれだけ心に沁みて、そして励みになるかわからない。特にここ最近ずっと誰に聞かせるでもなく、誰が感想を言ってくれるでもなく、一人でコツコツ練習してて、観客は子どもが並べたぬいぐるみだけで、集中力がとぎれて気持ちが萎えていたのでジンワリと嬉しかったのよ、その一言が、ブッチャケた話。弱っている時には単純でもやさしい一言が欲しいものなんだもん。人というのはそんなものだもん。大人でも子どもでも一緒だ。わたしも見習いたい。素直に感想を言えない人、悪口を言う人、嫌味ばかり言う人、そうゆう心が荒んだ人にヤマ〜ンの爪のアカを少し飲ませてやりたい!わたしもたまにちょっと飲んだ方がいいけどサ。ま、いいや。オープニングの参加者がとても多くて、ザボ展史上最高に盛り上がっていて、わたしは演奏しながらとても楽しかったし、やり甲斐があった。とても良くしてくれたヤマ〜ンのためにもがんばらなくっちゃ、とも思っていた。こういった人と人とのちょっとしたことが、単純なアーティスト気質に良い効果を生み出すのだ。これは間違いない。誰かのために・・・と思うことは大事だと思うし、そうゆう人がいることはしあわせなことのようにも思う。説教されるより褒められる方がいいに決まってる。あまりにも誰にもなんにも言われないで過ごしているので、仕方ないから自分で自画自賛ばかり虚しくするのだけど、それももう疲れてしまった。

そんなこんなもあって疲れたので打ち上げビールで軽く酔い、そのまま青山の「月見ル君思フ」という全然覚えられないし書けない名前のライブハウスに出かける。「即効音楽場vol.2」ナスノミツルbass、Optrum(伊藤篤宏optron+進場一郎drums)、大友良英guitar、中村達也drums。いろんな組み合わせで。即興にしてはオーソドクスなハードロックでした。きっとみんな普通のハードロックが好きな楽器小僧なんだろう(これは全然悪口じゃないよ)。音は爆裂していたけど、ほとんどリズムが変わらなくて驚きもほとんどなく普通の8ビートなんで(あ、ちょっと嫌味っぽい。何の学習も無く、さっそくヤマ〜ンの爪のアカ飲まなきゃ)、後ろの椅子に座って途中眠ってしまったけど、時々大友さんのおもしろいギターの音が聞こえていた。歯切れが良いのがいい。どんな風に弾いているのか見たかったけど、最初は立って見ていたものの、疲れて座ってしまったら、もう立ち上がる気力がなくなってしまった。とても混んでいたから飲み物をとりに行くのも諦める。そんなわけで、喉カラカラのままほとんど聞くだけだったけど、それはそれでいい。ヴィジュアル的にはいつものことながら蛍光灯とレーザーがきれいだった。ただ、これもずっとリズムが同じような感じなので・・・・ノリノリの人たちはそれが良いのだと思うけども、わたしはそうでもないので、前にギターの牧野くんとやった時のもうちょっと内向的な方がおもしろかったなぁ、と思った。大友さんのギターはバフバフガウガウ言ってたのがおもしろくて、あんな風にできたらいいなぁ、と思いながらも、ヴィジュアル的には(ヴィジュアルにこだわる日だったのだ)帽子の似合うナスノさんが一番センスがよかった。終ってから挨拶できてよかった。ヴィジュアルが良かった上に嫌味なところが全然なくて朗らかでいい人で、萎えてた心が少し和んだ。
そこで、もうわたしはこの日こと切れてしまったのだ。もうどうでもいいや状態。いろいろと終ったものも多く、ゴタゴタした用事が重なってもいるし、いろいろ傷付いてしまうようなこともあったのでこと切れた。しかもギリギリ女の習性で、短期間興奮天啓待ち集中力発揮型のため、緊迫した心地よい集中力は長くつづかないから、長いスパンのものは何度も何度も気持ちが萎えたり復活したりでド疲れる。ド疲れの毎日なので、きのうはすべて放り投げて休みたいと思ってしまった。コリっていけないわね。でも、創作する人間はみんなそうゆうのの繰り返しなんだと思う。もうヤダ、止めたい、あ、もうちょっとやれるかも、凄いこと考えちゃった!、でも、やっぱもう疲れた、ヤダヤダこんなの、やってらんない、止めちゃえ、あ、なんかまたエラいこと思いついた!がんばろ・・・そうゆう繰り返しなので、わたしが全部うっちゃりたい、と言っても、許して欲しい。本当は言わないけど、そんなこと。それにしても疲れた。青山でコーヒーを飲んで、結局ブラブラ額をぶら下げて原宿まで歩いた。ギリギリすぎでついに失敗したのは、ラフォーレでやってたベックのアート展だ。気がついた日、前日までの展覧会だったと発覚。その日もいつも通り原宿にいたのに・・・・。ラフォーレの前を通って、ため息をついた。見たかった。おじいさんのフルクサスアーティストの展覧会もラフォーレだったっけ。


林の中をティオとわたしは歩いた。

きょうは心の安静のため釣りに行った。林の中を転びながら走ったり崖を登ったり、汗をかいてモクモクと地面を見るのが新鮮だった。ゆっくり休んだ。またがんばれる。

ザボハウス展に来ていただいたみなさま、本当にありがとうございました。今年も良い作品が揃ったと思います。来年また、是非見にきてくださいね!

さて次は広島ギャラリーバザレでの個展となります。全然知合いのいない土地なので、ここで宣伝するしかない!お近くの方、よろしくお願いします〜。
サボテンもそろそろライブが決まりそうなので、そちらもお待ちくださいませ。


◆2007年4月20日(fri) ノエルと『大拍地』


きょうのランチパックは『アップルシナモン』。

きょうも引き続きノエル・アクショテの新作『So Lucky』を聞く。ヘッドフォンで聞く。そしたら、グリッサンドや息遣いだけじゃなくて、部屋の空気感もわかる気がした。どうしてカイリー.ミノーグなのか・・・単に好きだからなのか、それとも、アイドルポップをギター1本でやってみたい、と思ったのか、日本でのカイリーと英国でのカイリーの人気度があまりにも違うみたいなので、よくわからない。
きのうも書いたけど、普通カヴァーというのは好きな曲や人のだから、演奏も嬉しそうじゃん。下手するとオリジナルより良い出来だったりするじゃん。わたしもたまに「カヴァーの曲が一番良かった」などと言われ、ウッソォ〜と思いますが、そうゆうことは良くあるから、気にしない。ところが、このアクショテのは、どうもそんなに嬉しい感が伝わらないのだなぁ。となると、好きで仕方なくてやってるというのとは違うんじゃないのかなあ・・・と思ってしまったのですよ。そうじゃなくて、ギター1本でポップヴォーカル曲をやる、しかも誰でも知ってる曲(日本ではそうでもないかもだけど、欧米では絶大な認知度らしいので)をやる、ということに意義を感じてるのかな、と思った。
でも、どっちでもいいんだな、コリが。それよりも、この静かで丁寧なギターワークを楽しみたい。

この静かなアヴァンギャルドを聞いたあと、引き続きサボテンの1982『夢音』ライブから、強烈で新鮮な『大拍地』をお届けします。これはイヅミちゃんのアナログシンセが良い音で、気持ち良い演奏です。わたしがベースに回っていて、風間さんのカッカッというギターもわたしは好きです。大好きな演奏です。ギャルバンとはほど遠い。コレがサボテンです。もう1曲は『ヘビ使いのうた』というもので、妙に低速。この頃はなんでも低速だった。http://www.saboten.biz/others/others.htmlいやぁ〜今夜も凄いですわ〜。


ZABOHOUSE展のDMです。
くわしくはコチラ

きょうの午後神保町の工房展にアンプをとりに行った。ちょうど知合いのデザイナーの方が来てくれていて、会えてよかった。この方わたしのお気に入り『潜水夫』をお買い上げくださったセンスのすばらしく良い〜〜〜方で、いつも来てくれるので嬉しい。ありがとーございました!

ところで、あしたもしかして遠くから来てくれるらしい友人に指摘されたのだけど、文房堂ギャラリーってOPEN時刻は10時からになっているんですよねー!ずっと11時からだと信じていた。何度サイトを見ても、やっぱり10時からになっている。アッラァ〜
あしたはその頃に行ってるかも。
その後はどうしようか・・・・再度3時ころに訪れる予定。お待ちしてます!


◆2007年4月19日(thu) ノエルとカイリー


ノエル・アクショテ『So Lucky』ポップな色だす。

朝から夜遅くまで用事だらけの一日だった。その合間を縫って、遅れてきたわたしのアイドル、フランスのギタリスト、ノエル・アクショテの新作『So Lucky』を聞く。

カイリー・ミノーグの全編カヴァーになっている。どうしてこうゆうのを作ることになったのかはわからないけど、わたしは心地よい寂しい気持ちが漂って、一度しまいこんだガスストーブを寒さのためもう一度取り付けて、その前に座りこんで目をつぶってゆっくりと気持ちよく聞いた。
カイリー・ミノーグはこのタイトルにもなった『I should be so lucky』とwinkが歌った曲くらいしか正直言って知らない。こんなに悲しい感じだっけ?と思わせるノエルの淡々としたギター。先日わたしもカヴァーを1曲やったけど、これは日々の中で頻繁に鼻歌を歌ってしまう曲だった。カヴァーというのは、考えて曲を決めるわけではなくて(多分おおかた)、なんとなく鼻歌で歌ってしまうフェイヴァリット曲をギター抱えている時にちょっとやってみたら、いい感じだった・・・そんな風にやるのが一番自然だし、好感が持てる。かといって、ファンで大好きすぎる気持ちでやると、カヴァーというよりもコピーに近くなってしまってつまらない。このノエルのカイリーはそんなものとはかけ離れている。なにやら普通にメロディを追っているようで、実は丁寧に歌っているのだ、と思った。きっとよく鼻歌を歌っているのだろうね。歌うようにギターを弾いているので、実際にヴォーカルは入ってないのに弾き語りのように聞こえるのだ。
時々いつもの劇的な要素も顔をだす。それは特にエレキギターの時に聞こえる。アコースティックもいいけど、やっぱりエレキギターの方が好きかな。

