◆2010年5月29日(thu) 「ふざけすぎる銅版画家」の蔵書票


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真面目にふざけている作品群




 蔵書票展のためにまずは4点制作していた。そして、2点増え、1点増え、結局7点になりました。

***************蔵書票って?
 とりあえずはウィキのコピペ。

●エクスリブリス(=蔵書票)とは?

蔵書票(ぞうしょひょう)ないし書票(しょひょう)は、本の見返し部分に貼って、その本の持ち主を明らかにするための小紙片。より国際的にはエクスリブリス(Exlibris、「だれそれの蔵書から」という意味のラテン語)と呼ばれる。 図と一緒にExlibrisという言葉と蔵書の持ち主(票主)の名前が画面に入れられることが多い。古くは紋章や肖像画に個人のモットーを書き入れた図案が好まれたが、票主の職業や故郷を示す絵柄、本や書斎に関する絵柄など多様な図案が用いられている。版種も、銅版画、木版画、リノカット、石版画、孔版など様々である。著名な芸術家の手によるものもあり、美術品として収集の対象にもなっている。

15世紀に活版印刷術が生まれて、本が大量に作られるようになる。よく西洋の貴族の邸宅の写真なんぞを見ると、図書室なるものが存在してまして、天井までの書架に梯子がかけられていて、ウットリしたりいたしましたもんです。先日行った庭園美術館にも(本はないけれど)すばらしい図書室があります。そのようなお金持ちのおウチでは、本というのは革の表紙を揃いで作るもんなんですねえ。そして、蔵書票を作らせて、1冊1冊に貼っていくわけです。なので、1枚2枚の商売ではなく、蔵書票画家は100枚、場合によっては200枚と作ることになってたのじゃないかなあ。そうなると銅版画といえども技術的には線のみのエッチングが主流になるのは当たり前で、面の腐食を施したものはせいぜい30枚程度しか版がもたないから、あまりそうゆうものは作られなかったと思います。

 今となってはそうゆう優雅なやり方をするお金持ちはまず存在しないと思うので、(澁澤龍彦とか使ってそうですが・・)コレクターのために30枚くらい制作、という感じなんでしょうね。

***************iPad
 
 日本でもiPadが発売になり、さっそくウチのマツキヨ・デラックスも買っておりました。年寄りにはすごくいいと思います。そして、学校でも使えるだろうし、いろんな使い道があって、本当に楽しいと思います。

 このiPadのおかげで、おかげといいきって良いのかどうかまだわからないけれど、蔵書はデータの中に入り込む、という事態になっていくのかもしれない。そうなればさらに蔵書票なるものは普通の版画作品としての存在のみ、ということになってしまうんでしょうね。

 アップルが好きなは、やはり創作の元が「遊び」から出発しているということなんだなー。遊びが発展してビジネスに繋がる。これなら楽しい。一方、ビジネス用に作られたソフトは全然おもしろくない。わたしはワードもエクセルも大嫌いで、これができないと普通に就職はできないらしいんだけど、テヤンディ!!オトトイキヤガレ!と思ってます。

***************絵の中身
 
 わたしの蔵書票は、ポットが中心です。亀福ギャラリーにいた間、隣のカフェの方で随分と素敵で質の良い台湾、中国の茶器や置物を眺めて過ごしました。その前には目黒で中国の吉祥文様展も見ていたので、柳模様の件もあり、模様の意味をふまえていろんな事を考えてました。
 中国の吉祥文様に描かれている動植物には、こおろぎ、こうもり、ちょうちょ、龍、金魚などがあって、お茶にもそうゆう字の入ったものがありました。奥が深くてまだまだわたしは「さわり」程度の知識ですが、こうゆうことを学ぶと絵や置物などはどんどん輝きを増して見えてきますね。

 西洋の絵画は聖書を読まないとなかなか入ってこない。これと一緒だな。数年前から、キリスト教から見る絵画本を何冊か読んだり、新約聖書旧約聖書(のかいつまんだもの)も読んだりしていたので、絵に表れる象徴的なものや、時制の表し方など、本当に勉強になるしおもしろいと思ったすねえ。時間の流れを表すやり方というのは西洋も日本も似たようなことをやっているということがわかる。日本の絵巻物は場面をフニャラフニャラと曖昧にするために雲を描きますが、あれがおもしろいんで、ここ数年雲は良く描いている。同一画面に人の一生が描かれているのは教会によく飾られていて、教会のステンドグラスも物語りがわかればおもしろいもんだと思います。

 4点のポットの絵を描いたあとは、蛸とカラスの小さい絵を描いた。この方達は知能が高いので、本を読んでる図が似合うかなあ、と思って描いた。それからやっと台湾から抜け出るようになり、本来の「ふざけすぎる銅版画家」の本領発揮で、蛸ポットという「スルメンズ」以来の変なキャラを思いついてしまった!!ああ、やっとわたしのリズムが取り戻せて来たなー、という感じです。
 そうそう「美人すぎる銅版画家」さんという方がいらっしゃいまして、自分としては上記のような呼ばれ方がいいかなあ、と思った次第。「ヒゲ美人すぎる銅版画家」でも可。

 わたしの蔵書票は1点1500円から4000円までです(シート)。

ほか16人もいるので、作品数は相当あり、お持ち帰りできるようなコーナーも作っています。このところは文化祭のような様相を呈してきていて、それぞれが自分の力を発揮していて事を進めていておもしろい。会計が得意の者、パソコンが得意の者、いろいろ手配が上手な者、アイディア豊富な者。ジックリ結論を出す者もいればパッと結論を出す者もいるし、だまって縁の下の力持ちをする者もいれば、どんどん発言する者もいる。大人なんでケンカする事もなく、全員良い作品を作ろう!という気概だけは充分に発揮しているようでよろしいのですよ。

