◆2009年12月31日(thu) きのうが大晦日だと思っていた

 




おめで鯛
近所の鯛焼き屋の鯛は丸っこくてかわいい。


































●きのうが大晦日だと思っていた。
 毎日のお掃除で良いことがあった。捜していた頂き物のエルメスのお皿を発見。大事にしまい込んでいたので見つけるのに苦労した。レコード針も発見。ベルメールやブレイクに関する本も発見。ベルメールの銅版画はまとめて欲しいなあと思っている。美しい線は、ビュランを使っている。一度試してみたいものだ。ブレイクの本は青山を歩いていて捨てられているのを発見して拾ってしまったものだった。家の中の本も大分処分した。CD-ROMのゲームが多数でてきた。子ども向けのものはどなたかに譲りたい。モンティ・パイソン「ホーリー・グレイル」は実は最後まで至ってなくて、どうやって聖杯をとるのかもう一度トライしたいのでとっておくことにした。隠しておいたキラー・ラビットの人形も久しぶりに出して犬を脅かしながら遊んだ。
 伊達巻きを作る。八頭を煮る。あとは買ってきておしまい。実はきのうが大晦日だと思っていたのだ!なので、きのうでごちそうは終わってしまったのでした。きょうが大晦日とは・・・・・なーんか拍子抜け。もうわたしのお正月は終わったも同じよ。

●やっぱりまとめ
 今年は銅版画のワークショップ、小学校の図画工作での紙版画の先生に始まり、幹事をした工房展ではタンゴ(展示よりもこれの方が印象的ざんした)を歌った。グループ展、個展は今年もやった。手を貸されるばかりではなく、わたしから手を貸すことが多かったかもしれない。自分のことは後回しでもよくなってきた。
 仕事では制服本、洋服のための版画制作、食べ物の連載と好きな分野ばかりやらせていただき楽しかった。キヨシロー、マイケル、加藤和彦の死。プライベートでも知人の死があり、そして家族が生死の境目を漂い、死が爆発的に身近に感じるようになった。そうなってくると、ほかにどんな問題が起こっても「どうってことないやんけぇ〜〜〜、なんぼのもんじゃ〜い(何故か河内のオッサン風)ルネッサーンス(死語)」であった。女というのは強いものなのだなぁ。楽しく明るい未来のこと以外考える気にならなくなった。死を感じてこその未来だ。
 9月の個展が終わったあとは家のことに専念。とおもいきや、来年6月予定の個展が急に4月に繰り上がってしまい〜〜〜!!!10月ゆったりと映画見たりラジオ聞いたりと楽しんでいたのに、11月からガッと個展制作モードに突入した。ウクレレで楽しむ間もなくなってしまった。

 来年の個展は1年くらい前から暖めてきた企画で、何を描くか悩むということはまったくない。もう描くものの全体のヴィジョンはできている。目標は8点の連作で、現在2点完成。3作目は年明けに本刷りして完成の予定だ。あとは絵と共に曲を作らねばならないので、コレについての時間がとれるかどうかが問題となっている。


 9月の個展のあとの1ヶ月はゆったりとしてイイ時間だった。映画を見て、買い物をして、音楽をたくさん聞いて、展覧会にもできる限り行けたし、子どもとたくさん話しもできたし、本もたくさん読んだ。

つー感じでさきほど「韃靼そば」食す。歌合戦っておもしろい・・・・キワモノと天然記念物がたくさん出てくるので笑って見てました。我が家では2画面になっているので、ところどころしか見られないのが残念ですが・・・


みなさま今年もおもしろく過ごさせていただきまして、ありがとうござった。
わたしもみんなもおもしろかった。
おもしろくない人とはだんだん離れて行きますが、歳とともに物事ハッキリスッキリできるようになってくるので、それも良いのではないかと思っております。来年も・・・・・

一歩前に!!





◆2009年12月28日(mon) 新作文庫本「タイムアウト」と『ボートの三人男』

 

きょうも好きなものを書く
帽子
海外のSF,ミステリー本


うえむらりょうこさん作の帽子「雪の日のキャスケット」






























































ジェローム・K・ジェローム『ボートの三人男』
表紙も良いです。わたしも描きたい。



●ふわふわの帽子
 なにかと谷中〜千駄木〜根津に行く用事がある昨今であります。数日前にはシェパーズパイのホームパーティに行き、きのうはうえむらりょうこ『R.ECHO帽子展』に。日暮里から谷中銀座を通るとどうしても『ちぃ散歩』な気分になりますなぁ。ついつい小さなお店をふらふら見てしまうので、予定時間オーバー。『雑布きんじ』というお店の中での帽子展でした。りょうこちゃんもいて、たくさんの立体的で物語のある帽子を被って遊んでしまった。で、今回はレース編みのペタッと縫い付けてある白いふわふわしたものを購入。「雪の日キャスケット」というタイトルになってました。レース編みのコースターや花瓶敷きをご近所のおばあさんによくいただく。とてもきれいなのでとってあるのだけど、花瓶敷きをするような生活にあらず。Tシャツに縫い付けてみようかな〜、と思っていたところだったので、この帽子はガッテンガッテンでした。楽しくおしゃべりをして予定時間大幅オーバーしてお別れしました。

●やっぱり今年もギリギリガール
 そこから千駄木に行き、千代田線に乗れば工房まで一直線。このあたりは楽しいお店がたくさんあって、もっとゆっくりと歩きたいもんだ。道を間違えてまたまた時間オーバー。工房へは1時間遅れで到着。

 さて、この日は8枚セットの作品の2枚目の版画を2枚刷って完成させ、3作目の試刷りまでこぎ着ける予定だった。しかし、1時間オーバーのため、必死!きのうで工房は今年最後の日だったのでどうしてもやらねばならぬのじゃった。試刷りをやらないと休み中に熟考できぬからのぉ・・・・。で、みなさんがどんどん後片付けする中、結局やっぱり今年も最後の最後まで作業していたのはわたしでありました。ああ、疲れた。ほんとうにほんとうに疲れた・・・・。肩がバリバリになった。3作目、猛スピードで刷ったわりには完成度が高く、これで平和に年を越せますわー。今年も工房ではいろんなことがおきました。でも、一番の想い出は、工房展オープニングでのタンゴダンサーとのコラボですねえ。ああ、あれは楽しかったわ〜
 まとめに入る前に掃除しなくっちゃ・・・・きょうは台所をしました。鍋を捨てる。タイルを磨く。


●デヴィッド・イーリィ『タイムアウト』

 きょうは新宿にいくつかの用事をしに行く。まずはピットインに行く。来年1月のノエル・アクショテの前売りを買いに行く。もう無くなってたらどうしよう〜、とディランの3月のチケットが危ういという情報があったので心配になっていたのですが、わたしの中ではディランもアクショテも大スターなんだけど、世間的にはアクショテはもっとマイナーなのかしらん・・?チケットすごく前の方の番号でした。とりあえずホッとする。それから目の前にある「世界堂」に行き、版画用紙を数枚購入。最近工房では世界堂で紙を買う人が増えていて、なんとしたことか、10枚購入予定だったのに3枚しか在庫がない!!我らの工房の人が買い占めたに違いない。
 そこから南口タイムズスクエアの中の大人な喫茶店にて河出書房新社のIさんとデザイナーのKさんと会う。来月店頭に並ぶ文庫本「タイムアウト」デヴィッド・イーリィができあがってきた。原画の色合いそのままに発色よく版画らしい渋さも出ていて嬉しいー!ありがとうございました!久々の文庫本の表紙です。
ココでも買えます。書店には1月6日以降のようです。みなさまよろしくね〜〜〜