女性ヴォーカルは好きだ。リッキー・リー・ジョーンズも好き。とかいろいろありますが、実はこのノエル・アクショテのはタワレコのポイントカードがまたまたたまったのでそれで買ったのだけど、ペンタングルかフェアポートのボックスほか、女性ヴォーカルものを眺めたあと、マニー・マークにも悩んだ末にコレにした。女性陣はすべて後回しにして、男ギタリストにしてしまったけど、コレが今んとこのわたしの順位だ。何はなくても男ギタリストなのだ。男の中で一番かっこいい。プロレスラーもいいけど・・・

あっという間に工房展はあと二日になってしまった。土曜の最終日にはきっと沢山の人が来ると思う。わたしも行ってます。様子を見ていてほのぼのするのは、会員が家族と一緒に来ているのを見る時で、誇らし気にしてたり、恥ずかしそうにしてたり、ドキドキしているようだったり、と、そんなのを見るのがとても好きです。家族は素敵だ。


◆2007年4月18日(wed) P-meeting no.6と1982の音 no.1


わたしのヒバリ。
実物見に来てね!21日5時まで。

ザボハウス展はきょうで三日目です。きのうは夕方から当番をして、お客さんがいない時にジックリと一人一人の作品を見ましたが、年々会員の版画に対する意識が高くなってきているのを感じます。自分がどんな風な版画を作っていくのかが見えてきている人が多い。わたしはどうかなぁ・・・。2年くらい前から、段々イラストレーターが作った版画から脱却してきているのではないかと思ってます。もっと心の中のものを表現していきたいし、だからといって、ドロドロした作風にはしたくなく、その狭間に位置したい、と思ってる自分がいる。

音楽にしても、狭間がいいなぁ、と思っている。微妙な狭間にいて、誰にもどこにも位置づけなんかされないように立っていたい。サボテンがまさにそんな風なように、わたし個人でもそんな風なあぶなっかしいところに揺れながらもバランス良く立っていたいのだ。どこにもはめ込まれたくない。

きょうは、そんなわたしの水面下企画の小ミーティングをした。久しぶりに中野まで行った。以前中野坂上に住んでいた若い頃は、ブロードウェーは青春の場所だったけど、きょう行ったら、よく食べていたソフトクリーム屋は健在だったけど、その回りはシャッター商店街になっていて寂しい感じだった。それにしても、なんでも安いぞ、ココは。
アーケードを離れた普通の喫茶店に入って打ち合わせ。こうゆうところでは絶対ナポリタンを食べるべきだ。とかなんとか言って、無理矢理プロデューサーNに勧めた。案外おいしかったのでちょっとガッカリ。こうゆう普通の喫茶店は近所のおじさんくらいしか来なくて、静かで好きです。きょうは、制作物の形態とかいろいろと。2歩進んで1歩下がる。そんな感じ。相変わらず、わたしのやることに変わりはなく、ただただ練習のみ。たくさんの人が関わってやることなので、わたしはわたしのやるべきことをちゃんとする、というのが一番良いのだろうと思う。自分のことなので、全体を見渡すことも大事だけど、任せる、というのも一つの勇気なんだと思うのよね。形はなんとなく見えてきた。

夕方家に帰ってほかの打ち合わせを二つ。こちらはメールでのやりとり。きのうは6月の出版イベントの告知をしましたが、これは主役の石井さんがあしたからしばらく英国に行ってしまうので、その前に告知せねば、ということで早めにUPしました。
その前に5月15日からの広島ギャラリーバザレでの3度目の個展というのが控えているのです。こちらもやんなきゃ。あ、そういえば、「英国フード記」の台湾版、いよいよ出るみたいです。一体タイトルはどんな風になるんでしょうねえ。わたしの担当の版画はそのまんまなので、あまり見た目は変わらないと思うけどね。楽しみではあります。

工房展が始まったので、ようやくこちらの準備に着手できるようになりました。まだタイトルも決まってない。どんな絵を持って行くかもこれから決めるのですが、昨年の本の原画と今回の本の原画は必ず持っていきます。
ところが、この新しい本が個展のちょっと前になんとかやっとできあがるらしいことがわかり、出版社から直接ギャラリーに本を送っていただくことになった。だから、わたしが見るよりも前にギャラリーの人が見ることになるし、わたしもそちらに伺って初めて見る、ということになるのでした。これはこれでおもしろいかも・・・・今回も広島まで1日行くことにしました。多分、17日か18日の平日になると思いますが、19日になるかもしれません。まだ未定ですが、その後倉敷と直島にも行く予定です。現在直島行きを調べてるところです。フェリーの乗り継ぎがうまくできればいいんだけど・・・という感じ。

さて、きょうはいきなりいろいろやりまして・・・・1982年5月16日の横浜『夢音』のサボテンライブの音を3曲サボテンのサイトのOTHERSページにUPしましたので、是非元祖アヴァンギャルバンの音、をお聞きください。驚愕の曲と演奏で感動します。この日のライブの音はいつのまにか夢音によってCD-R化されて売られていました。あとになって直接そのCD-Rは送られてきたのですが、最初にこうゆうのが出ているのを知ったのはこれを買った人からのメールでした(これがギャラリーバザレの人でした。ああ、ビックリ)。ブートなんですが、結構良い演奏で、ブートでこっそり売られるよりは公式サイトでUPしてみなさんに聞いていただこう!と思うに至りました。MP3にしてもらっちゃったので、その順番に少しづつUPしていきます。http://www.saboten.biz/others/others.htmlいやぁ〜もう凄いでし。


◆2007年4月17日(tue)-2 イベントのお知らせです


兵隊さんをクリック!

『英国フード記A to Z』から1年、また石井理恵子さんの英国本がでます。今回は前回ほど大きくはありませんが、わたしの版画も約18点入っています。

そこで、また出版記念イベントをすることになりましたので、そのお知らせです。
6月3日日曜日、下北沢の英国パブです。
本も購入できますが、原画の展示もするし、ライブもシッカリやらせていただきます!石井さんがあさってから一ケ月また英国に行くそうで、おみやげもあるようですよ。さらにさらなる奇妙な食べ物も仕入れてくるようなので、コレをみんなでまたワイワイ言いながら食べてみようじゃあ〜〜りませんか。

詳細は左の兵隊さんの版画をクリックして見てくださいね。

では、今夜はこのへんで!


◆2007年4月17日(tue) オープニングサプライズライブ




こんな雰囲気。知ってる人も多いけど、わたしが音楽をやってるのを知らない人には、突然歌い出すわたしはおかしいと思います。でも、みんなちゃんと聞いてくれて嬉しかったです。

ザボハウス展初日がきのう無事に終りました。毎年楽しいオープニングパーティですが、今年はウッフンY幹事さんが本当にいたれりつくせりの大活躍で、参加者も多く、あいにくの雨模様だったけど、お客さんもたくさん来てくれて盛り上がってよかったのでした。
パーティは5時に始まって、わたしはとりあえず乾杯して、おいしそうなものを2〜3物色。そうこうしている内にいつもお世話になっている画商さんご夫妻や、ライターの石井さんデザイナーのタケちゃん、ミュージシャンの近藤Dさんなどやってきてくれた。乾杯、乾杯。で、フと後ろをみるとそこにmamaclio&パスカルズのバヨラーのクリスチさんが立っているではないか!実は今回オープニングのライブをすることにはなったものの、いろいろと忙しくて、ただ練習するだけで何のアイディアもなかったのだけど、二日前に急に工房の中井ちゅん太絵津子嬢がオカリナを吹けることを思い出し、1曲やってもらうことになったのでした。これでちょっと素敵なパーティになるなぁ、とわたしはほくそ笑んだのだった。で、当日の朝になって、ギリギリ女のわたしはさらに急にクリスチさんのことが頭をよぎり、今回ほとんど案内のDMも出してないし、ダメモトで一応メールしてみた。『バヨリン持って遊びに来ない?ちょっくら演奏とかしたりして』と送ってみた。まさか本当にバヨリン持ってきてくれると思わなかったので、そばにいたパスカルズらっぱ吹き版画講師永畑氏と同時に見つけた時にはもの凄く驚くタメゴローだった。しかし、こんなに楽しいサプライズは滅多になく、とても嬉しかった。
そんなわけで早めに準備を始めることに。いきなり『Eel pie island song』のブルース部分をアドリブでやってもらうわけだから、音合わせしなくっちゃねえ。わたしもその部分はナシのつもりだったから慌ててどのコードなのか検証。わたしと違ってクリスチさんは、いつでもアドリブOKの方なので、落ち着いていてすばらしい。わたしの方は、焦って、シールドを変なところに突っ込んだりして、音が出ない!とかバカなことを相変わらずやっていた。


クリスチさんとわたしの『Eel pie island song』


ヒッソリとホ〜ホ〜してくれた中井ちゅん太。かわいくて
良いの。今度はアイリッシュダンスも躍ってもらおうかな・・

1曲目は『Eel pie island song』
クリスチさんと二人で演奏。来る道すがら、すずらん通りにある小さな楽器屋の前を通った時に、かわいらしいマラカスを見つけ「ア、これ誰かに演奏してもらおう」と買っておいた。その日来ていた小さな女の子がいち早くそれを見つけて欲しそうにしていたので、その子にやってもらっちゃえ、と渡したら、なんとなくいい感じに振っていて、これがまたかわいくて良かった。途中泣く男の子はいるし、ガヤガヤワイワイだったけど、この曲自体パブで演奏したい感じのものだったので、これで全然OKだった。階段に座ってやったのもくつろいだ雰囲気が出てよかったと思う。こうゆうライブハウスじゃない会場での演奏は、音が聞こえづらいからとても演奏する側は難しい。バヨリンの音は届いてたかなぁ・・・生楽器とエレキなのでバランスも難しく、気にしながらの演奏だったけど、拍手もいっぱいでよかった。
2曲目は『Wonder in Winter』
これに中井ちゅん太絵津子嬢がオカリナで参加してくれました。とても謙虚なので端っこに「ちゅん」と座ってホ〜ホ〜と吹いてくれました。クリスチさんももちろん参加。失敗したのは、これを座って演奏し始めてしまったことで、サンプラーにギターのメロディをひとつ入れて持っていっていたのだけど、立たないと足でスィッチ押せないじゃないのよぉ〜〜〜!慌てて2番から立ちあがって演奏。バカだなあ。オカリナさんは、あとでわたしが渡した楽譜を見たら、いっぱい書き込みをして研究してくれていて、ほんとに感謝感激でした!ありがとね〜〜〜、嬉しかったです。その書き込みがおかしくて、「ホーホー」「ふくろう」「ピピピー」などと書かれてる。しかも、歌詞を聞きとって写してるんだよねー。ちゃんと歌詞もわたさなくちゃいけなかった・・・・ゴメンネ。オカリナは大きめの太めの音のでるものと小さな高い音のでるもの二つを途中で取替ながらだった。いろんなことしてくれてたのねー。お疲れさまでした。またやろうね。

3曲目からひとりで演奏。『ヒバリ』
今年のザボ展に出したわたしの新作は『Sing alone』というタイトルの黄色い鳥の絵です。これはヒバリです。ヒバリは群れをつくる鳥じゃない。たったひとりで生きている。大空を飛びながら、自分の居場所を主張して鳴く。気がすんだら地面に降りてきて、ヒッソリと暮すのだ。


この日来ていたミュージシャン系。左から講師の永畑ガス管らっぱ吹き風人氏。バヨラーのクリスチさん。わたし。電話中無理矢理並ぶ近藤D達郎氏。『Sing alone』の絵をバックに。


今年の幹事さんたち。中央ウッフン山宮律子さんの大活躍により、すばらしいザボ展、展開中ですっ!みなさまのお越しをお待ちしております!

