●ライブも終わりワークショップも終わり
今年のイベントは、すべて終了しました。あとは、最後のお仕事を数枚。これが刷り上がったら本当にお終い。力が抜けてしまって、日曜の夜からずっと寝っぱなしだった。今年の漢字は「変」だそうで、清水寺のお坊さんが立派な字を書いてましたが、わたしはあえて言うなら「終』だな、とシミジミ思い浮かべるあんな事の終わり、こんな事の終わり・・・。それでも、終わらない日々なわけです。
チィちゃんの散歩にでました。コースになっている近所の仲良しの犬のいる家の前は通れなかった。ボビーちゃんが顔を出してくれる窓をとても見る気になれない。ボビーちゃんがこの家に引き取られた時、わたしは子どもを生み、同時にサモエド犬を亡くした。だからとてもナーヴァスだったのだ。小さなボビーちゃんが愛おしかった。だから、死んだと聞いて呆然となってしまった。
終わる時というのは重なり合って終わるもののようで。
それはそれとして、13日は楽しいライブ、シュールなライブでした。リハのあとで龍太郎さんとかわいらしいお連れとクリスチさんと乾杯を。お連れちゃんが誕生日だったんで。なんかほのぼのしたメンバーだったので、ついビールを。今回は初めての「松本里美とリチャード・スターキー・バンド』だったし、新曲「シュシュッシュー』と、CDに入っている「Tango with Bear』の演奏もあったので、緊張はしてたのだけど、一度もうまく歌えなかった新曲が、ホエ〜〜〜ッと自然に歌えたのでホッとするというか驚くのでした。この曲は途中テンポと同時に転調になり、それが唐突なので、音程が一度もとれなかったのだ。自分で作っていてもそうゆう事はよくある。ライブというのはだからおもしろい。できない時もあるんだけど、こうやってスルッとできちゃう時もある。龍太郎さんが自分が叩かない曲のものでも歌詞カードを必要としてくれたことには嬉しい気持ちだった。歌詞をあまり考えない人もいるけどね。「ヒバリ」については「どうゆうことを歌ってるの」と聞かれたので、最後の方は実際に見た「三途の川」だと言ったら、この日も「三途だね、次は」と言っていた。この曲では龍太郎さんもクリスチさんもガンガンやっていたので、おもしろくて数回後ろを振り向いて見てしまった。円盤であのドラムだと響きすぎてしまうわけで、それを聞きながらクリスチさんもVOXのアンプのボリュームを上げたので、非常にロックになった。VOXからヴァイオリン、というのはなかなか鋭い音がして最初からその方が良いと思っていたのだ。わたしの曲はいろんなタイプの曲があるので、一緒にやっていただく方にとっては、やることが多くて大変だと思います。一人でやってもいいんだけど・・・・・やっぱりたまにはその時にだけ作れるライブ感を味わいたいと思ってしまうのですよねえ。最近ジャズばっかり聞いているから、というわけじゃないけれど、人が変わるとまったく変わる音楽を、その場で感じたい、という欲求があったりする。
終わったあと、最初に出た「フラテン」のお二人に挨拶を。ドラムとギターのお二人。マサカーのようだった。ドラムはドラびでおさんの息子さんなのね。彼がするアイコンタクトの様子が獣のようで、心の中で「ハブとマングースだな、これは」と思っていたのをどうしても我慢できなくて伝える。Gofishさんは静か〜〜〜な弾き語りで、おせんべいは食べれませんでした。食べてないけど。
打ち上げは来てくれた友人たちを交えてまたまた居酒屋へ。みんな相当忙しいスケジュールだったのですよね、実は。でも、大人になるとマイペースでなんとか落ち着いてできるようになるもんなのね。終わったあとのビールはおいすぃ!バラの花をいただき、これもうれスィ。シュールながらも、またやろうね、と言って3人分かれるのでした。
翌日は、クリスチさんはmamaclioの演奏が帽子作家植村良子さんの個展会場であり、わたしは府中伊勢丹で版画ワークショップ。電車間違えながらも府中に辿り着き、小さい子、そして石井さんに手取り足取り教える先生をしました。人数は少なかったのだけど、それで十分でした。だって、おこちゃまは大変なんですも〜ん。というか、親御さんも来るわけで、そちらの方が実は大変だったりする。おこちゃまは好き勝手にやるので、なんてことはないのだ。しかし・・・・4歳児くらいは凄いです・・・・グチャグチャグチャ〜〜〜とドライポイントしましてね、それがもうすばらしいアート作品になっちゃうんですよ!渋谷の岡本太郎よりも感動的です〜。一人だけ大人の石井さんは、2枚目からは学習が実を結び、かわいく仕上がったと思います。終わったあとはドドドッと疲れました〜〜〜
これは初めてのワークショップでした。要領はだいたいわかったので、次回に繋げたいと密かに思っております。ってゆーか、実はもう次回のワークショップというのが決まっています。次回は別の場所でヴァレンタインデーカードを作ります。・・・・詳細決まりましたら、またお知らせいたします。是非ご参加を〜〜!楽しいですよ
●シナモン・ガールはこれが1番!