 内容は 『英国に憧れる大学教授が巻き込まれた驚天動地の計画とは……名作「タイムアウト」、MWA最優秀短篇賞作「ヨットクラブ」他、全15篇。異色作家イーリイが奇抜な着想と精妙な筆致で描き出す現代の寓話集。 』となっております。異色作家シリーズというと早川のロングランシリーズが有名で、わたしはロアルド・ダール、ブラッドベリくらいしか読んでませんが・・・調べてみるとレイモン・クノーや「壁抜け男」のマルセル・エイメも入っていた。アントニー・バージェスもいた。そのアントニー・バージェスにも絶賛されたという作家です。アメリカ人ですが、英国風なブラックで皮肉で怖くておかしっくて不条理・・・といった感じ。

 こうゆう本の表紙にお声がかかるのはとても嬉しい。好きだから。今までやった文庫の表紙が、実はすべてミステリー物だったってのはどうゆうわけだろう。今回は河出の方には「性別も国籍も不明な感じ」と言われたのがさらに嬉しかった。意識はしてないけれど、常にそうありたいと実は思っているもんだから・・・

 オックスフォード大学でとある計画を練る英国研究家たちを版画にした。2版刷り。ちょうど英国制服本の絵をたくさん描いたあとだっただけに、服装は完璧ざんす!オックスフォードの図書館とロンドンのわたしの好きなランドマークを入れてみた。60年代の話なので、ロンドンアイは入れてません。が、バッターシーの石炭火力発電所は小さく入れてみた。原子爆弾による世界危機という内容なんで、なんとなく意味ありげで良いのではないか、とかロックな感じだし、とか作者としてはいろいろな意味を含めて描いているのだけど、おもしろがって見てくれる人が一人でもいたらいいな、と思います。

 この編集者Iさんと ジェローム・K・ジェロームの「ボートの三人男」の話となった。


●『ボートの三人男』
 
この本は「異色作家短編小説」ではなく「ユーモア小説」とよく言われております。英国の本です。なんでそうゆう話になったかというと、たまたまテムズ川の近辺の地図を描く仕事があって、ラフを描いている最中に気になって引っ張りだしていたものなのであります。(大阪のKさんが確かお好きでしたね。どのあたりがお好きか聞いてみたくなりました)何が気になったかというと、この小説は3人の独身男がブルドッグと共にテムズ川を2週間ボートで旅するというもので、一体どこからどこまで行ったのか・・・・が気になったわけです。読んだ時にはそんなにロンドンに詳しくもなかったので、地名が出てきても土地勘も特にないわけだから、丁寧に書かれている土地の詳しい紹介などへの理解も薄っぺらくて、魅力が半減になっていたように思う。そこで、ちょうど地図を描くためにグーグルマップをパソコンで開きながらの作業を続けていたから、辿ってみたくなったわけだ。
さあ、辿ってみようではないか!

 池田満寿夫の表紙で丸谷才一の名訳の文庫本をひも解きながらグーグルマップを見る。これは楽しい。最近しばらくはずっと朝からピーター・バラカンのラジオ番組を聞きながらこんな事をしていたわけで、楽しくて仕方がなかった。「〜〜から〜〜は最もうつくしい景色で」と書かれていれば、畑の様子をググッと近寄って見たりする。なんてすばらしい時代だ!テムズ川がぐにゅぐにゅと曲がっていく様子もひいてみたり寄ってみたり。『オックスフォードのあたりは難所である』と書かれている場所を見ると、確かに曲がりくねっていて大変そうだ。大きな公園がずっと右岸に続くと書いてある場所を発見すると興奮したりするわけです。
 が、この小説はほとんどがちょとしたことから横道にそれていく話が多くて、まあ、そこがおもしろいのだけど、これが今のブログのような感覚なんだなあ。時代を超越しているというのか、人間の考えることというのはそう進化していないのだな、とか感慨深い。時代背景をしらなければで現代小説と思う人もいるかもしれない。実はシャーロック・ホームズの時代、19世紀末の小説なのだ。なのに、やってることも考えてることも今と変わらないのだ。ただ、車社会ではなく遠出はドライブではなくボートが主なのが優雅この上ない。
 そして、シティから合流する一人はボート用の派手なブレザーを着て現れる。というのも今になってわかる部分で、ボート用のブレザーというのは縁取りのある派手な色合いの縞もようだったりする、というのは制服本の関係で写真をたくさん見せてもらって知ったことだった。彼の荷物には雨傘が入っている。そして、わたしは読み返していて凄い一文を発見してしまったのだ。

 それは最初の方に出てくる。美術品について書かれている部分だ。今大事そうに飾られている美術品は、実はずっと昔はただの安物で、赤ん坊が口にくわえていた程度のものだった・・云々、という文章のところだ。そこにこうゆう文がある
『今日の安物は明日の美術品となるのだろうか?柳模様の皿は2000年あたりには富豪のマントルピースをいかめしく飾るのだろうか。』

これはまさにわたしが描きつづけている
柳模様の食器のことにほかならない!この小説が書かれたヴィクトリア時代において大流行し、どこの家にも一揃いあったこの食器について、2000年になると、たしかに流行らなくなり少なくなり・・・・そうして捨ててしまう人もあれば、かたやコレクターも多数出現しているという事実。ジェローム氏の予想通りに未来は進んでいる。ただし、マントルピースの中にはガスストーブが入っている。または富豪ならセントラルヒーティングに違いない、がこれは予想できなかっただろう。
 1世紀先のことを予想する文章というのはおもしろく、それをちゃんと検証できるまで長く読まれつづけている作品であることも嬉しいことだと思う。
 
ほかにもこの本には声を出して笑わずにいられない文章があったり、実に格調高い部分があったりで、丸谷才一がうまいとも言えるんだけど、英国に詳しくなってから再読してみてさらにおもしろさが増したのでした。

 この話のあとI氏と盛り上がったのは、学研の科学と学習の話。休刊になってしまった。科学が好きだった。ラジオでもその話題が出ていて、付録で大事にしていた鉱物セットが、実は編集部の人がわざわざ山に行ってその筋の人から石を貰ってきて一つ一つ砕いて詰めた、なんて話も出ていて泣かせた。ピエゾマイクなんてのもついていたことがあったらしい。これはおもしろかっただろうなあ。高級品だけれど、関係者が「子どもの未来のために!」と言って格安でおろしてくれたらしい。これも泣ける。これ欲しい。今は大人の科学が売れている。わたしも二つ持っている・・・・大人だから・・・。

 では、掃除の再開。そして来年の個展のために柳模様の絵をさらに描くのです。流行のものでもなく、マントルピースの上に飾るものでもなく、柳模様から抜け出した物語です。






◆2009年12月23日(wed) マラドーナ、クストリッツァそしてディランのクリスマス

 

きょうも好きなものを書く
ボブ・ディラン
クストリッツァ

Chiristmas in the Heart ディランのクリスマスだよん


『マラドーナ』エミール・クストリッツァ監督作品



●ディランのクリスマス
 恒例工房冬の大掃除大感謝祭。あたらしいメンバーたちがたくさんおいしいものを作ってもってきてくれたので、掃除後のパーティは充実していたな〜。楽しかった。
 
