◆2006年8月31日(thu) 雌鳥のアサァ〜〜〜

夏休み終了を待たずして、工房復活。

工房は楽しい。久々に行ったら、壁の告知情報が満載だった。9月は4日から唐津典子個展、西荻。渡辺まふか個展、銀座、6日から元工房会員山田”犬男”奈乙介個展、銀座、工房会員/林ナネットタンバラー陽子個展、銀座となっている。こりゃ大変だ。とりあえず、5日は西荻の唐津さんのを見て、FALLに寄ってサボテン『Let's SATIE!』を納品(この店で何故か売れているのだ!)、そこから夜は吉祥寺スターパインズカフェのパスカルズ凱旋ライヴに行こう。
きょうはパスカルズ永畑氏講師の日だったので、凱旋ライヴの事を知ったのだった。ロケット・マツさんとヴァイオリンのクリスチィヌさんは28日の荻窪でのライヴでお世話になるので、挨拶がてら久しぶりに見に行こうと思う。
28日にmama clioでわたしが歌うことになっている曲の内、元歌がフランス語のものを今朝パリ在住のTさんから大意だけ教えてもらった。フランス語はどうがんばっても無理なので、本当に助かってしまった。ありがとー。ちょっと深い意味があったのでビックリしてしまったのだけど、あまりそうゆうことにとらわれない明るい日本語歌詞をつけたいと思う。

きょうは久しぶりにいつものメンバーと会ったので、積もる話(というか馬鹿丸出しな話)をしてうるさかった。いや、わたしが中心でうるさかったのであって、申し訳ないです。しかも、地震あったしね。動物的に地震察知が早いのでいち早く逃げてすみませんでした。でも、ホント〜〜に怖かったんだも〜ん!逃げるしかないジャン。半分死んだと思った。あしたから静かにします。

新作を2枚同時進行で制作する。腐食してる時間などにお茶タイムはやってくる。
わたしは無駄な知識が好きです。無駄だと思うものほどしつこくしつこく知りたくなるので、ご迷惑をかけることも多い。でも、自分が知らないことを知ってる人はおもしろいので、なんでも聞いてしまう。でも、知ったあとは満足のあまりスゥ〜ッとひいてしまったりするんだけど・・・。そのおかげで無駄知識は結構あります。ですが、無駄じゃない知識があまりにもありません。これは良くないです。

きょうは鶏は何故毎朝無精卵を産むのか、について、疑問爆発。養鶏場の人には無駄な話しではないですけどね、コレ。誰でも知ってることなのにわたしだけ知らないのではないか?と思っていたことなので今まで誰にも恥ずかしくて聞けなかった事なんすよ。ところがドッコイ、誰もどうゆうメカニズムで雌鳥が雄鶏もいないのに卵を産めるのか知らなかったのだった!どうしても知りたい。そういえば兄は大学でブロイラー研究というのをしていたので、兄に聞けばわかるんだろう、と思ったんだけど、馬鹿扱いされるのも悔しいので帰宅後自力で調べてみた。でも、どうも説明書きを読んでもわかんなかった。
『雌鶏の卵巣から成熟して卵黄となった卵胞が鶏の体内にある卵管内に排卵され、この卵管内を約24〜25時間かけて通過する間に、卵白、卵殻膜、卵殻が形成されて、完全な卵となって産卵(放卵)されます。』
ということじゃなくって、なんで一人で卵を作れるのか、が知りたいんだけど。毎朝雌鳥は想像妊娠してるんでしょうか?なんてことまで考えてしまうわたしです。馬鹿にしないでね。案外みんな知らないでしょ?え?知ってる?工房の人だけ知らないのかな?毎朝(ってわけじゃないらしいけど)産むようになったのは、長年の交配のせいであることはわかる。それにしても、毎朝ポコポコ、きついですよねえ。わたしなんか超難産で、死の淵垣間見たので、恐ろしいです。雌鳥凄いわ。
それと、鳩の卵とかカラスの卵とか見たことないんだけど、どこで産んでるんでしょうねえ。あんなに街にたくさんいるっていうのに一度も見た事ないなんて不思議。見たいです。どこに巣はあるんでしょう????ああ、知りたい!あしたは鳥図鑑を見てみようと思う。

版画家ヤバいです。

なんでそんな話しになったのか・・・・最初は若冲は良かったねえ・・という話しだったように思うんだけど。
若冲についても知りたいことだらけなのですが、これについてはさすがにみなさんいろいろ知ってらっしゃるようで疑問の半分くらいはクリアされました。で、どんな顔だったのか、というのも知りたいと思ったのですが、コレはどうやらわからないらしいです。で、どんな顔か想像してみました。だいたい絵を見ると自分に似た顔を描くことが多いので想像がつくのですが、若冲には人物画のようなものがないのでまったくわからない。鶏を見て想像しても鶏にしかならない。で、きっと鶏のような顔なのだろう、とわたしは思うのですが、できたら、ジョージ秋山の『はぐれ雲』みたいな人であって欲しい、とわたしは思ったのでした。でも、コレ知ってる人がほとんどいなくて通じず。テレビでは渡哲也だった。そんなのでお願いしたいです。

そういえば、銅版が高騰しているのは、やはり中国がたくさん銅を買っているせいもあったのですが、ロンドン市場でマネーゲームが行われているかららしいことがきょうわかった。銅製品を持ってる人は気をつけよう。強盗団が出るかもしれない。

★松本里美のLIVEのお知らせ★
2006年9月28日(木曜日)
荻窪『ビストロ サンジャック』http://pomkn.cocolog-nifty.com/kikaku/2006/08/post_c5f6.html
mama clio 一周年記念ライブ 〜 楽しい音のおもちゃ箱 〜
15人編成の脱力系ビッグバンド "パスカルズ "のバイオリン隊のおひとり クリスチィヌさんリードのカルテットmama clio (ママクリオ)1周年記念ライヴにゲストヴォーカリストで参加させていただくことになりました。ソロライヴも勿論あります。
mama clio http://mamaclio.jugem.jp/
クリスチィヌ/バイオリン :植村 昌之/ギター バグラマ 他:大野 慎矢/ホイッスル ガイダ 他 :ロケットマツ/アコーディオン 他
松本里美---わたしはエレキギターの弾き語りです。その他mama clioとのセッションもありますので、お楽しみに!
●ビストロ「サンジャック」はお料理もとてもおいしいと評判のお店。お誘い合わせの上ご予約してね。
open/18:30 start/19:30  2500 yen+1ドリンク <小さなオードブル付き>

*ご予約はメールにて  m-p
uq.pomkn@nifty.com
ひとりにつき ご予約2名様までです。・ 公演名 ご本人様 お連れ様の氏名 ご連絡先を明記をお願いします。 折り返し、予約整理番号と代金のお支払い方法を返信 いたします。(要予約 30名様限定です)

◆2006年8月30日(wed) 挿し絵ラヴ

引き続き引き蘢り制作。

昔の作家のように描いては捨て描いては捨てて、なんとか1枚下絵を描く。いつも個展の時にはトータルなイメージを先に決めているのだけど、今回はキッパリ止める事にした。描いていく内に自ずと方向は決まってくるだろうし、また、これは初めて思うことだけれど、トータルなイメージを決めてやるということは『先がある』『ほかもある』ということを意味しているということに気づき、そんなのは駄目だな、と思ったのだった。この次がんばろう・・・と思うのと同じで、良くない。終ったあとに『この次がんばろう』と思うのは良いことだけど、始まってもいないのに次のことを考えるのは駄目だっ!と思うのだった。先はない・・・と思えば、今やってる1枚は最後の1枚で、そのくらいの気持ちに今までなったことがないのが不思議なくらいコレは当たり前のことなんじゃないか??とハタと思ってしまったきのうだった。というわけできのうもきょうも最後の1枚制作。ウム、ライブもがんばったし、終ればストイックな絵描き状態にもっていけてるし、わたしとしてはとてもいい感じだ。


この全集で育った。表紙は名画揃いになっている。さらに各国の写真のついたカバーがついていたので、名画の部分は今もとてもきれい。

「少公女」挿し絵が美しくて何枚もついていたので大好きだった。見よ!セーラは貧しくなってもこんなにステキ。黒いブーツはどう見てもモッズ風。時代だねー。わたしの子ども時代のファッションだもんねえ、コレって。
挿し絵って重要だなーとつくづく思うのでした。忘れてないもんね、挿し絵は。

子どもが読書感想文を書くのにこの夏読んでいた本はわたしが子どもだった時に愛読していた小学館の『少年少女世界の名作文学』全集で、新しいのを買ってあげると言ったのに、勿体ないからいい、と言って読んでいた。昔の子ども本は字が小さいです。
フランス編に入っている「海底二万里」を読んでいた。深海生物が好きなので薦めたのだった。たくさんあった内の10册ほどを実家から数年前に持ってきていた。わたしはこの全集でほとんどの名作本は網羅した!と思っているので小学生の時はこれとルパン全集とホームズ全集以外は何も読んでないのだった。
ところが最後の方で配本されるハズの日本編が来る前に母はこれを止めてしまい、今度は美術全集をとり始めた。これはこれでゴヤの『我が子を食らうサトゥルヌス』なんて名画を(コレが一番強烈だった)見ることができて良かったのだけど、おかげで日本文学にスッカリ疎い人間になってしまった。その後もあんまり読んでなくて、その内小説自体好きじゃなくなってしまったので、どうしようもない。

フランス編は冒険物が多いんだな〜、と改めて眺めていた。同じ本に入っているのはジュール・ヴェルヌのほかの代表作『15少年漂流記』『80日間世界一周』(数字タイトルが好きだなあ)等々。で、わたしが好きだった『少公女』が入っていたイギリス編は・・・っと捜したら、ええ〜〜!?とビックリ。これはアメリカ編に入ってるじゃないの?

そんな馬鹿な・・・インド人でてくるんだぞ!東インド会社だぞ!と思って解説を読んでみたら、作者のバーネット女史はイギリス人なんだけど、大人になってからアメリカに家族で移り住み、49才でアメリカ人と再婚してから小説家になったということだった(よくあるパターン)。物語はどれもイギリスが舞台だけど、そんなわけでアメリカ編に入っているわけだったのだ。イギリス編は何が入っているかというと『不思議の国のアリス』とか『幸福の王子』とか『ピーターパン』など危なく怪しい物(ファンタジーのようでそうでもない。と考えるのは大人だけかもしれないけど)が入っているわけよね。勿論もっといろいろあるけど、どうもイギリスの子ども文学は淫美だなぁ(穿った見方で申し訳ないけど)。それに比べてフランスの子ども文学は健康的じゃないかー!ファンタジーじゃないかー。
でも、大人文学になると俄然フランスはエロチックだしイギリスの方は危ない少年時代を経てお固くなったりシュールになったりしてるような感じがする。わたしの個人的印象だけど。でもって、イギリスの作家は男は変な奴が多くておもしろいし、女は才能豊かな人が多くてすんばらしいなー、と思うのでした。あ、これも個人的印象ですが。

東洋編もわたしは好きだった。特に好きだったのは『今古奇観』『宝のひょうたん』『聊斎志異』で、中国古典文学は本当におもしろいと思った。ワクワクする。東南アジアとかインドとか南米のものは無かったようだけど、現在の子ども全集だと南米物はたくさんありそうだ。ガルシア・マルケスしか知らないけど、それだけで1册になってしまう。あ、でも、子ども全集にするのは難しいのかなあ・・・あれ〜?でも「車輪の下」とかは入ってたし、難しいというのとも違うのかなあ。エロちっくなのは入れないんだろうね。子ども向けに訳す人って大変そう〜。 特殊技能だよ、コレって。

★松本里美のLIVEのお知らせ★
2006年9月28日(木曜日)
荻窪『ビストロ サンジャック』http://pomkn.cocolog-nifty.com/kikaku/2006/08/post_c5f6.html
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15人編成の脱力系ビッグバンド "パスカルズ "のバイオリン隊のおひとり クリスチィヌさんリードのカルテットmama clio (ママクリオ)1周年記念ライヴにゲストヴォーカリストで参加させていただくことになりました。ソロライヴも勿論あります。
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クリスチィヌ/バイオリン :植村 昌之/ギター バグラマ 他:大野 慎矢/ホイッスル ガイダ 他 :ロケットマツ/アコーディオン 他
松本里美---わたしはエレキギターの弾き語りです。その他mama clioとのセッションもありますので、お楽しみに!
●ビストロ「サンジャック」はお料理もとてもおいしいと評判のお店。お誘い合わせの上ご予約してね。
open/18:30 start/19:30  2500 yen+1ドリンク <小さなオードブル付き>

*ご予約はメールにて  m-p
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◆2006年8月28日(mon) 杉山登志とSHISEIDOの女


1979年のスクラップブックより
渋谷パルコでの『杉山登志の時代展』

ライヴが終れば、次は絵だ。
といきたいところだけど、9月は28日にソロでのライヴをさせていただくことになったので、しばらくは11月の個展のための制作とこのライヴのためのアレコレと同時進行することになる。ほかにも版画は二つのイメージでまとめて制作しなければならないことになっている。三つのイメージを同時にまとめあげるなんて事はわたしには不可能だ。たとえば一つのイメージのために気持ちを盛り上げたとして、もう一つのイメージはその気持ちがそげないような、それでいてまったく違ったものにしなければやっていけない。きょうは一日机に紙を広げ、頭を抱えて様々な妄想を描いては消していった。
『リッチじゃないのにリッチな世界など描けません。ハッピーじゃないのにハッピーな世界など描けません。・・・・』こう書き残して自ら死を選んだCMディレクター杉山登志のドラマを夜は見た。
子どもの頃から資生堂のCMが好きだった。化粧品といえば、母の鏡台に並んでいた美しい山名文夫の唐草模様の資生堂ドルックスだった。美しいのでさんざん眺めては並べ替えをしてよく遊んだ。テレビのCMの美男美女もライバル社Kのモデルよりバタ臭くて好みだった。K社は現実的・庶民的美人が多かったが、資生堂は手の届かないような美女が出ていた。汗、シズル感なんていうのもこの頃からだったのだろうと思うけど、現実離れした美女と匂いのするような映像が良かった。そのほかドラマでもやっていた『気楽にいこうよ〜オレたちは〜』のモービルのCMも時代を良く表していて良かった。
資生堂のCM作品やバタくさいようでエキゾチックな資生堂オリジナルの明朝ロゴなどは銀座の資生堂ギャラリー(HOUSE OF SHISEIDO)の2階に行くと自由にたくさん見ることができる。わたしは時々行く。化粧品の実物と共に、MG5のテレビCM映像などヘッドフォンをしながら見ることができる。帰りにはカードなんぞ買ってこれまたきれいな袋に入れてもらうのが常なのだ。