 高校生の時の文化祭を思い出す今日この頃です。終わった日の夜は楽しかったな〜

 
*********蔵書票展がそろそろ始まります


エクスリブリス エクスプレス *17人の作家による蔵書票展/Ex libris Ex press*

2010年5月31日(月)~6月6日(日)10:00am〜7:00pm(最終日は4:00pm終了)

神保町、文房堂 中3F B-SHOPギャラリーにて http://www.bumpodo.co.jp/

ブログがあります。こちらに作家の在廊日が出ていますので、ご参照くださいませ。
http://exlibris-express.blogspot.com/


わたしは今のところ
6/1(火)10:00〜13:00
6/3 (木)16:00〜19:00
6/4 (金)10:00〜13:00

 






◆2010年5月27日(thu) ルーシーとアリスと柳模様


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ほら見て!柳模様のカップ&ソーサーですよ。
でも、橋の上には3人いるはずのところが2人だけ。そして。柳の位置も橋の左側にあって変化球タイプですね。かたちが美しいし、色も爽やかで、欲しいなあ〜〜



アルビオン・ブルーという飲み物が特別メニュー。
ルーシー・リー展で





 また1週間あきました。個展が終わって二日ほどはグッタリでしたが、31日から始まるグループ展「蔵書票展」のものを1点も仕上げてなかったので、即頭はそっちモードへと切り替える。

 亀福ギャラリーでは毎日美しい蓋椀で台湾の烏龍茶をいただいていて、置いてあるポット類ばかり眺めてすごしたため、頭の中がこういった中国茶のポットばかりになってしまっていた。なので、今回の蔵書票展では「ポット」ばかりを描いている。ポットと虫。ポットと金魚等々・・・.数日たって、普段の思考に戻ってきたら、「蛸」と「カラス」を描きたくなったので、それも追加。蛸、烏賊、カラスは永遠なのであります!

***************ルーシー・リー展
 なんてことをしながらも、前売り券をずっと前に購入していた「ルーシー・リー展」にも行った。国立新美術館。オーストリアからロンドンに渡り、モダンな陶芸をした女性です。彼女の花器のピンバッヂがおまけでついている前売り券なのでした。昔見に行ったので今回は見なかったタマラ・ド・レンピッカのように、彼女も自由を求めて亡命しました。彼女はパリへ、ルーシーはロンドンヘ。1920〜1950年代のパリとロンドンがくらべようもなく魅力溢れてみえるのは、才能あふれた人々が自由を求め、あるいは国を追われて集まってきたからで、もしもタイムトラベルできるのなら、わたしもこの時代のパリとロンドンに行きたい。

 時代を超越したデザイン。え?日本のもの?と思われるものもあって、陶芸はほとんど未経験だけれど、世界共通の何かがあるなー(意味不明だけど)。ウェッジウッドに依頼されてあのブルーの粘土をもらい試しに作ったものがあった。シンプルな白いラインを施したもので、結局これは製品化されなかったのだそうだ。うーん、だろうな。ウェッジウッドには似合わない。彼女も自分でそう思ったのではないかなあ。彼女の実験ノートは化学実験のノートのようでおもしろい。銅版画もそうで、気温や腐食時間やインクの粘度や混ぜ具合、紙の性質、絵を描くのと別の部分は実験ノートが必要になるのだ。これがまたおもしろいとこ。


***************そろそろサッカー全開

 サッカー日本代表VS韓国戦。この日は下の子は塾だった。「絶対見たいよぉ〜」とめずらしく泣きそうになってたので、親の方から「休みなさい」と言った。いいじゃないか、そんなことは!しかし試合途中から子どももわたしも無言になり、いつのまにか寝てしまう始末だった。韓国は強いのはわかっている。日本の選手だって悪くないんだよ。でも、采配が悪い。ハッキリ言ってシュンちゃんと遠藤ははずしてもいいんじゃないの・・・・
シュンちゃんは特にはずしてもいいなあ。リーダーシップがとれないのにどうしても中心人物みたいになっちゃうので誰も声も出さないしねえ・・・。やっぱ中村憲剛がいいと思うんだけど。フロンターレファンだからというのもあるけど、ケンゴはうまい、声出す、みんなの信頼がある、意表をつくこともやる。ケンゴ中心でとオシムも言ってたぞ。岡ちゃん、冗談言うのはおかしいけど、ケンゴを中心によろしくお願いします。ケンゴと岡崎の相性はいいし、ホンダともいいと思うんだよね〜〜。松井も出してね。長友も喜ぶから。

***************「アリス・イン・ワンダーランド」
 ようやくティム・バートンの「アリス・イン・ワンダーランド」を見に行った。「シザーハンズ」以来ジョニー・デップは何作でているのだろうか。「エド・ウッド」「マーズ・アタック」「スリーピーホロウ」「チャーリーとチョコレート工場」が好きだす。「ビッグ・フィッシュ」には厳しいわたしです。エミール・クストリッツアに及ばないからまだこうゆう物語は早かったのではないか?と思っている。楽しかったけどね。

 デップのマッドハッター良かったです。あんな変なメイクして、また悪ふざけして、と思っていたけれど、ちゃんとカッコよかったから。最後の表情なんかあのメイクなのに絶世の美男子に見えたっけ。衣装も真似したくなるほど素敵だったし、夢のようでした。アリスは永遠ですねえ。永遠に多くの事を投げかけてくれる。そして、そして、今回わたしは大発見をしてしまいました!英国の映画を見ていると時々「柳模様」の食器は見つけてしまうので、今回もきっとティーパーティに出てくるに違いない!とふんでおったのですよ。で、目を皿のようにしてティーパーティの場面を見ていたら、デップの目の前に深いタイプのソーサーの薄いブルーのきれいなシェイプのものが!!あとでパンフレットを見たらちょうどその写真が載ってるではあ〜りませんか。思わず写真撮ってツイッターしてしまいました。このシーンにはたくさんのお皿やカップやポットが置かれています。ポットも素敵でしたねえ。蓋だけが金属のものはいいなあ。あんなのが欲しい。
 デップのスカーフも模様もキャンディみたいで素敵でした。通販で買えるらしい。買っちゃおうかな・・・・