 今年のクリスマスシーズンはずっといただきもののディランのクリスマスアルバム『Chiristmas in the Heart』を聞いている。もしいただかなくても、購入の予定だったこのアルバムは、今年最後のヒット作だ。
 ことのほか良くてずっとiPodでも家のオーディオでも聞いている。こんなに穏やかなディランについて驚く人もいるのではないか?と思うけれど、最近良く思うのは、ディランの子育て隠遁期。プライベートについて多くを語らないディランだけれど、3人だったか(4人だっけ)いる子どもが小さい時に彼はジョン・レノンのように公言していたわけではないが、子育てをしていた。息子も(ミュージシャン)良いパパだった(パパといったかどうかわからん)と言っている。一緒にキャッチボールもしたようだし、息子のリトルリーグには必ず見に行き、息子の打ったボールをひろい集めていたという。子煩悩だ。だからきっとクリスマスにはたくさん歌を歌ってあげたのだろうと思う。きっと一緒に踊ったりクラッカーを鳴らしたりしたに違いない。だからこのアルバムがとても素敵に聞こえるのだ。トム・ウェイツかと思わせるくらいにしゃがれ声のカッコいいクリスマスだ。
 いただきもので申し訳ないので宣伝する。収益はどこぞに寄付されるので、そのくらいしないとね。
スタンダード、そして賛美歌、ゴスペル。クリスマスソングといえどもそこにはアメリカのルーツが見える。だからディランのクリスマスソングにはなんの違和感もないのだろう。

●『マラドーナ』の次は『パンチョ・ヴィリャ』
 エミール・クストリッツァ監督の新作『マラドーナ』。といっても作られたのは去年だったと思う。大掃除の前にマツキヨとK太郎と3人で見に行く。たくさん賞をとっている監督だけれど、まったくもってマイナー。でも、次回作は「アリゾナドリーム」以来のジョニー・デップ主演となる映画なので、大きな映画館でバ〜〜ン!とやれることでしょう。非常に楽しみです。闘ってきた監督はゲバラも好きでした。今回はメキシコの革命の闘志、山賊から革命家となり活躍したパンチョ・ビリャ(Pancho Villa)を演じることになった。と、ネットのニュースで知った。
 共演はメキシコ人女優サルマ・ハエック(Salma Hayek)などで、2010年初め頃にクランクイン。撮影はメキシコとスペイン南部のグラナダ(Granada)地方で行われる。  メガホンを取るエミール・クストリッツァ(Emir Kusturica)監督はビリャの配役について、デップとスペイン人俳優ハビエル・バルデム(Javier Bardem)との間で迷ったという。  メキシコ革命の象徴となったパンチョ・ビリャ(1878〜1923)は、フランシスコ・マデロ(Francisco Madero)、エミリアーノ・サパタ(Emiliano Zapata)らと協力し、保守派と闘った。  映画は、米作家ジェイムズ・カルロス・ブレイク(James Carlos Blake)の小説を下敷きにしたもの。クストリッツァ監督は「ビリャが愛した女性や友人の目を通して」、ビリャの物語を描くと語った。(AFPBB)

 とのことだ。うーむ、楽しみすぎる。わたしは革命家ものが好きなんで・・・・嬉しい。ジョニー・デップだし。

 マラドーナの映画ではいろいろ思うところがあった。でも一番ジンときた台詞はマラドーナが自責の念を語りながらも、しっかりと「でもボールは汚れていない」と言ったことだ。愛するサッカーには何の罪もない。ボールはきれいなままなのだ、ということだ。政治とスポーツはどうしてもくっついているものだ。アルゼンチンとイングランドの関係はそうゆうことだ。この映画がイングランドで上映されることはまずないように思う。クストリッツァ監督の故郷旧ユーゴスラビアも戦火に見舞われた。オシムはこの戦火の中で何年も家族は離ればなれになった。そういった生々しい経験がこの二人の共通点だ。
 そして、南米のサッカーとヨーロッパのサッカーは全然考え方が違うのdなあ、ということを思った。照明もないグラウンドで夜遅くまでボールを追い動物的勘を身につけつつ、とにかくスターになること、国のために何がなんでもトップにたつこと、それだけを考えている。日本人にはまず無い発想だと思う。

 マラドーナ教というのを初めて知った。マラドーナ自身は何も関知してないらしいが、「神の手教会」というのがあって、サッカーグラウンドで結婚式も行われているようで、これがマジなのかなんだかわかんないおかしさ。ボールに誓いをたて、キスしたあと、花嫁がボールを蹴り、花婿がガバッとタキシードを脱ぎ捨ててドリブルしてゴールにシュートして大騒ぎする。な、なんなんだろう・・・・・映画館では笑いがおきまして・・・・いや、でも、きっとマジなんだろうなあ〜

 マラドーナの腕にはゲバラのタトゥがあり、足にはカストロのタトゥがある。クストリッツァ監督もよくゲバラのTシャツを着ている。そして、次回作はパンチョ・ビリャだ。この繋がり。うむ、頷けるではないか。


 






◆2009年12月19日(fri) シェパーズパイとパンクスタウトの夕べ

 


シェパーズパイ

パンクスタウト

アップルクランブル

チョ〜美味しいBAILEYS
英国の夕べ


●パーティ
 昨日は、女3人のホームパーティでありんした(「仁」が中途半端に終わってしまって悲しい。どうも言葉遣いが花魁になってしまう)。
 『ロック界の戸田ナツコ(的お仕事している)』と今回命名させていただきましたMIKAさんちにお呼ばれ。玄関に今回買っていただいたアイリッシュ隊の兵隊さんと犬兵の版画が飾られてまして、改めてイイ絵だったな〜と思うのでした。こうやって飾られているのを見ることは滅多にないので、嬉しい。
 ロック界の戸田さんMは育ちが旧ユーゴ〜イングランドということで、身体の80%くらいはアチラの方なんですねー。なので今回は英国料理をごちそうになりました。

 まずは、ローストビーフと ホースラデュッシュ、ローストビーフといえば「あの」グレイビーですが、これはワシいらんけんね〜。で、ホースラディッシュは(西洋わさびです)は好きなんです。彼女の話ではやっぱりイギリスの瓶詰めじゃないとおいしくないってことで、それをいただく。クリーミーでピリッとしてておいしい!グレービーはやっぱいらない。
 一緒におよばれしたライターRさんがマーマイトのクリスプス(ポテチ)とスコットランド産の パンクスタウトを持参。どっちも好き。ギネスのような黒いもので、ピリッとして力強い。どちらもチビチビ飲んでアチラのパブの雰囲気になって良いですねえ。1本はアルコール度数10%もあった。
 メインは シェパーズパイ。パイというとお菓子にみたいだけど、これはメインディッシュです。スパイシーな味付けのひき肉の上にマッシュポテトたっぷりのせてオーブンで焼く。おいしゅうございました。本当は羊の肉だそうで、牛肉を使ったものはコッテージパイと言うのだそうだ。
『英国フード記』にも描いたソース「リー&ペリン』も常備。
 デザートは アップルクランブル。イギリスのすっぱいリンゴが合うお料理ですね。スライスしたリンゴにクランブル(小麦粉と三温糖とバター)をのせて焼いたものに、カスタードをたっぷりです。英国のウェールズのファーマーズホテルの夕食のデザートにルバーブのカスタードが出たのですが、甘くて甘くて、そして量が牛丼くらいあったのを思い出す。嫌いじゃないけど量が多すぎた。同じリンゴのデザートでも、アメリカだとアップルパイとなり、シナモンたっぷりだし、フランスだとタルトタタンといってスライスしたリンゴを丸く広げた美しいヴィジュアルになるし、英国はやはり英国らしく、ドカーンという感じだ。
 食後酒にMさんのおすすめのリカー『BAILEYS』を出してくれた。これは・・・・・・美味しい!アルコールは17%あるけれど、カルーアミルク(とは違うんだけど)のような甘さとコクがあって美味しくて欲しくなってしまった。多分クリスマスには買ってることでせう。