1979年に杉山登志の『CMにチャンネルを合わせた日』という本が出て、渋谷のパルコで展覧会があった。たしか当時コピーライター志望だった男の子と見にいった。その当時からCM制作は憧れの的で(糸井重里が出てきた頃だったので)勿論杉山登志はカリスマ中のカリスマだったのだ。
CM界の黒澤なんて言われてたけど、やはり黒澤監督のように絵コンテがうまかった。絵が描けなきゃ映像の仕事なんてできない。CM業界が晴れやかだったこの頃、展覧会をやったパルコも晴れやかだった。『ビックリハウス』編集部もここにあったっけ。

ドラマは資生堂が提供で、CMで現在の資生堂CMが映るわけだけど、60年代後半のメイクと現在のメイクはちょっと似ていると思った。薄い眉毛につけまつ毛。髪の毛もゴージャスになってる。セクシーな感じ。ゴージャスでセクシーでわがままでコケティッシュな感じというのが好みです。庶民的な女優に全然興味が持てない。
先日やった仕事は団塊の世代のメイクだったのだけど、この時代のメイクが染み付いている人が多いようで、アイラインをきっちり描いている人が多い。でも、最近もアイライン(タトゥーで入れている子も多い)きっちり入れるメイクをしているから、やはり繰り返しているのだろうと思う。エビちゃんのスタイルはOH〜モーレツ!と変わらないもの。

絵を描くようになってから山名文夫を再認識するようになった。この人の唐草模様はウィリアム・モリスの花よりもわたしは好きなのだ。花のような文字も好きだ。
HOUSE OF SHISEIDO、秋は稲越功一の写真展で始まる。女を撮る人。

また机に向かう。自分とあまりにもかけ離れたものはやはり描けないし、一時期のめり込んでいた世界をまた描いてみようと思っても、『今』入り込んでいなければ決して伝わるようなものは描けないと思った。杉山が言ったように、『今』が大事だと思った。決して嘘ではないけれど、今の気持ちを表さなければ絶対的に表現なんて意味がないと思った。あしたも机の前でせいぜい悩むことにする。



◆2006年8月27日(sun) 『眩しいチョコレート』しました



ペンギンハウスでのライブ。
蔦木栄一さん亡くなって4年目。
ほかの写真はココ
(撮影はおにんこ!ひらチャン。サンキュ)

きのうはさすがにライブ後で疲れてしまって、テレビを見ながら寝てしまった。残念。

きのうのライヴは、 蔦木さんの追悼、ということだったけどみなさんロッカーなのでベタベタしてなくて良かったです。でもとても心がこもってたと思う。それぞれ。
『おにんこ!』は突段の曲「クソマミレ」のカヴァーを。かわいいカヴァーだった。「あんたの顔は見たくないー!」という歌詞も女の子が歌うとかわいいジャン。
『Emile』さんは、Emileだけに英語トーク。思いっきり無視されてたけど途中俊ちゃんが突段のCD復刻するって(英語で)言ってた。復刻って何て言ったのだったか・・・意味はわたしにはわかったけどね、復刻いろいろするみたいですよ、突段の。Re-Releaseってよく使ってると思うんだけど、あってるかな。
『サボテン』は3番目。
わたしたちがやったのは蔦木さんの昔やった展覧会のタイトル『眩しいチョコレート』というもののイメージで1曲オマージュを。銀座の「真木画廊」または「田村画廊」(らしい)昔そうゆうタイトルの展覧会をしたそうだ。1週間の間ライトの下にひとつだけチョコレートがくっつけられていたらしいです。どの程度まで溶けたのかは、最後の日に行かなければわからない。
わたしには蔦木さんはやはり言葉のイメージが強いので、印象に残っている歌詞の中の言葉をたくさん入れたものにしました。好きなアイテム言葉の「ジェリービーンズ」、数学的な言葉で「配列」「選択」、ほかには「ねじれる」「世界」「ダロダロ」「ヤダヤダ」、柔らかい言葉で「夢」「月夜」「好き」「丘」、こんな感じ。ほか、曲にも多少突段イメージを入れこんだつもりだったけど、最後の方は段々速くなってしまって歌も指も呂律が回らなくなってましたっ!ゴメンなさいっ!もっとうまくやりたかった〜
3分13秒の曲のあいだ、イヅミちゃんは横の壁にひたすら板チョコをたくさん貼付けていっていました。わたしは演奏に忙しかったので見てないのですが、結構コレってサボテンらしい感じだったんじゃないかなぁ、と左の写真を見て思いました。どうでしたか?見た方。イヅミちゃんはBONSAItではいつもこんな感じでやっているし、わたしは仏頂面でマイクの前に立っている(怒ってないです。いつもこうなの)。それっぽい。

最近は牧野くんがメンバーに入ってますが、曲によっては全然入らないのもあります。でも、きのうは全部入れるということでやってみました。その中で1曲だけ最後にやった『Bubbles Ring』だけは曲を作るところから参加してます。多分ほかとは牧野くんの入り方は違った風に聞こえたと思います。
http://www.saboten.biz/live/live51.html 写真UP。

次は『JOJO広重』さん。ベースギターとギターとヴォイス爆音。。リハの時の方が爆音だったかも。JOJOさんにとっても蔦木さんの印象は言葉だったのか、たくさんの紙にタイトルの言葉を書いてペタペタペッタラペタラコしてました。最後は突然段ボール。そのJOJOさんの紙をダンサーズが背中に貼ってたのがよかった。『変なパーマネント』から始まり、最後は『ホワイトマン』。中はほとんど新しい曲。ギターのマツウラさんはいろんな事やってんだな〜、絶対1年前と違ってる。おもしろかった。
開演前に突段の男組3人と牧野くんと阿波踊りの狂乱の渦を横目に平常心でご飯を食べに行ったのだけど、話すことがもう・・・・この人たちって・・・・・ギターお馬鹿。わたしはギターは好きだけどああはなれないものね。でも、そうゆう人が好きなんですよ。ギター弾きは好きだし、この人たちはヘラヘラしてなくていいです。ギターの話ししかしないです。あとは案外時事ネタとか。結構真面目です。ロックですから。

蔦木さんの家族やいぬん堂の石戸さんも来ていてしばし話す。
石戸さんとは昨今の銅版の高騰について話す。音楽関係広しといえども銅版の話しができるのは石戸さんとわたしだけなのよね。おウチがお宮などの屋根の銅葺きなどの仕事をしてらっしゃるからで、わたしの個展に来ても「これは0.8mm厚ですね」とか、わかってくれてておかしい。銅版は今高騰甚だしく、版画家はみんな苦しい思いしてます。石戸さんとこも見積もりが狂っちゃって大変らしい、3倍ですよ!3倍!なんていっても伝わらないっすね。銅版屋に聞いたところ秋頃には安定するだろうとの事だったので石戸さんにも裏情報として教える。しかし、わたしは11月そうそうに個展があり、値が落ち着くのを待っていられない。手持ちの銅版でできるだけ何とかする予定です。中国人の相場師というのが値を釣り上げているらしいっすよ。と真偽の定かじゃない情報をたれ流す。

外に出ると、すっかり祭りのあとで、白々と帰宅。
ほのぼのとした暖かいライブでしたよ。

きょうは一日しっかり一人の生活。何をしようか、どこかに行こうか、と考えた結果、引き蘢ることにした日でした。楽しい。
まずはベランダの掃除。サッパリした。部屋の掃除。サッパリした。ご飯は、朝/トースト1枚とチーズとコーヒーと野菜ジュース。昼/食パン1枚とゆで卵とコーヒー。おやつ/梨とお茶。夜/食パン1枚とゆで卵とスープと桃とコーヒー。その後ワイン開ける。枝豆も食べた。どうだっ!このストイックさ!・・・ひとりだとヒドイでしょ。それにしても食パン飽きない。8枚切りが好きだな、最近は。

誰もいないので大きな音で音楽を聞こう・・・・という気分ではなかった。きのう突段男組たちとご飯を食べた時にザ・バンドのラストワルツの話になり、クラプトンが誤魔化した曲というのを聞きたいと思った。当時映画も見に行ったし、レコードも持っているのでなんとか聞こうと思ったのだが失敗に終った。まず、プレイヤーがアンプと繋がってない。決定的。でも、こんなとき便利なポータブルプレイヤーっつーのが押し入れにあったのだ。コレを出す。しかし、レコードが見つからなかったのだった。あるにはある。でも、レコード棚の前に荷物が積み上がっていて捜すこともできないという恐ろしい事実があったのだった。残念。仕方なく先日買ったマザーグースのレコードを聞くのだった。NHKの子どものための英語番組でよくやっていた曲が多かったので楽しくきけた。

なんとなくアンガールズが走ってる24時間テレビというのを見てしまった。たまに泣けてしまったよ。実は。いい休日でした。


レコード。
というものを知らない人もいる。
サボテンの次回のライヴのお知らせです。
■2006年8月26日(sat)
高円寺『ペンギンハウス』
「突然段ボール 蔦木栄一 亡き3年追悼ライブ」
高円寺PENGUIN HOUSE TEL/FAX : 03-3330-6294
 東京都杉並区高円寺北3-24-8みすずビルB1
  http://home.att.ne.jp/blue/k92/penguin.html
 Open 18:00 Start 18:30 CHARGE \2,000
 =出演=
突然段ボール http://www.interq.or.jpisun/totsu
Emile http://www.emiletherockstar.com/
おにんこ http://www.oninko.com/
サボテン http://www.saboten.biz/  
JOJO広重

終了しました。

◆2006年8月26日(sat) 留守番犬かわいさのため早め帰宅

ライヴを終えて帰ってきました。
楽しいライヴでした。
残って乾杯まではしたのですが、きょうは家で犬のチィちゃんがひとり寂しく待っているので、早めに帰ることにしました。動物のことはどうしても気にかかる。あしたまでわたしとチィと二人で過ごす。きょうは午前中にもう家を出てしまったので、チィちゃんは半日ひとりっきりだったわけだ。ウチは、たいてい誰かが家にいるので、たまに長い時間留守番させるとやはり腹いせなのかシートじゃないところにウ●チをしてたりする。でも、きょうはどこにもしてなくていい子だった。ヨシヨシ。わたしが帰宅するとひとしきりシッポをふってクンクンいってじゃれてきて、安心したのかいきなりご飯をモリモリ食べる。それからちょっとあそんで、今はグッスリとわたしの椅子の横で寝ている。うむ、愛いヤツじゃ。

きょうの高円寺は阿波踊りで盛り上がっていてペンギンハウスのある北口純情商店街が一部は身動きとれない状態でした。変な感じでした。JOJO広重氏の音と阿波踊りの音が外階段で交わってたのが一番カオスだったかも。ライヴについてはまたあしたにでも。
きょうは普段できないことをやろうと思ってます。なんちゃって、テレビ見てます。普段テレビ見ないんですよ。お笑いしか。
ニュース。きのう行った大江戸線の森下駅で、きょうは痴漢にあった女性を力士二人だ助けたというニュースをやっていた。行ってみてわかったけど、下町なのだった。相撲部屋もいくつかあるんだろうね。きのう、何もなくてよかった。
現在BSで「溝口健二の記録」という映画を見てるところ。昔の女優さんのインタビューはおもしろい。言葉つかいが美しい。個性的な顔してる。スチール写真に写ってる女優の格好が不良っぽくて艶やかなのが多いので、ちょっとみたくなってしまった。ほとんど見て無いと思う。

では、テレビ見るので、これにて失礼をば


◆2006年8月25日(fri) のらくロードでsee you in a dream

あしたはライブです。
毎年8月に企画されている突段の蔦木栄一さんの追悼ライヴです。サボテンは2回目です。追悼といってもだいたいは普段通りに演奏しているように思うのですが、今回は何か因んだことをしたいもんだ、と思い、サボテンはわたしが何かひとつ。イヅミちゃんが何かひとつ。と思ってます。結局わたしは曲作ることしかできなかったような気がします。数日で作ったのであまり練り上げてませんが、一応みんなでやれるといいなあと思ったのできのうはメンバーに聞いてもらおうと思ってMTRに録音。ドラムとギターと歌を入れるというだけ。しかし、とても簡単なことのハズなのになかなか出来上がらないものなのだ、録音というのは。指1本で、せっかく録音したギターを消してしまう。途中で家族の誰かが声をかけにきて間違える。夏休みは大変だ。パンチイン、パンチアウトというのも面倒なので、また最初からやる。間違える。またやり直し。レコーディングじゃないんだから、もう結構。これでヨシとする。それから歌詞をなんとか完成させて歌う。誰もでかける気配がない。仕方ないので、奥の部屋に機材を持っていってこもって歌おうと思ったら(ようするに、恥ずかしいわけよ)、コードがひっかかりまた消した・・・・。ひどい。不幸のずんどこ。で、またギター録音。へこたれてついに目の前が白くなってしまいまた間違えたんだけど、やはりヨシとする。どうしても一人になれない状況だったため、覚悟してヘッドフォンして歌うことにした。子どもは呆然として見ている。でも歌う。とにかく演奏が聞こえない状態で歌だけっていうのは本当にマヌケなものなのよ。でも、子どもは笑わなかった。笑ったのは歌詞のメモの上に書いてあったタイトル。でも、このタイトルは蔦木さんの美術作品のタイトルだかんね、わたしが考えたんじゃないもんねー。

子どもは最初はギターの音をさんざん聞いていた。そのあと歌入れ2回聞いただけなんだけど、できあがったものを聞かせたらちゃんと歌えていたので、面白いと思った。別々にしか聞いてなくてもスンナリ歌えるものなんだねー。コーラスしてた。
これはあした1回だけの演奏です。

きのうはそのあと9月にソロで参加させてもらうmama clioの方から一緒に演奏する曲が数曲送られてきたので、それを繰り返し聞いてイメージをふくらませることにした。コレ、きっとおもしろいと思いますので、是非聞きにきてくださいね!わたしはソロでもやらせていただくのですが、mama clioさんになんと!ゲストヴォーカリストとして参加することになったのでございます。嬉しい。しかも曲がみんなおもしろいのです。ジャジーなハワイアンありシャンソンありチャイニーズありで、世界巡りみたいで楽しそうです。その内1曲は原語をわたしが日本語にします。もう1曲はインストの曲ですがわたしが歌詞を書くことになりました。こうゆうのはおもしろいですね。しかし、問題がひとつ。それは、楽器を持たずに間奏部分どう過ごすか、であります。楽器があればなんとかなるでしょ。わたしは楽器無しでマイクの前に立ったことないけんね・・・。やっぱ踊った方がいいだろうなあ、フラダンスとか踊った方がいいだろうなぁ、とか手品はどうだ、とか、人形芝居はどうか、とか実はいろんな事を考えてさらに楽しくなってしまったのでした。いやはや本当に楽しみ。

そんなことを考えて朝を迎えたら、ギタリスト牧野くんからライヴのお誘いが。江東区森下文化センター で" see you in a dream " 中村八大作品を、 大友良英がアレンジ&プロデュース、さがゆきさんが歌った2枚組CDボックス に参加した主要メンバー全員参加、ってーことで。 さがゆき:vocal 大友良英:guitar, guitar-banjo 渋谷毅:piano 山本精一:vocal, guitar 近藤達郎:organ, harmonica 栗原正己:bass, mellophone, recorder 関島岳郎:tuba, recorder 坂本弘道:cello, musical saw  高良久美子:vibraphone, percussion 芳垣安洋:drums, percussion, trumpet スペシャル・ゲスト(東京公演のみ): 津上研太:soprano sax 青木タイセイ:trombone。