 渋谷のTOEI2は3Dではなかったので2Dで見ましたが、充分楽しかったですよ。「アバター」は見てない。ああゆうのはまったく興味がないのであります。

*********蔵書票展がそろそろ始まります


エクスリブリス エクスプレス *17人の作家による蔵書票展/Ex libris Ex press*

2010年5月31日(月)~6月6日(日)10:00am〜7:00pm(最終日は4:00pm終了)

神保町、文房堂 中3F B-SHOPギャラリーにて http://www.bumpodo.co.jp/

ブログがあります。こちらに作家の在廊日が出ていますので、ご参照くださいませ。

http://exlibris-express.blogspot.com/


わたしは今のところ
6/1(火)10:00〜13:00
6/3 (木)16:00〜19:00
6/4 (金)10:00〜13:00

 






◆2010年5月21日(thu) 個展とライブの総まとめ


個展中はツイッターでほぼ毎日報告ほかつぶやいてました。
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骨董ギャラリーさん(国立)が売り物のかわいい椅子を20くらいもってきてくれたライブの日。天気も爽やかで楽しい日となりました。ありがとうございました!!





●終わりました〜
 個展終わりました!お越しいただいたみなさまありがとうございました。そして、16日の紙芝居音楽劇には予想以上にお客さんが集まってくれて本当に嬉し涙であります。ギャラリーなのでどうなることやらと思いましたが、結局40人以上いたようで、よく入ったな〜、と驚いてしまいます。様子を書いてくださったみなさまありがとー。リンクしちゃいます。
●アンティーク『ROSERING』さんのブログよりhttp://rosering.exblog.jp/d2010-05-17
●お客さんで来てくれていた美術家オワントさんのブログよりhttp://owanto.exblog.jp/14401167/
●出演者ママクリオのクリスチィヌさんのブログよりhttp://kurisute.exblog.jp/d2010-05-18


***************個展雑感
 初日からたくさんの人が来てくださって嬉しかったです。特に、ウイローパターンの食器の展示で協力してくださった国立のアンティークショップから聞いてきた〜というお客さまが多くて、本当にありがたかったです。
国立での個展は初めてなので、どうなることやらと思っていたのだけど、地元の方に見てもらうのはいいよね。そして、遠くから来てくれた方達もいて、嬉しかったです。一番遠くは大阪から!!K村さんありがとう。きっと来てくれると思ってたよん。

 一番おかしかったお客さんは地元の現代美術のアーティスト(らしい)で、80年代のバンドに詳しいらしかった。その頃バンドやってたのにそのトラウマをもっと出さなきゃ駄目だ〜〜、と熱く語るので、「これは氷山の一角でしょ。人はいろんなものを持ってるし、今回はこうゆうテーマでいくのだというルールをわたしは自分で作ったのよ」と言うと、何故か「仏教は?」とか「哲学は何読んだ」とか聞く。かなり面倒くさい。しかし、わたしはめげないのだ。置いてある食器も眺め「これは誰が作ったんだ」と聞くので、ほかのお客さんには丁寧に柳模様の説明をしていたが、むさ苦しいのでゾンザイに「アメリカ人よ!」(アメリカのものも置いてあった)と答える。このあたりで二人いたお客(こうゆうシチュエーションが大好きそうな二人だった)が耳をそばだてているのがわかる。で、わたしが答えることにことごとく駄目出しをするわりには引き下がらないので、なんとかキリをつけたいと思い、わたし自ら手をあげ「よし、じゃあ、日本文学でわたしが好きなものを言おう」「おう!それはいいな。それを聞かせてくれい!」「それは、鴨長明の『方丈記』だ。どうだ、これでわかっただろう。行く河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・・これが全てよ!これがわたしがやってることのすべてだと思えばいいわよ。そうゆうことよ。どうよ!」と言ったら、「うむー!!それはいい!わかった。よし、じゃあ、オレはこれで行く!」と去っていったのだった。


***************まとめてみまするに

 昨年の11月からsuicaの定期を買ってほぼ毎日工房へ通いつづけた。今回は絵本の形態にする、と自分にルールを課したので、ひたすらわたしは完成にむかってすすむのみだった。長くやってきているので、途中波乱が起きても時間調整はできる。実際1枚につき1週間でできてしまうものもあれば2週間以上も紆余曲折しながら作ったものもある。一番大事なこと、というか今回のやり方でつらぬいたことは、こんな風にしたい、と思ったことは最後まで実験なり意見を聞くなりして全うしよう、というで、途中で「ま、いいか」と投げ出したものは一つもなかったから、9作できあがった時にはずいぶんと技術的に向上したように感じた。銅版画が愛おしいと思えるのは、かわいがり丁寧に作り上げていくと、必ず最後にはそれに答えてくれる作品ができるからなのだ。イラストの仕事がらみでドンドン個展をやることが多い数年だったけれど、『Bronze & Willow』につづいて、ピュアな気持ちで自分のやりたいものをやったという充実感があった。