 食事堪能。そしてほとんどイングランド人のMさんの学生寮生活のアルバムを見せてもらって、素敵だわ・・・大人だわ・・・・小公女セーラみたいだわ・・・などとため息をついてしまったのでした。ずっと日本の共学の学校で過ごした身としては、ちょっと憧れるきれいさ&みだらさでありました。
 ガールズトークで非常に楽しく、顔は赤くなったが頭スッキリ。本当にごちそうさまでした!また遊ぼう〜

●ピクシー
 彼女が出してくれたお皿がなんと東欧の地図になっていて、アチキの壺ではないかい〜! ユーゴスラビアが分裂して地図が変わった。わたしが大好きなクストリッツア監督もオシムもセルビアだ。そして、Mさんとわたしの意見が合ったのは、現在名古屋グランパスの監督をしているピクシーことストイコヴィッチのファンだということ。わーい、嬉しいな。ずっと日本にいてねピクシー。
クストリッツアの新作「マラドーナ」は今週子どもと見る予定だ。楽しみ。

 そして家に帰ってきてトヨタFIFAクラブチームワールドカップの決勝を見る。その前に3位決定戦で、韓国の勝利も見る。日本選手がキャプテンマークをつけていた。決勝はバルセロナVSエストゥディアンテス。さすがに途中で寝てしまった。朝録画されてるものを見ていたら、延長戦が録画されてない!!モヤモヤした気分でニュースでメッシのゴールを知る。・・・・やっぱスターが決めるのね。ベローンに決めて欲しかったかも。

●鳥人

 シリーズの版画の2枚目がきょう完成。スッキリした気分で工房からクリスマスのCDを聞きながら帰る。ディランのCDいいなあ。これはいただいてしまったのだけど、売れた収益はどこぞに寄付されることになっているので、ただでいただいては申し訳ない。なので、あしたは宣伝でもしようかと思います。
 家でM-1見る。笑い飯の「鳥人」のネタは今まで見た漫才のネタで5本の指に入るおもしろさだった。でもパンクブーブーは2本とも群を抜いて良かったし優勝も当然だったなあ。どちらもシュールでおもしろかった。頭が鳥で身体が人というのはヴィジュアルが良いよね。わたしもそうゆう版画よく描くんだけど、首のところの鳥と人間の境目を「見せたろか〜」というところが最高に気持ちがわかっておもしろかった。ああキモい。キモ見たい。
 






◆2009年12月17日(thu) チリとタモリとジェリー

 


来年からは食べられないのね。
ウェンディーズバーガー、チリ
赤毛の女の子マークよさようなら〜



 今制作している版画シリーズがおもしろくて仕方がないので、日記まで手が回らない。なので、きょうは最近おきたこと、遭遇したこと思いついたこと等々の雑記。

●外食産業
 先週聞いた話。下北沢のアンナ・ミラーズが無くなる。ウエンディーズが日本撤退。アンナ・ミラーズはもう10年は行ってないしおネエちゃんのユニフォームにも萌えないので良いとして、ウェンディーズは感慨深い。そこで、工房に行く前にたまに入る原宿店におととい行き、チリを久しぶりに食べた。
 張り紙には「30年間ありがとう・・」と書かれていて、その開店当時から馴染みがあった身としてやはり残念な気分。ちょうど裏原宿に入る角にあるから、目印になっていた。タケノコ族のお店もこの裏側にあったし、職人気質の額屋さんもこの裏の通りにあった。このビルの上は古流のいけばな教室で、数年前に青山の寿司屋でそこの御曹司に声をかけられ(全然ナンパではない)、何故かこの裏の店でお酒をごちそうになったという変な想い出もある。
 刑事コロンボのコロンボ刑事がよく「チリ」を食べていて、当時チリとはどんなものか定かではなかったので、ここのメニューにチリを見つけて「おお、アメリカ、しかもメキシコに近い田舎な感じ〜」と喜んだものだった。チリビーンズやタコスなどは、この頃から普及したのだと思う。こうやって、外国の映画で見ただけのもの、本で読んだだけのものが体験できるようになった時というのは興奮するものですが、最近はこうゆう興奮は狭き門。なんでもある日本。英国のハギスやウナギパイも経験しちゃったしなあ・・・あ、でもまだジェリード・イールは日本では食べられませんね。これが日本に入ってくることが今後あるのかどうか、舌の肥えてる日本人にはまずヒットしないだろうな。無理ね、やっぱし。

 こうやって個性的な店がリーマンショック以来どんどん消えていき、街にあるのは、ユニクロ、ツタヤ、ドンキ、マック、ファミマ、マツキヨ、ヤマダデンキ、ブックオフ、ドトール、スタバ、ムジ、ワタミ、と同じものになって行く。どの駅に降り立っても風景が同じなのでつまらない。

●タモリ
 まだまだ捨てたもんじゃない風景もあるよ、というランドスケープ番組の話。4日、「タモリ倶楽部」で近所の水神の社が紹介されるハズだったのに、見逃してしもた。そこにいたのに。でも「ブラタモリ」の品川編は見た。よく行く場所が映ると嬉しいもので、日本橋編も銀座編も秋葉編も楽しかった。あ、ここは教えないで欲しい〜と思うものもあったりね。銀座編でいえば、ドトールの裏路地。ほかにも裏路地のコンビニはあるのだけど教えない。
 日本橋はよく通るから橋もよく眺める。三越のそばの鰹節屋で鰹節も買うし、木屋の包丁も愛用している。粋であ〜る。品川はわが町であるけれど、範囲は広い。知らないところもあっておもしろかった。運河沿いはチィちゃんとよく散歩する。モノレールの下もよくくぐる。昔は旧東海道のすぐそばはもう海だったので、海苔屋が多い。そして貝塚でも有名。「大森」は良いとこよ。ちなみに大森駅は大田区になる。
 タモリは坂が好きですが、これは中澤新一の「アースダイバー」を読むと谷や丘と、そこにある神社仏閣の位置との関係性や意味が書かれていてさらにおもしろさ倍増なのであります。等高線のついた地図がブラタモリでは出てくることがあるが、コレはイイな・・・・とオヤジのような事を思っておる。ヅラタモリ・・(とK太郎がきょう言って笑っていた)ではなくてブラタモリ、きょうは横浜中華街。それから外人墓地へ。墓地を見て何が楽しい?って思う人も多いけれど、外国の墓地は日本のとは違って主張が甚だしいのでおもしろい。命日なんぞをチェックするとこれまたおもしろい。何がおもしろいんだろう・・・命日知って・・・とも思うんだけどねぇ、何故か知りたくなる。ま、いっか。

●ラジオはつづく
 ラジオ生活は相変わらずで、今朝はママキャス(ママス&パパスの亀淵ユカ然の人)のソロの歌声を聞いてシットリした。今週はバンジョーのクリスマスインスト曲が毎日聞けてるのですが、これがことのほか良い。なんて人だったか忘れたけど、コレは疾走感といい気持ちいい。ストーンズのデラックスBOX。"Get Yer Ya-Ya’s Out"は好きだけど、とりあえずラジオで聞いて満足することに。ザッパの「Hot Rats」ようやく届く。遅ればせながらザッパの命日記念。ザ・バンドのリック・ダンコにも一礼。10日が命日。そういえば、イアン・デューリーの伝記映画は日本では来なさそうでつまらないけれど、「Nowhere Boy」というジョン・レノンがまだトッズ(ロカビリー風な髪型だったよね)だった頃の映画は日本にもくるらしいので、楽しみ。クオリーメンから、ポールとの出会い、ジョージとの出会いを描いているらしい。映画に期待はないけれど、雰囲気を味わいたい。