きょうから家族がまた日曜まで旅行に出かけてしまうことになり、あしたライブのわたしはまた一人東京にとり残されることになってしまったため、行くことにした。森下ってとこはのらくろの里らしい。商店街にのらくろの絵がたくさんかかっていて、『のらくロード』と書いてあるもんだから商店街ずっと笑ってあるいた。なんで牧野くんは笑わないのかなぁ。それはいいんだけど、公会堂についたらさらに滝田ゆう展が!これでまた笑った。世の中笑えることばかりだ。それもまあいいんだけどね。あ、京都の石橋さん発見、久しぶりなので挨拶。なんだか以前よりスッキリしてたんで、また笑った。いや、これは笑ってないよ。プロデューサーだから来てたのね。

さがゆきさんは今年福井の武生クラシックスでお会いしていて、ライブも見たのでした。ヴォーカリストは間奏の間は何をしているのか?これについてお勉強することにした。特に踊ってなかった・・・・。う〜む、そうなのか。無理矢理芸をしたりはしない方がいいのかなぁ。一応それなりの格好はしたいものだ、と思った。
しかし、最近よく思うのはPAボックスが大きいな。黒くてきれいじゃないし、あれが全部なくなったらステージもすっきりするんだろうけど、無いと困るしねえ。透明だったらいいのに。きょうは人数も多かったし、ほとんどみんな椅子に座ってたから、わたしのいた一番前の席からだと岩場の中って感じだった。
やる側からすると大事なものだけど、わたしは靴が好きなのですが、せっかくいい靴はいてても全然見えないから残念に思うことがよくある。最近はどうせ下半身はほとんど見えないから上だけなんとかすればいいんじゃないか、と思ったりもする。小さいところだと今度は足の爪まで見られてしまって、コレも嫌なもんだし、どっちもどっちだ。さがさんはブーツだったみたい。わたしの前はチェロの坂本さんで、途中いろんな電動グッズを出すので笑った。東京のみ参加のトロンボーンとサックスもよかった。とゆうかトロンボーンが好きだからなんだけど、自分のパートが終るとパッと台に置いてじっとしているのがなんだか良かった。何もしないでじっとしている方が好感触であることをお勉強しました。やっぱり無理矢理手品とかフラダンスとかはしないでおこう、と決心して帰路につくのでした。これから名古屋、京都と演奏があるようです。

わたしが好きなのは『いつもの小道で』のようなかわいい小品で、このメンバーだとそれぞれが細かいことチロチロやっているからそれが楽しい。高良さんが出す小さな音もよく聞こえていて、この曲がやっぱり一番よかった。暑かったのでビールを2缶も飲んでしまい、大作ではウトッとしてしもうた。

あしたはずっと楽器を持っているので手持ち無沙汰になることはありません。ペンギンハウスも足元はほとんど見えないですね。シークレットブーツでも大丈夫。では、あした、上半身のみ小奇麗にしてお待ちしております。


◆2006年8月23日(wed) ハンサム若冲アニマルズ


『若冲と江戸絵画展』東京国立博物館

やっと見に行くことができた。上野の東京国立博物館のプライスコレクション『若冲と江戸絵画展』。
伊藤若冲はわたしの中では、荒俣宏的博物学プラスポップアートみたいに思っていたところがある。今まで知っていたものに関していえば、蛸とイカとか鶏とか、ほかにもたくさんの動物などで、魚屋で観察していたとか鶏は飼っていたからスケッチしていたとか、そんな程度。でも、そうじゃないものがたくさん見られて改めて感心してしまった。
今回のヒットの勝利は(かといって黒字なのかどうかは疑問だけど)一般的にはNHKで放送したことによるとは思うけれど(事実、放送後いきなり混雑してしまったらしい)、わたしにとっては、左にあるようなフライヤーのデザインによる。若冲だけではなくその当時の作家の絵からさまざまな動物たちをトリミングして配している。これだけで「見たい!」と思わせるすばらしさがあった。
事実すばらしかったのだけど、目玉のようにいわれている極彩色ドット絵巻『鳥獣花木図屏風』については、フムそうか、というくらいでして、わたしが感心したのは細かいスケッチの色鮮やかなものよりも、一気に墨の濃淡でかかれた鶏や鶴や鷹、魚、それとデザイン化された植物の配し方だった。動物の姿もキリッとしてスタイリッシュ。野生を秘めたハンサムな佇まいの動物たちが江戸時代の粋な絵描き男を浮き彫りにしている。洗練されている。世界の情勢からみればちょうどルネサンスの時期で、いつも不思議に思うのだけど、日本は鎖国していたのに、同じように自由で活気に溢れた芸術が生まれている。

結局、鎖国なんてことは関係なくって、平和でバブリーな時代にこそ芸術は盛り上がるということなのだ。メディチ家とか綱吉だとか。桃山時代、元禄時代、大正デモクラシー、そしてつい最近のバブル。危うい時代になったらいち早く無駄なものとして葬りさられるものだからこそ楽しい。はかなくて。はかない、はかない。でも、良いものはちゃんと残っていくのだなぁ。
今回は若冲もよかったけど、江戸琳派がコレマタ美しかった。これは以前たくさん見られる展覧会があって、堪能したけど、やっぱいいなぁ。
あとはプライスさんの提案でガラスケースに入れない部屋。光りの変化で金箔ベッタリの屏風絵の印象が非常に変化するのを見ることができます。朝、夜、明るい日雨の日、行灯を前に置いた時など違う風に見えるだろうし、屏風は角度でも違うものね。特におもしろいのは、暗くなった時に金が沈んで、白い部分が浮き出ることで、とても立体的に見えておもしろかった。

虎は何故かとても多い。実際に本物を見て描いているわけはなく、どうやら毛皮や誰かの描いた虎を参考にして描いているらしい。伝言ゲームのようにそれは少しづつ変型していく。架空の動物のようになっていくのがおもしろいのでした。
2時間ほど見てから、本館へ。これがまたおもしろ〜〜いのよ。国宝たくさん見ました。

仏像、蒔絵、伊万里、刀、衣装。はにわも見た。平安時代の菩薩像が一番よかったかなあ。教科書に載ってるものの宝庫で感動してしまった。美しい白磁のうさぎがあって、スケッチしようとノートと鉛筆を出したら、夏休み企画なのかスケッチセットを係りのオバサンがくれた。ルーブルなどではしっかりイーゼル立てて模写している人たちがたくさんいたけれど、日本ではそうゆう光景は見られない。そうゆうシステム、日本の美術館にはないのだろうか?わたしはこのハガキ大の紙にうさぎと蓮のスケッチをしました。

疲れ果てて、ソフトクリームを食べてから銀座へ。『養清堂画廊』で、シルクスクリーンを制作している友人、時任亜矢子さんの三人展を見てきました。師匠だという井上公三さんの黒い紙に赤い花がちらばっている大きな絵があるのですが、わたしが上野で見た光の変わる作品の話しをする前に、時任さんが「ほら、これ、角度によって花のグラデーションの色が変わるの」と言う。確かに場所によって白が多くなったり赤が多くなったりして花びらが舞っているように見える。そこでついさっき見てきた屏風の話しをする。
最近わたしも白を良く使っている。白い紙に白いインクがおもしろい。白は白い色があるのは当たり前のことなのだけど、ほかの色との関係でさらに際立つ・・・というのも当たり前なんだけどね、今さらながら美しい、と思い始めているわけです。
時任さんの作品は淡い色の花の絵なのですが、だんだん抽象に近くなってきていて、それがとてもよかった。花弁を見つめることで、もうそこには花弁なんてものは見えなくなっていき、あるのは流線。だけど、ちゃんと、これは花なのだとわかる。そんなのっていいと思う、と話したら、時任さんもそんなものをやっていきたい、という話しをしていておもしろかった。物のある部分だけを見つめるのはおもしろい。

たくさん刺激を受けて、沸々と描く気力が出てきた。
と言いながらきょうはこれからちょっと宅録なんぞする。

サボテンの次回のライヴのお知らせです。
■2006年8月26日(sat)
高円寺『ペンギンハウス』
「突然段ボール 蔦木栄一 亡き3年追悼ライブ」
高円寺PENGUIN HOUSE TEL/FAX : 03-3330-6294
 東京都杉並区高円寺北3-24-8みすずビルB1
  http://home.att.ne.jp/blue/k92/penguin.html
 Open 18:00 Start 18:30 CHARGE \2,000
 =出演=
突然段ボール http://www.interq.or.jpisun/totsu
Emile http://www.emiletherockstar.com/
おにんこ http://www.oninko.com/
サボテン http://www.saboten.biz/  
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◆2006年8月22日(tue) マシュー・ボーン『シザーハンズ』


マシュー・ボーン『シザーハンズ』。これはかわいいトピアリーダンス。

26日のライブのための練習と歌詞作り。歌詞は毎日1行づつできていく。だいたいできたのでノートに書いてみる。できてないところは虫喰い状態に残しておく。2行まだできてない。

夜、ロンドンから帰ってきた『英国フード記A to Z』著者石井理恵子さんと一緒に五反田ゆうぽうとでマシュー・ボーン『シザーハンズ』を見にいく。マシュー・ボーンは初めての経験。今まではこうゆうものを一緒に見にいく人がいなかったので、ちょっと見たいなぁ、程度だと見にいく気になれなかった。石井さんがいる舞台物はフットワーク良く見にいけるようになっていい。去年ロンドンで見た『メアリー・ポピンズ』は振り付けがマシュー・ボーンで、とてもダイナミックで、その上かわいらしくてアーティスティックだったので、本当に見てよかったと思った。『リトルダンサー』は少年たちのダンス(バレエ)シーンがすばらしく、英国の舞台芸術の底力を見せつけられた思いだった。ミュージカル映画は好きだったけど、舞台は日本でまともに見られるものを経験したことがなかったので、敬遠していたけど、去年のロンドンでのこの2本によって、偏見はなくなったのでした。というより、日本のミュージカルは、なにか間違ってるんじゃないか・・・何なのかはわからないけど・・・と思うようになってしまった。
マシュー・ボーンの舞台は10年以上も前に最初の『くるみ割り人形』をテレビの『な〜〜るほどザ・ワールド』で紹介しているのを見たのが最初で、その時の舞台装置とバレエの圧倒的な力にビックリしてしまい、見たいと思ったのでした。今回は元がティム・バートン&ジョニー・デップの『シザー・ハンズ』だから、やはり見たいと思ったのでした。先週ダニー・エルフマンの映画のサントラをちょっと安く手にいれて予習復習もして、しっかり準備は整ってた。
今年は『トミー』を新宿で見たけれど、ダンスはともかく、舞台でやってることがなんだか客席から遠く浮いていて全然盛り上がらなかった。ロックなのに音が小さいのも嫌だったし、歌詞はわたしは知ってるからいいけれど、やはり字幕を見てしまうので、なかなか舞台に入り込めない。

ところが、マシュー・ボーンのは、ミュージカルではないから歌や台詞はまったくないわけで、ダンスと舞台装置だけで物語が進んでいくのに、台詞や歌があるのよりもずっと話しがわかるのだ。日本人にはこの方がいいかもね、と石井さんと話した。
ダンスだけで充分伝わるのがすばらしいし、トピアリーのダンスほか、アーティスティックな舞台でとてもファンタスティックなのが良かったわ〜。衣装も60年代のバービーちゃんスタイルがとても素敵で、一人一人ちゃんと見たいと思うのだけど、結構人数が多いので全部の細部が見られなくて残念でした。ティム・バートンの物は何作かは60年代のポップなキャンディカラーが特徴だよね。
覚えてないんだけど、きょうピンクのベロアのようなジャージを着た女の人が出てたけど映画でもそうだったんだろうか?『チャーリーとチョコレート工場』にもベロアのピンクジャージのおかあさんが出てきていて、もしかしたら、どの作品にもこれが登場しているのかも?と楽しくなった。物語はご存知の通りのものですが、ティム・バートンの作品は死者と生者の世界がいつも行ったり来たり入り交じっていて、最後は物悲しいなぁ。
最後は舞台の上から客席に雪がたくさん舞って、感動的でした。ああ、楽しかった。


マーマイトのポーション。デザインはかわ
いいけど、味はおぞましい。

楽しい気持ちで終ってから大崎のアイリッシュ・パブで久しぶりに石井さんとアイリッシュナイト。飲んだことのないアイルランドのスタウトとかマッシュルームのフライやソーダブレッドなど食べてロンドンほかのお土産話しなど聞く。
去年、わたしと行った時にはもろにテロに合ったのだけど、今年も石井さんは未遂とはいえテロ騒動に巻き込まれて、飛行機が遅れたり荷物が持ち込めなかったりと大変だったらしい。おみやげにあのマーマイトのポーションなどをいただいた。
マーマイトはデザインがとてもかわいいんだけど、味はやっぱり納得できやせん!
これはいつ使ったらいいんでしょう・・・
近況など話す。ウチの子どもがシザーハンズならぬ『リモコンハンズ』である話しをする。両手にDVDのリモコンを二つ持って器用に録画ダビング&LIVEをしまくっている様子がまったくもってシザーハンズの床屋のシーンのようなのよねー。早く夏休み終って!

これでしばらくの間、見たいと思うものがなくなったので、あしたこそ上野へ若冲を見にいってこようと思ってる。行くったら行くっって思わないと、もう行けそうにないから、絶対行くもんね!