 この絵本仕立ての「柳模様の物語』は1点ではなかなか売れないだろうということは重々わかっていたので、今回このシリーズについて売れなくても仕方ないことだと思っている。多少売れたのでよしとしている。ただ、搬出の時に手伝って最後までいてくれた友人お二人にも話したのだけど、「無駄なこと」なんて一つもないんだなー。今回こうやって台湾の雰囲気のギャラリーに巡り会ったことも、同じ街で柳模様の食器のたくさんあるアンティークショップにフラッと入ったことも、すべては「無駄なことなんてひとつもない!」と思いながら日々好奇心とチャレンジする気持ちを持って過ごしてきたからなのだと思っている。そういった細い細い糸のようなものが、いつかどこかに結びつく。今思えば10年以上も前から綿々とそれは続いているのだ。もっと言えば、生まれてからずっとの小さい事大きいこと入り交じった生活をどれも「無駄なことなんかない。おもしろい」と思って生活していれば、節目節目に人は目に見える形にすることができるのだろうと思う。つまらない気持ちでいたくない。人生は短いんだよね。わたしは多分もう半分は過ぎたと思う。充実はしているがスピードは落ちている(といっても相当わたしは速いように思うけど)。「無駄なことはない」けれど、「つまらないこと」はしたくないし考えたくないもんだ。

***************紙芝居音楽劇はアレだけグレード高いともしかして画期的かも!?
 今回はライブも込みで個展を頼まれたので、紙芝居というかたちでライブもしました。これが実は自分にとってピタッとした。いろんな事をやっているけれど、どれも中途半端にはしたくないものだ。片手間に音楽してるわけではないし、片手間に版画をしてるわけでもない。だから総合的にしっかり表したいと思っていたわけだから今回のやり方はとってもわたしらしかったな、とつくづく思った。ライブが終わったあと、新曲の「オリオン」で泣いてくれた人が3名ほどいて、作った甲斐があった。この曲のみ今回は版画とまったくリンクさせて作ったのでした。長く作っていた曲も今回の物語りにピッタリのものが多く、オペレッタのようだったな〜、と思いました。終わったあと何人ものかたに「巡回キボンヌ」と言われた。わたしも実はさらに発展させてできるなあ、これ、といろんなアイディアが生まれてきたので、これからもコレつづくと思います。なので、今回見られなかったみなさま、次回をお楽しみに!今回ご覧になったかたにもきっとグレードアップしたものをお見せできると思ってますので、よろしくお願いします!
 「オリオン」は久々にスルッとできたヒット曲。K太郎が撮影したヴィデオがいい感じなので。現在編集中です。youtubeにUPしますのでお待ちくださいね。

 あ、そういえば、会期中「Bronze & Willow」でバンドリンを弾いてくれたショーロクラブの秋岡欧さんがみえて、CD発売記念ライブの話になりました。あれもヴィデオがあるんですよねー。時間ができたら少しづつ動画をUPしたいと思います。ミュージシャンが何人も来てくれるわたしの個展です。みんなフットワークがいい。ジックリした版画の友人とはまったく違ったノリでおもしろい。

今回はライブの日に来ていただいた方にはじっくりと会場の雰囲気や版画を味わうことができなかったかもしれません。でもね、それもわたしのやり方なんで、わたしは満足しています。そして、この絵本スタイルのものは、また必ずどこかでやれると思いますので、その時にまた是非見にきてくださいね。紙芝居音楽劇もどこかで巡回したいと思っていますので、「ここでやれる!」「ここでやってくれ!」という場所、主催者さんいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします!その時はママクリオのみなさんもよろしくね。そうだ、まったく即興で物語りに演奏をくわえるなんてのもアリだなあ・・・・・これもやってみたい。やりたい!というミュージシャンの方も募集しちゃおう。いろんなことしよう!


***************再びまとめ

 てな感じで、楽しいライブの日が過ぎたら実はドォ〜〜〜ッと気が抜けて、音楽系悪魔が「もうやめてしまえ」と囁いたのですが、真面目な銅版画女のわたしは「ちゃんとあと二日行って仕事を全うしなさい」と言ったのでした。しかしほとんどやはり終わった気分になっており、かえってほんわかした気分で最後の日などは過ごせた。最後の二日間に、とてもすばらしい出会いをしました。ガツガツしてる時にはあまり良い出会いはないもんです。亀福さんの隣のオフィスのSさんが、ファンレターをよくくださるコピーライターのYさんと一緒に現れ、とてもおもしろい話で盛り上がったのでありました。次の日には国立の古本屋で買ったという「柳模様」のアメリカ版絵本をくれた。昔からよくわたしは本を貰う。わたしも自分の持っている本を「この人が持ってる方がいい」と差し上げることがたまにある。高野文子の「おともだち」とケストナーのほとんどをわたしは入院していた友達にあげた。自分の本棚から・・・という行為に意味がある。

 良い出会いがある。いつも個展のための制作はジュミョウを縮めているかのようなのだけれど、個展が始まると必ず自分の作品がグッと前進したことを感じる。そして、素敵な出会いが待っている、ということを知っている。

●全体編ーーーチョロッと
ドモ〜、マツモトです(虚ろ)。ずうっと良いお天気でしたが、夜は肌寒かったりで、半袖だったりカーディガンだったり。個展の時は毎日小綺麗にして行けるのが嬉しい。普段汚い・・・ DMの絵に合わせた色のお花をたくさんいただきました。濃いピンクの花園。普段は花より団子&ワインなのに、ロマンチックなDM効果に違いない。左のマグはローズリングの展示品より購入。 広くて趣のあるギャラリーです。22点展示しました。内9点は絵本仕立て。1点総括的な大きな絵を正面に。
二つのテーブルに国立のアンティークショップROSERINGさんのウィロウの食器が。こちらは日本製。 こちらはアメリカ製。絵とお皿の模様をジックリ見てくださるお客さんも多くおもしろかったです。 最終日は亀福オリジナルのタルトをごちそうになりました。お皿もヤカンも素敵。
16日のライブ後パソコンでライブムービーを流す。紙芝居舞台も展示。 コーナーの家具は骨董ギャラリーさんが持ってきてくれました。国立の街に助けられました。 最後に来て搬出を手伝ってくれたT村さん、A柳くんのお二人。ありがとー!