●サッカーのセレモニー
 モンクの「Abide with me」について未だにyoutubeを見てしまう。というのも、サッカープレミアリーグのyoutubeをムスコがしょっちゅう見ていて、そうするとゲーム前のセレモニーもつい見てしまうからなのだった。この曲が歌われることがよくあるらしい。ラグビーの試合の前でも聞かれるようで、どうゆうことなのかな?しかも、アイルランド系のチームで聞かれるように思うのだけど・・・。理由はわからないままだ。
 リヴァプールのゲームの前には必ずジェリー&ザ・ペースメイカーズ(わたしはジェリーと呼んでいたけれど、今になってスペルを見たらGで始まるので、ゲイリーが正しいのかな)の"You'll Never Walk Alone" を歌う。ミュージカル『回転木馬』からの曲で、リチャード・ロジャース作詞、オスカー・ハマースタイン2世の曲。英国にお住まいのMさんが先日日記にこの曲(詩が力強い)とリヴァプールFCサポーターの熱気について書いていたのでサッカー好きK太郎に教えてやろうと思ったら「FC東京でも歌ってるよ」と知っていた。
 youtubeでアチラのスタジアムの美しさを堪能するためにはこのゲーム前のセレモニーを欠かしてはならない。わたしもスタジアムでこの歌を歌いたい!でもFC東京のサポーターではないからなぁ・・・参加してもいいかなあ。
 「Abide with me」はサラ・ブライトマンがスタジアムで歌っているものが見られる(けど、あまり良くはない。歌詞アンチョコしてるし)。そして"You'll Never Walk Alone"を熱唱するオッサンは一体誰やねん?と前から思っていたが、まさかジェリーさんご本人とは今の今まで思わなかった。それほどオッサンになってしまって・・・。あ、でもそれは仕方ない。ヒトのことは言えないし。
http://www.youtube.com/watch?v=8smO4VS9134&feature=player_embedded
http://www.youtube.com/watch?v=0nfFi-_Hb2A
 
 スタジアムで何度もゲイリーさんはこの歌を、あの赤いリヴァプールサポーターの山の中で歌えて、リヴァプール出身者として本当に幸せなのじゃないかと思います。
 自分の国、自分の故郷を誇れるというのは良いことだ。日本代表も胸をはってくれ。

 クラブチームワールドカップを夜中に見ている。韓国のチームは負けてしまったけれど、そうぜつな試合でおもしろかった。人数8人で戦い、キーパーはフォワードの選手が代わりとなる。対するアルゼンチンの選手もボロボロになりながらで良い試合だった。今朝みたバルサのメッシもイニエスタもイブラヒモヴィッチも渋くてため息がでた。

 きょうは工房でワインの試飲を。最近は白ワインがおいしいと思っている。今も白ワインを飲んでおります。白ワインは日本のものもおいしいよん〜。
 という日々。
 






◆2009年12月10日(fri) おフランス大使館ざんすーシェ〜

 

きょうも好きなものを書く
レバーを動かす


ハンガーの跡が壁についたままだった。
これが一番好きな作品(?)でした。



●展覧会
 ●フランス大使館に行くhttp://www.pronweb.tv/modules/newsdigest/index.php?code=1675
1957年に当時最先端モダンな建物として驚かせた建築物が老朽化が進んだため取り壊しになる。敷地内に新館が建ち、移転も完了。2010年1月31日(日)まで、この旧館に入館できる(治外法権ゆえ普通は入れぬ)アートイベント「No Man's Land(ノー・マンズ・ランド)」が開催中。事務室、廊下、資料室、階段、地下室、中庭などのあらゆる空間に展示されている。アート作品もおもしろいのだけど、わたしの興味はわたしと同じくらいの年齢のこの建物自体にありまして、ポンピドーセンターのような階段、デコラティブな脚のトイレ、ドアノブ、蝶番、フランス窓、フェンス、非常ベル等々の美しさにありました。ああ、おフランスの匂いがするぅ。
 エアコン、ヒーター、コンセントも萌え〜。一緒に行ったナネット嬢に呆れられながら各部屋についていた小型の20Aのブレイカーのレバーを上げたり下げたり。これがあまりにかわいくて、欲しいなあ、と思った。このまま壊してしまうのかぁ・・・・・残念だけど仕方ない、ここはフランスだもの、わたしの口出す余地はない。テレビで白洲次郎をやった伊勢谷友介も参加している。
 時代は「Re-use」「Re-birth」「Re-born」。彼はそうゆうプロジェクトで参加している。館内のドアがテーブルになってカフェにあった。ドアについたドアナンバー「801」がそのままついていて半世紀の重みを感じた。

 広尾のイタ飯屋でランチをした時に頼んだグラスワインの白が高級ディナーワインのように重たいタイプでビックリした。昼からこんなの飲んだことないなあ。ランチにプラス300円という代物じゃなかった。もしかしたらデキャンタで残っていた高級ワインだったのじゃないか?「赤いワインに涙が(サガン)」じゃなくて白いワインだけど、ワイングラスにしっとりと『ワインの涙(カーテンとも言う)』がつく。糖度もアルコール分も高いのだろう(と素人判断で思う)。軽く酔いながら工房でヘラヘラと作業する。

●萌え〜なもの
 たくさん写真撮った。イベントのものはほとんど見ず、という不謹慎なわたし。建物の機材、内装の方がおもしろかった。人がいた気配を感じるものが好きだ。個室が並んでいるのだけれど、どれも同じレイアウトではないところが個人主義フランス〜〜で良かったです。




パネルの門 カフェスペース。伊勢屋友介の絵 中央のモダンな階段 カーペットおしゃれ。渦渦コードとコラボ。
スチームもパイプも萌え〜 地下も1階も2階も庭が見えるようになっている。窓の格子もモダン。 便器の台の部分の湾曲具合が良い 廃棄するコード類もオブジェになる
廊下。フランスの著名人の巨大写真もカッコいい。これはモーリス・シュバリエですな。 最高に萌えた。20Aのブレイカー。 これも美しいねえー 嬉しくて何度も上げ下げした。
郵便物はここへ。裏は木の箱になっていた。 一番立派な部屋にあった温湿度計。日本製。
昭和だな。
蝶番。ジグザグ模様がきれい。欲しい。 スリム。ここに住みたい。
継ぎ足したコンセント。萌えー赤もきれい。 空気孔。モダンアート。 50年代と90年代といった所か。ペンキの剥げ具合が良い。鍵穴をどれだけの数探っただろう。 ダイヤルのとれた金庫。ただの鉄の固まりだ



黒がビシッとしていてカッコいい溝上さんの版画。



●展覧会ハシゴ
 ●溝上幾久子銅版画展「はちみつどろぼう」
 日付変わって、きのうは馬喰町にあるレトロなビルの中のギャラリー『馬喰町ART&EAT』。カフェでもあるけれど、壁が席と離れているのでギャラリーとして立派になりたっている。作品は「文学界」に描いているものやオリジナルのもので、かわいさと大胆さ、柔らかさと硬質さ、大人と子ども、そんな対比が入り交じった大人のゴシックメルヒェンとでもいうのか、わたしの好きなところであります。以前一緒の工房だったので、一緒にいった友人二人と長々とあんな話こんな話をしておいとまする。笑った。話の中心は最近わたしの生き方、いや、生き様として(大袈裟)使っていることば「花魁武士」についてで、なんというかわたしは真面目に使っているのだけれど、説明しているとどうしてもお笑いの方に行ってしまってイカン!!これについてはまた今度。
もっとたくさんの人に見てもらえたらいいのになあ。
 上の階には駒込にあった東ドイツの雑貨が主のお店「MARKT」があり、行ってみたら、駒込にあった時とほとんど同じレイアウトで、同じ位置にレジがあり主人の男性が座っていて、同じような角度でパソコンを打っていたのでちょっと笑った。1階のジュエリーのアトリエがあまりにもおしゃれでビックリ・・・