最後は、最近お気に入りのわたくしの唯一のカヴァー曲で、ベルベット・アンダーグランドの『After hours』。
知ってる人にも知らない人にもいつも評判がよい。だんだんアレンジが変わってきているのだけど、ちょっとマイナーな感じにしていてオリジナルとは大分印象は違うと思う。歌詞はもちろん日本語にしている。「もしも、ぼくが間違いだらけで、きみがもっともっと間違いだらけなら、きっと二人は結ばれた、そんなファンタジー、だって、ドアには鍵はないんだよ」というところが一番自分では気に入っている部分。
アンコールの拍手が鳴ってとっても嬉しかったけど、時間も押し迫ってきていたので、これにて終了しました。みなさん、盛り上げてくれてありがとーございました!機材のせつなさはあるけれど、楽しい雰囲気でできてよかったです。

いつものように会員もお客さんもみんな一緒に記念撮影しました。伊東屋のミーさんも来てくれていて、一緒に入った。あとで見るのがいつも楽しみ。それから向かいの居酒屋へGO!
そういえば、ミーさんが送ってくれたyoutubeで見られるヒュー・グラントの最新作映像はメチャメチャ笑えた。80年代のデュランデュラン、アダム&ジ・アンツ風のスタイルで腰振りまくりのダサダサポップスターになり切ってる。あの人はすっかりコメディの人になってしまったなぁ。いいのかなぁ・・・いや、いいんだろうな、本人も楽しそうだし。

さらに楽しい二次会となる。モリエZ氏が来てくれていたので重いギターも持ってもらって嬉しい。日本語歌詞によるカヴァーを今後どんなものをとりいれるべきか話す。モリエZとわたしはいつもフーの話しになるので、やっぱ「トミー」からがいいでしょう、ということになる。一人トミー。でも、これやっちゃうと、『王様』(クィーンのを見事にカヴァーしていたアレ)になっちゃうよね、と笑った。ルー・リードをやるのは案外良いかもしれない。男くさい雰囲気ばかりではないので、できなくないなぁ、と思ったりした。そしたらクリスチさんに今度はジョン・ケイルやってもらおうとか、次のことを想像して楽しくなった。

最後の〆は、これもいつも通りで、『さぼうる』へ。山田犬男も来ていたので一緒にみんなと行く。コーヒーを飲んで落ち着いたところで、解散。雨はシトシト、寒い一日だったけど、みんな楽しい気持ちになった素敵なオープニングパーティの夜でした。

きょうは4時からギャラリーの当番に行きます。みんさま、いらしてくださいませぇ〜


ZABOHOUSE展のDMです。
くわしくはコチラ

●お知らせ●
銅版画の工房展 『ザボハウス展15th』
4月16日〜21日 神保町「文房堂ギャラリー」

来てね〜〜〜


◆2007年4月15日(sun) お茶の水休日風景

ザボハウス展の搬入の日。会場の「文房堂」は古本屋街の中心地神保町にあります。我が家から行く時はJRお茶の水駅から坂を下ってまいりまする。そうしますと、その坂道は楽器屋オンパレードをなっており、遅刻しないように早めには出たのですが、ついフラフラとクロサワ、イシッバシ、タニグチなどに入ってしまうわけです。すみません。それで遅刻しました。
きょうは休日で、おそろしく団塊世代のオジサマたちが集っておりました。4人グループでワイワイ楽しそうな人たちがいて、髪型はまだサラリーマンなんだけど、格好は腹少々出っぱりの往年のアイビーくずれで、これがワンパターンなのでございますねえ。そうゆう人たちがターゲットと思われるモズライト風とか出てるんですねえ。でも、ネックのところにベンチャーズモデルと書かれているものを持ちたいと思うでしょうか・・・・とっても疑問。ベンチャーズが好きだとしても、これは嫌だと思うんだけど。グレコの丸っこいのが出ていて、これはちょっと惹かれるものがあった。クロサワの中古でわたしがたまに使っているヤマハのが45000円になって売られていた。当時70000円と書かれていたけど、当時の70000円は高いと思う。因に今わたしが使っているのもその位の値段だったけど、本当はもっと高いらしい。良いギターなんですよ。もう少しうまくならないとかわいそうなので、わたしは最近はちゃんと練習しているのだ。それでも暇だった若い頃に比べたら練習量は少ないので、その時のように指の先の皮が剥けるまでに至ってない。それとも皮が厚くなって剥けないようになってしまったのかなぁ。ギターを弾くのは楽しいので、プリンターを動かしている時とか鍋が煮えるのを待つ間とか、そうゆう時にはだいたいチャリチャリ弾いていて、やっと左指先が硬くなって指紋がなくなってきた。いい感じ。
団塊グループのほかに目立ったのは団塊お父さんと息子または娘で、彼等はまっすぐにお父さんの影響を受けているようで、ベンチャーズモデルとかビートルズのリッケンバッカーとかを手にとってみるのだった。お父さん、はりきっちゃって、高いの選んでるんだよねー。その横で大学生の子が16800円くらいのを上手に弾いていて、コレでいいんじゃないか、と思うんだけど、お父さんの夢はやっぱりそうじゃないんだろうなあ。わたしは最初のフォークギターは父親にクリスマスに買ってもらったけど、エレキギターは自分で買ったけどね。グヤトーンの真空管アンプと一緒に買った。
結局シールドを1本買ってしまった。コレもピンキリで、最近は細いタイプがはやりなのか、たくさん出ていたけど、性能が良いらしく、とても高価だった。でも、これからはこのタイプにしよう、と心に決めた。なぜならば、軽そうだから。そして見た目も良いから。

きょうはアンプとプリアンプを持ってギャラリーへ。あしたはギターと周辺機材だけですむ。
今回の工房展の搬入はなかなか絵の場所が決まらず時間がかかったけど、今まであったパーテーションをひとつとったので、奥の方が広々して良くなったと思った。広くなったので、今まで前室ばかりに大きい絵が集まっていたのを分散することができるし、奥に詰め込まれていた絵画の人たちの作品も遠目で見られるようになった。数が多いし、個性がいろいろなので本当に位置を決めるのは難しい。だいたい3時間半かかったと思う。さすがにみなさんお疲れで、お茶して帰宅。

あしたわたしのライブに付き合ってくれるKチョさんとちょっくら打ち合わせ。楽しくやりましょー!!なんとかなるでしょー。
今年はちょっと忙しくて自分の練習で精一杯でなかなかゲストまで考えつかなかったけど、これでちょっと和やかになると思います。みんな、楽しんでね。楽器持ってる人は何か持ってきて参加もアリですから。あした、みなさん、よろしくね!盛り上がっていきましょ〜〜!
パーティは5時からです。差し入れ歓迎です。誰でも参加OK。6:15から約20分くらいLIVEします。是非、お越しください。


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銅版画の工房展 『ザボハウス展15th』
4月16日〜21日 神保町「文房堂ギャラリー」
オープニングパーティ5:00〜7:00

今年も40名くらいの会員が出します。それぞれ個性的だし、レベルも高いので見甲斐があります。16日5時からのオープニングパーティではわたしのエレキ弾き語りもありますので、是非是非いらしてね〜〜〜〜。今年はまだ人前で演奏してないので、結構緊張しております。エレキといっても、ギャラリーなのでそこはかとなく静かにやる予定です。とても広いギャラリーで、楽しくワイン飲みながら、たくさんの版画ご一緒に見たりなんか、いかがざんしょ。みなさま、お待ちしております。


◆2007年4月14日(sat) カート・ヴォネガットのち今井和雄


カート・ヴォネガット・ジュニアの文庫本。「猫のゆりかご」は見つからなかった。たしか和田誠のイラストだった。「スローターハウス5」のように映画になったものは、それが表紙になることが多い。わたしはそうゆうのは好きです。

きのう最後にカート・ヴォネガット・ジュニアの訃報を書いたあと、本棚を見た。この人の作品は好きだから、しまってないし、いつもどこにあるのかわかっている。前にも書いたけど、この人の作品のとなりは「ねじの回転」で、その隣はセリーヌの「夜の果ての旅」と決まっているのだ。不動の位置だ。
でも、「猫のゆりかご」はなかった。多分和田誠の表紙のを持っていたと思うけど、段ボールにしまったのだろうと思う。「スローターハウス5」が一番先だったと思ったら、違っていた。わたしは「プレイヤー・ピアノ」を一番先に読んでいたのだった。10代の時だった。それから「スローターハウス5」の映画を見て、「アリスのレストラン」以来、あまりにも自分のツボだったもんで感動してしまい、すぐに文庫本で読んだのだった。この映画のことは、当時創刊して間もなかった(と思う)「ブルータス」で紹介されていた。この頃は「宝島」「ブルータス」「ニューミュージックマガジン」が愛読書だったので(全部女性誌じゃないジャン!)そこで紹介されているものは割りと読んでいたと思う。
Walkmanが生まれた頃だった。