 

●物語り編ーーー少しだけディテイルをーー全体像はいずれ

2枚目『解雇告知』。
主人公クーン・セのお父さんは悪代官。
悪徳代官は秘密を知るクーン・セの恋人秘書官チャンをクビにする。

クビにされても代官の娘と秘かに逢い引き。ロマンチックな日々に酔いしれるチャン。禁じられた恋っつーのは燃えるのです。 最後に制作した450×610の大作「まあ、お茶でも」の一部。(こんなティーポットが欲しいです。)
天使の手、片腕はモンスターエンジン。
2年前の作品。フーッと一息。これがベースになっている絵が最近多い。 2年前からのキーナンバー「2」。天からゆっくり落ちてくる。

「まあ、お茶を」と天使に言われ、モンスターも思わずカップを差し出すのでした。

政略結婚をさせられるクーン・セ。悲しい婚礼の朝です。このレースにこだわりがあるんです。きれいでしょ! かけおち。橋の上を逃げる。お皿の模様を立体にして表した。物語すべてがお皿の中に描かれているのが、「ウィローパターン」の楽しいところです。すべてはお皿の中の出来事。 逃げる小舟の旗には「愛」の文字が・・・何事も「愛」でしょ、「愛」!
遠い小島に逃げた二人の日々は、幸せな『晴耕雨読』。 しかし追っ手はやってくる。
バズーカ抱えた恋敵にかなうわけもなく、悲しい結末へ。
二人は二羽の鳥になりました・・・・・とさ。おしまい


●紙芝居LIVE編

まずは「ママクリオ」のみなさんで。アフリカやらいろんな国の曲を。左から2番目の龍太郎さんは飛び入りメンバーです。でも、ずっと前からメンバーみたいにピッタリでした。

次はいよいよ紙芝居。語りと演奏と版画と全部やるわたし。うーん、楽しい。写真はN島さんありがとー。
とにかくヒゲをつけなくっちゃ始まらない。ママクリオのやさしい音色と共にお話は始まります。 違和感もなくヒゲで語るわたし。
ローズリングさんの写真をお借りしました。こんな風なセッティング。お客さんはギュウギュウっと。まわりの版画と演奏者の、好きな色が溢れていてきれいな写真だなー 紙芝居の小屋も勿論手作りです。ペイントもきれいでしょ!版画も原画です。額とはまた違って見えます。
『ヒバリ』で即興するギター/ウクレレのウエウラマサユキさん。 新曲ではこのガイダを全面フューチャー。この楽器からヒントを得たので、サビはこれと歌だけにしておもしろかった。オオノ”ミチル”シンヤさんです。ウマイ!
最初のシーンですね。ヴァイオリンはママクリオのリーダーのクリスチィヌさん。写真はナネットさんありがと。 ロケット・マツさんとクリスチさん。「Eel pie iland song」のブルースの部分演奏中。
ロケット・マツさんはパスカルズのリーダー。後ろの横澤龍太郎さんもパスカルズ/パーカッショニスト。笑ってますね・・・ 「Eel pie iland song」のブルースの部分は全員が立ってノリノリの演奏です。
色がきれい。ウエムラくんの後ろの絵が「まあ。お茶でも」。モンスターにもお茶を この小舟での逃亡シーンが気に入ってます。
紙芝居小屋が低かったので、時々上に出して見てもらいました。写真はyukoさんありがとう。 最後はウエムラくんと二人で『I'll see you in my dream」をウクレレで。この曲はロバート・クラム、チェット・アトキンス、桂牧ヴァージョン等知ってますが、ジョージ・ハリスンの追悼ライブでのジョー・ブラウンヴァージョンが一番好きなんで、それでやりました。勿論日本語で歌詞を作りました。おしまい〜〜


●「オリオン」の歌詞はコチラ
◆オリオン
雨の降る日は窓越しで 雨の音を聞いていればいい
細い雫が横顔に映り、とってもきれいなストライプ
泣いていたのは知ってたよ だから雲の上を見に行こう
ぼくは夜空の目印オリオン  きみと同じブルーな星   
  **きみと遠い遠い遠い遠い楽園へ         
    線路が途切れたらチョット休もうか

天気がつづけばそれなりに  土の匂いを嗅いで過ごすだけ
岩の間に芽が出たら、水を毎日運んで汗をかく
きみの心の穴ぼこは  ぼくが小さいシャベルで埋めるだろう
冷たい夜空のオリオン 変わらぬ合図送ってる   
   **きみと遠い遠い遠い遠い楽園へ         
     線路が途切れたらチョット休もうか

水路を掘ってさ、畑を作って、  土手に柳を植えて3年待とう
麦もオレンジも空から見たいね   パッチワークのようで、鮮やかだろう

屋根は夜空の色に塗ろう   星の形のガラスをはめるから
一面まばゆく埋まったら、ここは星座のひとつと見間違う
「夏は暑くて倒れそう」きみがクールに微笑んだから
冷たい夜に輝くオリオン   西に向う途中の星   
   **きみと遠い遠い遠い遠い楽園へ         
     線路が途切れたらチョット休もうか

雨の降る日は雨の音、一日聴いて過ごしていればいい





◆2010年5月12日(wed) 個展整いましたー


きょうも好きなものを書く
紅茶の壺

TWINING の紅茶ポットです。イイ形です。
マツキヨがフリーマーケットで手にいれました。
ローズリングさんに「鳥がいなかったでしょ?」と言われ、
鳥はいた、と思い込んでいたのでもう一度よーく見たら、
やはり鳥はいなかった!さすが!
そして、橋の上も、3人ではなくて2人なんでした。
 でも、気に入ってます。

こうゆうのを見るのが楽しいねー
「錦松梅」のように、器をそのまま使える、という感じなんてしょうね。赤いのもあるそうです。


●整いました〜、サトッチです!
 ついにきょう個展の初日を迎えました!