 ●たなか鮎子展「知の灯り -先駆者たち」
 外苑前ギャラリーマヤに移動。鮎子さんのアクリル画と銅版画。『かいぶつトロルのまほうのおしろ』が最新作絵本。これもかわいいのだけど、哲学者、数学者を描いたものもキチンとその人や時代が表現されていて知っていればフムフム〜〜と楽しめる。また次のものが見たくなります。わたしも哲学者を描いてみたいと思ったことはあるけれど、思い込みありすぎて鮎子さんのように軽やかには描けないと思う。はぁ〜(ため息)


 たくさんしゃべったのでガッツリ食事をして帰宅。雨がどんどん降ってきて、寒い一日でしたが、充実して楽しい日となった。そして、とっても勉強になりました。


●トラディショナル・フォークの源流
 ザッパの命日でザッパを何曲かきいていたら欲しくなったので注文した「Hot Rats」が届かなくてイラッとしている。ザッパはレコードでも数枚しか持ってはいないし、CDも多分2枚きりだと思う。マツキヨも持ってるようなのだけど調べるのが面倒なので安いのが出てたから注文したんだけど・・・・もう1週間たってしまうではないか。今朝ラジオではイングランド・フォークの特集が。もちろんバラカン番組なんだけれど、その中でモリスダンスについて語っていておもしろかった。先月行ったスライドショーのイベントの時、たくさんの英国で撮影された写真をわたしがまとめてMacでスライドショーを制作したのでした。モリスダンスの写真はたくさんあって、脚に鈴をつけた男の人たちのピョンピョンする写真は楽しそうだった。ただ、このダンスのことをすっかりスコットランドのものと思い込んでいた。選曲する時にも、捜す時間もなかったため、iTunesに入ったままになっていたSteeleye Spanでお茶を濁していたのでした。でも、リハで流してみたら全然合わない。「The Blacksmith」には全然陽気さはないのでどうも違う感じだった。イベント本番でこのダンスがイングランドのものであることを初めて知った。Steeleye Spanはイングランドのものだと思うけれど、全然雰囲気は違った。バラカンさんの話だと、小さい時にロンドンの子どもたちは必ずこのダンスをさせられたのだそうで、凄く嫌だったそうだ。嫌だよね・・・・写真を見ただけでも、見るのはいいけどやるのは嫌だ。といっても男だけらしいけど。それにしても、古いトラッドの歌詞の残酷さといったらないよね。それと、元々が日々のニュースを伝えるためのものだったハズだから、内容が濃いのだ。どこの誰それが誰それとこんなことをしてしもて、あげくの果てに捕まって首切られたとさ、みたいな話。「ブラックスミス」は鍛冶屋のことだ。昔はスコットランドからイングランドへ逃避行してきたカップルは、国境にある鍛冶屋で結婚式の誓いをしたのだ。鍛冶屋の看板に「Blacksmith」と描かれている写真をいくつか見たことがある。なんのことかと疑問に思っていたが、そうゆうことだった・・・というお話。

 中島みゆきの「夜会」についてBSで特集をしていた。いままではついひいてしまっていたのだけど、たまたま見ていたら、おもしろくて釘付けになった。この人はやっぱ凄い人だな。そして、妄想をこうやって完成させる力を持続させていることが素晴らしいと思った。わたしは曲と絵の中の人物は一生について考えながらじゃあないと作れないのでとてもよくわかるのだけど、この方も一曲一曲主人公の人生を作りあげながら作っていたのね。最終目的は常に芝居と歌だったのね。夜会が一度見てみたいな、と正直思った。エネルギーがある。
 フォークの源流にこの人はいたのだな、と思った。

 あしたは法事なのだった。きょうはその準備。喪中ハガキも多い今日この頃です。








◆2009年12月9日(wed) 聖人の祝日/岩人の命日

 

きょうも好きなものを書く
Yoko Onoのオブジェ



ギャラリー360°のYOKO ONO「A HOLE」展を見る。
ガラスを銃で打ち抜く。打ち抜いた方から見る。
そして、裏にまわり、打ち抜かれてた側に立って
見てみる。というものだった。
提示の仕方がいつも最終的には「肯定的」であり
「希望」に向っているところがわたしは好きなのだ。



●進展する各項目
 ●制作ーーー新作の版画は8枚のシリーズになる予定。その2枚目の描画が80%完了。3枚目の下絵にも取りかかることにする。これらは来年の個展のためのもので、今回は細かい絵柄に進めていて、銅版画を始めた頃の「銅版画は細かい」という既成概念にとらわれていた頃を思い出しなかなか楽しい。
 ●仕事1ーーー冊子用の「カニ」のイラストも完了。タラバ、ズワイ、毛カニと向き合っていたため思わず通販でお正月用のカニを注文してしまった。これは毎年実家に集まる時のわたしの役目になっているのだけれど、今年は少し早めだったせいか安く購入できた。タラバとアブラガニとの違いは背中のトゲの数だそうで、タラバは6本アブラは4本と学習。勿論確認の上タラバを。今年は毛ガニも注文した。北海道出身としては毛ガニが一番のご贔屓です。
 ●仕事2ーーーテキスタイル。打ち合わせにでかける。年末までになんとか形にすることになった。
 ●生活ーーーK太郎の高校入試の三者面談も終了。やっと受験校が決定。ホッとする。さらに定期的にMRIを撮りにいっているマツキヨの今月の検査結果が無事現状維持で終了。いつもドキドキしなければならず、定期的にわたしも胃が痛くなるが、武士ゆえに耐える。

●iPod nanoの、曲名を音声で教えてくれる男
 そんなこんなの数日間(中身ビッシリ、脱皮前のカニミソ状態と例えておく)、iPodのケースを買いに銀座のアップルストアへ。折角のアップルストア限定の赤なので、色が見えるようにクリアケースにする。携帯電話についていたラジオよりも感度が良く、nano第五世代はいいなあ。それと、音楽を聞いている時にカチカチやると曲名とアーティスト名を言ってくれる。英語のものはとっても発音がよろしい。これは男の声になっていた。試しに自分の曲の日本語タイトルをやってみたら、コンピュータ丸だしの発音で女声だった。それでも、自分の名前が呼ばれるわけだからちょっと嬉しい感じ。英語のタイトルのものはラジオDJのように言ってくれるので、「Eel Pie Iland Song」や「Lovely Gravy」など、ネイティブ発音で聞けて楽しい。iTunesでの入力時に自分の名前も漢字じゃなくて、「Satomi Matsumoto」と入れておけば、そのまま発音してくれるだろうから、そうやっておこう!タイトルを言う前に「This song is〜」とか「Next song is 〜」とつけてくれたらもっとラジオ化して楽しいような気がする。


●聖人と岩人(ロッカー)の記念日
 毎朝のピーター・バラカン放送ですが、ここんとこ好きだったロッカー命日がつづいているので、思うところがある。ポピュラー音楽の歴史は、そんなに長くはない。50年前くらいからの歴史がわたしにとってのポピュラー音楽の歴史とすれば、当然自分が思い入れがあった人たちの死は続々と今やってきていて、今後も矢継ぎ早にあることだろう。60年代に20代だったスターたちはあと10年20年の間には・・・・・とつい計算してしまうのだ。