きょう、そのころ一人暮しをしていた中野坂上へ20年ぶりくらいに行った。というか通った。中野坂上から丸の内線は二つに別れる。荻窪行きじゃない方へ進む。中野富士見町。きょうはここにあるPlan Bに行ってきました。Flederic Blondyというフランスの現代音楽のピアニストとコントラバスの齋藤徹さんとギターの今井和雄さんの即興ライブ
いつだったか、このフランス人のピアノの演奏映像を見る機会があって、それがとてもおもしろかったので、行くことにしていたものでした。ピアノの蓋は無いです。いろんなもの挟んだり叩いたり擦ったりは今となっては珍しくはないけど、気持ちのよい即興だったし、若くて雰囲気が楽しそうで良かったのです。それに、今井和雄さんのギターが一緒だから、きっとおもしろいと思っていた。電車が渋谷での人身事故でとまってしまい、酷いことに、20分も遅刻してしまって残念だった。それでもわたしが着いてから1時間ノンストップで、間断なくプレイしつづける気力と集中力はすばらしかった。
フレデリックさんはイケ面のハズだったけど、ここはアップライトピアノで、ずっと後ろむきだったから顔は終るまで見られなかった。しかし、ヒラヒラと動く腕は長くイケウデだったし、イケツでもあった。いや、とにかくずっと後ろ姿しか見られなかったので、それしか言えないのよ。イケツ。
今井さんはいろんなことしてたなあー。歯も使ってた。弦をつまんでギターを引っ張りあげて落としたり、擦ったり叩いたり、あとはものすごく早い指先の動きが延延とつづくのがよかったなあ。齋藤さんもいろんなもの使っていておもしろかった。途中、急に音がなくなる、ということがなくて、これが良かった。妙な間がない方が好みなのです。
終ったあと、やっとイケメンを見ることができました。ニコヤカでした。今井さんにちょっと挨拶をして帰宅。マツキヨとちょっと知合い(小杉音楽教場つながり)なんで。今井さん、最後はちょっと寝ていたらしい・・・。イケメンのフレデリックさんはずっと後ろ向きだったせいか、あまり目がそちらにはいかなくって申し訳なかった。やっぱり表情が見えてる方がいいなあ。だから、今井さんの激しい動きの方に目がどうしても行ってしまったような・・・感じでした。あしたもあります。

久しぶりのPlan Bだった。中野富士見町もすっかり都会で、全然道がわからなかった。ああいった即興音楽が何故か好きで、聞きながらも、自分ではあんまりこうゆうことはしないのにどうして好きなんだろうか?と考えていた。完結の予想がつかないものは、ずっと聞いていると意識が遠のいていっていいのだ。どこまでいくんだろうか・・・・次どうなるんだろうか・・・と演奏者と共に予測できない未来を体験するのだ。ああ、おもしろかった。

わたしは完結する曲を練習している。きょうもアンプをつないでマイクもつけて練習した。


◆2007年4月13日(fri) ザボハウス展


きょうの八重桜

いよいよ来週月曜日から工房展が始まります。
今年はあまり制作する時間がとれなかったのだけど、なんとか1枚は新作が刷れた。きのう書いたように5色で同じ版を刷って刷って刷った。
額に入れてみないと雰囲気はわからないので、5色の内の候補の3色をあてがってみたけど、やっぱり、きのうの最後に刷ったものが一番しっくりした。ギリギリまで考えて、ねばった甲斐もあって、きのうこの版が刷りあがった時、これで心残りはないな・・・という気持ちになったので、多分コレに決まるだろう、と実は確信はしていたのだった。努力の末に自己解決だ。
工房にいた数人にも見てもらって、額装完成。
そのあとはきょうもAちゃんが来ていたので、持ってきていた『ドリームガールズ』のパンフレットを貸した。超ダサダサディスコミュージック『One night only』がきょうも頭の中で鳴る。早く忘れたいんだけど、つい出てくるんだよコレが。なんとかしてぇ〜〜。

この歌に捕われていてはいけないのだ。額装が終ったので、きょうは早めに帰宅してザボ展オープニングのための練習をした。帰りの道で八重桜を見ていたら、なんとなくほのぼのとした気分になり、オープニングの演奏で1名工房の人に手伝ってもらおう、と思いついた。以前一度タンバラーナネット嬢にヴァイオリンを頼んだことがあったっけ。今回はかわいいですから・・・イヒヒ、お楽しみに。そして、よろしくね〜

今回、DMがあまり手元になくって、実はあまりお知らせを送ってません。でも、来てね。詳細は下の方に書いてありますからね!

というわけで、俄然楽しい気分になってきた。
一人での演奏でも、いろいろ機材を使えばどんなことでもできる。今回は大袈裟なことはしないけど、やりようによっては1曲1曲メリハリをつけてできるだろう、と思い、ちょっと1曲工夫してみた。ギターのポジションも少し変えてみたり、と、ちょっとづつ進化しているものもあるのだった。本当に録音機材をいくつか使うとどんな風にでもできるなぁ・・・と思ったけど、、これはあんまり良くないな。一人やる時はできるだけシンプルにやろう(バンドでも相当シンプルだけど)、と心に決めていたので、初心に戻ることにして、簡単なものを一つだけにとどめておくことにした。それだけでできる事を考えることにした。それに、機材の持ち運びが辛いというのもあるのだ。身軽に生きたいしね。
そこに立っている人間が演奏しているのがいい、やっぱり。そうじゃない音がカラオケのように出ているのはやっぱりあんまり好きじゃないのだけど、たまにやることもある。どうしてもその方がよくなる、と思った時には。実際に演奏しながら録音し、それをさらに再生してそれと同時にセッションするというやり方もある。これも最近はポピュラーなやり方になっている。でも、これだと「生」だからいいんだよね。生演奏にかわりはない。

夜また鬼太郎ドンジャラをする。清水みちこの物まねを見ながらで楽しかった。あいかわらずターゲットがいいなあ。きょうは「千の風の〜〜」のオペラ歌手と実際にピアノを弾きながらの綾戸智絵、それと「ザワワ〜〜」の森山良子だった。どれも完璧だった。特に「千の風」の人。子どもと一緒に真似して歌ってしまった。この人のコンサート、母が見にいって感動していた。本当にミーハーなんだなぁ・・・父のお墓の前でも歌ったらしい。

ところで、カート・ヴォネガットJr.が亡くなったそうで、ちょっとショックだった。この人のクレイジーな小説は好きだったのだ。かといって3册きりしか読んではいないんだけど、どれもおもしろかった。もちろん「スローターハウス5」がジョージ・ロイ・ヒルの映画と共に最高におもしろかったけど、「プレイヤーピアノ」も「猫のゆりかご」もおもしろかったっけ。科学者でもあったと記憶しているんだけど、科学者が文学をやるとやっぱりおもしろいのだ。精神的に揺れながら、ヒップで深淵な作家だったと思う。


ZABOHOUSE展のDMです。
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●お知らせ●
銅版画の工房展 『ザボハウス展15th』
4月16日〜21日 神保町「文房堂ギャラリー」
オープニングパーティ5:00〜7:00

今年も40名くらいの会員が出します。それぞれ個性的だし、レベルも高いので見甲斐があります。16日5時からのオープニングパーティではわたしのエレキ弾き語りもありますので、是非是非いらしてね〜〜〜〜。今年はまだ人前で演奏してないので、結構緊張しております。エレキといっても、ギャラリーなのでそこはかとなく静かにやる予定です。とても広いギャラリーで、楽しくワイン飲みながら、たくさんの版画ご一緒に見たりなんか、いかがざんしょ。みなさま、お待ちしております。


◆2007年4月12日(thu) 赤、青、緑、紫、黄と刷った


きょうのバナナ

バナナを食べましょう。
朝6時にチィちゃんの散歩に出た。空気が澄んでいてとても気持ちイイのでした。この時間はあまり散歩してないので、新顔のパピヨンとかニューファンドランド犬とかいつもと違う顔ぶれに会えて楽しかった。
バナナを半分とイチゴを3粒とヨーグルトとトーストを半分食べて出かける。ラッシュアワーの電車に大きな額を持って乗り込むのはとても勇気がいる。隅っこに乗り込めたらホッとする。

工房の展覧会のために鳥の絵を描いたのだけど、赤で刷って満足だったのに、青で刷ってみたらまた迷った。いろんな人に見てもらったけど、どっちとも選びかねた。きのうの話しじゃないけど、結局は自分で決めるしかないので、一つは没にする、と決めた。それでもまだ刷ってみたい色があったので、またもやギリギリだけど、グリーンで刷ってみた。これはまた雰囲気が渋すぎて駄目だと思い、次に紫で刷ったら、酷すぎた。最後に黄色で刷ってみて、なんとか落ち着いた気がした。とはいえ、額に入れてみないとなんともいえない気がして、またあした額にいれてみて考えることにした。こんなに色で悩んだのは初めてだ。
あしたもラッシュアワーに大きな額持参ということになる。
ギリギリとはいえ、いつものメンバーはやはりギリギリまでやっていた。みなさん素敵な作品を制作していたので、展覧会がとても楽しみになってきた。

きょうはAちゃんが来ていたので、「かつら」の話しや「One Night Only」の話しや「オシツオサレツ」の話しができて楽しかった。「かつら」は今わたしの関心事のひとつで、友近のアメリカ青春ドラマ吹き替えが最近わたしは一番気に入っているので、この友近のなにげないかつらには嫉妬さえ覚えるのだ。いいとこに目をつけるなあ、友近。ちょっと悔しい。わたしも吹き替えの真似というのは昔は良くやっていたのだ。「ハ〜イ、ジョニー、きょうはなんだかいい気分よぉ」とキャメロン・ディアスのように口元を歪め、肩をキュッとあげるのだ。あの友近の相棒もいい味だしてるなあ、うらやましいなぁ、あのコンビ・・・とわたしは思っているのだ。
「One Night Only」はAちゃんとわたしの間では今ツボの歌となっている。こんなにダサい曲は久しぶりに聞いたけど、二人ともこれが歌えてしまえるところがなんとも情けない。「オシツオサレツ」はドリトル先生の話し。Aちゃんはドリトルファンなんだけど、わたしがレックス・ハリスン版ではなくてエディ・マーフィー版の話しをしたら嫌がっていた。エディ・マーフィーは好きでも嫌いでもない例外スターの範疇に入っている。
しかし、動物と話せるものなら話してみたいものだ。話せれば、動物と別れる時に気持ちが少しは救われるような気がするのだ。散歩も楽しいだろうなあ。「どこ行く?」「そうねえ、きのういい感じのオシッコの匂いのする垣根を発見したのよぉ〜、そこ行ってみない?きっとわたし好みの白い長毛種だと思うわぁ〜」なんてチィちゃんが言ったら楽しい。最近チィちゃんは、わたしが帰ろうとすると寝そべってガンとして動かなくなってしまった。どうやっても動かないので、結局ダッコになってしまう。まだ4歳にならないのに、こんなことではいけない。もっとちゃんと歩くようにしなくっちゃ。最近はそんなに過保護じゃないんだけどなあ・・・。甘く見られてるんだろうか。