 先週、インクやガソリンの匂いでついにフラフラになりドリンク剤のみながらも、最後の大きな作品が出来上がりました。よーく見ると微妙な点もあるけれど、この作品の勢いと内容が気に入ってるので、これでヨシ!とした。
 毎日キャプション作りや紙芝居のための舞台制作やマットの注文などしつつ、山田ナオスケくんの個展を伊勢丹に見にいったり、国立のギャラリー亀福にアンティークのロズリングさんと一緒に尋ねていって最終打ち合わせなどする。お茶が本当においしくて、満足・・・・・
 急に暑くなったので倉庫に額をとりにいったついでに衣替えをドッカーンとする。えーと、それから何をしたっけ・・あ、日曜日に工房で最後の刷りをしたあと、荻窪のスタジオにいって、ママクリオと最終リハ。紙芝居は、ただの紙芝居じゃないよっ!わたしの語りの時にもママクリオの演奏がそこここに入るし、シーンによってはエレキで即興しながら語ります。一体わたしは何者なんだろうか!?!?と毎回こうゆうことしながら我ながら「なんで疲れることばっかやってるんだろう」と思うんだけど、やりたい!と思ったらどうしても実現させないと気がすまないんよね・・・因果な性格です。歳とともに肉体的には無理になってくるなあ、とは思ってきたのだけど、精神的にはドンドン充実してきて、自分のやるべき世界、自分の目指す世界がクッキリと見えてきたのであります。年齢を重ねるということはそうゆうすばらしい事なのだと、感じる今日この頃です。

***************物語
 今回はギャラリー、版画の内容ほか、すべてにおいてトータルなイメージ作りができあがっていたということもあってか、きょう搬入して眺めてみて、実は今までで一番整った、力のこもった作品展になったのではないだろうか、と思ったのでした。長年見てくれている友人にもきょういわれたのだけど、わたしは物語りを描くのが一番合ってるのだと思います。妄想癖ですからねえ。物語りの中に入り込んで作り上げるのは得意なんですよ。

***************ツイッターは楽しい
 きょうはさっそくツイッター経由で地元国立の方が見にきてくれました。ツイッターはとても便利だしなんやかんや言ってもおもしろいですね。iPhoneにしたのをキッカケにどんどん楽しさは広がっている。個展会場からいろいろ送ってるので、ツイッター見てね!
http://twitter.com/satomiinjelly
ドンドン、フォローしにきてね。

***************白犬度加速
 iPadはまだ買わないけれど、多分いずれ買うでしょう。年寄りに向いてるなー、大きいから。そういえば、フォトビジョンを母の日にプレゼントしました。これは本当に画期的だと思う。一人暮らしの母も大喜び。でも電話で使い方を説明するのに1時間くらいかかった。簡単な専門用語を小学生に説明するように使わないで説明するのは大変なことだけれど、勉強になってしまった。「コンセントに大きな黒い四角のものを差し込む。その先の3ミリ直系くらいの筒状のもの(アダプターね)を本体の下の方にある同じくらいの穴に突っ込む。本体の裏にあるON,OFFボタンを指をのせ、5秒くらい押しつづける(長押しのことね)。電気がついたら(モニターがついたら)横に出てくる三角形が横向きになっている光る印(プレイボタン)を押してね。そしたら写真見られるよ〜〜ん」ては具合。無事に理解することができてめでたし。


***************自信たっぷりの個展ザンス!

 てな感じで、無事に初日が終わりました。iPhone用のスピーカーも買ったので、音楽もかけられてバッチリ。お客さんと隣の落ち着いたカフェでお茶しておしゃべりして、お客さんが来たらギャラリーへ行き・・・ととても贅沢な空間で満足しておりやす。たくさんの方に来ていただきたいです。自信ある個展です。

 個展に来てくださった方にはカフェの500円券が使えます。これでお茶とお菓子が食べられますので、そうぞご利用くださいませ。それからローズリングさんが飾ってくださっているウィローパターンの陶磁器は売ってます!しかもとてもリーズナブルなものばかりなので、恐れることなく(!?)手にとってみてくださいね。日本製、アメリカ製、英国製もあります。おすすめは大きな英国製のジャグです。窓際に置いてます。花束をいただいたのでスポッと入れてみたら、英国のシノワズリなお家みたいになりました。

 わたしが今回目指した『西洋人の思う中国趣味』が、ピッタリとはまったと思います。あしたも11時から6時までピッタンコいます。

整いました。 搬入はチィちゃんとマツキヨと。紙芝居舞台も置いてます
多少疲れた感がありますが充実しとります! イイ感じでしょ!このジャグ素敵です。









個展とライブのお知らせですヨン


松本里美銅版画個展『柳模様の物語』

 ●5月13(木)〜18日(火)11時〜18時(最終日16時まで)
 ●ギャラリー亀福(国立/くにたち)


 

 個展の一環としてギャラリー内でライブをいたします
 ★5月16日(日)16:00〜より
 松本里美弾き語り紙芝居&ママクリオLive


 【出演】松本里美
     mamaclio(●クリスチィヌ(バイオリン)/ex.パスカルズ ●ウエムラマサユキ (ギター・ウクレレetc)
            ●オオノシンヤ (ホイッスル・バグパイプetc)
            ●ロケットマツ(ピアニカ・トイピアノetc)/ex.パスカルズ)

 【料金】2000円(演奏後、隣接のカフェ亀福にて、台湾茶・お菓子付き) 7時半までオープンしてます。

ご予約締め切りました!!
亀福ギャラリー042-573-3580、または松本のe-mail:egg
(★)satomin.jpまで。 ((★)を@に変えてください




 【会場】ギャラリー亀福 入り口入って右はギャラリー、左はカフェ。
 (JR 国立駅南口より徒歩5分) 国立市東1-14-21グリーンライフ国立1F
  TEL/FAX:042-573-3580 http://www.kamefuku.info/