 きのう命日だったジョン・レノンのように突然訪れる死という場合もあり、単純に計算できるものではないけれど、「覚悟しておこう」と思わずにいられない。そして、ラジオでは毎日毎日が命日となり、特集が組まれるだろう。

 4日はザッパの命日だった。きょうはサム・クックで、あしたはオーティスだ。

 今わたしはアイルランドの作家の本『シャムロック・ティ』(キアラン・カーン)を読んでいる。読み終わったら紹介しようと思うのですが、面白いので途中ですがこの本の話を。
 どのページにも「聖人〜〜の祝日」というのが出てきます。宗教的に民族的になかなかこうゆう言葉になじめないのですが、ヨーロッパの本を読んだり、西洋モノの仕事の下調べなんぞをしていれば必ずこうゆう言葉には触れることになるし、星座や占いなんぞもちょいと覗けばそうゆう言葉の波にのまれることになる。

 星座のイラストの仕事をしていた時に、調べものをしていて、毎日毎日に聖人の祝日があるということを知った。自分の名前がその聖人の名前に似ていれば、勝手にその日を自分の祝日と考えたりすることも西洋人はするようですが、日本人の名前ではあてはめることは不可能なのでつまらないと思ったのだった。「里美」というのを適当に英語に直してみることは可能だ。

 聖人の話は宗教優柔不断者のわたしから見たら「こじつけ」のように思うのだけれど、面白いと思えることもあり、抜き出してみたりしているのだ。大工の守護聖人〜〜が釘で怪我をした日、とか芸術の聖人〜〜が筆を持った日とか、単に生まれた日、死んだ日だけではなく、逸話(といっても普通のできごとが多い)それぞれの日が祝日になっている。というわけで、365日毎日が祝日ということになるのだ。しかも、同じ日に、複数の聖人のなんらかの祝日になっていたりするではないか!会話のとっかかりに植物の名前をすぐに口にする人がいるのと同じように、聖人話を前置きとして必ず語る西洋人の小説(聖職者や詩人に多い)は多く、一体なんやねん!と思わずにいられぬ。ああ、ハイハイ、きょうもどなたか知りませんが聖人ハンの祝日なんすね?エエ、エエ、それはそれは大事に一日過ごさなくちゃいけませんね(そうゆうことなんだと思います。毎日ありがたい気持ちで過ごすということね)。わかっちゃいるけどだんだん面倒になってくるではないか。そんなに西洋人にとって(キリスト教の人にとって)は聖人の祝日は日常的なことなのだろうか。そうとは思えない。が、おもしろいことはおもしろい。いちいち花の名前を教える人よりはずっと面倒じゃない。

 面倒ではあるがしかし、西洋美術はこれらのことを知らなければそのおもしろさは半減どころかまったく意味をなさない。聖人のこと、天使、悪魔、宗教に関したアレコレ、たとえば植物に付された意味なども重要で、これがわからなければ、ハッキリいって意味ない・・・・というかもったいないと思うわけです。なわけで、密かにわたしはこうゆうことに詳しくなりたいもんだ、と思っているんですねえ・・・。アイルランドやケルトのものは特にこうゆう話が多く、さらに突っ込んでいえば、超常現象についても踏み込んでいると思えるので、おおっぴらには語れないのだが、影で嬉しそうにわたしは考えている。
 妖精やら薬草やらが登場する読み物は多く、これらが超常現象を生む様子が聖人を介して当たり前のように描かれているのだが、これって60年代70年代を通り過ぎた身としては、ドラッグでいっちゃった〜〜てな感じにどうしても頭がいってしまうんだなあ。魔女と薬草とか、アロマとかねえ・・・・どうしてもわたしにはこのあたりの事は「クリーン」というよりは、淫美なこととしか思えない。淫美で少し後ろめたいようなことが、人間の生来のもので、根源的に欲求するものなのだと思えば、それは美しいといえるのではないか。だからわたしはこれらのことは全面的に受け入れるのだ。ただし、繰り返すが、癒されるためではない。それは「背徳」の香りがし、「」だからおもしろいと思えるのだ。

わたしの近い将来のカレンダーは毎日が聖人の祝日とロケンローたちの命日となる。






◆2009年12月5日(sat) デスクレス・イラストレーター

 

きょうも好きなものを書く
iPod



nanoでラジオを聞く



●見込み購入品
 多忙。なのに今月も貧乏。なのにきょう10万円くらい服を買ってしまった。イラスト代見込み購入だ。10万といっても仕事をさせていただいたアパレルメーカーのファミリーセールだったのでほとんどが70%OFFなので、3万くらいだった。が、これでもう当分は買い物はできないわ〜、なんちゃって、きょうiPod nano5世代が届いた。APPLEストア限定の赤にしてしまった・・・・。かわいい・・・やっぱ赤だな。
 きょうこんなに買い物をしてしまって、サッカー川崎フロンターレがリーグ優勝してたらそんなもんもなんとも思わなかったんだけどねえ・・・残念ながら自力優勝ならず!今年も準優勝。痛いなあ〜。K太郎もすっかりおとなしくなってしまい、ふて寝する。
サッカーとはなんぞや。なぜにこんなに感情をもて遊ぶ。つまらないと思ってる人も多いと思うけれど、わたしはスポーツ好きなので、燃えるんです。
 毎晩のようにプレミアリーグを途中まで見(途中で絶対に寝るので、翌日録画したものを見る。チェルシー、リバプール、マンU、アーセナルあたりは見る。先日はK太郎を原宿に連れていき、ダウンジャケットを購入後ナイキのフラッグショップ詣でする。大きい。そしてきれい。3階はサッカーのフロアになっていて、ナイキを使っているクラブのユニフォームやスパイクがズラッと並んでいる。K太郎はあまりにも興奮しすぎ、オタッキーに靴の説明をしたあと、ハァハァいって店を飛び出したのだった。ドキドキしてずっとはいられなかったらしい。純ねぇ〜。アントラーズのユニフォームにはタイトルをとった☆(星)のマークがいくつもついていてイイナ〜。来年無冠のフロンターレのユニフォームに☆マークがつくことを祈る。このあと天皇杯がまだ残っている。これでドーダ!

●ない、ない、ない、机がない
 イラスト代見込み購入。そうよ、わたしはイラストレーターでギャラをいただいていますので、イラストレーターと呼ばれて当然なのであります。一時期、わたしはイラストレーターと呼ばれることに抵抗があったのですが、呼び名なんてものにこだわるのはつまらないことだということに最近ようやく気がついたのでした。それでも、そうゆうことについて考えないで生きているよりはマシだ。

 イラストレーターとしての仕事を嫌々やったことはなく、いつも依頼主の意図を考えるのが楽しいと思っているのだから、わたしに合った仕事だと思う。

 しかし、版画の制作も平行してやっているので、机がいっぱいになる。
わたしはカッコイイ机を一つ持っている。イギリスのアンティークのライティングデスクも持っている。が、どれも違う用途に使われ、追い出され、現在作業する場所はダイニングにある大きなイギリスのアンティークバタフライデスクとなっている。ご飯の時間になれば、ゴソッと片付ける。ご飯が終わってまた作業に入っても、夜食だ宿題見てくれだの入れ替わり立ち替わり隣に誰かくる。だからほとんど机なんて無いような状態なのだ。酷い時は、B4ほどのライティングボックスの上で全部すませる。もっと酷くなると膝の上で描く。
 なんて話を工房でしていて、イラストレーターのHちゃんに「デスクレス・イラストレーター」と命名されたのだった。自虐的に笑ってもうた。うまいっ!