◆2006年8月21日(mon) ビートルズの話



セルメンよりスルメンな夏

プールで泳ぐ。100m泳いだだけでゲッソリしてしまった。

何日か前に書いたけど、セルメンことセルジオ・メンデスが来日。新しいアルバムはヒップホップノリのブラジ〜ル。夏のボサノヴァは気持ちが良いもので、大好きだけど、ヒップホップはわたしには暑苦しかった。
セルメンは1枚も持って無い。昔兄が何枚も買っていたのでわたしは買う必要がなかった。きょうだいというのはそうゆうところが便利。姉は映画音楽全集を親から買ってもらっていて、一緒に住んでいる時はみんなで聞けたけど、姉が結婚したり、兄が一人暮しになった時点でサラバとなった。そのへんは不便。
兄はセルメンのほかにテレビアニメ音楽をたくさん持っていて、特に、当時流行りの少年合唱団の物が多く、それらを聞くことができなくなったのは残念なことだった。わたしと兄の好きな合唱団は上高田少年合唱団だった。なんといっても『スーパージェッター』と『ソラン』で(『鉄腕アトム』というよりも『赤銅鈴之介』のようなものが好きだったかも)、特にスーパージェッターはその頃わたしのアニメヒーローだったので繰り返し聞いていた。しかし・・・・どうしても今どんな歌だったか思い出せない。ソランは歌えるのに・・・。『8マン』も恋人だった。スーパージェッターとどっちが恋人だったら良いか、がその頃のわたしの悩みだった(本当の恋人は『どろろ』の百鬼丸なんだけど)。兄は『ジャングル大帝』の弘田三枝子が好きだったので、その後弘田三枝子のレコードも買っていた。セルメンのヴォーカルのセクシーな女性陣と弘田三枝子が好きだったので、家では「あんたってケバい女が好きなのね」とからかわれていたけど、実際はアニメおたくだから、あんまり実物には興味なかったらしいケド。

アニメおたくにはそうゆうところがあり、セクシーな女の人を見るよりアニメの女の子を見る方がいいらしい(ああ、なんか疲れるわ)。最近ウチの子どもがあまりにもこの兄に似ている性格になってきていて恐ろしい。鉄腕アトムの全集中1巻だけ(1話だけなのかどうかわからないけど)手塚治虫が描いてないというのがあるらしく(たしかにわたしにも違いはわかった)兄は「これはイカンのだ」と言って棚のすみっこに追いやっていたのだけど、きのう子どもと漫画の整理をしていたら、『ケロロ軍曹』の絵が出てる数ページを「これは吉崎先生(先生と呼ぶかっ!)が描いてるんじゃないから・・・」と言って捨てていたので、ドヘェ〜〜、キモい遺伝してるぅ〜と一瞬手が止まってしまった。目下のわたしの悩みはこの子の性癖なのだけど、兄も相当ヤバい奴だったが、今は普通に社会生活を営んでいるから、なんとかなるだろうとは思っている。

ビートルズ

わたしのファンクラブ証。とっくに解散していたんだけど・・・。

夜、NHKでビートルズ66年の来日の記録みたいのをやっていたので見る。

というわけで、きょうだいがいると何かと早くから大人の経験ができるのでラッキーだ。姉がその時中学生。親友はポールというあだ名で、ウチにレコードを持ってきて聞いていたし、隣の中学生のお姉さんがいつも2階の自室でビートルズを聞いていたので、2階のベランダにいるとずっと聞きつづけることができる。なもんだから、わたしはとても小さい時に(何歳だ???)ビートルズのものをほとんど聞いていたのだった。姉の親友ポール(自分でそう呼んでくれと言っていたのでおかしかった)は何かの懸賞で(多分チョコレート)武道館のチケットをゲットしたが、学校だか親だかに禁止されてウチに泣きに来ていた。夜やって来て物凄く泣いていたので結構わたしには衝撃的な出来事で覚えているのだった。ウチの親はビートルズが好きだったので(みんなで『愛こそはすべて』の放送も楽しく見た)、ポールちゃんはウチで夜遅くまで泣きつづけていて、何故か母が慰めていた。
記憶が最近さだかじゃなくなってきたんだけど、最初に買ったシングルレコードはモンキーズの『恋の終列車』か『すてきなバレリ』、またはビートルズ『ヘイジュード』&メリー・ホプキン『悲しき天使』。後者は2枚同時に兄と共同で買ったのでよく覚えていて、モンキーズは誕生日に自分で買ったのだけど、ずっとビートルズが先と思っていたけど、年代的に考えるとモンキーズだったのかもしれない、と最近わからなくなった。どっちでもいいんだけど、とにかくその頃盛り上がっていたGSのものにはまったく手をだしてなかった。GSはスパイダースとカップスとモップスが好きだった。でも本当はタイガースも好きだった・・のに好きと言えなかったヒネクレ者。

70年にビートルズは解散したわけだけど、わたしがファンクラブに入ったのはもっとあとで、愛読書『ミュージックライフ』とその次に愛読書だった『ローリングストーン』(これはたまにしか買わない)だけでは本当に解散したのかどうなのかわからず(何故かこれがどうしても知りたかったのだった。しつこい性格。)、ファンクラブに入れば情報は早い、と思ったからというのが理由なのでした。その後ファンクラブから映画上映会とかグッズ販売の会のお知らせとかいろいろ来るのででかけていってはポスターなど買っていた。一番気に入っていたポスターは横尾忠則の描いた桜の花がバックに描かれたヘイジュードの時の服装のもの。ほかは高校の文化祭の時にバザーをやって、全部売ってしまった。この頃はレコード屋の姉さんにこき使われていた頃で、バイトのギャラがポスターから作るバッジだけだったのだけど、それも文化祭で売ったので、ちょっと儲かった。ほかの教室ではクリーム『ホワイトルーム』だけをただリピートして聞くというのをやっ ていて、なぜか盛況で、文化祭が終った頃にはみんながどうしてもホワイトルームを口ずさんでしまうのでおかしかった。わたしもなんだけど。
ポールとジョンのサインが美しかったのでよく真似をしていた。ポールは左ききなのでちょっと角度が違っていて、それがおもしろくて英語はポールの筆記体を真似して書いていたのだけど、ずっとその癖のままになっていて、マッカートニーの最初の『M』の字も真似していたから、頭文字が同じ『M』のわたしはその頃から今にいたるまでずっとポールの『M』でサインしている。版画の英語のタイトルをよく「うまいね」と褒められるのは、このように真似をしつづけていたからで、ビートルズのおかげです。
今はビートルズはほとんど聞かないけど、CDで買いなおしたものはある。『リボルバー』と『ホワイトアルバム』の2枚。ほかの『アビーロード』や『ラバーソウル』『マジカルミステリーツアー』などの方がたくさん聞いていたと思うのだけど、改めて買おう、と思った時、その2枚になったのでした。CDではそれとアンソロジーだったか・・・2枚組になってるものをのちに買った。『オールディーズ・バット・グッディーズ』というアルバムがあるのだけど、欲しいけどな〜んか買いたくないと思ったアルバムで、これはなんとFM大阪の何かの番組でリクエストハガキを送ったらプレゼントで当ってしまったシロモノ。後にも先にもこうゆうものに当ったことはない。
わたしはビートルズが好きです。今でも好きです。

ストーンズは中学の時一番仲良しだった子が持っていたので当時買わなかった。転校したら聞けなくなった。
友だち、きょうだい、恋人、夫婦、親、一緒にいる時に共有していたものは、別れてしまうと聞けなくなる。聞けなくなってしまったものを思い出していると、その別れた人との関係なども思い出し感慨深い。


◆2006年8月19日(sat) 蔦木さん



8月26日はコレ!
この日は高円寺は阿波踊りです。踊りながらペンギンハスウの地下へドーゾ。見るアホウになってください。踊りも可。

26日、土曜日は高円寺ペンギンハウスでライヴがあります。
突然段ボールに呼ばれました。毎年恒例になった蔦木栄一さんの追悼ライヴですが、今回はいつもより場所も出演人数もコンパクトですね。これにはそれなりの俊ちゃんの考えがあってのことだと思います。せっかくのライヴなので、サボテンはわたしたちなりに追悼しよう、と思って考えていたのですが、蔦木さんの美術作品にちなんだタイトルで何かやろう、という相談をしました。さて、どんなかな・・・。
で、わたくし伊豆の海辺で1曲考えてたんですけどね、とてつもなく明るいものにしよう、というのがまず第一に考えたこと。それからウダウダ思い描きながら、そうだ、蔦木さんが好きだったらしい(わたしも好き)ケヴィン・エアーズの『Shouting In A Bucket Blues』みたいなみんなで歌えるところがあるのが良いなぁ、と思いました。結局途中の間奏もまったくオリー・ハルソールじゃないし、全然似てないものになっちゃたんだけどね。明るい出来上がりにはなりました。

歌詞はいつものようになんとなく半分くらいできたままで、当分できそうにないんだけど、いつものごとく、当日には完璧にできる予定です。
ちゃんと気持ちを込めなくっちゃやっぱりいけないと思ったので、蔦木さんとのことを思い出すことにした。なんとなく笑ってしまうことが多かったので、明るいのがいいな、と思った次第。
それから亡くなったあと、ロック画報の特集で自分が何を書いたかもう一度読む事にした。蔦木さんの歌詞について書くように依頼されたので、音については触れてなかったのだけど、やっぱりロックンロールが良いよね、と思い、そんな風にした次第。自分が書いていたのを読んで新たに思ったのは、蔦木さんの歌詞は『飴』と『ムチ』みたいなところがあるなあ、ということで、厳しいもののあとには必ず暖かいものが、やさしいことばのあとには突き落とすようなものが、いつも行ったり来たりしてるような気がした。そうやっていろいろ提示したり自分に問いかけたりしたあとに『成り立ってると思う?どう思う?』と聞きたがっているような感じがする。そんなところもあったのかなぁ・・・・。なにか、そんな感じのことが書ければいいなぁ、と思ってる。
というわけで、当日をお楽しみに。多分できあがってるハズ。全然違うものになったらゴメンネェ〜〜〜〜(関係者さまへ)。サボテンは3番目です。


きょう聞いたもの。
右からノエル・アクショテ『RIEN』。 今回の写真は森山大道さん。写真がすばらしく良かったので、写真集付きという趣き。

きのうはたくさんCDを買ってしまった。
ノエル・アクショテ『LUST CORNER』は思いのほか良かった。試聴できない状態で店で買うのは楽しいな。まったくショーモナイ場合もあるからドキドキするでしょ。そうゆうのが楽しい。でも、このアルバムはマーク・リボーとユージン・チャドボーンが共演と書いてあったから、想像だけでもワクワクしたし、やっぱり予想通りカッコよかったし面白かった。実はもう1枚同じWINTER & WINTERのものを買ったました。『RIEN』です。これはアクショテさんの実験的な部分だけで作られているようです。昔はこうゆうものに対してそんなに興味は沸かなくって、どうしてあんなにギター弾ける人がわざわざこんな禁欲的なことするのかしら?と思ったものです。でも、最近わたしにもわかってきたんですよ。このところ毎日書いてますが『音象風景』を描く欲求の実現のためにむかってるんですよ。楽器はそのひとつの道具にすぎないのかもしれない。でもね、ギター演奏の部分がちょっとあるんですけどね、それがとてもいいんですよね。多分やっぱりわたしはコンピュータやノイズなどよりも、曲としての演奏の方が好きなんだと思います。コンピュータもノイズもハッキリ言って飽きた。もうたくさんだ。軽快なロックンロール聞かせてくれ!
とはいえ約20ページある写真も音によく合っていて、何度も見てしまった。森山大道さんの写真でした。見たことあるような無いような・・・。風景も彷徨う犬も良かった。写真っていいな、と久しぶりに思った。

でも、『LUST CORNER』の方が好き。

夜のサボテン練習では新しい曲なんぞも練習。暑くて体力が落ちているのか、酸欠ぎみでヴォーカル力低下。
わたしは反省しているのよ、最近。もっとやれるんじゃないかと思ってるのにやってないと思う。昼間マツキヨ氏にギターのスケールについて学ぶ(ジャズ出身だからこうゆうことに詳しい)。どうしてもピアノ的に考えてるわたしは、なかなかギターのつくりが理解できないままでいる。ピアノっていうのは12の音のブロックがただ低いところから高いところへ並んでるだけなんだよ。だから、12覚えればあとはどこも同じ。だけど、ギターはもっともっと数が多いじゃん!コレ、やっぱり全部覚えなきゃ駄目なのかなあ???12色の色を決めて弦に塗ったらすぐに覚えられるかなあ。などと考えつつ夜中にまた『Shouting In A Bucket Blues』を聞きながらちょっと練習した。全然ダメだった。ガァ〜〜〜、頭にきた!

サボテンの次回のライヴのお知らせです。
■2006年8月26日(sat)
高円寺『ペンギンハウス』
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◆2006年8月18日(fri) ノエル・アクショテ再び

チィちゃんが朝決まった時間におもちゃをくわえた口をわたしの顔に押し付けたり手でパンチをくらわせたりするのだけど、どうしても、どうしても、どうしても!起きることができない。その内、外はとてつもなく暑くなってしまっていて、散歩どころじゃなくなる。きょうもそうだった。チィちゃん、かわいそうに諦めて寝ている。

朝少し仕事。午後また渋谷へ。知人に会う。カフェで涼んでいると出られなくなるなぁ。ひとしきりペラ〜リと話しをして楽しいひととき。その後パルコのそばのESPへ。弦を買う。涼しいのでついでにギターもいろいろ見る。アームのついてるものを見ていたんだけど、その奥に恐ろしい形状のギターコーナーがあり、恥ずかしくなってしまった。それはアルフィー、あ、これはジ・アルフィーと言わねばならないんだっけ?高見沢ベルサイユのバラ氏モデルらしいのだけど、たくさんエンジェル型のがあった。ほかにもお馬鹿なギターがたくさんだ。アームといえば、海でアンプ内蔵マリンライダーを点検していたら、ケースからアームが出て来た。そうだったのだ、この小さなギターにはアームがついているのだった。実際にわたしはアームを使ったことないの。ちょっと遊んでたらおもしろかった。


きょう聞いたもの。
右からノエル・アクショテ『LUST CORNER』、ジミ・ヘンドリックスのベスト盤、The Melody Four『on request』。
『LUST CORNER』についている写真集はアラーキー。

そこからまたきょうも通り道にあるっつーことで、タワーレコードへ。きょうはエレベーターで5階へ。ワールド/アンビエント・・・なんてのがあるところ。サン・ラ一応見る。まだ注文しているバットマンが届いてないので、躊躇。
The Melody Fourの見たことないものを発見。『on request』。これもお馬鹿といえばお馬鹿なんだけど、ベレスフォードもコーもロルおじさんも演奏はちゃんとしてるからお軽い音楽でも楽しい。歌もやる気なさそうだけど、楽しそうだし、フレンチな感じで、こんな暑くるしい日には良いです。
極端に音が少ない。でも、充分ともいえる量。

もうひとつノエル・アクショテ『LUST CORNER』。これはすばらしく良かった。右の耳からはノエルが、左の耳からはマーク・リボーとユージン・チャドボーンが聞こえてくる。ゴージャスだ。きのう書いた『音象風景』が、まさに見えてくるような3人のギタリストの演奏でため息が出た。単なるファンですね、こうなると。

ブラジル、といえば誰でしょうか(サッカーじゃなくてね)?ジョアン・ジルベルト、アントニオ・カルロス・ジョビン、もう一人大物いましたね、セルジオ・メンデス。秋に来日だそうで、新作が試聴できる。でも、『マシュ・ケ・ナダ』のヒップホップヴァージョンはセルジオ・メンデスとブラジル66を小学生の時に随分聞いていたわたしにはエエ〜!?嫌〜〜ん、って感じでした。最後の曲のクレジットにチャーリー・ツナ入ってますねえ。懐かしいですねーFENのジングル。学生の頃よく聞いていたFENで流れていたチャーリー・ツナの声。

いろいろ買ったら6000円以上になって、ポイント2倍。きのうの分もあっていきなりカードがフルになりそうだ。買わない時は何ヵ月も買わないんだけど、買い出すと止まらない。でも、注文していたものがまだ数点届いてないので、このへんでちょっと控えとこっと。

タワーから線路沿いに歩いて原宿から代々木方面まで歩く。ベトベトになってしまった。イラストの仕事、最終打ち合わせ。なんとか終了。団塊の世代のメイクはおもしろい。オノ・ヨーコ風の人を描くのがおもしろかった。川久保玲とかコシノジュンコとか、顔を描くのがおもしろい。遊ぶ気にならない暑さで、まっすぐ帰宅した。メロディ・フォー聞いていたら子どもが「いいねー」というのが不思議だった。ノエル・アクショテを聞きながら夕飯。子ども何も言わない。が、文句も言わない。これも不思議。ジミ・ヘン聞く。これも「いいねー」と一言。よしよし、さすが我が子、いい子だ。

サボテンの次回のライヴのお知らせです。
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◆2006年8月17日(thu) メイヨ・トンプソンはロック界のオシムか?