帰宅後、きょうは鬼太郎のドンジャラもせず、中学校の音楽の教科書を見た。ギターの弾き方と、主なコードというのが載っていたので、勉強した。美術の教科書も見る。あまりおもしろい絵は載ってなかった。もっと名画鑑賞の時間を作ってもらいたいなあ。版画をやる時には是非見学させてほしいと思ったけど、そんなことできるのかな。最近ウチではトイレに名画を貼っている。誰も何も言わないけど、サブリミナル効果で、雰囲気は身体で覚えると思う。それからテレビでオーケストラを見た。ウエストサイド・ストーリーの『クール』とプラトゥーンの曲を聞いたあと、少しギターの練習した。なんだかうまくなった気がしたけど、ビールを飲んでいたので勘違いかもしれない。


◆2007年4月11日(wed) マジに、欧米か


銀座の柳と岡本太郎の彫刻。

先日銀座のギャラリーに行った。タンバラー陽子とわたしは、その作家に精気を吸い取られて、グッタリしてた。わたしなんぞはその後きょうに至るまで数日間秋田名物『いぶりがっこ』のようにシナシナになってしまったのだった。

ドイツ人アーティストの彼女は、とても楽しくて親切で素敵な人だが、コチラもテンションが高い時じゃないと一緒になって盛り上がれないんだなぁ。やさしい人だしセラピストでもあるので、コチラが「今盛り上がる気力はない」とでもいえば、きっとやさしく力づけてくれるとは思うけれど、別にそうゆうわけでもないから普通にしていた。

セラピストというのはどんなもんでしょうか?こちらが自分の状態を言うでしょ。そして、それに対してはなんらかの助言をすることはできるのだろうけれど、こちらから何も発しなければセラピーなんてできないんじゃないのか??と、突然わたしは思った。これは厳しい見方だと思うけれど、ほとんどそうゆうものに頼ろうと思ったことがないし、これからも多分そうゆうことはないと思うのであえて厳しく考えてみる。

「さあ、話してごらんなさい」と言われて(そうゆうやり方なのかどうかよく知らないんだけど、アメリカの映画で見る精神分析医は、よく最初にそう言う)、それなりに自分の気持ちを吐露できる人はその時点で相当自己セラピーできていると思っているのと、そこから先は自分で考え見つけていかなければいけないとも思っているから、わたしは一生関わることはないと思う。悩みを相談したがる人は、たいていその時点で自分の気持ちはほぼ決まっていて、背中をちょっと押してもらいたいだけなのだと思っている。こんなことを言うわたしだって、グラグラといつもしているわけで、「どうよ?コレってどうよ?どう思う?」と聞くことはしょっちゅうあるし、「こっちの方がいいよ」と言われれば結構すんなりそっちの方向へ行きます。が、精神的な面で助言を求めることはないと思う。頑固だからというだけがその理由ではなくて、自分で考える術を一応知っているのでそれで結構なのだ。相談されればなんとなく押して欲しい方の肩を押してあげたりはする。反対の肩を押すことはしないようにしてるかもしれない。こんな風な人間にセラピストは無用だと思う。セラピストと精神分析医の違いもなんだかわからないけど、何故に欧米ではなんでも精神分析医に頼るのか。もしかしたら、これは哲学の在り方が違うのではないか?というのが最近ふつふつと思っていたことだった。西洋の近代哲学なんてものが入り込んでいない土地では、そんなものに頼ることなんてないのだ。未開の地ではどうか?シャーマンみたいのがいたり、ということはあるだろうけど、もっとダイナミックだしダイレクトだと思う。何か嫌なんだよね、映画で見る欧米の精神分析医とその患者との会話が。

セラピストの前で何か語れる人はそれで良い。でも、何も語れない人もいるだろうと思う。どんよりと、薄ぼんやりとしたどうしようもない気持ちというのがあるわけで、実際にはそうゆう状態が一番複雑だと思う。この複雑な思い・・・先日書いたけどシッカリ間違えてつっこまれてしまった「悲しくてやりきれない」の歌詞(北山修じゃなくてサトウハチローでした)『このやるせないモヤモヤは〜』というこの置きどころのない感情をどうやって西洋のセラピストたちは解決に導き、心の平安をも導くことができるのだろうか。また、そうゆうものを頼ろうとする欧米人は、何故自分で解決しようとしない(できない)のだろうか。わたしは欧米の近代哲学の問題なのだろうと思っているのだ。なんて言っても、なんとなくそう思うだけなんだけどね。

と、数日ちょっと真面目に考えてしまったのだった。と、今朝の読売新聞で、その解答のようなものを見つけてしまったので、きょうはこんなことを書いているわけですよ。


今朝読売新聞に『日本人と哲学』という3人の作家や哲学者の対談が載っていて、ザッと読んで最近の疑問のひとつが解けた。西洋の哲学の弱点は『感情』なのだ、と言う松永澄夫(哲学者)の話しも、哲学は常にユーモアに裏打ちされている、と言う島田雅彦(作家)の話しも、日本人の持つ有限の世界観について語る茂木健一郎(脳科学者)の話しもおもしろかった。
さっき上で書いたことは、現代の病だ。欧米人の病だ。地球で起きている様々な人為的問題も多くは欧米からの病だ。これは、西洋近代哲学の中心、認識論では解決できない現代の病なのだ。とまではこの対談では書かれてないけど、まぁ、そんな感じだと思う。『感情』はバカにはできない。哲学書にそうゆう言葉は専門用語としてでてこないかもしれないけど、ココんところがやっぱり大事なんだろう、ということと、日本人のこのモヤッとして薄ぼんやりした感情というものが、欧米人にもわかるような言語になっていくとすれば、もうちょっと世の中は良くなるような気もするのだ。こんなことを言うと短絡的に「禅」を学べ、欧米人でも「禅」は知っているぞ、と言う人もいるだろうけど、そうじゃなくて、もっと普通の感情、普通のわたしたちが思っているモヤッとした感情のことを言ってるのだ。このぼんやりした感情をハッキリさせる必要はないとわたしは思っているのだけど、どうも欧米人はハッキリさせたいのだと思う。しかも、自分が不快にならない方にハッキリさせるように努力しようとする。よく言えばポジティブなんだろうけど、そればっかりでは平和にはなれない。

欧米人と簡単には括るつもりはないけれど、外国である日本に来てエネルギッシュにアーティスト活動をしている西洋人を見ると、たまに、初めてキリシタンを見た桃山時代の人になったような驚きを感じるのでした。そのひとつの要素は、きっとこの「わたしの大事なモヤッと感」に入り込み、「ハッキリさせなさいよ」と言われることにあるような気がしてきた。そう言われてわたしは自分の気持ちをハッキリさせて、なんとか通じるように言葉を選び、コミュニケーションしようとすることもある。そのおかげで、確かにある程度欧米化してきて、意見を言ったり感想を述べたり随分昔よりできるようになったと思う。でも、時々そんなことはどうでもいいじゃないか、と思うことがあるのだ。なんとなく、のこの気持ちも大事だし、死を感じて生きること、刹那やあはれを感じながらもポジティブに生きるということができるとということ、そのへんのところがこれから欧米の人にも伝えられると良いなぁ、と思うのだ。そんなことも書かれていたと思う(違ったりして)。 特に茂木氏の『心脳問題』というのがおもしろかった。
西洋人が大好きな認識論というのはどうもわたしにはチットモおもしろく感じられなかったので、わたしってヤッパ形而上学的なのね・・・っと、簡単に言うと、物質の外側というのか内側というのか、とらえどころのない意識の問題の方がおもしろいと思っていたけど、それは何も神秘主義でも錬金術でもないのよ。この脳科学者の言うような脳と意識の関係についてや、ミトコンドリアが細胞に入り込んで共生していき、さらに進化していくような日本人の在り方というのもおもしろかった。とっかかりは欧米か!としても、その後はうまい具合にというのか、調子良くというのか、協調していく気持ちが目覚めるし、取入れて自分のものにしていく、それが速いように思える。一概に悪いこととも思えない、コノ日本人の調子良さ、アッケラカンさ。これは生物の持つ本来の力だ、と茂木氏も言っているのがおもしろい。調子こいて失敗する日本の歴史を見るのは恥ずかしいものがあることはあるけどね。立ち直りと取り込みに対してはミトコンドリアのように逞しい。「モヤッと」した気持ちこそがそうさせるのかもしれない。
何故哲学は大事かというと、松永氏が言うように、哲学はいろいろなことを見落とさずに平等にみわたす、ということをするからなのだ。そのほかにも良いことはたくさんあるんだけど、立ち止まって見渡す気持ちがあれば、セラピー受けなくても自分で解決できるし、ちょっとは世の中平和になるとわたしは思っているのだ。

な〜んてことをチラと思い、その新聞の下を見たら、『哲学の歴史』シリーズ刊行とある。1册3200円するので、多分買わないと思うけど、何故に歴史を追うのかわかんないなぁ。文学全集だと、1巻から順番ってことにはこだわらない場合があると思うんだけど、それはどうしてなのかな?物理的に順番に完成しないのか、それとも営業戦略なのか、出版者のサービスでおもしろいものを先にするとか、そうゆう思惑はあるのかしらね。哲学全集も、ランダムな方が絶対にわたしは良いと思う。ただ、プラトンとアリストテレスは一番最初で良いような気はする。宇宙的だし禅問答みたいでおもしろいと思う。認識論なんて最後にすればいい。・・・となると、やっぱり順番がいいってことなのか・・・。この先はどうなっていくのか、なんとなくわたしは「モヤッと」したものでよいと思うのだ。それでは政治はできないかもしれないけどね、少なくともモヤッとした気持ちがわかる人だったら良いのではないのか、と思うのだった。