そんなこんなで疲れ果てている間にも次から次へとCDが届いたり、渋谷方面に行く機会が続いていたのでCD屋に寄ってしまうこともあって、たまっているのでした。
さて、そんな中、前回書いたTHE WHOのベーシストジョン・エントウィッスルの初ソロアルバム『衝撃!』がハードローテイション。そいでもって、たくさんくっついているボーナストラックについて、「demoばっかでよぉ〜、それもあんまし良くなくてよぉ〜」とうそぶいておったのでありまするよ、わたしは。でも、本当は1曲だけ凄いイイのがあるんです。ただ、それはカヴァーなんですよね。
ニール・ヤングの『シナモン・ガール』です。もう、しばらく聞いてない曲なんですっかりどんなだったか忘れてましたが、なんだか、ニール・ヤングのより「よくない?(肯定形)』と思えるんですよ。アレ、これってなんだっけ?どこがだろう?そうだ、それはギターのリフだ。このストレートなロックの曲は、ニール・ヤングのギターはガツンガツンとなぐるように弾くのです。だけど、エントウィッスルの「シナモン・ガール」の間奏からのギターは、なんて素敵なの!!「つづく夢」かと思うほどの同音の単音連続弾き。わたしは同じ音をこれでもか!と続けるのが好きなのですが、まさにそれなので、そこんとこで「うわ〜!イイセンスしてる!ストイックでいい〜」と感激しちゃったわけです。しかも、やはり野太くないUKサウンドになっている。このギターは誰が弾いているのだろう。エントウィッスルだろうな、ニール・イネスとは思えないナ等々云々
きのうは一日ゴロゴロしていたので、「そうだニールヤングを聴こう!」ってなことでシナモンガールを試聴してしまいまして・・(買おうとまでに至らず。こんな時ネットの試聴はイイ。思い出した)・やっぱそうだった、やっぱそんなギターじゃなかったのだ。好みはエントウィッスルの方だった。それからなんと!マシュー・スィートと元バングルズのオナゴ(バングルズ好きでした)が有名曲ばかりカヴァーしてるアルバム(カフェでもやってたら購入してたとこです)っちゅーのがありまして(わたしも好きな曲が多かったけど)、そこでもシナモンガールが聞けたのでした。かわいいけど、やっぱエントウィッスルのが最高っす〜!
というわけで、このエントウィッスル氏のアルバムの大量にあるボーナストラックは、この1曲のためにあったと言っても過言ではないのであった(まったく個人的偏見)。
そんなことしてながらも、たまるCDはどんどん聞きたい。オーネット・コールマンも聞く。エヴァンスの例のゲーリー・ピーコックが加入した唯一の「トリオ 64 」も聞く。 「サンタが街にやってくる」が入ってるのね。クリスマスねー。エントウィッスルのアルバムにも1曲クリスマスソングが入ってるね。多分おふざけ隊、イネス、スタンシャル、ムーン勢揃いなのだろうと思う。みんなでコーラスしている。
「トリオ64」はスタンダードに留まる。ピーコックはふんばる。オーネットはまたジックリ聞くことにして、次に購入したCat Powerを聞くことに。これは女性ボーカルものでありまして、いいんだけど、暗くジトッとなることもあるので、また今度ジックリと。と、今度はジョン・ケイルが届いてしまいまして・・・・
ひとつは『Inside the Dream Syndicate, Vol. 2: Dream Interpretation」で、もう一つはベスト版『The Island Years』
●ロンドンのジョン・ケイル
それが、何でコレを買ったのかキッカケが思い出せないのだ。時間が大分たっているので忘れてしまうのだ。でも、一つ思い出したのは、ミンガスのCDを買おうと思って「ケン・バーンシリーズ(バーンという人が作ったドキュメント)」というのから、イギリスのギターBURNSのことに触れてしまい、たくさん画像を見ているうちにジョン・ケイルが使っていたことがわかり、思わずIsland時代ケイルを聞きたいと思った次第です。BURNSのギターで有名なのでシャドウズです。オヤジしか知らないと思うけど・・・。アメリカのギターはみんな高かった。だから誰でも手に入る廉価なものを作ったんですねー、英国産ギターです。わたしも欲しいな。かわいいし。
しかし、実験的な『Dream〜』とこのislandのとはまったく違ったタイプで。でも、好き。かといって、やはり「Dream〜』は繰り返し聞くということもなく、グラムの匂いを嗅いでしまうメロディアスでスノッブなロキシー風(ロキシーミュージックのギターフィル・マンザネラが参加しているから)が、結構わたしは好きなので、電車の中ではこれを聞いちゃうのだ。きょうは1枚目も集中的に。2枚入ってるけど1枚分より安く買えるのです。お買い得だわぁ〜。ケイルはこの頃はシェパーズ・ブッシュに住んでいたそうで(輸入版しか買ってないのでやや不確かですが)、ロンドンに行った時にこのあたりに行ったので、ちょっと嬉しかったり。静かな街とケイルが合うじゃないかぁ〜
CDをたくさん買ってしまう昨今、iPodとかに全然いれません。すべてポーターブルCDプレイヤーで聞いてます。だから、バックの中にCDが何枚も入っているわけで、重くて笑える。電車の中でCD取り替えてる人はほとんど見ないなあ。円盤でも2枚購入。タイのアニメーションの人(ああ、また名前忘れた!でも、好きなのよ)のと、ウーハイ。まだ聞いてないけど、おめでとー。
さて、最後のお仕事を。あと二日で仕上げよう。
●12/18(木) 〜21(日)
表参道画廊2008クリスマスチャリティセール
「今年一年間、幣廊で発表してきた作品を中心に、お手頃なサイズと価格の作品を
セール価格で展示販売致します。平面作品、版画、写真から立体、陶芸までさまざまな
ジャンルで気の利いたプレゼントにもなる小物をご用意いたします。
素敵な思い出のひとつに・・・。」
東京都渋谷区神宮前4-17-3
アーク・アトリウム B02
TEL/FAX:03・5775・2469
http://www.omotesando-garo.com/index.htm
|