台風がまたきている。蒸し暑い。体感湿度70%くらい。
きょうの原宿での打ち合わせが中途半端な時間になってしまったので、上野の若冲も見られない感じだし、工房で作業する時間も無さそうだし、困ってしまった。最近CD屋に行ってないし、弦とシールドも買いたかったので、渋谷に寄ることにした。
タワーレコードのポイントカード切れてた・・・、惜しいところで。最近は通販専門だったので忘れてた。
きょうはまず2階のインディーズコーナーへ。あまりライヴに行かないから聞いたことないもので試聴できるものは・・・と。キリング・フロアの3rd.というのが出ていて、試聴。いいなあ、コレ。金管物が好きなので5曲目まで飛ばしながらルンルン聞いて、1500円だしもうスッカリ買うモードに入っていた。ところが6曲目で惜しくもoutとなってしまった。わたし好みでいい感じだったのに、ここへ来て演歌・・・。よく1曲こうゆうの入れたりするけど、冗談でも駄目なのよ。頭の後ろあたりで『コレを買ったら君は駄目になるよ』と硬派な神様が囁くのです。残念。良かったのに。いろいろ聞いて、そうかコレってそうゆうのだったんだ、案外いいかもとか、どうしてコレが?と納得したり訝ったり。

6月の個展&ライヴを誘ってくれたFALLの大内さんや、ソロで一緒に演奏してくれた清成さんがメンバーに入っているアンデルセンズの新作も聞いた。サイケ&アシッドとでも言うのか、いろんな楽器がほどよく入っていていい感じだった。ジャケットもなんとなくSTEELEYE SPANを思わせる(このバンドのジャケットはもっと気持ち悪いけど)・・・被りもの系で、ボンゾズも入ってるかな・・・サイケなコラージュで良かったので買おうかな、と思った、けど、その内ライヴにも行くと思うので、その時に買おうかな、その方が嬉しいだろうな、と、きょうは買わないことにした。


The Red Krayola新作『introduction』。
アコーディオンとウッドベースが入ってる。この編成で10月に再来日。去年とても感動したライヴだったので、また行きます。東京では3回。いつ行こうか・・・

写真上の3枚は通販。ブッカーT&The MG'sと、ダニー・エルフマン/シザーハンズのサントラ、とヴィンス・ガラルディTRIOの『A CHARLIE BROWN CHRISTMAS』。

2階はこれでお終い。サボテンの在庫は3枚ともありませんでした。入れてください!
3階ロックコーナーへ。
The Red Krayolaの新作『introduction』が目的。去年来日した時吉祥寺スターパインズ・カフェで見た。メイヨ・トンプソンはイケてた。その後このくらいの年齢の人を何人か見に行ったけれど、なんというか、『・・・・・』、な印象ばかりが続いて盛り下がってた。年齢じゃないよね、コレって。それはメイヨ・トンプソンが証明してる。ギターのトム・ワトソンが証明してる。キチンと考えて良い音楽を創りあげているなぁ。オシム監督みたいだ。ロック界のオシムだな。(オシムファンなわたし。相当)
まだCDの中身はまったく見てないので音だけの感想だけど、こうゆう言葉があるのかどうか、この人だけの『音象風景』というものがあるのだなぁ。それがロックバンドという気持ち良い反骨精神の中にクッキリと描かれている。音象風景というのはとても大事だと思う。
わたしは、楽器ひとつひとつの音の描く世界が目に見えるように感じられる音楽が好きだ。音がうまく並んでいる、というだけでは風景にならない。きれいに並べて埋めていくだけのようなものは、今はやりの大人のぬり絵と同じで、飾ったところで誰の仕業かも問題外のソトだ。感性を刺激するような物ではない。風景画にもいろいろあって、それが好みの風景であれば楽しめるよね。創造力を持って音を紡ぎ1枚の絵のように描き、それによって聞く者の想像力を駆り立てるような音楽が好きだ。
レッド・クレイオラはそんな音楽をしていると思う。わたしもそんな音楽を目指したい、と思ってはいるのよ・・・。多分少しはやれていると思ってるけど。

本売り場では買いそびれていたTITLEの5月号『ロックで旅するイギリス』をようやく購入。去年イギリスに行く前に出てたら楽しかったのにぃ〜、と思わせる内容だった。CD屋はラフ・トレードしか行けなかったけど、これを見るとその近くにもおもしろそうなところがあったみたい。でも、ラフ・トレードはいい店だったんですよねー。どのCDでも持っていけば試聴させてくれるし、わたしなんぞは、小銭がなくてどうしようかと思案していたら、「いらないよ。おまけだ」と、端数切り捨てしてまけてくれたし。普通CDはまけてくれないもんねえ。ところで、ザッと読んでいて呆然となったのは、わたくしジミ・ヘンはイギリス人だと思ってたんですよ〜。違うじゃん。呆然。誰でも知ってることなんでしょうか?もイッチョ、スパークスは?これは知ってる、アメリカ人。レッド・クレイオラとスパークスは10月に続けて渋谷0-nest。う〜ん、どうしよう。ちょっとおもしろそうなんだけども。
『目隠しプレイ』という本も立ち読み。ミュージシャンの方々にジャケット見せずに音だけ聞いて貰っていろいろ語るもので、おもしろそうでもあるのでペラペラッと眺めたんだけど、どうも、駄目でした。とゆうか、知らなくてもいいや。と思ってしまった。わたしにはどうでもいいことだなぁ、こうゆうことって。ファンであれば知りたいこともあるかもしれないけど・・・やっぱりそんなに興味が持てないかも。工藤冬里さんの回でおもしろいところはあった。それは坂本龍一プロデュースのグンジョーガクレヨンを聞いて、グンジョーを初めて見た時、組ちゃん(ギターの組原さん)のつま先立ちの演奏を見て「別世界の人たち」と思った、というコメント。知ってる人の名前が出てくると楽しいことは楽しいな。因にわたしは初めて見た時、カッコイイ、とは思ったけど、そんなにかけ離れた世界ではないとは思った。いや、やっぱ異次元かなぁ・・・あ、でも、数少ない大好きなミュージシャン友だち(だと思ってるんだけど)です。
疲れたので退散。並びにあるクロサワ楽器に寄って弦とシールドを買おうと思ったら、ええ〜!?店が全部アコースティック&ウクレレのみになっていた!エレキ関係はどこに行ってしまったんだろう。ショック。仕方なく、そのまま工房へ行くことにした。

打ち合わせまで1時間。その間涼むことができるし、オオそうだ!木曜講師の永畑氏がきょうから復帰なのだー、おみやげでもあるかも〜。あったよ、チョコレートと紅茶が。
永畑氏はパスカルズのラッパ吹きでもあって、ほぼ一ヵ月間フランスほかフェスティバル出演のため欧州へ行ってたのでした。さっそくおもしろいおみやげ話しを聞き、大笑いした。そうそう、きのう書いたけど、9月にソロでライヴをするのは、パスカルズのヴァイオリンのクリスチーヌさんがリーダーのバンドmama clioが1周年なんだそうで、そのライヴにゲストで呼んで頂いたのでした。荻窪のビストロサンジャック。食べ物もおいしそうです。限定30人だそうです。要予約です。セッションありです。前回はぶっ壊しギターで参加いたしました。今度は多分ヴォーカルで参加ということになりそうです。ぶっ壊さないつもりです。ギターも好きですが、歌うのも好きなので嬉しいし、自分の曲以外で歌うことって実は今まで一度もないので、とても楽しみです。
飛行機に楽器を積むのは神経遣うだろうなー。そんなことなんぞも聞いたりしておもしろかった。そうこうしてるとまた大雨。

打ち合わせにとあるファッションマーケティング会社へ。直しはちょっとだけだったので安心した。団塊の世代の男女を描いてるんだけど、『塊(かい)』の字を「こん」と言ってしまう人がいる・・・・。タラ〜ッ。まわりで二人も知っている。しかも若いニョショーだ。そんなことを口にしてはイケナイざんす〜。若くなくてもマズいざんす。この世代の人たちが一斉に定年退職、と新聞にたくさん出ている昨今、心の中で「こん」にしてうら若きニョショーが読んでるかと思うと顔が赤くなるので、キチンと勉強しましょう、社会科。


◆2006年8月16日(wed) 休憩リズム

一日仕事と洗濯で終ってしまった。あとサッカー見ただけ。
オシム監督には今3人のセルビア語通訳がついているのだそうだ。難しそうだ、セルビア語は。きょうの試合は、ちょっとイライラしたけど、双児が出ておもしろかった。双児とか三つ子とかが好きなんですよ。おそ松くんも好きだし。

わたしはずっと同じ事をすることができないですっ!

今発見したかのように書きましたが、実に、実に、今発見したんですよ。
大きな意味でも同じことはできないのだけど、小さな意味でもそうだった。一日仕事をしていた、とはいえ、11枚の絵を描くのに、何回休憩したかわからない。休憩といって良いのか単に『ながら族』といった方が良いのかがわからない。
休憩してCDを聞く。休憩して料理をする。休憩してインターネットする。休憩してギター弾く。休憩して掃除する。休憩して犬と遊ぶ。休憩して本読む。休憩して探し物する。休憩して調べものする。休憩してメールする。休憩して管理人にとうもろこしをお裾分けにいく。休憩してサッカー見る。休憩して残暑見舞い&個展お礼状書く。休憩してサボテンライブ音源整理する。等々。こんなことをしているので、なかなか仕事は終らない。やっと0時過ぎて終った。
でも、この休憩タイムに相当いろんなことができているわけで、仕事以外一つとして完璧に終了したものはないけど、これらは、このような生活リズムの中で次第に終了へと向かう、ってことになり、ある時ドカッといちどきにいろんな事が完了することになって気持ちが良い。わたしのこのような『ながら族』人生リズムが、信じられないわ〜〜、と思う人もいるかと思いますが、思いついた時にやるのが一番新鮮で良い、と思っているので、ずっとこんな風にやってる。兎に角ジッとできない。

残暑見舞い&個展お礼状というのは、海に行ってる時に完了の予定だったのだけど、たくさん持っていたハズのカードが、なんと10枚しかなかったために10人にしか出すことができなかった。しかも、個展の時の芳名帳の写ししかなかったためそこに住所が書いてなかった人に出すことは当然無理でした。これからゆっくり出す予定です。すみません。芳名帳には住所を書こう!わたしは必ず書くことにしてる。とはいえ、6月の個展のお礼状を今頃出すなんて、本当に駄目だ。出そうと思っていた人から先にいろいろ届いてしまって、情けない。とうもろこしまで届いた。おいしかった・・・・・早くお礼状を出そう。

そうこうしていたら、ソロライヴに誘われました。9月28日です。詳細はまたあとでね。その前に26日サボテンのライヴがあるのでよろしくー。


◆2006年8月15日(tue) 海辺でブラジル人を眺めながらサッカー小説を読む


かわいい『青ウミウシ』。
つかまえたのは二度目。

海行ってました。海は楽しいですけどね、車が疲れる。
『パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン』の1作目をDVDで買ったので車の中で見たんだけど、子どもと一緒なので吹き替え。で、伊豆の下田に行くまでに2回。そのあとメイキングも見る。2作目よりもおもしろかったかも。メイキングおもしろかった。ジョニー・デップは変なファッションが似合うなぁ。帰りはわたしが運転するんだけど、その間4回。なんでそんなに見るかというと、車に乗ってると必ず誰かが寝てしまうからで、4回見て、やっと全員すべてを見終る。その間、運転手は音声だけなわけですねえ。さすがに吹き替え6回聞くと覚えちゃいますよ。聞いてるうちに、コレって「愛と誠」ちょっと入ってるなぁ、と思ってしまった。『君のためなら死ねる!』なんちゃって。我が家の場合、現在車のオーディオが一番音が良くって、映画も重低音で響くから音だけでも結構楽しめます。この映画はどの場面見てもおもしろいと思った。でも、6回吹き替えは多いよね。

海辺には去年に続いてうるさいブラジル人グループが来ていたのよ。いつも行く磯は、最近人が増えてきて、ほとんどの人がタープやテントを張ってます。キャンプの人もいるし、わたしのように、昼間だけそこにいて、夜は家で寝る、という人もいる。ブラジル人グループは二つあって、何故かどちらも車で大音量で音楽を流してる。コレは結構迷惑で、その重低音がなければ我慢できそうな音楽なんだけど、重低音が好きなんだな、車で音楽大きい音で聞く人っているのは。女の子たちはすんばらしいBODYで、ビキニがまぶしい。男はタトゥを大抵いれている。バーベキューは骨つきの大きな肉をバンバン焼いてる。

タープの中で本を読んだり、ギター弾いて曲を作ったりしながらウォッチングするのが楽しい。

わたしはスポーツが好きだっ!!
と言うことがカミングアウトであるかのように聞こえてしまうのは何故なんだろう?
特に音楽関係の人はスポーツで盛り上がらない人が多い。 わたしは別にそうゆうことは何とも思わないし、ダサいと思われても構わないので言ってしまいますが、子どもの頃から球技大会と文化祭に燃える女だったのだ。しかも、そうゆう時だけキャプテンなのヨ。忍耐力持続力は無いのでクラブには入らない。でも、小学校の時のソフトボールではピッチャーでキャプテン。サッカー大会でもキャプテンだった。高校生の時も球技大会というのがあって、わたしはバレーボールでセッターやってキャプテンだった。うまい人は何人も勿論いて、わたしは普通よりちょっとうまい程度なんだけど、キャプテンなの。ようするにイベント好きなんだと思う。中心になって騒いでるんでキャプテンにされていたんだと思う。それと盛り上がってアドレナリンが出る興奮した状態が好きなんだろうと思う。極まってきて一瞬神がかったものがよぎるような時というのがスポーツにはあって、そうゆうのを味わいたい、と思うことがある。
音楽でも、絵でもそうゆう時はなくはないけど、スポーツはよりダイレクトだから。