◆2007年4月8日(sun) 下北沢英国パブでやろうかなっと

素頓狂な息子の中学入学式も無事に終り、友人の会社のイベント手伝いバイトも無事に終り、きのうときょうはアンプやマイクや機材のチェックをした。今年に入ってからは録音機材くらいしか出してなかったので、工房展オープニングでのエレキミニライブに向けてチェックしなくっちゃ。
今朝はチィちゃんと共に小学校へ行って都知事選の選挙に。夜でかけて、帰ってきた途端テレビの画面に石原氏が出てたんでガッカリしてしまった。もう大きい建物は建てないでね。品川区ばっかり教育実験場にしないでね。

機材のチェックはなんてことなく終った。大袈裟な事はしないので。アンプとマイクとマイク用プリアンプを繋いでバランスをみるくらいだ。プリアンプを買ってよかった。バランスがとりやすい。休みなので家族もいるのだけど、普通に練習。最近は誰がいても普通の歌ってるし、家族も特に何も言わなくなってしまった。一緒に歌っていたりもするし。いつのまにか小さい子の方がぬいぐるみを数匹持って来てわたしのまわりに置いていたりする。観客なんだそうで、カワイイの。わたしの最近の客は、そんなわけで猫やプレーリードッグや宮沢賢二のジョバンニや水族館で買った蛸や動物園で買ったペンギンや大ワシなのだった。な〜んかちょっと嬉しい。
大きな声で歌う練習をする。そうしないと、小さな声ではもっと歌えなくなってしまうのだ。小さな声でシッカリした音程で歌うのはむずかしい。きょうはしつこく大きな声で音程がしっかりするまで歌った。そうこうしていると、ギターが疎かになるのだけど、そのうちどっちも自然にできるだろうと確信しつつ練習に励むのでありました。それを、座ってやってみたり、立ってやってみたりする。無理して立ってやることもないけど、立った方が気分が良いことは良いのだ。


下北沢のブリティッシュパブ。外から見たところ。駅のそばです。

夕飯後、下北沢へでかけた。
『英国フード記A to Z』から1年、著者の石井さん新刊本がそろそろ出ます。今回はタイトル横にわたしの版画がついています。前のように大きいものではないですが、15点制作して、それぞれかわいくできたと自負しております。コラムとかマップのところにも小さなアイコンを版画でつくったので、やはり、是非出版記念の時にそれらの原画をお見せしたいなあ、と思ったのでした。

そして、今回も実は新たなる英国の味を味わってもらえそうなんですよ。なわけで、またまた出版、原画展、英国変な食べ物試食&ライブ、という企画をたてましたよー!

そのイベント会場の下見&相談に石井さんと下北沢のブリティッシュ・パブへ。
ここのオーナーは英国人です。『英国フード記A to Z』を見て、まずは表紙のピート・タウンゼントが似て無い!と言ってうるさかった。もう、コレばっかでやんなっちゃうわ!版画は直しがきかないのよっ。でも、ほかは嬉しそうに眺めてました。マンチェスター出身だそうで、サッカー好き。リバプールには行ったことがあるけど、マンチェスターはない、と行ったら渋い顔をしていた。わたしは詳しくないけど、御贔屓チーム以外はブーなんでしょう。それと、『P』の項は絶対「パイ」じゃなきゃおかしい、てなことも言っていた。特に「ポークパイ」のことを言っていたようだ。なんとなくは聞き取れる英語でよかった。ギネスやBASSが飲めます。
英国パブの雰囲気が味わえます。ソファが無造作にあって、壁には洋書がいっぱい。暗いですが、版画を飾るところはスポットがあてられるようなので見られます。英国好き日本人店員さんらしく、アンプはVOXがあるそうで、ライブも楽にできそうで良かった。プロジェクターもあるから、何か英国ものを流したいと相談。コメディがいいなんてこともいってたけど、フーのDVDでもいいかな、と言ったら、フーのは店にもあるようで、何があるのか知らないけど、ピンクフロイドなんてのもいいかなぁ、とか、そんな音楽物を流せるといいなあ、と思ってます。あとはラトルズしか持ってないかも・・・。これでもいいかも。映画『欲望』を流すというのもいいかもしれない。コレは単なるわたしの趣味だけど、ロンドンの風景(古いけど)が映ってるから。ヤードバーズのライブシーンもあるしなぁ。
今度の新刊本は英国に一度いった事のある人のための、もうちょっと突っ込んだ場所の案内になっているので、そういった場所が映っている映画があると素敵かもしれないな・・・わたしの好きな『フォローミー』もたくさんロンドンが映っているなぁ。なんてことを帰り道いろいろ考えて楽しくなった。
ソフトドリンクもあるし、パブ未体験の人も怖くないところなのよ。だから子連れもOK。30〜40人は入れますね。本の購入者には前回同様全員に何かあたるくじ引きを石井さんが用意するようです。石井さんはもうすぐまたスコットランド行きらしいので、何か素敵なおみやげを物色してきてくれるでしょう。わたしもまたオリジナルレシピのケーキでも作っていく予定なので、きっと楽しいイベントとなると思います。ぜひお友達などお誘いあわせの上どうぞ。 詳しい告知は来週あたり、できると思います。
イベントは6月3日(日)の18時から。今からチェックお忘れなく!


ZABOHOUSE展のDMです。
くわしくはコチラ

●お知らせ●
銅版画の工房展 『ザボハウス展15th』
4月16日〜21日 神保町「文房堂ギャラリー」
オープニングパーティ5:00〜7:00

今年も40名くらいの会員が出します。それぞれ個性的だし、レベルも高いので見甲斐があります。16日5時からのオープニングパーティではわたしのエレキ弾き語りもありますので、是非是非いらしてね〜〜〜〜。今年はまだ人前で演奏してないので、結構緊張しております。エレキといっても、ギャラリーなのでそこはかとなく静かにやる予定です。とても広いギャラリーで、楽しくワイン飲みながら、たくさんの版画ご一緒に見たりなんか、いかがざんしょ。みなさま、お待ちしております。


◆2007年4月6日(fri) 『オレのいく道』

あした中学の入学式の子がいる。
そいで、さっきガタガタと準備をしていたわけだ。で、ワタクシ結構過保護なわけよ。犬にも過保護だし、駄目なわたし。そんなもんだから、いきなり「自分でなんでもやるようにしてね。今からちゃんとしてね。」と言ったって、すぐに自立なんてできるわけないから、シャキッとササッっと自分で準備ができないのですねえ。で、ワタクシ自分が過保護だったくせに理不尽にイライラして「まったくもぉ〜〜〜!」とつい言ってしまった。それでもなんとか一段落した頃、この息子が言う。
「オレさあ、自分のいく道を考えたよ」オオ、ついに自我に目覚めたか、エラいぞ。フム、わたしもこれからはちゃんと大人として対峙していかねば、と居を正して椅子に座りなおし、
「そう。一体どうゆう考えなの?」すると、息子は真面目な顔してこう言った。
「まず、この家を出る。」ギョギョッ!いきなり独立かよぉ〜〜〜。家にいてもいいのに・・・・(やっぱ過保護)
「あ、そうなの。そこまで考えたの。」と平静をよそおう。すると、キヤツはこう言うのだった。
「まっすぐ行った方がいいか、熱帯魚屋でまがった方がいいか考えている・・・・」エエ〜〜〜ッ!!!

なんとそれは、あしたの入学式にどうやって中学校まで行くか、という単なる『オレの行く道順』であった!!!ハラホロヒレハレェ〜〜〜

「人生について考えてたワケじゃないのか!ただの道順か!そんなもん、一直線で行けるんじゃ〜〜!・・・あのさぁ、○○くんに電話して、一緒に行けば?」とついまた過保護なことを言ってしまった。だって、そうゆう奴なんだもん。
大丈夫なんだろうか・・・・と、ワタクシ、とっても深いため息をついてしまいました。


◆2007年4月5日(thu) 『駄目な僕』を聞く

春休みは忙しい。
きょうは吉祥寺にライブを見に行った。全員家にいるので、夕飯の支度をしてからでかけることにしたのだけど、フードプロセッサで玉ねぎを細かくしすぎたため、それをまぜたハンバーグが水っぽくなってしまって、ひどいことになってしまった。普段わたしはハンバーグを作る時には玉ねぎは炒めないで、小さくみじん切りにしていれている。その方が触感が好きなのだ。でも、きょうのは全然ひっかかるものがなくて、駄目駄目であった。帰宅したら、それをカレーにのせて食べたらしく、なんとかなったようでホッとした。

きょう聞きにいったのは、酒井俊 & String Trio " Tiny Adventure with Strings "。
全曲知ってる曲のオンパレードだったのでリラックスして楽しめた。みんなうまいし・・・。酒井さんのヴォーカルは少し前に聞いたCDRのものよりサラッとしていたかな。もっとドロッとした感じだと思っていたので、実はちょっと安心した。アンコール曲の北原ミレイの『懺悔の値うちもない』ももっとズタズタベタッと退廃的なのだろうと思っていたけど、そうでもなくって、よかった。やっぱしこの詩はインパクトがあるなぁ。きょうはナネットタンバラーと千駄木くんと一緒だったのだけど、多分この曲を原体験してるのはわたしだけなんだろうなあ・・・イヤァね。わたしはデカダン好きなので、子ども心に好きでした。