今回の個展は、18世紀から19世紀に流行した「柳模様(Willow Pattern)」の食器にまつわるものです。

● 英国でシノワズリー(中国趣味)が流行した頃、中国の「山水楼閣図』を模した白地に青のパターンの食器が、多くの窯(ミン
トン社、ウェッジウッド社、ロイヤルドルトン社など)で大量に作られました。 日本でも作られましたし、普段使いのものがほと
んどなので、お家で目にしたことがある方もきっといらっしゃると思います。
 このパターンには 
柳・二羽の鳥・楼閣・橋・小舟 が必ず描かれていますが、定着する前の物やアレンジされた新作もまたお
もしろいものがあります。
 18世紀末に英国で発明された『銅版転写』という技術があります。ようするにプリントですね。これによってこの模様の食器
は廉価にそして大量に作られることになり、一般家庭にも広がったのでした。
 この模様には(模様が確立してからというのが定説になっているのですが)、中国の悲恋物語(ロミオとジュリエットというの
か、アイーダというのか・・・)がつけられています。詩もあります。これには歌もつけられているらしく、英国ではおばあちゃ
んがマザーグースのように鼻歌で歌っているようなものでした。
 なんとも魅力的な模様です。

 2年前には、わたしはこれを「Weeping Willow」という曲にしました。そして今回はこの中国(風)悲恋物語を9枚の絵本仕立
てにしてみました。会期中の日曜日には、この9枚を使って、実際に紙芝居をします。わたしの弾き語りとママクリオさんの協力
を得ての音楽紙芝居です。隣接のカフェでの台湾茶(5杯くらいおいしくいただける!)とお菓子付きのライブです。
 


詳しいインフォメーションはコチラです。


さらに、グループ展のお知らせ二つ


蔵書票展(グループ展)のためのブログ
予告編としてご覧くださいませ〜〜〜
『エクスリブリス エクスプレス』




ひと

◆2010年5月3日(mon) 16日の音楽紙芝居は、こんな風になる予定


きょうも好きなものを書く
バーベキュー
大工仕事

クリックしt大きくして見てね


組み立てた紙芝居小屋にサンドペーパーをかける


ラムとパーニャカウダとモンダビーの白

クスクス


●ここんとこは
 アッという間に工房展が終わってしまいました。その間にまだDMを出していたり、iPhoneの連絡帳(アドレス帳)とmac同期で手こずったりしてました。こんな時期に携帯を変えることはなかったんだよね〜。でも、iPhoneのおかげで、個展会場にノートパソコンを持っていく必要がなくなったので、それは確かに重宝だと思います。
 

***************神保町めぐり
 GWは16日に行うライブーーー音楽紙芝居に使う紙芝居小屋制作にあてる。工房展最終日の1日(日)に渋谷のハンズに行き、板を選んで、くりぬくサイズを指定発注。それから工房で数時間作業してから神保町へ向った。

 神保町で蔵書票展の企画者の濱中くんとDM制作してくれた永島さんと3人でDMを置かせてもらうために数店回る。
まずは「路地と人」。残念ながら休みでした。言水制作所の入っているアパートです。次は「福果」さぼうるの上の清楚でセンスの良いたたずまいのギャラリーです。無事置いてもらいました。わたしのも置いてもらいました。
 次は「ボヘミアンズ・ギルド」。ここもおもしろい。2階にはたくさんの版画があり、原画を使った本も見られます。ここでもわたしのと蔵書票のを。そして最後に文房堂のすぐ前の「呂古書房」に。ここは豆本と蔵書票。たくさんおもしろいものが見られて、3人ですっかり楽しんでしまいました。ここも快く二つとも置かせてくれました。ああ、楽しいな、神保町。

 ザボハウス展も無事に終了。わたしの作品だけみなさんのとは雰囲気も展示方法も違ってたのですが、こうゆう事ができるのも工房展ならではなので、来年もドッカーンと何かやらかしたいと思います。「売りたい」なんてことを考えてはいけないのだ。もちろん売れた方が嬉しいのだけど、そんなもんは後からついてくるものだと信じているので、わたしはその時その時やりたいと思ったものしかやらないです。たとえスタイルが違ってて、アーダコーダいわれても全然平気だ。

 工房に戻って、すぐにまた制作。最後の1枚は大きいので難関だ。肩は3月ほど痛くなくなってきたので、少しはマシなんだけど、やはり銅版は重いな。
この日はフロンターレVSベルマーレで、マツキヨとK太郎が等々力まで見にいっていた。移籍後初の小宮山がゴールし、中村憲剛もゴールして勝ったのでビールを飲んだす。

***************ハンズで板をカットしてもらう

 きのうの日曜日はとっても良いお天気で、近所のソムリエ氏一家に呼ばれて近くのバーベキュー場へ。
 すんばらしく美味しい料理をいつも作ってくれるバーベキューです。焼きそばは無いですよぉ〜〜〜!クスクス、タンドリーチキン、ラムの香草焼き等々。それにわたしは初めてだった「バーニャカウダ」というイタリアンのディップのようなもの。にんにくとアンチョビとオリーブオイルと牛乳を暖めて作ります。野菜やパンにつけて食べます。美味しい。ワインは最初にCAVA。薄いピンクの物で、昼間に向いている。爽やか。それから客が持ってきた仏蘭西の古いワイン。ラベルがなかった(かわいいから取ってしまったそうで・・)けれど、ラズベリーのような甘い香りだしていた。オレンジ色だった。もう一つ!というところでしたが・・。それからロバート・モンダビーの白が出てきまして(美味しかった)、13時には出て、工房へ向わねばならなかったのに、もういい気分になっちゃいました。
 普段のわたしならくじけてしまって「えーい、もうどうとでもなれ!」ってなもんですが、さすがに最後の作品がまるでできてない状況ではそうはいかない。後ろ髪を引かれながら赤い顔で駅へ向う。
 原宿駅がこれまた休日で大混雑。人の波で酔いが回ってしまったわい。