愛機「マリンライダー」と。
海辺では波の音が意外と大きくて、ギターの音は殆ど誰にも聞こえません。

本1册海辺で読んだ。1日半で読んでしまった。
これはサッカー小説。小学館のサッカー好きMさん編集による新刊本。『俺が近所の公園でリフティングしていたら』というもので、サッカー関連の2チャンネルで電車男のように書き込まれていたものを大幅に書き直してまとめたものです。コレがおもしろくて良かったんですよー。コレはジーコもオシムも平山も楢崎も実名で出てくる。自分が実在するチームに入り、実在する選手と対戦するという、サッカーが好きな人だったら夢に見るような話しなのだけど、甘酸っぱい要素がたくさんあって、2度ほど目頭が熱くなってしまった。こまかい事はどうでも、スポーツいいなぁ、と思うような小説でした。
この中には女性スポーツライターというのが出てきます。誰かモデルがいるのか、くわしくないのでわからないけど、お決まりといえばお決まりの登場。ただ、ライターの力というのは大きいんだなぁ、というのはわかる気がする。良いことでも悪いことでも影響は大きい。

1册読んでアドレナリンが出たところで、仕事を少し。コレはさすがに海辺ではできず、家の中でやる。完成せず。早急にあしたやる。
海辺では1曲なんとなく曲を作る。五線譜のノートを忘れたので丸暗記しようと思っていたが、少し作っては何故かスリードッグナイトの「オールド・ファッションド・ラブ・ソング」が頭の中をグルグルする。ああ、なんでこんなのが出てくるんだ!ずっとコレばっかり鳴る。二日目、これではどうしてもせっかく作った曲が覚えられないと悟り、ノートに五線譜をわざわざ書くことにした。最初の数小節書いておけば、あとは出てくる予定。12小節書いてホッとする。それでも「オールド・ファッションド・ラブ・ソング」は消えない。これとか「西暦2525」とか「サタデー・イン・ザ・パーク」とかキャプテン&テニールとかが、なぜか突然しつこく出てくるんだけど、特に好きだったわけでもないのにものすごくラジオで流れていたために出てくるんだと思う。それとも好きだったんだろうか・・・・。もしかして好きだったかも。だって「西暦2525年」ってシングルで買ってるよ!思い出してしまった。サンタナの「ブラック・マジック・ウーマン」と同時期に買った。ちょうどNHKで『ステージ101』をやっていた頃で、わたしはよく見ていたけど、これを見ているとストーンズ好きな友だちからは馬鹿にされていたのだった。老若男女安心して聞けるいかにもNHK風のロックのアレンジがちょっと気恥ずかしかったので、まともには見られなかった。特に「ライオンは寝ている」。あれはなんだか嫌だった。振り付けも嫌だったナァ。

海は台風のあとで少し濁っていた。それでも朝早くから海辺のタープの下の椅子でダラダラしながら泳いだり寝たり食べたり・・・・は楽しい。引き潮と満ち潮を確認するのもおもしろい。
ブラジル人の水着はかなり強烈です。サッカー小説にはブラジル戦というのも出てきまして、勿論ロナウジーニョも登場するのですが、このあたりを読みながら黒彪のようなブラジル人を眺めていたら、「ああ、この肉体には負けるよね〜〜」と思わざるをえないのでした。

あしたから、またお仕事。

サボテンの次回のライヴのお知らせです。
■2006年8月26日(sat)
高円寺『ペンギンハウス』
「突然段ボール 蔦木栄一 亡き3年追悼ライブ」
高円寺PENGUIN HOUSE TEL/FAX : 03-3330-6294
 東京都杉並区高円寺北3-24-8みすずビルB1
  http://home.att.ne.jp/blue/k92/penguin.html
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サボテン http://www.saboten.biz/  
JOJO広重

◆2006年8月10日(thu) パイレーツ&パイレーツ


『パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン』ジャック・スパロウのジョニー・デップ

朝一番で近所のシネコン。家族で映画。
『パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン』

娯楽だ娯楽だ!ジョニー・デップはやっぱり今一番カッコいいな。
きのうに続きミーハー。
物語とかはどうでもいいや。大蛸も出てくるし、海もきれいだし、フジ壺顔は気持ち悪いけど、なんたってジョニー・デップだから、それで良いの。
今月はもう3本映画見た。最近何ヵ月も映画館で見てなかったので、このくらいどうってことはないですね。今月はマシュー・ボーンの『シザーハンズ』を見にいくことになっていて、本当に楽しみ。
ジョニー・デップはまず『シザーハンズ』から始まった。『アリゾナ・ドリーム』『ギルバート・グレイプ』『エド・ウッド』『デッドマン』『ラスベガスをやっつけろ』『GO!GO !LA』『ナインス・ゲート』『スリーピーホロウ』『ビートニク』『耳に残るは君の歌声』『ショコラ』『ラスト・イン・ラ・マンチャ』『フロム・ヘル』『チャーリーとチョコレート工場』『レジェンド・オブ・メキシコ』『ネバーランド』・・・多分これだけ。ほか、見て無いもの多数ありますが、このくらいで勘弁。カッコいいもの、カッコ悪いもの、いろいろだけど、どれも愛せる。一番かっこいいのは『デッドマン』だったと思ってるわたしです。

午後遅くなってから一人で高島平へ。全然子どもは美術館に興味を示さないのだ!若冲も誘ったが断られた。もう、一人で行くしかないヨ。
板橋美術館。『イタリアボローニャ絵本国際原画展』に行く。工房のオバタ嬢が日本人入選者の中に入って、招待券をわたしにもくれたので行って来た。遠かった・・・ので30分くらいしかいる時間がなかったが、たくさんの作品を見ることができた。わたしが好きなのはドイツ人のものがどうも多かった。共通してるのは何かなぁ・・・モダンでシャープな線、人物はスマートで、服や家の調度などのセンスが良い。ショップで古い英国の絵本を買った。海賊物。
きょうは一日パイレーツだ。

暑くて歩くのもつらくなったのでバスと電車を利用して帰宅。朝から目一杯動いたため疲れた〜。夜はBSで『ウォレスとグルミット』を観る。グルミットはかわいいなぁ。スヌーピーとどっこいどっこいのかわいいしゃべらないキャラだ。
あしたの夜からヴァケイショ〜〜ン。今回も仕事道具は必需品になってしまった。ふぅ〜。それから、チビギターも持参せねばならない。1曲練習しなくちゃ。きのうM氏にサッカー小説を1册頂いたのも持っていく。海辺でサラッと読めそうだ。でも、感動して泣くらしい。


『THE GOLDEN VANITY』という英国絵本。楽譜まで入っている。しかもコード付き。今度歌ってみよう。

◆2006年8月9日(wed) 十字路のジョーンズ&ジョンソン


『ブライアン・ジョーンズ/ストーンズから消えた男』というのが邦題。

打ち合わせの時間までの間に1本映画をみた。
『ブライアン・ジョーンズ/ストーンズから消えた男』

作品自体は、わたしの思い入れにちょいとそぐわなかったので、さほどの物ではなかったのでございました。ただ、ストーンズは好きなので見よ〜と思った次第です。何を期待してたのかなあ。アニタ・パレンバーグとの泥泥な様子がチト見たいとは思ってた。昔「悪魔を憐れむ歌」という初めてストーンズのドロッとしたところが書かれた本を読んだ時にはハッキリ言って衝撃を受けた。ブライアン、アニタ、キースの関係とか、アニタがどうしようもなく堕ちて行く様子ですねえ。この本ではアニタが一番堕ちてヒドイ状態のようだったのですが、映画ではブライアンだけが堕ちていってる感じでした。現在ロンドンのヴィリトリア&アルバート博物館ではスウィンギング・ロンドンの展示が開かれている、と雑誌で見たけれど、まさにその時代のアイドルカップルがブライアンとアニタでした。
ミーハーとして、10代のブライアンのIQ135振りというのも見たかったし、ストーンズのファーストアルバム好きとしては、次々と楽器をマスターしていく様子や、ブルースに目覚める様子なども見たかったけれど全然そこんとこはNothingでした。こういったカリスマを描く時には、やはりそういったミーハー心をくすぐるエピソードを入れていただきたいな。

とゆうわけで、わたしがブライアン・ジョーンズが好きなのは、見た目も勿論アンニュイでファッショナブルで好きだったのですが、ファーストアルバムほか数枚で聞くことのできるアメリカのブラックな香りのするブルースギターと歌がやっぱりラヴなわけでした。ダミ声とスライドギターがかっこよかった。よくブルースはベタベタして気持ち悪い、とわたしは言っているので大きな声では言えませんが、ブルースと言っても、何故なんだかブライアンのブルースは昔からカッコいいと思ってるわけですよ。多分、あまり洗練されすぎてないワイルドな部分がいいんだと思います。で、あまり詳しいわけではないのですが、間違いなくブライアンはロバート・ジョンソンを引きずっていたのだろう、と単純に思ってます。『LOVE IN VAIN』も元はこの人の曲だし。
それで、そんな風な場面もあるかしら?と思ってたら、映画の中の台詞でやっとブライアンが口にしたブルースマンの名前は違ってた。
『ウィリー・ジョンソンは全盲でクールだった』

え、そっちのジョンソンが出てくるんだ・・・とちょっとビックリしちゃった。よく知ってる人は驚かないのかもしれないけど、このへんのブルースの人といったらロバート・ジョンソンくらいしか知らないわたしとしては、名前は知ってはいても、どんな人かほとんど知らなかったもんで。でも、どちらも1920年代から30年代頃の人だし、ブルースの人だし、悪魔に心を売った(一人はゴスペルの人だから売ってない?)という逸話(ロバート・ジョンソンの逸話ですが)もあるし、ブライアン・ジョーンズがのめり込むのは想像がつく。ロバート・ジョンソンはブライアンと同じく27歳で殺された。
初めて話すわけではないけれど、このロバート・ジョンソンの『十字路』の逸話は、サボテンとソロで演奏している「ヒバリ」という曲の元になっている。エ?とお思いの人もいるかと思いますが、出だしの『十字路の一つ手前で降ろしてほしい、そこでいい』という歌詞のその十字路とは、彼が最高のブルースマンとなるために悪魔と契約をした場所であり、わたしはそのような契約をする気はなく、十字路のひとつ手前あたりから転びながらでもUターンしながらでも脱落しても自分で歩いた方がよいと思って書いたものでした。クロスロード・ブルース。魅力的なタイトルです。
この『十字路』にロバート・ジョンソンが立った時からブルースは始まり、数少ないレコードは海を渡り、イギリスへ辿り着いてまもなくストーンズやビートルズ、ジミ・ヘンなどロックンロール世代の人たちが生まれる。アメリカの黒人の音楽が入ってきたことで、それまでの世代と音楽の環境は相当変化していたハズで、どんな風な感じで受け入れ、興奮してレコードを聞いたのか、そのへんが是非わたしは映画で見たかったのです。でも、それは父親にレコードを破壊されて怒る、というちょっとしたシーンのみで終ってしまったのでした。ああ、あ。つまんない。チラとしか映らなかったけど、茶色い黒人の写真のジャケット、多分ロバート・ジョンソンだったと思います。(違ったらゴメンチャイ)

この人のカヴァーは大勢の人がやってる・・・というかブルースのスタンダードみたいなもんだから、もうこの人の曲だ、なんてことも考えずに聞いてることもあるのだと思うけど、わたしが知ってる有名なところでは、クラプトンがオマージュアルバム出してます。だけど、どうもコレが良いと思えないわたしです。泥臭いというかデビルな感じというか、そんなのが全然感じられない。もちろんギターはうまいけど、ロバート・ジョンソンの奇妙なリズム感というのかワイルド感・・・そんなひっかかりのあるノリがクラプトンがやるときれいになっちゃって、つまんない。・・・・・な〜んて、思っております。(ゴメンチャイ)

次回ソロの曲『Eel Pie Island Song』を演る時は、間奏部分はスライドギターにしよう。


きょうは映画のあとにとある出版社へ。久しぶりにまったりM氏と。M氏はサッカー大好き、というかサッカー本も作ってるしワールドカップも続けて観戦にいってる。きょうも国立にオシム初陣を見に行くとおっしゃってた。わたしも今回のワールドカップではブラジル人になりたいとかイタリア人になりたいとかほざいてたのですが、M氏も、ドイツでも市民の盛り上がりを目の当たりにして、ドイツ人になりたい、と思ったそうな。そのあとパリにも寄ったら、今度はまたフランス人になりたかった・・・そうな。わかるなぁ。
わたしは秘かにオシム氏応援してる。というのも、わたしが好きな映画監督エミール・クストリッツアと同じ旧ユーゴスラビア出身だから。かつてユーゴスラビアがベスト8にまでなった時のことは、クストリッツア監督はことあるごとに語っていて、どの映画にもサッカーが絡んでいる。その時は国をあげて興奮したということがいつも語られている。マラドーナを撮った映画はどうなったのかわからないのだけど、そんな映画も撮ってる。しかも、M氏からきょうそのベスト8の時の監督がオシムだったと聞いて、さらに好きになった。
とりあえずきょうは勝ってよかったわ。

今週末から来週にかけてはヴァケイショ〜ンです。あしたは、それまでにしなければならないアレやコレやをぜ〜んぶ片付けるのだっ!