きょう駄目駄目だったわたしはライブで久しぶりにビーチ・ボーイズの『駄目な僕』を聞いて嬉しかった。『I Just Wasn't Made for These Times』というのが本当のタイトルだけど、わたしは『駄目な僕』というのがブライアン・ウィルソンにピッタシで良いと思っていたので、ずっと日本語タイトルで呼んでいる。ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』に入っている名曲だ。この曲がビーチボーイズでは一番好きだと思う。だから、ちょっと嬉しかった。最後のビートルズ『ホワイトアルバム』のラスト曲『Good night』も良かった。リンゴ・スターも喜んでると思う。あとはトラッドの『初恋』が良かったな。弦の3人のヒィヒイする擦る音がせつなくて、普段大きい音ばかりでやっている身としては、ああ、小さい音だって生きているんだよねえー、と1音1音大事に思える瞬間が何度もあってよかった。これは高石ともやの訳詩のようですが、これがまたせつなくて好きでした。オクノ修さんの『電車がでていく』のカバーも近藤さんのアレンジがアイリッシュ風で良かった。これはCDRで聞いた時は一番良かったものだったので、聞けてよかった。向島ゆり子さんviolin, viola、 坂本弘道 さんcello、水谷浩章さんcontrabass、それぞれ個性的で、普通のストリングスとは違うノリと遊びがあって、実験的だと思った。『フニクリフニクラ』も楽しい演奏だった。坂本さんがベスビオス火山のような火花をあげてました。

さて『駄目な僕』は、物凄く良いカバーを聞いたことがあるので、演奏を聞きながらそのカバーも一緒に思い出していた。それは多分20年くらい前の話しで、桂牧さんがやっていたバンドでの演奏なのだ。これは「オシツオサレツ」というドドイツみたいなバンド名なのだけど、やってる曲はロックで、その中でやっていたのだ。当時この方は京都にいたので勿論わたしは知らないし見たこともなかったのだけど、数年前にその時の映像を見せてもらい、音もCDRでいただいた。牧さんは歌詞がとても良いので、この曲もしっかり日本語で作りなおしていて、それがまた悩める青年の心情が出ていて良かったのだ。元々の曲がいいのは当たり前なんだけど、日本語がとてもピッタリとあっていて、実は白状するとこの曲を知っていたのに、違う曲のような気がして、聞かせてもらった当時「これって名曲ですねえ、このライブの曲の中で一番光ってますよ。聞いたことあるんだけどぉ・・・なんだっけぇ??」と本人に聞いてしまったものなのでした。「そりゃ、ほかのと違って名曲でしょうよ、だってブライアン・ウィルソンだもん。ま、サトミさん、耳はいいってことですね。ヤッパリわかりましたか・・・」と言われたのでした。そう言われて初めてこの曲のカバーだと気がついたほど日本語がピッタリしていたのでした。今でもソロでたまにはこの曲をやってるかもしれないですが、この昔のバンドの音がよかったので忘れてないのだ。

終ってから、何人かの方と話す。知ってる顔がチラホラいるのだけど、最近忘れっぽいので、どうもいけない。微笑みかけられたら微笑みかえしてますが、わからない方がいて焦った。
帰りもずっと頭の中は『駄目な僕』のままだった。


駄目なわたしが家に帰ると、みんな寝てましたが、昼間子どもはずっと「ハリー・ポッター」を見ていたのでした。1本みたら、前のも見たくなったようで、家にあるDVDを出してきて、また見ていた。

突然ですが、ハリー・ポッターはつまらない。原作は読んだことがないのでコメントできないけど、映画は退屈だ。

何故そう思ったか。描かれる世界が、まったく今の社会のありかたと変わりがないからだ、と気がついた。ファンタジーっていうのは、一体どの部分をいうのだろう。CGで見せてる部分のことなんだろうか。設定に想像的なところがまったくない。子どもは好きみたいで繰り返し見ているけれど、子ども騙しとしか思えない。すっかり騙されてるよ。子どもの前では言わないけど、ちょんまげを付けてるだけでまったく『はぐれデカ』と変わらない捕物帳みたいなもんだ。杖や箒は店で買う。ゲー。入学式、寄宿舎のようすも現在あるものと全然設定は変わらない。それともそこがいいってんでしょうか?魔法使いの先生たちの格好なんて、ただの汚いヒッピーだし、ラリッて変な幻覚みてるみたいだ。箒で飛び回るスポーツも特に画期的でもなく、英国の古典的なスポーツにのっとっていそうだ。『魔法使い』が庶民的すぎてゲッソリ。隠し事とか秘め事がまるでない。寄宿舎の友だちとの関係も感動するものがまったくない。だいたい「魔法使いの学校」、というのが嫌な感じだ。学校に行ってる魔女なんて、なんて魅力がない設定だろう。今と変わらないこの成績管理。無個性。アッケラカンと勉強なんかしないで、コッソリ修行せんかいっ。陰陽師の方が淫美で良いわ。そうだ、ハリー・ポッターにはまったく影がない。いや、無くてもいいんだけどサ、こんな上滑りなものを喜んでる子どもを見てるとなさけなくて、もっとイケナイ本や映画を教えてあげたくなるじゃないのよ。もっとイケナいものを見てビックリしなきゃ駄目なんだよ。
ああ、ホンに退屈は映画だ。

と、突然失礼しました。ライブは楽しかったのだけど、突然ハリー・ポッターの踏み絵を踏んでしまいたくなりました。ゴメンナサイ


◆2007年4月4日(wed) 英国はドライフルーツがお好き

きょうはたくさん働いたので、さすがに疲れた。
渋谷の東急ハンズに行ったのも久しぶり。ここでデザイン仕事の材料を捜すのは楽しい。あらかじめ構想を練っておいてから、ココでもっとほかに利用できるものはないかどうかを物色するのだ。その場で考え方を変えて、新たな創造物を作ることになる場合もよくあり、こうゆうことがとても楽しいのだ。たくさん材料を買って、事務所にて作業。完璧にできて満足。
そこからすぐの工房へもチラと寄って、水貼りしてあった作品3枚をはずす。赤い鳥と青い鳥、わたしは青い鳥が良いと思っていたのだけど、そこにいた数名に選んでもらったら、全員赤い方が良いというので、迷ってしまった。どうしよう・・・。
夜はまた事務所に戻り仕事。きょうの帰宅は11:00になってしまった。

リブロのメルマガというのを送ってもらっている。
これは、昨年『夜と古本』というイベントを開催した本好きの女子数名の中の一人、まさなりさんがこれの中の「本箱のスミ」というコラムを今年から担当しているもので、ほかにもその関係の方の書評が読めるので、楽しみにしているし、音楽の情報も満載で、先日はフリクションの紹介なんぞもあったので、流して読むわけにいかないのでした。まさなりさんにはグループ展に誘っていただいたりしている。また、彼女は美学校で岸野雄一さんの講座の企画などもしている。神保町の古本屋さんの優秀店員さんでもあって、おもしろい。今回の彼女の書評は嬉しいことに『英国フード記A to Z』でした。見られる方は見てみてね。

ベルギーパブでこの本を広げて読もうとしたら、そこに居た男に英国ディッシュの写真を見られてさんざんなことを言われたという話しが出ていておかしい。ベルギーといえば、英国人作家アガサ・クリスティが創作したポアロの故郷。ポアロはクリスティの小節の中ではいつも英国の食べ物の不味しさを語っている。クリスティが書いているわけだから、英国人にとっても、英国の食べ物は貧しくてベルギーの食べ物はフレンチに近く繊細である、ということを認めているといえるわけだ。または、外国人が英国料理をどう評価しているかをキチンと把握しているクリスティを、わたしはえらいと思っているのだ。
ポアロが唯一英国料理を褒めたのは『クリスマスの冒険』という本で、クリスマスプディングを食べて感激するというくだりがあるのだ。『英国フード記』にも『abcお菓子カード』にもわたしはこの感激するポアロを描いています。
クリスマスプディングはドライフルーツがたくさん入ったケーキで、焼くものではなくて、蒸したり、茹でたり、1年前から作ってたり・・・・中に指輪やコインなど入れて、供する時にはブランデーをかけて火をつけます。切り分けて、中に入ってたものが何かで、占う愉しみがあります。

ドライフルーツはあまり得意じゃないので、おいしい横浜名物『シューマ弁当』でも、あんずだけは人にあげてしまうことが多いわたしです。でも、きょう仕事先でいただいたお菓子のあんずは赤しその渋みとまざって、とてもおいしかったのでした。

『英国フード記A to Z』が出版されて、その中の不思議な食べ物の試食を兼ねた楽しいイベントからはや1年ですねー。感慨深いです。書評を書いてくれたまさなりさんは、昨年のわたしのソロライブ「ロッキントーキンスライドショー」にも来てくれていて、その時あの恐るべき英国食品「マーマイト」を食しているのですが、相当お嫌いだったようで・・・・。実は、まだ内緒なのですが、もうそろそろ、また楽しいイベントが予定されていますので、ご期待ください。新たなる英国の味をお試しくだされ。前回よりもおそらくちゃんとしたライブもできると思います。ハッキリ決まったら、またここで発表しますねー。

疲れて帰ったわりには、元気なわたし。あしたは久しぶりにライブを見に行くことにする。


きょう食べたおいしいお菓子。青森の和菓子。

回りは赤しそ。モチッとした中にあんずが入ってました。ドライフルーツはあまり好きではないけど、コレはおいしかったです。


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4月16日〜21日 神保町「文房堂ギャラリー」
オープニングパーティ5:00〜7:00

今年も40名くらいの会員が出します。それぞれ個性的だし、レベルも高いので見甲斐があります。16日5時からのオープニングパーティではわたしのエレキ弾き語りもありますので、是非是非いらしてね〜〜〜〜。今年はまだ人前で演奏してないので、結構緊張しております。エレキといっても、ギャラリーなのでそこはかとなく静かにやる予定です。とても広いギャラリーで、楽しくワイン飲みながら、たくさんの版画ご一緒に見たりなんか、いかがざんしょ。みなさま、お待ちしております。


◆2007年4月3日(tue) 『かつら』が欲しい

最近二度に渡り、シャンプー後に使ったコンディショナーを流さないままお風呂を出た。拭いても拭いても乾かないので触ってみたらヌルッとしたので漸く気が付いた。これは危ないです。危ない影がわたしの脳神経に来ているのでしょうか・・・。
一ケ月ほど前には、そのまま寝てしまったこともあり、朝になって髪の毛が五木寛之だった。レゲエと言ってもよい。案外「いいかも」とも思ったけど、やっぱりベトゴワっとして気持ち悪かった。
きのうも思ったのだけど、物事を違った面から見ることはとても大事だ。髪の毛を毎朝整えたり、毎月高いお金を出して美容院に行ったり、これは長年当たり前のことだと思っていたけど、きょう、電車に乗っている時に急に「そんな事はどうでもいいじゃないか」と思うに至った。「なんだ、かつらを被ればいいじゃないか」。