 それでも大量のお茶とスポーツドリンク摂取で復活しまして、最初の試し刷りまでできました。必死、とはこのことだ。
わたし、わかったのですが、ヒトにはドSですが、自分にはドMなんだな。好きで追い込んでるとしか思えない。

 そして、そのままハンズに寄り、板を受け取る。ああ、疲れた。

***************大工仕事は楽しい

 きょうから三日間お休みです。わたしに休みはないっすね。

天気が良いので大工日和。紙芝居小屋は単純な四角いタイプにした。持ち運びも便利だ。シナベニヤだと表面がきれいすぎるので、あえてレトロ感を出すために安いラワン(シナ芯)材にした。組み立てをして、接着。ラワンはささくれがあるので、きれいにサンドペーパーをかける。天気が良さそうなGW、あしたは色を塗れるだろうか。


***************フライヤーとシナリオ

 16日のライブ&紙芝居のためのフライヤーを作りました。ママクリオのメンバーの内の二人はパスカルズなので、配ってもらっちゃう。今現在予約も大分来てますので、あと数日で30名いってしまうと思います。お早めにご予約の連絡くださいね。
亀福ギャラリーへの電話、またはわたしのところへメールでお願いいたします。下のインフォメーションに書いてあります。

わたしの携帯アドレスですが、なかなかみなさんにお知らせできないでいます。こんな時期に・・・・・
でも、ご安心ください!今までと@の前は同じなんです。@のあとがi.softbank.ne.jpになっただけなので、これでよろしくお願いいたします。これからも、コツコツと変更のお知らせはして行きますので、勘弁してチョ。
 iphoneの人はたいていがメールはGmailにしているようですが、 わたしはあえて白い犬から貰ったものですませてます。あんまりこだわりもないので。

 音楽紙芝居ですから、音楽が常につけられているのです。シナリオもそれを組み入れて考え直す必要があったので、もう一度組み立ててみた。
わたしは版画の原画を取り替え、台詞を語り、曲を演奏します。わたしが語っている時にも、ママクリオが曲を演奏したり、芝居のための音を入れてくれるでしょう。勿論わたしも語りながら音を入れるつもりです。うむ、おもしろいですねえ。あとはわたしの練習の具合と、わたしとロケット・マツさんの腕のリハビリ状況ですね、心配なのは!!



・・・・・・・・・・・・多分、大丈夫でしょう!




個展とライブのお知らせですヨン


松本里美銅版画個展『柳模様の物語』

 ●5月13(木)〜18日(火)11時〜18時(最終日16時まで)
 ●ギャラリー亀福(国立/くにたち)


 

 個展の一環としてギャラリー内でライブをいたします
 ★5月16日(日)16:00〜より
 松本里美弾き語り紙芝居&ママクリオLive


 【出演】松本里美
     mamaclio(●クリスチィヌ(バイオリン)/ex.パスカルズ ●ウエムラマサユキ (ギター・ウクレレetc)
            ●オオノシンヤ (ホイッスル・バグパイプetc)
            ●ロケットマツ(ピアニカ・トイピアノetc)/ex.パスカルズ)

 【料金】2000円(演奏後、隣接のカフェ亀福にて、台湾茶・お菓子付き) 7時半までオープンしてます。

ご予約受付中です。
亀福ギャラリー042-573-3580、または松本のe-mail:egg
(★)satomin.jpまで。 ((★)を@に変えてください




 【会場】ギャラリー亀福 入り口入って右はギャラリー、左はカフェ。
 (JR 国立駅南口より徒歩5分) 国立市東1-14-21グリーンライフ国立1F
  TEL/FAX:042-573-3580 http://www.kamefuku.info/


今回の個展は、18世紀から19世紀に流行した「柳模様(Willow Pattern)」の食器にまつわるものです。

● 英国でシノワズリー(中国趣味)が流行した頃、中国の「山水楼閣図』を模した白地に青のパターンの食器が、多くの窯(ミン
トン社、ウェッジウッド社、ロイヤルドルトン社など)で大量に作られました。 日本でも作られましたし、普段使いのものがほと
んどなので、お家で目にしたことがある方もきっといらっしゃると思います。
 このパターンには 
柳・二羽の鳥・楼閣・橋・小舟 が必ず描かれていますが、定着する前の物やアレンジされた新作もまたお
もしろいものがあります。
 18世紀末に英国で発明された『銅版転写』という技術があります。ようするにプリントですね。これによってこの模様の食器
は廉価にそして大量に作られることになり、一般家庭にも広がったのでした。
 この模様には(模様が確立してからというのが定説になっているのですが)、中国の悲恋物語(ロミオとジュリエットというの
か、アイーダというのか・・・)がつけられています。詩もあります。これには歌もつけられているらしく、英国ではおばあちゃ
んがマザーグースのように鼻歌で歌っているようなものでした。
 なんとも魅力的な模様です。

 2年前には、わたしはこれを「Weeping Willow」という曲にしました。そして今回はこの中国(風)悲恋物語を9枚の絵本仕立
てにしてみました。会期中の日曜日には、この9枚を使って、実際に紙芝居をします。わたしの弾き語りとママクリオさんの協力
を得ての音楽紙芝居です。隣接のカフェでの台湾茶(5杯くらいおいしくいただける!)とお菓子付きのライブです。
 


詳しいインフォメーションはコチラです。


さらに、グループ展のお知らせ二つ


蔵書票展(グループ展)のためのブログ
予告編としてご覧くださいませ〜〜〜
『エクスリブリス エクスプレス』













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