サボテンの次回のライヴのお知らせです。
■2006年8月26日(sat)
高円寺『ペンギンハウス』
「突然段ボール 蔦木栄一 亡き3年追悼ライブ」
高円寺PENGUIN HOUSE TEL/FAX : 03-3330-6294
 東京都杉並区高円寺北3-24-8みすずビルB1
  http://home.att.ne.jp/blue/k92/penguin.html
 Open 18:00 Start 18:30 CHARGE \2,000
 =出演=
突然段ボール http://www.interq.or.jpisun/totsu
Emile http://www.emiletherockstar.com/
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◆2006年8月8日(tue) 桃仙人の謎は六本木の異国の夜へ


ギャラリーくぼた3F『ega展』(銅版画工房) で。13日までです。
里見彩さんとカラフルでかわいらしい花の作品 の前で。


『あんパン仙人』のイケてるポーズ


後ろにある 『桃仙人』という版画にインスパイヤされてポーズを決めて記念写真撮ってもらいました。桃仙人 は当然桃を高々と持ち上げているのですが、あいにく ソコには木村屋のあんパンしかなかったのだった。
(二の腕は見ないように!ギターで鍛えたいい腕だ!と思うこと)

空が赤かった。

きのうのイベントは二つ。
一つは銅版画工房『ega』の工房展で、もう一つは英会話の先生エミリーの誕生日パーティ。

銅版画の工房は東京都内で、めぼしい所としては6箇所くらいしかないのではないかと思います。あとは学校や美術館に附随している施設の利用ということになると思います。場所や工房のイロを考えてどこに行くか決める。わたしは最初は東京版画研究所というところにいました。とても古くからあるところです。講師の方も会員の方も知ってる人も多く、ここから新しい工房を作られる方もいるし、狭い世界なのです。
『ega』にも数人知合いがいます。フランスの工房で学べるとある技法があって、ローラーと腐食の技法を駆使するというのか(インクの油分の加減を変えるなど)一版多色刷り。これをされている小川千明さん(LINKページに登場)と今回は出展されてませんが中野さんというとても素敵な方がいらっしゃいます。ちょっと面倒な技法に思えますが独特の奥深さがあっておもしろいです。それからカメラマンでもあり執筆業もされている安藤菜穂子さん、それから里見彩さん、と何人もいるんです。
きのうは初日で、里見さんがいらっしゃるというので行ってきました。わたしが行っているZABOハウスよりこじんまりしていますが、雰囲気のよさそうな感じが工房展に表れていて楽しかったです。
工房展の楽しみは、見る目的のなかった人のものも見られること。自分の行ってるところの工房展でも相当おもしろいのが見られると思ってますが、今回もメッケ物が数点ありまして、極めつけは「桃仙人」です。感動したのでお見せしたい気持ちはヤマヤマなのですが、ご本人の承諾も得ていない(機会があったらお話してみたいですが、たくさんはしたくないです)のでそれとなくバックに写っているものを載せてみました。エッチングのみの作品で鬼のような(「ロード・オブ・ザ・ロング」に出てくるゾンビみたいなの)仙人が悪さをしたらしいタヌキの腹を踏んづけていて、桃を持った手を高々と上げています。そのタヌキの口からはエクトプラズムのような・・・・悪霊というのか臭い息というのか、そんなのが出てます。そうゆう絵なんですが、ついジックリ見てしまうんですよ。一度見たあと、もう一度見に行ったりして・・・。勿論ほかにすばらしい作品はいくつもあったんですよ。でも、どうしてもそれにしか目がいかなくなっちゃって。かといって、もしもこれを読んで「そうか、そんなにスゴイ絵なら是非見ておかねば」なんて大袈裟に思われると困るンですけど・・・・・でも、見たら感想をお願いしますよ。
『桃』『仙人』といえば、西遊記の桃園を思い出すでしょ?孫悟空はその園を守るハズが結局全部食い散らかしてしまった。不老不死の実。『桃仙人』はちょっと汚い仙人で、不老不死かもしれないけど、こんなミタクレになってまで・・・・と思ったり、思うところがいろいろあって、変な絵だった。
里見さんほか数人巻き込んで何故か盛り上がり(って、わたしが一人で興奮してたんだけど)、差し入れの木村屋のあんパンがあるから、コレを持って記念写真撮れ!と言うもんで、せっかくなので撮っていただきました。う〜ん、いい記念になったわい。

こんなふざけたことばかりしていたわけではなくて、たまたまいらっしゃった版画家の遠藤さんという方とラピスラズリの石からどうやってブルーの岩絵の具を抽出するのか、という話しなどをしました。わたしも見たことのある目黒美術館で数度にわたってやっている企画展「ブルー」(だったかな?)。これはおもしろいんです。鉱石も大きいのが見られるし、世界中のブルーが見られます。ここでたまにワークショップをしていて、自分でラピスラズリからブルーを作ることができるのだそうです。こういった話しをできるのも、いろんな人がやってくる工房展の楽しみだと思います。



右が英会話の先生エミリー。Happy Birthday!
左エミリー先生の同じく生徒で版画家のナネット陽子。

roppongi は外国だ。
シンガーのお友達がcubaの歌を アカペラで。
エミリーの友だちはシンガー、ダンサー、翻訳 家、アクター、彫刻家など、いろいろで、ちょ っと話した人は日本の絵本を英訳している人で した。漢字のものよりひらがなのものの方が難 しいという話しなどする。ダンスタイム前にお いとまいたしました。


京橋のギャラリーくぼたで相当遊んでしまい、次の目的地六本木へはギリギリだった。英会話のエミリー先生がスパニッシュレストランでお誕生日のパーティをするというので、お呼ばれしてナネット・タンバラー・陽子と待ち合わせて行くことに。実は一体どんなパーティなのか皆目詳細わからないまま。同じ生徒仲間であるギャラリーハウス・マヤのレンさんからエミリーからのメールが転送されてきたのだけど、場所しか書いてない。もしかしてほとんどガイジン???そうゆうパーティは厳しいなぁ・・・・しかも知ってる人もほとんどいないわけで・・・。一応ナネット陽子と作戦をたててから、ということに。何のことやら。

その前にアマンドそばのゴトー花店に行くことに。ここは一番好きな花屋さんです。花屋の老舗ですね。1923年創業。昔ココがリニューアルした際に、フランスのチョコレート屋さんとのコラボ仕事というのがあって、花とオブジェと和紙を使った立体作品を置かせてもらったことがある。素敵な空間の中、大好きな花とチョコを一緒にした幸せな仕事の一つだった。
珍しい花などたくさん美しく飾られた店内。見るだけでワクワクしますが、すばらしいのは自分で一輪づつ選んでコーディネートしたあとリボンや紙などは無料だし、センス良くラッピングしてくれるし、値段も町の花屋さんと変わりません。わたしはエミリーにピッタンコの大きなピンクの花と彼女のドレッドヘアのような紫のフサフサのものと現代アートのような葉っぱを。値段は言いませんが、ウソ〜〜!?ってくらいの値段で素敵なんですよ。

スパニッシュレストラン。ほとんど外国人。日本人は数人で、やはり知らない外国人の中に入り込むのは難しいです。サングリア何杯飲んでも酔わないです。でも、語学力があればスルスルと入っていけるだろうし、そうゆう慣れてる男の人もいて、羨ましい感じ。日本語が上手な人もいればまったく日本語しゃべれないで何年も住んでる人もいる。そうそう、エミリーはとっても幸せそうでした。彼女がパーティをするのはご主人を亡くされてから初めてのことだそうで、しかも、当初日本に来た目的、「大駱駝館」への参加、が、去年からできるようになったからなのでした。今年の参加の写真を見せてもらったら、やっぱり全身ゴールド!でした。うれしそうに踊ってる写真が何枚も。顔は白だった。そのほか白馬の森の中で全裸でポーズをとってる写真なども嬉しそうに見せてくれた。オモロイ先生だわ!
Happy Birthday ! Emilie

きょうは仕事。お願いだから静にしてねと子どもに頼み込んで、集中してやる。なんとかラフ終了。FAX送信。チェック。団塊の世代の男性。ラフで無精ひげのかっこいい男を描いていたら、ちょっとした加減でホームレス風になってしまい、非常にこのあたりが難しい。どこで差を出せるのか??なんてことを考えるのはおもしろい。
夕方。近所に初めてできた(と思う)オシャレなギャラリーを見学に行った。すると、なんと同じ街に住むシルクスクリーン作家の友人の作品が飾られているではないの〜〜。オーナーの方とそんなこんなの話し。オーナーの方はいつもわたしが利用している駅前の画材屋のお兄さん(といっても20年近く前から知ってるんで、今はもうお兄さんではない)の奥様だったのでした。
地元のギャラリーって、いい感じだなぁ、と思った。何かココでできないかなぁ、とちょっと楽しい事を妄想しながら帰宅。万願とうがらしを焼いて食べる。おいしいナ。


◆2006年8月6日(sun) リボーのカヴァー曲はいいな


31アイスクリームのデコレーション。
生クリームの雲の上スヌーピーはスヤスヤ。かわいい。ヴィンス・ガラルディのCD早く届かないかな。

きょうも一日長かった。
朝から町会仕事。長く同じところに住んでいるし、子どももいるので、いつしか仏頂面なわたしは影を潜めていったのでした。本当は今でもご近所は苦手だけれど、役目は果たさねばね。朝一番で子どものお神輿の手伝い・・・といっても後ろをついて行っただけ。ジュース飲んでいたら今度は大人神輿が始まり、今年はその手伝いもする事になってもうた(担がないよ)。お神輿の人は不良なのかいい人なのかわからん。この時だけ盛り上がっているのか、イベント好きなのか、よくわからん。わたしはイベントは好きだが不良ではないゾ。
午後仕事チラホラしたあと子どものサッカーの試合観戦に行く。いつのまにかキャプテンになっていたので様子を見ていたら、とりあえず運動神経は良さそうだけど、実は口が達者だった。一人遊び名人のため、すっかりスポ根アニメの人物になりきっていると見た。しかし、案外なりきれるという事はスポーツには良いことだと思うね。星飛雄馬のように1球投げるのに2週間かかるくらい悩んでいてはいけないのだ、なりきって即決、そしてゴールに執着しなくちゃ駄目だ。しかし、口ほどにもなく、チームは弱い。3試合して1試合なんとか勝った。でも、勝つことこそスポーツは重要だから、褒めちぎることにする。ヨシ、よくやった。

帰宅後きのうできなかった子どもの誕生日パーチー。といってもアイスクリームデコレーションを食べるくらい。少し大人になってきたので、誕生日にはゲームを欲しいと言わなくなってきた。iPod nanoご所望・・・・・。こんなに小さい内からイヤフォンはまずいのではないか・・・?と考え中。どうなのかなぁ。わたしはヘッドフォンは中学くらいから使い始めたと思う。イヤフォンは高校の時に授業中使っていた。髪の毛で隠れるのでカセットを聞いていた。音洩れしてなかったよ。・・・・CDもMDも何もなかったんだよぉ〜〜〜。なんといってもWALKMANが最大の音楽環境劇的変化、って、そんな世代。



上はラトルズのトリビュートアルバム『
RUTLES HIGHWAY REVISITED』
下はMARC RIBOT『REQUIEM for WHAT'S
-HIS-NAME』懐かしい。


さて、マーク・リボーの話しが出てきて手持ちの物を見るわけだけど、とっちらかってるのですぐにいろいろは出てこない。ナンチテ、いろいろも持ってないけど。
わたしの好きなラトルズのトリビュートというのがあるのですが、左の写真の上のがそれで、少年ナイフなんかも入ってる。この中でマーク・リボーは1曲『I MUST BE IN LOVE』というおとなしめの曲をアコースティックでやってる。一緒に歌っているのはSYD STRAWという女の人で、この人がやはり入っているのがマーク・リボーの『REQUIEM for WHAT'S-HIS-NAME』。久しぶりに聞いた。懐かしい感じのリズムと音だけど、やっぱり好き。楽しいアルバムです。

ラトルズのトリビュートは女性ヴォーカルが結構良いのです。1曲目は「Cheese & Onion」という曲なんですが、わたしがソロでカヴァーしたのはこの曲とヴェルヴェッツの曲1曲のみ。どちらも日本語でやった。何かまたカヴァーを考えてみようと思った。
マーク・リボーの『CARAVAN』カヴァーでご機嫌になった。

去年アコースティックでソロライヴをした時にセルフカヴァーというのを2曲やった。きょうiPodに入れていたのをしばらくぶりに聞いてみたら、『観覧車に乗ろう』はいまいちだった。これは元のポップな感じをそのままやろうとしたところに敗因があったなぁ。でも『島の生活』はきょう聞き直したところアレンジはとてもいい出来だった。元のコードと全然違うことをしているのだけど、曲想に妙な不協和音が合ってるようで、わたしの妙な指使いのコードをもうちょっと整理して、またちゃんとできるようにしておこう、と思うのでした。
ヨシヨシ、いい感じ。だんだん盛り上がってきたね。やっぱり時間が必要なんだなぁ。なんだかんだやってる内にちょっとづつ自分にしかできないことが見えてくるもんだなぁ。随分ゆっくりでイライラするんだけど、作れる時が作り時なんで、それまで待つ。待てば、駄作無し。

夜珍しくテレビで映画見た。おとといもデニーロを見たけど、きょうのもデニーロだった。エディ・マーフィーと共演。エデイ・マーフィーはおもしろいのかなんだかわかんないや。吹き替えだし。
昔のテレビのロードショーは古い映画たくさん見られたのが良かったと思うんだよね。親と一緒に見るのが良かった。親の方は映画館で見ていたような映画。たとえば「理由なき反抗」とか「若草物語」とか「哀愁」とかそんなの。そうゆうのをやると、親が若かった時のことを語りだすので嬉しかった。昔はこんな服を真似して作ったとか。若草物語では誰が好みかとか(勿論ジョーだった)ジェイムス・ディーンはどんな風に死んだかとか、自分は「ジャイアンツ」のディーンの気持ちがわかるだとか、いろいろ言うわけ。親が語る映画の話しはおもしろかった。自分の人生語られると嫌になるけど、映画のことを聞けば、どんな風に物事考えてるのか想像がつくから。
最近はそんなことにはならない。ウチでは共通して見るテレビはお笑いだけなので。笑いのセンスの共通性についてだけは感じる。DNAとは恐ろしい。


◆2006年8月5日(sat) タイドランドのちGhostsを


『ローズ・イン・タイドランド』
by テリー・ギリアム

日付けがもぅわかんなくなっちゃうなぁ、暑くって駄目。
きのうは工房で作業したあとカフェ数件で仕事を半分ほど片付けて、夜は高円寺「円盤」にライヴを見に行ってきました。

ということは、映画はその前の日だ。恵比寿ガーデンシネマに千駄木くんお薦めのテリー・ギリアム『ローズ・イン・タイドランド』を見に行った。千駄木くん2度も良く見るなあ、と思ったけど、わたしも2度見てもいいと思った。その前の『ブラザーズ・グリム』があまりにも回りの評判が悪くて、足が向かなかったんだけど、基本的にわたし、この人の映画は無条件で好きなので、やっぱり見ればよかったと思ってしまった。どうしようもない映画だなあ、と思いながらも何故か愛せるんだよね、この人の映画。駄目でもいいや、と思うんだよね。ジョニー・デップ主演未完のままのあのどうしようもないドン・キホーテ物にしても、わたしは許せるし。
『ブラザーズ・グリム』制作中にこの『ローズ・イン・タイドランド』は撮影されたということで、最近こうゆう情報にまったく疎いわたしはこの映画のこと全然知らなかったのよね。わたしはこの映画好きだったですよ。ギリアムって人の違った面を見た感じで、ますます愛せると思った。

円盤で空いてる席についたら、横は萠ちゃんだった。始まるまでわたしが買ったマザーグースのレコードの話しや猫話しをしていて、この映画の話しもしたら、萠ちゃんは男の描くアリスでちょっとガッカリ、との感想だった。そうかぁ・・・なんかわかる気もする。同じウサギの絵でも萠ちゃんのウサギはラブリーだけど、わたしのは悲しいほど厳しいからなぁ・・・。でも、そうゆう風にしか描けないから致し方ない。わたしはそうゆうことよりも、ディテールのギリアム臭が、具合が悪くなるほど子どもらしさを表していると思って、よかった、と思ったのでした。ギリアムのアニメのコラージュの元は、こうした子どもの妄想的一人遊びの結実だと思う。女も男もなく子どもの要素なんだと思う。こういったディテール好きは、シュヴァンクマイエルやクエイ兄弟に繋がっていて、一番すばらしい場面はお父さんのお腹の中で浮遊する人形の頭と脳みそ装着。クエイ兄弟がやれば無気味になるだろうけど、ギリアムがやればおかしい。衣装のセンスの良さ。そして、風景と音楽の美しさが今回特に感じたことで、このようなシンプルな郷愁を誘う美しさをこの人は基本的に大事に持ってる人なんだなぁ、と初めて気づいたような気がする。