◆2009年12月2日(wed) FMラジオの日々

 

きょうも好きなものを書く
ピーター・バラカン



原宿



●日課
 毎日ほとんど同じような生活をしている。
10月見た映画『パイレーツ・ロック』あたりからか、ラジオ生活。今までは朝とりあえずJ-WAVEの別所くんをつけて、その後8時くらいからはテレビ(「スッキリ」が多い)。犬の散歩にでかけて9時半頃からは制作しながらネットラジオ(アメリカのものと日本のものと、だいたい2カ所)またはCD。昼には原宿の工房へでかけ、工房でラジオ。たいていJ-WAVEがついているが、わたしとHちゃんがいるとInterFMにすることが多い。夜はもうわたしにはラジオを聞くような余裕はなくなっているので、ラジオは朝7時から工房にいるまで、ということになる。

●「BARAKAN MORNING」
 でもって、10月からグッドタイミングで、朝から音楽浸けになれるラジオが始まったから忙しい。でも幸せ。平日の朝7時から10時まで「BARAKAN MORNING」が始まったからだ。これで朝の別所くんはなくなってしまった。

 FMラジオにJ-WAVEが生まれた時にはみんな「ヤッター!これから洋楽たくさん聞ける!」と思ったものでした。始めのうちはそうだったけれど、だんだん柔な路線になっていき・・・・。あまり聞かなくなっていった。
 それからは地方色をだした小さなFM局もできてきた。渋谷に住んでいる友人は「シブヤFM」はイケテル、と当時大いばりだった。聞きたいが聞ける範囲がとても狭いから、車で渋谷近辺を通る時にはわざわざ周波数を合わせてみたりしたものだ。7年前にサボテンの「つづく夢」が出た時、ホッピー神山さんがシブヤFMの30分番組全部使って特集をしてくれると連絡をしてくれた。子どもの運動会の日だったので渋谷には行けない。友人がラジオの前に電話を置いてくれて、わたしはその放送をグラウンドで携帯から聞いたのだった。回りにいた数名と一緒に聞いて、楽しい一日だった(ヨーロッパ的だと言われ、欧米か!なわたしは喜んだ)。ネットラジオのようにどこにいても聞けるというものもアリだと思うけれど、こんな風に地域が狭いものもラジオは良いなあと思う。しかも再放送無し。
 インターFM好きなのだが、これは当初から洋楽ばかりかける局であり、DJも英語ばかりでFENに近いものがあり、よかったのだ。ところが今年大人の事情で(って、勝手に思ってる)雰囲気がちょっと変わってしまい、夕方になると女子大生なんかがキャピキャピするから、聞かなくなっていた。それに、電波がか弱いのも原因となっている。しかし、我が家は品川区で、インターFMは同じ品川区に移ったのだ。だからというわけなのかよくわからないけれど、心なしか家では雑音が減ったような気がしないでもない。スタジオが移転した場所はウチがMacの箱やら楽器やら額やら洋服やらをしまっている大きなトランクルームの建物があるそばで、近いのよ。でも、電波と実は関係ないのよね。こうゆうことに詳しくないのだけど、東京タワーの問題なのではないか?と考え中。え?違う?

 で、インターFM好きのHちゃんとわたしが、きょうたまたま工房で一緒になり、ラジオ話になった。ピーターさんの番組が始まって「マッチャン(と、わたしは呼ばれている)、好きそうなもんがよくかかってるのぉ〜」と言うのでした。そうなの、好きそうなもんがよくかかります。だからわたしは朝からとっても忙しい。 最近は英国でイアン・デューリーの伝記映画が公開されるということで、毎日のようにイアン・デューリーがかかっている。この映画、日本で見られるのだろうか。ディランがクリスマスソングを歌ったアルバムも出た。とはいえそれはかけなかったかなあ。ディランのDJしている番組から何かかけていた。ディランは元気だ。
 それからきのうはモンクの「ブルー・モンク」がかかり、マディー・ウォーターやらSCRITTI POLITTIやらいろいろ。きょう笑ったのはレイ・ディビスのニューアルバムで、キンクス時代の曲を朗々と歌ってまして、そのバックが65人の英国の町(バラカンさんが住んでいたあたりの小さな都立大学くらいの町らしい)の合唱団クロウ・エンド音楽祭合唱団。合唱アルバムというのがおかしい。『The Kinks Choral Collection - Ray Davies And The Crouch End Festival Chorus』というタイトルです。

コレ見てね。
http://www.youtube.com/watch?v=aFZeG2Vefi4
ウィリアム・ブレイクの絵がスリーブのようです。変
http://www.youtube.com/watch?v=Edqt4LTowRQ&feature=player_embedded
Waterloo〜〜の橋の下で歌っとります〜

 この番組を聞いていると買いたいものがたくさん出てきてしまう。「You really got me」が合唱されてるのを聞くと『馬鹿馬鹿しぃ〜、だけど聞いてみたい〜』とは思うんですよ。だけどもやっぱしこのCDは買わないでしょう〜。ディランのクリスマスソングカバーは買ってしまうかもしれない。
 ポーグスがかかり、アイルランド移民の泣けるクリスマスの曲「フェアリーテイル・イン・NY」がかかっていた。英国関係の個展がつづくと、英国好きのお客さんが増えていく。中には音楽の話をしていく人もわたしの場合は多く、ポーグスのファンの方が何人もいて、聞くよりも話を聞く方が多くなっていたところだったので、聞けてよかった。確かに泣けた。(歌詞の説明があったんで)


●クリスマスには賛美歌を
 クリスマスといえば、原宿のケヤキ並木のライトアップが今年から復活。やっぱりきれいでした。そして、モンクにまだこだわっているわたしは、モンク作曲のクリスマス曲があることを知り、『Yule Struttin'』というアルバムを購入(VA物です)したのだけど、ちっともおもしろくなかった・・・。眠くなった。2曲モンク作曲の曲があるのですが、2曲とも別の人が演奏している。1曲はラシサもあってよかったけれど、歌入りのはそうでもなかったので残念。賛美歌みたいだったらよかったのに。ああ、そういえば、モンクは教会でオルガン弾いてたりしてなかったのかしら?そんな雰囲気が漂うのが見え隠れする、というようなことを日記に書いてたのですが、さきほど試しにWikを見たら、ジャ〜〜〜ン!やっぱり若い頃教会でオルガン弾いてた!!うれしい・・・。そうゆう経験は必ず身体に染み込んでいくものなのだ。ラジオばかり聞いているが、引続きモンクも聞いている。

●ラジオを応援する
 朝の楽しいラジオタイムに犬の散歩をしなくちゃならない。しかし、ラジオつき携帯が家にあったのだ!そこで、散歩の時にもご機嫌な音楽が聞けるようになったので、いよいよインターFM女になってしもうた。そんな毎日を送っているのを見かねて、マツキヨがiPod nanoをアチキに買ってくれると言い出した。というかMacオタクなんで、ラジオが聞ける新しいiPod nanoが見たいだけなんだと思う・・・んだけど・・・。早く届かないかな〜、と楽しみにしている。
 工房の帰り、ラジオ携帯を持っていたのでインターFMでウルフマン・ジャックのDJショーを聞きながら帰宅。昔のものをデジタル・リマスター(っての?)で流している。きれいな音質で、ラジオとは思えない。かと言って、聞いているのはラジオなんで、電車が橋の下なんか通るとまったく聞こえません。インターFM、海賊ラジオみたいでおもしろい放送局だと思ってます。無くなると悲しいので応援します!


















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