『かつら』は隠すためだけにあらず。
最近知ったいくつかの内の一つは、映画『ドリームガールズ』の中で知ったのだけど、当時の黒人のヘアースタイルはほとんどがかつらだったということなのでした。わたしはずっと、黒人のチリチリした毛質がアフロに自然になるし、それを無理矢理ストレートパーマをかけるとジェイムス・ブラウンのように盛り上がった『おセット』したスタイルができるのだと信じていた。でも、そうじゃなかった。黒人コーラスグループのあの大きな頭は、みんなみんなかつらだったのだっ。
先日書いた60年代バービーもかつらのセットがあった。3個セットだった。これも、普通のことだったのだと思う。当時は黒人タイプのバービーはなくて、全部アングロサクソンだったけど、やっぱりかつらはポピュラーなものだったのだ。

このあたりから来ていたのかどうなのかわからないけれど、60年代の終りころは、日本でも普通の奥さんでもかつらを被っていた。隠すといだけでもなく、サイケな雰囲気だったと記憶している。母もひとつ持っていた。母のはちょっと茶色で、自然なウェーブのあるショート。当時「ゆうべの秘密」を歌っていたころの小川知子みたいな感じだ。人毛じゃないし、どう見ても自毛じゃないのはわかるんだけど、おしゃれウィッグというヤツなので、誰もなんとも言わないのだ。実際に被ってみると、帽子みたいなもんだったので、すぐに痒くなって、こんなの嫌だなぁ、と思ったものだ。いつのまにか髪を茶色に染めるのも普通のことになったし、ヴィダル・サスーン以来、うまい美容院にいけば、カットだけで素敵にできる人が普通に育っていったから、だんだん需要もなくなったのだと思う。その後は部分的にボリュームを出すものに女性のかつらは変わっていった。今でも帽子のように被っているおばあちゃんもいるけどね。しかも、真っ黒なの。

つけ毛というのは昔も今もあるし、エクステンション花盛りだ。わたしもストレートのポニーテール型というのをずっと愛用していた時がある。一つになんとかまとまる程度の長さがあれば、そこにコレをつけて、飾りでもつければ、パーティとかライブとかで活用できるのだ。アッという間にプリンセス天功になれるタイプだったのでした。

しかし、今、『かつら』なのではないか!?と思うに至る。
今まで考えたこともなかったので、どこに売っているのかも知らないんだけど、ちょっと試してみようと考えている。帽子を被っていることが多いわたしは、かつらでも良いのではないかなあ・・・・
ちなみにきょうわたしは自分で髪を切ってみた。


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4月16日〜21日 神保町「文房堂ギャラリー」
オープニングパーティ5:00〜7:00

今年も40名くらいの会員が出します。それぞれ個性的だし、レベルも高いので見甲斐があります。16日5時からのオープニングパーティではわたしのエレキ弾き語りもありますので、是非是非いらしてね〜〜〜〜。今年はまだ人前で演奏してないので、結構緊張しております。エレキといっても、ギャラリーなのでそこはかとなく静かにやる予定です。とても広いギャラリーで、楽しくワイン飲みながら、たくさんの版画ご一緒に見たりなんか、いかがざんしょ。みなさま、お待ちしております。


◆2007年4月2日(mon) 慣れてちゃいけないこともある

家で仕事。
きょうはとあるイベントのための制作物一式。カッティングシートを切り、ボードに貼り、パソコンでイラストレーター作業をさんざんした。フォトショップはあまり得意ではないけれど、イラストレーターは随分いろんなことに使っている。地図も描けば名刺も作るし請求書もこれだし、フライヤーも作る。最近ではこれでイラストを描いてる仕事もある。便利だ。
頼まれた会社で作業するのが一番高率が良かったのだけど、デザイン事務所ではないので、イラストレーターがない(というか、あるのかないのかも定かではなかった)というのと、マシーンがやはりWindowsしかなかったので、家で作ってメモリースティックに入れたものを開いて作業しなおすことができない。仕方がないので、全部家で制作することになった。難しいものではないけど、大きいものを作る場所が・・・無いんだよね。たくさんの資料を広げる場所もないので、できるだけ外で作業をしたいのだ。
なんとか家でできる作業は終ったので、あした事務所に行ってさらに工作ものを制作することにした。しかし、デザイン事務所じゃないので、おそらく道具が無い・・・・。カッターは絶対持参しよう。道具は慣れているものに限る。

家では、きょうは子どもがずっと1台だけあるWindowsのマシーンを使ってネットでカードゲームのデュエルをしていた。学校も全部Windowsだから、慣れているようだった。わたしも最近は少しは慣れてきたとですヨ、あのしつこい「はい」「いいえ」の確認画面に。

十二穀米というのをたまに食べている。わたしはこうゆうのが好きだけど、子どもはギンシャリが好きなようで、つまらない。真っ黒いご飯を出した時には「ゲッ」という感じだった。慣れていただきたい。

きょう、ちょっとした事件があった。それはかれこれ2年は歌っていた曲についてなのだけど、絶対にこの声の高さじゃなきゃ歌えないと思って決めていたものが、実はもっと高い声でも歌えることがわかったのでした!しかも、その方がギターのコードも簡単であることが判明・・・・・一体今まで何をやっていたのかなぁ、としばし呆然となった。今まで慣れていた方でやるべきか・・・ハタマタ始めっからやり直して、高い音程にしてギターの練習をし直すか・・・。今後の課題とする。今までのコードの方がちょっとだけ響きが良いので、そこが悩むところなのだ。
慣れきっていると、事態はつまらない方向ばかりに向いてしまうような気がする。たまに刺激的なものを聞いたり、見たりしなくちゃ駄目だと思うし、「まさか」と思い込んでるようなことでも、一度やってみる、というのはいいことだと、今さらながら気づいたのでした。



◆2007年4月1日(sun) 昨今のバランス

版画するわけでもなく原宿へ。
キディランドですね・・・お子ちゃまが好きなのは。ウチのちっちゃい子が行きたいというので二人ででかける。5階から順番に探検しながら降りていく。大人でもここは楽しい。日曜日は恐ろしいほど混雑する原宿ですが、きょうは思ったほどではなく、多分みなさん表参道側よりも、明治神宮、代々木公園へお花見に行っているんだろうと思います。最近原宿は中国人が一番多いようですねえ。たくさん買い物して、たくさん写真を撮っている。ガンダムの売り場ではアメリカ人のオタッキーがTシャツを選んでいた。きのうテレビでガンダムのプラモデルを作るオフィスを見たんだけど、デザイナーたちはガンダムの中のユニフォームを着ていて楽しそうだった。わたしはガンダム世代じゃないから、今朝から始まった「ゲゲゲの鬼太郎」の方が胸は躍る。オープニングの曲を泉谷しげるがファンクに歌っていたゾイ。

キディランドで4月はじまりの手帳を見る。特にそそられるものがなかったので買わず。ところで、アドレス帳が見当たらなくて困っている。最近はみなさん携帯電話になんでも登録してしまっているのかなあ。わたしは携帯でそうゆうの見るのも書き込むのもマメじゃないので苦手だから、住所はやっぱりアドレス帳を頼っている。家にいる時には、パソコンに入れている住所録か名刺が頼りなのだけど、長年使っていたアドレス帳はやっぱり必要なのだ。それが、見つからなくて、困ってしまった。ああ、あのボロボロのアドレス帳、どこにいってしまったのでしょー。
その捜す時間がどのくらいあったか・・・・こうゆうのが嫌いだ。時間がたつのは早い。

その後食事して工房へ寄る。話しをしている間、堀内先生が子どもに画用紙をくれた。サササとイグアナのような絵を描いていて結構きれいだったので、今度パクろうと思った。子どもはアイディアの宝庫だ。

キディランドのバービー人形売り場を見ていたら、わたしが持っていたバービーの妹「スキッパー」がひとつだけ飾られていた。しかも、わたしが最初に買ってもらった時の水色のワンピースのものだった。値段はナント!!!5万4000円だった・・・・。顔はどうも少し新しいタイプのようで、少女っぽくふくよかなホッペになっていたから、わたしのとは違うんだけどね。わたしの持っていたものはもっと大人っぽい顔だった。別のコーナーにニューバービーというのがあって、840円とリーズナブル。「初めてのバービー」と書かれている。特徴は、「胸が小さいなって、ヒップも少し大きくふくよかになって」います。ハリウッド女優然とした体型のバービーに慣れているので、子どもっぽく見えてしまうけど、自然な感じでかわいいかもしれない。注意書きに「昔のバービーのスリムなパンツなど入らない可能性もありますので、ご注意ください」とあった。
スーパーモデルも最近体型の規定ができた、ってニュースがあったっけ。痩せすぎているモデルはもう使わない、ということで統一されるのかな。
わたしの体重は今高校生の時と同じなのだけど、体重は同じでもバランスが違う!これは悲しい現実だ。顔だけ見ると昔よりも痩せてるのになぁ・・・単にやつれただけとも思われる。この顔と身体のバランスをとるためには、もっと痩せる必要があるのだけど、そうすると必然的に顔はさらにやつれ、胸は無くなり、手はシワシワになるに違いない。何がイヤって、胸なんかなくても擬似胸にできるからそんなもんはどうでもいいんだけど、シワっぽい手は悲しいものがあってイヤだな。幸いまったく痩せる気配がないので、セーフだ。


いつもの公園


ZABOHOUSE展のDMです。
くわしくはコチラ

●お知らせ●
銅版画の工房展 『ザボハウス展15th』
4月16日〜21日 神保町「文房堂ギャラリー」

今年も40名くらいの会員が出します。それぞれ個性的だし、レベルも高いので見甲斐があります。16日5時からのオープニングパーティではわたしのエレキ弾き語りもありますので、是非是非いらしてね〜〜〜〜。今年はまだ人前で演奏してないので、結構緊張しております。エレキといっても、ギャラリーなのでそこはかとなく静かにやる予定です。とても広いギャラリーで、楽しくワイン飲みながら、たくさんの版画ご一緒に見たりなんか、いかがざんしょ。みなさま、お待ちしております。








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