わたしも一人遊びで何時間でも過ごせた。その方が現実より楽しかったし。子どもの世界は案外厳しいからね、その方が楽なんだよ。回りが安泰だと感じる子は一人遊びも深入りはしないんだろうし、また、幸せな環境であっても戸惑う気持ちが常にモヤモヤとあったりする子なら一人遊びに夢中になることはあると思う。この映画の場合はとても悲しい状況なんだけど・・・生きて行くしかない運命を受け止めてこの子はどんな場所でもちゃんと生きていけるんだと思う。案外明るく。その方がいいに決まってる、と思って生きて行く。
好きでした、この映画。
終ってからエビスビアステーションで食事&生ビール。いつも昼に一人で行く映画館で、ここには一度も入ったことがなかったので嬉しい。アイスバイン美味しかったです。



裏はハンプティ・ダンプティ。
今レコード聞けないんだけど、ティッケナムで買った時計と色合いがピッタリなので
並べて飾ることにしたのです。やっぱりレコードはいいなぁ。大きくて。

きのうの円盤ライヴは『asuna』くん、『植野隆司』さんのユニット、『OKIDOKI』
高円寺で少し食事をとってから、と市場の中のベトナム料理屋に行き、好物のフォーを食べていたら隣テーブルにOKIDOKIのsaxの多田葉子さん、tubaの関島岳郎さん、guitarの臼井康浩さんがわたしより先にいたんだけど、注文に悩み中。・・・わたし食べ終っちゃったんで挨拶。関島さんに紹介して頂く。臼井さんは名古屋の得三のミキサーをされてるから知ってるでしょ?と言われたんだけど、わたしが行った時はアンプの設定を携帯で写真撮るように強制するブラジル人がミキサーだったのだ。あの日は何だったんだろう。それはいいとして、ここのフォーは生麺でおいしい。

円盤、最初はasunaくんで、目覚まし時計4こを並べてミキサーにそれぞれ入れ、ミックスしていくもの。携帯電話はマナーモードにして何に使っていたのかなあ?単純にタイマーだったのかな。5分たったら、1こづつ止めていく。これは誰かやっていたかもしれないなー。イヅミちゃんがやってそうでもあるけど、多分もしやるとしてももう一つヒネリがあるだろうと思った。asunaくんも、何か一つやるべきことを忘れたと言っていたので・・・何だったのかな?携帯電話は多分その内こういったものに使う人は多数出てくると予想してる。わたしはやらないけど、5個くらい並べて、全部マナーモードにして違ったブルブル〜〜〜で何かできそうな気がする。ギターの上に乗せても何かできそうだし、水やゼリー状のものに振動を伝えてとか。もっと単純にキーボードの上とか。

植野さんは先日の円盤ジャンボリーの時にマツキヨ氏の作品『チェスの音楽』で、チェスの対戦をしてくださったので、お礼かたがた・・・。今回は5人が全員ギターを持ち、一人づつのお題を演奏。すべて5分単位。同一のコードを絶対弾かないとか1弦のみを使うとか、曲は2曲一応。一番おかしかったのは全員チョーキングのみ、というもので、頭に来るくらい臭いチョーキングが嫌いなわたしですが、怒濤のようにニュラニュラが重なるとそれはそれでおもしろかった。笑った。ビルさんというスコットランドのキーボード奏者の方も(ビル・フリゼルだと勘違いしてちょっとドキドキしたけど、まったくの別人でした)テレキャスターで参加してましたが、弦をビロンビロンにしたりしておもしろかった。

最後はOKIDOKI。ギターがおもしろくて相当観察してしまった。わたしはギターの一部しか使ってないなぁ、と思うし、つくづくエレキギターっていうのはいろんな使い方があっておもしろい楽器だって思った。楽器のすべてを使っていた感じ。おもしろかったので、わたしも今度やってみたいと思った。ちょっとみなさんと話して退出。
その後暗くてブルージーなとある大人のShot Barにてとあるブツ引き渡しほか、のためとある密会に成功。密会者相当忙しいため成功に至るまで長い一日だった。カフェほか計5軒もこの日は入ってしまい、お腹が水っぽくなっていたものの、せっかくなのでカクテルおごって頂く。デニーロの映画が流れてた。ごちそうさまでした、デニーロ。

ギターはおもしろい。わたしの場合、あまり技術はともなっていないけれど、好きは好きなのでいろいろ聞くし、聞きたいものもたくさんある。最近は何故かサン・ラを聞くのと(ギターじゃないけど)アルバート・アイラー「Ghosts」カヴァーに興味が注がれているわたしです。
牧野くん、ヘンリー・カイザーにつづきマーク・リボーもやってるということで朝から稚拙に調べる。午後やっと試聴。マーク・リボーは好きなものがあるし、VA物でも、アッと思うとマーク・リボーだったりすることもあるので、結構好きなのだと思う。特に意識したことはなかったけど、試聴したくていろいろ捜していたら、ドンドン聞きたくなってしまって、困ってしまった。マーク・リボーと牧野くんのは似たテイストだったけど、ヘンリー・カイザーの「Gohosts」はコレマタまったく違っている。

きのうのライヴといい、エレキギターの使い方について思うところがありまして・・・・、最初は酷く落ち込んでしまったんだけど、ちょっとやる気復活。しかし、いろいろ聞いてるとキリがないのでみんなで水元公園へピクニックに出かけることに。
木陰にシートを敷いて、わたしは殆ど寝転がって空を見るだけ。あとのみなさんはフィッシングです。ブルーギルなんかいるんですねえ。どんどん増えてるみたい。

遅くまでいて、近くの花火大会を横目に帰宅。録画しておいた『SF巨大生物の島』をまた見た。


水元公園でピクニック&フィッシング、というサティな午後。

■2006年7月31日(mon)
原宿『クロコダイル』サボテンのセットリスト
01, 山に行く
02, 観覧車に乗ろう
03, 島の生活
04, Bubbles Ring
05, 青い渚をぶっとばせ!
06, エリック・サティ「スポーツと嬉遊曲」(全21曲)より18曲
  01-食欲をそそらないコラール
  02-ブランコ
  03-ハンティング
  04-イタリア喜劇
  05-花嫁の目覚め
  06-目隠し鬼
  07-フィッシング
  08-カーニバル
  09-ゴルフ
  10-蛸
  11-レース
  12-Puss in the Corner
  13-ピクニック
  14-Water Shoot
  15-タンゴ
  16-そり
  17-いちゃつき
  18-花火
07, ヒバリ
08, PAGE IMAGE
09, 詰まったパッケージ
10, さざ波
そんなこんなの27曲。ありがと!


◆2006年8月3日(thu) LIVE終った途端すべて忘れる


ロータスのブーケ珍しいですね。初めてもらいました。
横はクロコダイルの特製地ビール。
http://www.saboten.biz/live/live50.html

8月になりました。
ライヴが終ったせいかグッタリしてしまって、やる気なし。一度止まるとそれっきりドンヨリ感に身を委ねてしまいがちなケダルイわたしです。そうゆう時はそのまんまでもいいと思いますが、ホンットにそのままになっちゃっても不思議じゃない性格(『島の生活』の詩のように「一日終れば一日忘れる」ですよ)なんで・・・現実に戻って無理矢理復活。

子どもに合わせて「ブレイブ・ストーリー」を見に行ったり、お買い物に行ったりもしてました。宮部みゆき原作なのねコレ。数冊読んでるけど、いろんなの書く人なのね。わたしが読んだのはたいてい超能力者がでてきますが、どれもそうなのかなあ。で、最後はそんなにハッピーエンドじゃないところが良いところだと思ってる。宮崎アニメが苦手なわたしですが、「ブレイブ・ストーリー」を見て一つ思いあたることがあった。宮崎アニメはオタク心をくすぐらないのではないか・・・?わたしがオタクだとはそんなに思わないけど、「ブレイブ・ストーリー」の風景の緻密な描き方はつい引き込まれてしまって、コレってオタッキー心をくすぐるなあ、と思った次第。かといって、途中の闘いのシーンは疲れもあってちょっと睡眠とってしまったんですけどね・・・。それでも、ラストでは「あ、ちょっといい話し・・・」なんて思ったのでした。宣伝のように涙はこぼれませんでしたけどね。声優さんもよかったっす。大泉洋はたくさん出てるなぁ。変な奴!

きのうは打ち合わせで原宿のアパレル関連の会社へ。ファッション関連イラスト。といっても、素敵なファッション画を描いているわけではなくて、現実的なものを描いてます。オバサンやオジサンを観察するのがとても好きなのですが、きょうのお仕事は55〜60才の団塊の世代のメイクと髪型など・・・・を20パターンくらい描くってぇのでした。わたしの種特殊技能です。オバサン&オジサンイラストは。

男の人はアイビーが基本になっているのだけど、トラッドでおしゃれに決めていながらもチョイとヒゲなんぞはやしている人はどうもビンテージギターを「いや〜3本持ってるんですよぉ〜1本はジョンと同じリッケンバッカーでね」なんてほざいてそうな感じで、欲しくても買えないわたしとしては(似合わないからいいけど)ちょっとムカッとなっちゃいます。ロックンロールだぞ〜と見せかけながらもベルトはキッチリonウエストにしてないとどうにもアンバイわりい〜なぁ〜という感じでしょうかぁ。お父さんがそんなだったら家出しちゃうかも。ギター盗んで。
女の人は、ふっくらしてきてもそれなりにかわいらしく花柄でまとめていたりする人はわたしはいいなぁ、と思うんですよ。それとデビ夫人みたいにゴージャスな人ね。それとか、岸恵子みたいな派手な顔の人で、口紅がキッチリ赤い人。あそこまでバリバリ〜とした人も中身を伴っていればカッコいいと思う。昔イケテた時のまんま、コム・デ・ギャルソンとかミヤケイッセイのプリーツプリーツ着てる人はわたしあんまりかっこいいとは思わない。コム・デ・ギャルソンは似合ってればいいけど、プリーツプリーツはどう見てもいいと思えない。これ着てれば安心と思ってるような気がする。そうゆう甘んじてるファッションセンスの人は若くてもオバサンだなぁ。と、たまにファッションイラストレータしてるパンチの辛口トークでした。

サンプルの写真をいただいた中にはとても素敵な男女がいて、わたしも普通にこうゆう年代になりたいもんだな〜と思うけど、どれにもちょっとあてはまらない感じで、どこに行くんだろう・・わたしは、と思ってしまった。男のパターンでおもしろいのはゴルフルックのお父さんで、あの派手なポロシャツは25000円くらいするわけで、信じられないです。もっとオジサンの世代が着るものと思っていたけど、ゴルフファッションは綿々と引継がれているらしい。というわけで、また締きり地獄突入。

今午後のロードショー(テレビ東京)でやってるレイ・ハリーハウゼンの作り物満載映画『SF巨大生物の島』を見つつ、イラストにも飽きてきたので書いてます。 深海巨大生物がいい!巻きつかれている、というよりは自ら巻きついている演技もなかなかです。

★7/31のLIVE★

@原宿クロコダイル。
写真リポートはサボテンのサイトから。
http://www.saboten.biz/live/live50.html

きのうはそのあと工房へ寄って休み中に描画できるように版を磨いてきました。
31日のライヴに来てくれた友人がいて、「ロックでよかったです〜」と言ってくれたので嬉しかった。新曲の歌詞の内容を聞かれたので説明して差し上げた。
とゆうわけで31日は東京ナミイBANDとサボテンのライヴだったのでした。ライヴ前にも少しスタジオでリハをして臨むことに。新曲もあるし、一生懸命練習しましたよ。それでも100%出し切ることはできないので、いつも残念に思ってしまうけど、新曲はサボテンならではの入り組んだおもしろい曲になり、演奏していて楽しいです。誤魔化しがきかない曲になっているので、一人一人緊張していて、おもしろいです。
詳しくはサボテンのサイトの方に写真をUPしたので、そこをお読みください。
http://www.saboten.biz/live/live50.html

サボテンと東京ナミイBANDはエレキバンドというくらいしか共通点はないような感じでしたが、お客さんはどちらのバンドも熱心に見てくれていたみたいで、嬉しかったです。普段見てもらえそうにない人の前で演奏できたのはよかったなぁと思います。音楽は聴いてみないとわからない。パンクやニューウェーブの時代のバンドだったとか、この人はこうゆう人とよくライブやってるとか、そういった先入観がどんどん植え付けられていくのはつまらない。これは結構むずかしいことなのかもしれないけれど、一度越えてしまうと、スルスルスル〜っと誰の中にでも浸透できるような気もする。それは、人は元来高い好奇心を持ち、そして心の中に持つ垣根はとっても低い、と信じてるからだ。

なんて話しはよいとして、ライヴ中はいまだに緊張度高いわたしですが、終った途端にただの客になってしまいます。この日はいつも来てくれる千駄木くんやもりえZさん、工房の友人のほかに、円盤の田口さんとかも来てくれて楽しかった。田口さんはビデオ録ってたんだけど、あれは『my tube』作る気なんかねえ???それとも何かの作品に使うのかなぁ。とりあえず、変なところはカットしてね。無いと思うけど。

仕事関係の方も来てくれてて嬉しかった。ソロは何度か見に来てくれていたのだけど、サボテンの体験は初めて。感想は・・・・「バンドもいいね!『ヒバリ』覚えてしまったー」でした。よかったよかった。ソロとサボテンとは微妙にニュアンスは違いますが、やりたい音楽の志向がご趣味に合っていたみたいでした。嬉しいな。いつも来てくれるし、絵も買ってくれるし、仕事もくれるし、ホントーにいい人たちだわ〜。ラムを薦められて1杯。クロコダイルの地ビール2本。帰る時間を逸してタクシー帰り。ほとんど食べず、で、死んだ。
SABOTEN
のみんさん、お疲れさまでした。東京ナミイBANDさんありがとうございました。企画の野田ちありがとーね。お客さまありがとーありがとーそしてまたありがとー!!
次回のライヴは8月26日高円寺『ペンギンハウス』でっす!

■2006年7月31日(mon)
原宿『クロコダイル』
http://www.saboten.biz/0606-big.html
<東京ナミイBAND+サボテン>
東京ナミィBAND
東京ナミイ vocal、鬼怒無月 guitar、近藤達郎 keyboards
早川岳晴 bass、田中栄二 drums
サボテン
松本里美 vocal, guitar、ミヤカワイヅミ bass、宮川篤志 drums
with 牧野琢磨 guitar
クロコダイル
tel: 03-3499-5205
http://www.music.co.jp/~croco/index2.html
18:00開場/20:00開演
料金:予約2,800円/当日3,000円(オーダー別)
予約方法:お名前/人数/お電話番号と「7/31予約」と明記の上、info@callithump.info までEメールをご送信下さい(7/30〆切り)。
当日は、開場時間にご来場のご予約のお客さまから優先入場となります。
問い合わせ:キャロサンプ
tel: 03-3316-7376 e-mail: info@callithump.info
終了しました。ありがと!



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